魔法使いは廃墟で眠る

しろごはん

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第九章

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放たれる魔力の波動で眠りから目覚めた。
 余りにも挑発的な魔力。誘い出そうとしているのを隠そうともしていない。
 間違いなく罠が待っている。しかし、逃げるという選択肢はない。
 暗闇の中で明かりをつけることなく部屋を出る。
 どれほど闇が濃くともこの瞳は全てを見通す。
 ずっと人のいない廃墟で暮らしてきたのだ、闇などとうの昔に慣れている。
 そうして魔法使いの少女は、星と月だけが観客の夜の舞台へと旅立った。
 放たれる魔力が彼女をエスコートする。着かず離れず、紳士の様に丁重に。
 ステージへと続く花道。彼女は淑女の優美さを持って歩き続ける。
 町からどんどん離れていく。それを疑問に思うことはなかった。自分達の存在は一般人には秘匿され続けている。何より、この状況は彼女にとっても好都合である。
 民家が完全に消える。周囲には木々だけがあった。
終着点は彼女が最もよく知る場所。
 廃墟。彼女が住んでいた忘れられた地である。
 「そろそろ姿を見せてくれないかしら」
 虚空に向け声を放つ。返事はない。
 代わりに木々がざわめき人影が目の前に現れた。

 「こんばんは、キキョウさん」
 「ええ、こんばんは、飛鳥さん」

月見里飛鳥――彼女こそが、今夜の舞台の共演者であり、魔力を放っていた者の正体であり、自分を狙う敵である。
 飛鳥は昼に会ったときとは別人のようだった。
鎧を思わせる装飾が施された濃紺のドレス。その舞踏会に赴くかの様な出で立ちはある魔術組織の礼装である。
「飛鳥さん、騎士団の人間だったのね」
「黙っていてごめんなさい。椿くんの前で正体を明かすわけにはいきませんでしたから」
 「気にしないで、人間誰しも隠し事の一つや二つはある物よ」
 「それもそうですね」
 「ところで、私に何の用かしら?」
 周囲に緊張が奔る。否、二人が対面した時からこの空間には殺気が飛び交っていた。それが今の一言で決定的な物となったのである。
「いやだなぁ、そんなのキキョウさんだってわかってるくせに――」
飛鳥が腰に差した二つの鞘のうちの一つから長剣を抜く。その剣先は真っ直ぐにキキョウに向けられている。
 「熾天王鍵騎士団(してんおうけんきしだん)第四位、月見里飛鳥――参ります」
 刺突。首を狙った一撃。
 キキョウはそれを薄皮一枚で躱す。両者の視線が交錯する。
 「いきなりなんて、最近の騎士は随分と不躾ね」
 「あなた相手に手段を選んではいられませんから」
 「買い被り過ぎよ」
 右眼が黒から紅へ、魔力が全身に迸る。
 飛鳥との僅かな隙間から光が漏れだす。小さく描いた魔弾の式に魔力が奔った。
 零距離から放たれる魔弾。飛鳥は宙に跳ぶことで回避する。追撃の魔弾は剣で容易く弾かれた。
 ドレスをはためかせ着地した飛鳥が再び剣を構える。
 「さすがですね、ですが、騎士団の名に懸けて負けるわけにはいきません」
 騎士団――その正式名称を熾天王鍵騎士団と言う。
 科学が進歩したこの世界の中で魔術師と呼ばれる人種はその理の外側にいる。故に魔術師は基本的に世界の動きに興味などなく、己の欲望を満たすために行動する。
 彼等は社会の法に囚われず、裁かれることなく罪を犯す。それが魔術師にとっての常識であり、そもそも自分達が悪いことをしているという自覚もない。
 己の欲望の思うままに――それこそが魔術師にとって唯一にして絶対のルールだった。
 だが、奇人が集まる魔術師の中にいてさらに特異な存在がいた。
 それが熾天王鍵騎士団。彼等は抑止力のない魔術世界において、自分達こそが正義と名乗りだした。
騎士団の目的は秩序の形成。人間社会に害をなす魔術師を悪とし、自らの理念に則って断罪する。神から与えられた奇跡の技を人の世のために使うと決めたのだ。
 中でも王鍵と呼ばれる魔術的概念を宿した武器――魔術兵装を与えられし七人の騎士は魔術師にとって死の象徴とまで噂されている。
 そして飛鳥は騎士団の第四位。王鍵を授けられし執行人。
 つまり彼女の目的はキキョウの抹殺にある。
 「騎士様も大変ね」
 軽口を叩いているが、余裕なんてどこにもない。今まで自分を狙ってきた敵とは違う。全力で戦わなければこちらが負ける。
 魔弾を放つ。飛鳥の武器は一目瞭然、距離を詰められればこちらが不利。攻撃の手を緩めることなく魔弾の嵐を飛鳥に放つ。
 飛鳥は躊躇うことなく嵐に飛び込んだ。長剣で魔弾を切り払い、再びキキョウの首目掛けて襲い掛かってくる。
 焦りはない。ここまでの動きは予想通りだ。先程の一連の流れ。最初に放った魔弾が弾かれた時点で飛鳥にこの程度の魔術が通用しないことはわかっていた。
「逃げてばかりでは勝てませんよ!」
 連続で放たれる突き。紙一重の攻防。
 魔力の光が舞い散る幻想的な光景。それは傍から見れば円舞曲(ワルツ)を踊っているようにも見えるだろう。
 「参考までに、どうして私を狙うのか聞いてもいいかしら」
 「魔術は秘匿される物です。一般人をこの世界に引き込み、ましてや一緒に暮らすなどということは許されません!」
ああ――そのことか――
 一瞬の隙を見逃さず一際鋭い一撃が放たれる。小さく魔術障壁を展開して受け止めた。
 「私はてっきり、またこの眼が原因なのかと思ったわ」
 「上は今まであなたを害はないものとして見逃してきましたが、それでもあなたの魔眼が世界の脅威であることには変わりません。私は自らの信念に則ってあなたを倒します!」
 拮抗した力が火花を散らす。
 「見逃してくれないかしら?」
 「ふざけたことを!」
 両者が弾け飛ぶ。
 「命が惜しいのなら今すぐ椿くんの元から離れなさい! 彼は私たちの争いとは無縁なただの一般人です!」
 「――それは、無理な相談ね」
 「なぜですか!? 十年間も沈黙を保ってきたあなたが、なぜ今になって!」
 「あなたには関係ないことよ」
 キキョウが答える。紅い瞳と決意を宿した眼がぶつかりあう。
 不意に、
 「少し趣向を凝らしましょうか」
 キキョウの足元から彼女を包み込むようにいくつかの大樹が伸びた。大樹が連続で飛鳥に襲い掛かる。飛鳥は剣で切り裂く。
 だが、キキョウの攻撃はそれで終わりではない。突然周囲に灯りがともる。
 それは人工的な灯りではない。もっと原始的で単純な物、炎だ。
 キキョウと飛鳥を囲う様に炎が燃え盛っている。
 「きゃ!」
 不意に地面が割れ、飛鳥の足を奪う。そのタイミングを見計らったかの様に地面から炎が噴き出し、飛鳥を飲み込む火柱となる。
 「くっ――」
 飛鳥は全身に魔力の膜を張ることで必死に耐える。
 「私が間違った事をしているのはわかっているの」
 それを嘲笑うかの様にキキョウは極大の式を展開していた。その大きさは前回キキョウに襲い掛かってきた魔術師に止めを刺した物と同じ、
 「だから――ごめんなさい」
 視界に映る全ての物を飲み込んで紅の光が放たれる。
 数秒間光が世界を支配する。その間キキョウは無表情のまま魔力を放出し続けていた。
 ようやく光が収まった頃、辺りは凄惨な光景となっていた。
 大地は割れあらゆるものは焼けつくされた。穏やかだった廃墟は僅かな時間で爆撃地へと変貌を遂げている。
 全ての生命を薙ぎ払う魔術の一撃。並の魔術師では一瞬にして蒸発していただろう。
 だが、彼女はそこに立っていた。
 「あなたに何があったのかは知りませんが、椿くんから離れる気がないのなら、私も引き下がるわけにはいきません」
 飛鳥は煤で汚れてはいるものの傷を負ってはいない。
 「さあ、続けましょう」
 「ええ、そうね」
 キキョウが式を展開し、飛鳥が剣を構え直す。
譲れない物のためにも負けられない。
両者が再度ぶつかりあおうとした瞬間――

「だめだ!」

突然の乱入者が現れた。
「椿くん!?」
椿は飛鳥の剣を掴み、魔力を込めようとしているキキョウの手を抑えていた。
 どうしてここに辿りつけたのか。いや、今はそんなことよりも、
 「椿くん、手を離してください! 血が!」
 飛鳥の剣を思い切り握りしめている椿の手からは血が流れていた。
 「だめだ、二人がケンカをやめるって言うまでこの手は離さない」
 「椿くん!」
 「ダメだ」
 「……わかりました。もう戦いません。だからすぐに止血を」
 「キキョウは?」
 「私も戦わないわ」
 「わかった」
 ようやく椿は手を離す、その右手からは止めどなく血が溢れてくる。
 飛鳥は椿の右手を掴むと強引に地面に座らせた。
 「いたっ、痛いよ」
 「動かないでください」
 飛鳥が傷口に手を当て魔力を流し込む。蒼い光が傷口を包む。見た目ほど深くはなかったのだろう、徐々に傷口は小さくなってやがて完全に塞がった。
 「魔術ってこんなことも出来るんだ」
 「いえ、魔術には身体の治癒を行うものはありませんよ」
 「でも傷が……」
 「これは私の魔力を流して椿くんの細胞を活性化させただけですよ。それにこの方法も万能じゃありません。他人の魔力は自分の身体にとって異物ですから。これぐらいの魔力ならプラスに働きますが行き過ぎると逆に身体を破壊してしまうんです」
 「難しいな」
 自分の欲望に忠実という魔術師の特性故に治癒魔術という概念が形成されることはなかった。自分の傷は魔力を使い塞ぐことができ他者の傷は癒す必要がなかったからだ。
 「ありがとう、助かったよ」
 「もうこんな無茶はしないでください」
 もう大丈夫、と言いながら椿が立ち上がる。椿に傷を負わせた負い目からか飛鳥はずっと心配そうにしている。先程まで自分と死闘を繰り広げていた騎士団としての面影などどこにもない。
 「それで、二人はなんでケンカなんかしてたの?」
 「それは、その……」
 あの戦いをケンカと称する椿の感覚はともかくとして、どう答えたものだろうか。二人して答えに窮していると飛鳥が苦し紛れに話題を逸らした。
 「そ、そんなことより椿くんこそどうしてここに?」
 「そりゃ、あれだけ殺気を向けられたら嫌でも気付くよ」
 「殺気で気付くって……一般人がそんなこと……」
 「結界は? ここには人除けの結界が張ってあったはずよ?」
 「え? そんなのあったの?」
 「なっ……」
 飛鳥は突拍子もない答えに絶句した。当然だろう、こちらの問いに対する椿の答えはそのどれもが予想外の物なのだから。
飛鳥が放った殺気に気付いたこと然り、結界を突破したこと然り。
 特に結界の件には疑問が残っている。どうやって突破したのかだ。
 秘匿されている存在である魔術。そしてそれを行使する魔術師。当然、魔術師が戦うときには一般人の目に付かないように細心の注意を払う。
 その時に用いられるのが結界である。魔力の消費を抑えるため基本的な結界しか使うことがないのだが、それでも魔力を持たない人間には突破することは出来ないはずだ。
それはこの場も同じ。今ここには飛鳥が人払いの結界を張っている。
だが椿が嘘を言っている様子もない。ならば――
(そういうものなのね)
 確信はなかった。だが、なんとなくそうなのだろうと思っていた。椿は二日前にも自分が張った結界を破っている。そして今回も。
つまり椿には結界が効かない。上位の結界を無効にすることは無理だろうが少なくとも対一般人用の結界では意味がないのだろう。
それに、そのことに心当たりがないわけでもない。
 「でもびっくりしたよ、飛鳥さんも魔術師だったんだね」
 「今まで隠していてごめんなさい」
 「謝るのは僕の方だよ。飛鳥さんに嘘をついたんだから」
 「椿くん、そのことでお話があります」
 「うん?」
 飛鳥は意を決したように、
 「キキョウさんと一緒に暮らすのをやめてください」
椿に告げた。
 「――――」
 飛鳥の真剣な表情を見て椿は言葉を詰まらせる。キキョウの正体がばれている以上、親戚だという嘘は通じない。何よりも飛鳥の真摯な思いにそんな適当な嘘で答えることは許されない。
「椿くん、これは冗談で言っているんじゃありません。私達魔術師の世界は生と死の狭間にあるんです。その中でもキキョウさんは特別です。世界中の魔術師が彼女を狙っていて、傍にいれば椿くんも危険な目に合うことになります。だから――」

「魔術なんて物は忘れて平和な日常に戻りましょう」

これは紅蓮院椿への最終宣告。今ならまだ間に合う。引き返すことが出来る。彼が歩んできた安穏な日々へ。
だが、これ以上足を踏み込むのならば命の保証はない。理不尽な理由で不条理に殺されたとしても文句は言えない。
飛鳥が述べた事に偽りはない。事実として自分はその命をあらゆる魔術師に狙われ続け、十年間この廃墟で戦い続けてきた。このまま二人が寝食を共にすれば椿の身にも災禍が降りかかるのは明白だろう。
この選択で彼の人生が決まる。
すぐに答えの出せる問題ではない。
 ふと、椿がこちらを見た。眼が合う。なにか声を掛けようとして――やめた。この問いに自分が口をはさむようなことはしてはいけない。
誰かに強制されるでもなく、勢いに流されるでもなく、彼が自分で下さねばならない一つの決断。
自分はもう覚悟を決めた。
彼も決めなければならない。
絶望と闘うか否か。
そうして、彼は下を向いて軽く苦笑する。
「それは出来ない」
 「……何故ですか?」
 「ダメなんだ」
 「ダメ?」
 問い詰める飛鳥に椿は何かを想いながら答えた。
 「初めて会った時は、キキョウの迷惑になるぐらいなら記憶を消されて魔術なんて関係のない元の日常に帰っても構わないと思ってた。でも今は違う。まだ数日しかたってないけど、僕はもうキキョウがいない生活に耐えられない。足手まといになることは解ってる。だけど、もし赦されるのなら――」
 飛鳥の眼を見据え、告げる。

「僕はキキョウの傍にいたい」

「――そうですか」
 「ダメ……かな?」
 「ダメに決まってます」
 「うっ……」
 「でも言っても聞かないんでしょう?」
 「……ごめん」
 心底申し訳ないといった表情を浮かべる椿。対して、飛鳥はやれやれといった様子だ。まるで最初からこうなることがわかっていたかのように。
 「まったく変な所で強情なんですから」
 「言葉もないです」
 「可愛い女の子に弱いし」
 「そんなことは――」
 「何か言いましたか?」
 「……なんでもありません」
 「パフェが食べたいなぁ」
 「え?」
 「学校の近くにおいしいって評判のカフェがあるんですよ。そこのパフェが食べたいなぁって」
 「こ、今度奢るよ」
 「本当ですか? でも悪いなぁ、なんだか私が無理やり奢らしてるみたいじゃないですか」
 「そんなことないよ。飛鳥さんには日頃からお世話になってるから僕から感謝を込めてということでぜひ奢らせて欲しい」
 「そうですか、それじゃあお言葉に甘えちゃおうかな」
 ちくちくと攻撃する飛鳥。椿は負い目からまったく反論することも許されない。そうして憂さ晴らしを終えた飛鳥はすっきりした表情をしていた。
 「そこまで椿くんがしてくれるならしょうがないですね。キキョウさんと一緒にいることを許してあげます」
 「本当!?」
 「ですが、一つだけ条件があります」
 「条件?」
 表情を引き締め、
 「絶対に危険なことに首を突っ込まないでください。もしキキョウさんを狙う敵が来たら私とキキョウさんで対処しますから」
 「でも二人だけ危険な目に合わせるなんて……」
 「いいですか、椿くんはただの一般人なんです。そして私の使命はそんな人たちを守ること。椿くんが自分から危険に飛び込んでくるというのなら私も相応の手段を取らなければならなくなります」
 「でも……」
 「これは最大限の譲歩です。この条件が飲めないのなら認められません」
 「わかったよ」
 不満はあるようだが、とりあえず納得はしたようである。
 「キキョウさんもそれでいいですね?」
 「ええ、構わないわ」
 元より椿を自分の戦いに巻きこむつもりなどなかった。飛鳥からの条件はキキョウにとっても都合がいい。断る理由がない。
 話しがひと段落すると、飛鳥が、はあ、とため息をついた。
 「強力なライバルが出現ですね……」
 「ん? 何が?」
 「椿くんには秘密です」
 「……そういうの、よくないと思うんだ」
 「知りません」
 ぷいっと飛鳥が顔を背ける。
 「キキョウは何のことかわかる?」
 「さあ、わからないわ」
 キキョウもわざと軽くあしらう。椿はようやく地雷を踏んだと気付きおろおろし始めた。
 「それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」
 「そうね」
 「結局さっきの答えは教えてくれないんだね」
少し意地悪なことをしてしまったかもしれない。だが、鈍感な彼にはこれぐらいが丁度いい。
今夜の舞台はこれにて閉幕。
三人並んで夜の森を帰路についた
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