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番外編 剣術大会<3>
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「アリシア嬢か。ご機嫌いかがか」
不意にかけられた声にアリシアは少しの驚きを覚えた。
相手が自分のことを知っていたこと、そしてその口調に。
「ディミトラ皇太子妃殿下にご挨拶申し上げます」
できるだけ丁寧にカーテシーをし頭を下げる。
「顔を上げるが良い」
そう言うと、ディミトラはアリシアに腰かけるように促した。
アリシアが今までディミトラ皇太子妃と個別に会ったことは無い。
もちろんアリシアが一方的に見かけたことならあったが。
ましてや直接言葉をかけてもらう機会などなかったことを思うと、今回のことは異例とも言えた。
また、ディミトラはもっと柔らかく女性的な口調で話していたと思うが今日の話し方はかなり男性的だった。
「今日はルーカス公が参戦するとか。楽しみにしているよ」
「ありがたきお言葉感謝申し上げます」
戸惑いながらもディミトラと話していると横合いからさらなる声がかかる。
「アリシア嬢が。よくルーカスとの話題に上がってるからか、初めて会う気がしないな」
「ニキアス皇太子殿下にご挨拶申し上げます」
再びさっと立ち上がると、アリシアはカーテシーで挨拶をする。
「かしこまらずとも良い。ルーカスには再三王城に連れてこいと言っていたのになかなか連れて来てくれぬから今日は楽しみにしていたところだ」
アリシアとしては初耳の話だった。
そもそもニキアスとルーカスとの間でアリシアの話題が出ていることにも驚く。
「それにしても…ディミトラ、今日は猫を被らないのか?」
「あれは臨機応変にするものだ」
「一応ここも公の場ではあるが?」
「王家の観覧席を覗くような不届者はおらぬだろう?」
2人の軽妙なやり取りにアリシアは目を白黒させた。
「驚いたか?」
アリシアの様子に気づいたのか、ニキアスが声をかけてくる。
「はい」
(いろいろな意味で驚いたわ)
ディミトラの話し方がぞんざいなのも、ニキアスとあんな感じでやり取りしていることも。
(私が見てしまって良かったのかしら?)
もちろん、アリシアに見られたくないのならここでそんなやり取りはしなかっただろうが。
そこにどんな意図があるのか。
「アリシア夫人、どうやらあなたはディミトラに気に入られたようだな」
ニキアスの言葉に、アリシアはさらなる疑問の渦に引き込まれたのだった。
不意にかけられた声にアリシアは少しの驚きを覚えた。
相手が自分のことを知っていたこと、そしてその口調に。
「ディミトラ皇太子妃殿下にご挨拶申し上げます」
できるだけ丁寧にカーテシーをし頭を下げる。
「顔を上げるが良い」
そう言うと、ディミトラはアリシアに腰かけるように促した。
アリシアが今までディミトラ皇太子妃と個別に会ったことは無い。
もちろんアリシアが一方的に見かけたことならあったが。
ましてや直接言葉をかけてもらう機会などなかったことを思うと、今回のことは異例とも言えた。
また、ディミトラはもっと柔らかく女性的な口調で話していたと思うが今日の話し方はかなり男性的だった。
「今日はルーカス公が参戦するとか。楽しみにしているよ」
「ありがたきお言葉感謝申し上げます」
戸惑いながらもディミトラと話していると横合いからさらなる声がかかる。
「アリシア嬢が。よくルーカスとの話題に上がってるからか、初めて会う気がしないな」
「ニキアス皇太子殿下にご挨拶申し上げます」
再びさっと立ち上がると、アリシアはカーテシーで挨拶をする。
「かしこまらずとも良い。ルーカスには再三王城に連れてこいと言っていたのになかなか連れて来てくれぬから今日は楽しみにしていたところだ」
アリシアとしては初耳の話だった。
そもそもニキアスとルーカスとの間でアリシアの話題が出ていることにも驚く。
「それにしても…ディミトラ、今日は猫を被らないのか?」
「あれは臨機応変にするものだ」
「一応ここも公の場ではあるが?」
「王家の観覧席を覗くような不届者はおらぬだろう?」
2人の軽妙なやり取りにアリシアは目を白黒させた。
「驚いたか?」
アリシアの様子に気づいたのか、ニキアスが声をかけてくる。
「はい」
(いろいろな意味で驚いたわ)
ディミトラの話し方がぞんざいなのも、ニキアスとあんな感じでやり取りしていることも。
(私が見てしまって良かったのかしら?)
もちろん、アリシアに見られたくないのならここでそんなやり取りはしなかっただろうが。
そこにどんな意図があるのか。
「アリシア夫人、どうやらあなたはディミトラに気に入られたようだな」
ニキアスの言葉に、アリシアはさらなる疑問の渦に引き込まれたのだった。
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