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私の居場所
異世界人
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さて、話は変わるが、
そう言って切り出された内容に瑠璃はさらに驚くことになる。
「さっきも言ったように攻撃力、破壊力といった部分になるとミーナに劣るのだがこの世界の違和感には敏感に反応することができるんだ。この世界の違和感というとピンとこないとは思うが、水のマナを持っているかどうかをなんとなくだが把握することができる。」
「ごめん・・・いまいち凄さが分からない・・・。」
「さらに!防御に長けてるからこの国の城壁・防壁・結界、これらは全部俺だけのマナで賄ってる。」
「それは引くほど凄さが伝わるけど・・・違和感の方は!?」
「この国にスパイが入ってきたらすぐわかる」
「それはすごいわ・・・そっちも引きそう・・・」
「まぁ、コントロールの部分でいうと歴代最強の自信がある。けど観たところ瑠璃の方がマナの最大値・・・なんというか容量は多い感じがするね。ちなみに俺は噴水の水を操れて瑠璃が飲むことができてミーナは色を変えられるって感じになるね。」
「濡れる面積が広いほどすごいっていうのは聞きましたけど、そんな風に変化させられるのもすごいことですか?」
「ぶっちゃけた話、この国全体であの水そのものの変化をさせられるのは瑠璃含めて4人しかいないからねぇ。瑠璃が4人目ってことね?」
「あと一人はどんな人なんですか?」
「この国は医療大国なんだけど、心臓や脳などの臓器が潰れてもマナで代わりを作って死んでから最大で90秒以内ならどんな状態でも蘇生することが出来るレベルが1人いてね。あいつはあの水を沸騰させることが出来る。」
「医療とかの概念がよくわからんなるやん・・・というかさっきから引いてしかないわ!」
「ミーナから軽く説明を受けたと思うけど【創造力】次第だからね」
「ふぅ、さてわからなことはそのたび聞いてくれたら答えるから今日はこの辺りにしよう。マナのコントロールは地下に訓練場があるから自由に使っていいよ。というか、ある程度自由にコントロールできるようにならないとこの国、この世界では不便だからしっかり訓練するように!」
「分かりました!とりあえずいろいろやってみます!」
「ごめん、最後になるけどさ」
「?どうしました?私の晩御飯決まってないとかですか?」
「いや、まずは部屋割りが先になるよ、普通はね。」
「それは確かに!敷布団よりベット派なんですけどベットですか?!?!」
「元の世界から来たことに対する困惑はほぼないんだね・・・まあその方がこっちとしても嬉しいけどな。言ってくれたらどっちも用意はできる。過去に来た異世界人用に両方あるからな・・・じゃなくて!」
「私の中では睡眠と食事は大事な話なんですけど!」
「分かった。わかったから落ち着け。俺が感じていることに関してだから実際そうなのか分からんが恐らく同じタイミングで瑠璃のような異世界人が他の国にそれぞれ来ているようなんだ。」
「え!それが本当なら会って話がしたいです!」
「さっきも話であったと思うが、戦争中といってもおかしくないんだ。というか宣戦布告されたから戦争中なんだが実際には戦闘は起こってないがな。だから実際話せたとしても木の国だけだろうよ。」
「そっか・・・それでも多分私のような他の世界から来た人っている気がしてるんだよね?違和感を感じとれる人が言うなら間違いないと思うし!会うことができたらいろいろ聞いてみる!ありがとう!」
「まぁ、そうしてくれ。仲がいい人間が増えることはいいことだしな!じゃあこれで!風呂なり飯なり行ってこい!
ミーナが隣の部屋で待ってるはずだ、この城や暮らしについてはミーナに聞いてくれ。」
そういえば疲れたなぁ、異世界って言われても普通に会話できてるしドッキリでした!ってオチでも夢オチでも全然信じられるんだよねぇ・・・
そんなのんきなことを考えながら王室を後にした。今後の身の振り方をミーナに聞かなければいけない。
「さて、詳しい事情を聞かせてもらおうか。」
瑠璃が退出した後、瑠璃が入ってきたドアとは違うドアを開けてこう言った。
「はい、敵国の人間になったのにもかかわらず謁見を許可していただき誠に・・・」
「堅い!この国にとって王とは権力の象徴ではないのだ。先ほどの会話はなんとなく聞こえてただろう?あんな風に友達のように接しろとは言わん!その方が嬉しいけど、ただ敬語にしてももっと砕けた感じにしてくれ!こっちも緊張してしまう!」
「警備兵もつけずに2人だとは言え、急には難しいですよ」
困ったように笑った男性は続けてこう言った
「雷の国の神技術部の人間の1人としては」
「それでも、だ。」
「わかりました。本題に入らせていただきます。」
「あぁ、今回の戦争は仕組まれた可能性があると言っていたな。」
「はい、水の国に雷の国の技術が盗まれたと言っていた件に関してなのですが、我々の国にも異世界人が
落雷と共に現れまして・・・」
「なるほど、それでか・・・」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない。続けてくれ」
「?はい。【ショー】と名乗る者も元の世界では技術者だったらしく、今回の件をショーに相談したところ、盗まれたと国民が言っている技術なのですがそもそも、水のフォース無しでは実現不可の技術らしいのです。」
「まさか・・・」
「そうです、この国では何と呼ばれているかはわかりませんが、我々は雷層と呼んでいました。」
「我々はまだ名前をつけていない技術だが、マナを水に溶け込ませ貯めておく技術か?」
・・・
少しの間をおきその男はこう答えた。
「雷の国は思い込みを、技術の間違いによる勘違いををこの国にぶつけようとしているのかもしれません。」
そう言って切り出された内容に瑠璃はさらに驚くことになる。
「さっきも言ったように攻撃力、破壊力といった部分になるとミーナに劣るのだがこの世界の違和感には敏感に反応することができるんだ。この世界の違和感というとピンとこないとは思うが、水のマナを持っているかどうかをなんとなくだが把握することができる。」
「ごめん・・・いまいち凄さが分からない・・・。」
「さらに!防御に長けてるからこの国の城壁・防壁・結界、これらは全部俺だけのマナで賄ってる。」
「それは引くほど凄さが伝わるけど・・・違和感の方は!?」
「この国にスパイが入ってきたらすぐわかる」
「それはすごいわ・・・そっちも引きそう・・・」
「まぁ、コントロールの部分でいうと歴代最強の自信がある。けど観たところ瑠璃の方がマナの最大値・・・なんというか容量は多い感じがするね。ちなみに俺は噴水の水を操れて瑠璃が飲むことができてミーナは色を変えられるって感じになるね。」
「濡れる面積が広いほどすごいっていうのは聞きましたけど、そんな風に変化させられるのもすごいことですか?」
「ぶっちゃけた話、この国全体であの水そのものの変化をさせられるのは瑠璃含めて4人しかいないからねぇ。瑠璃が4人目ってことね?」
「あと一人はどんな人なんですか?」
「この国は医療大国なんだけど、心臓や脳などの臓器が潰れてもマナで代わりを作って死んでから最大で90秒以内ならどんな状態でも蘇生することが出来るレベルが1人いてね。あいつはあの水を沸騰させることが出来る。」
「医療とかの概念がよくわからんなるやん・・・というかさっきから引いてしかないわ!」
「ミーナから軽く説明を受けたと思うけど【創造力】次第だからね」
「ふぅ、さてわからなことはそのたび聞いてくれたら答えるから今日はこの辺りにしよう。マナのコントロールは地下に訓練場があるから自由に使っていいよ。というか、ある程度自由にコントロールできるようにならないとこの国、この世界では不便だからしっかり訓練するように!」
「分かりました!とりあえずいろいろやってみます!」
「ごめん、最後になるけどさ」
「?どうしました?私の晩御飯決まってないとかですか?」
「いや、まずは部屋割りが先になるよ、普通はね。」
「それは確かに!敷布団よりベット派なんですけどベットですか?!?!」
「元の世界から来たことに対する困惑はほぼないんだね・・・まあその方がこっちとしても嬉しいけどな。言ってくれたらどっちも用意はできる。過去に来た異世界人用に両方あるからな・・・じゃなくて!」
「私の中では睡眠と食事は大事な話なんですけど!」
「分かった。わかったから落ち着け。俺が感じていることに関してだから実際そうなのか分からんが恐らく同じタイミングで瑠璃のような異世界人が他の国にそれぞれ来ているようなんだ。」
「え!それが本当なら会って話がしたいです!」
「さっきも話であったと思うが、戦争中といってもおかしくないんだ。というか宣戦布告されたから戦争中なんだが実際には戦闘は起こってないがな。だから実際話せたとしても木の国だけだろうよ。」
「そっか・・・それでも多分私のような他の世界から来た人っている気がしてるんだよね?違和感を感じとれる人が言うなら間違いないと思うし!会うことができたらいろいろ聞いてみる!ありがとう!」
「まぁ、そうしてくれ。仲がいい人間が増えることはいいことだしな!じゃあこれで!風呂なり飯なり行ってこい!
ミーナが隣の部屋で待ってるはずだ、この城や暮らしについてはミーナに聞いてくれ。」
そういえば疲れたなぁ、異世界って言われても普通に会話できてるしドッキリでした!ってオチでも夢オチでも全然信じられるんだよねぇ・・・
そんなのんきなことを考えながら王室を後にした。今後の身の振り方をミーナに聞かなければいけない。
「さて、詳しい事情を聞かせてもらおうか。」
瑠璃が退出した後、瑠璃が入ってきたドアとは違うドアを開けてこう言った。
「はい、敵国の人間になったのにもかかわらず謁見を許可していただき誠に・・・」
「堅い!この国にとって王とは権力の象徴ではないのだ。先ほどの会話はなんとなく聞こえてただろう?あんな風に友達のように接しろとは言わん!その方が嬉しいけど、ただ敬語にしてももっと砕けた感じにしてくれ!こっちも緊張してしまう!」
「警備兵もつけずに2人だとは言え、急には難しいですよ」
困ったように笑った男性は続けてこう言った
「雷の国の神技術部の人間の1人としては」
「それでも、だ。」
「わかりました。本題に入らせていただきます。」
「あぁ、今回の戦争は仕組まれた可能性があると言っていたな。」
「はい、水の国に雷の国の技術が盗まれたと言っていた件に関してなのですが、我々の国にも異世界人が
落雷と共に現れまして・・・」
「なるほど、それでか・・・」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない。続けてくれ」
「?はい。【ショー】と名乗る者も元の世界では技術者だったらしく、今回の件をショーに相談したところ、盗まれたと国民が言っている技術なのですがそもそも、水のフォース無しでは実現不可の技術らしいのです。」
「まさか・・・」
「そうです、この国では何と呼ばれているかはわかりませんが、我々は雷層と呼んでいました。」
「我々はまだ名前をつけていない技術だが、マナを水に溶け込ませ貯めておく技術か?」
・・・
少しの間をおきその男はこう答えた。
「雷の国は思い込みを、技術の間違いによる勘違いををこの国にぶつけようとしているのかもしれません。」
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