E.フォース

恵明

文字の大きさ
3 / 4
私の居場所

国王【ミズガルズ】

しおりを挟む
「なるほど、水を玉にして一斉に勢いよく飛ばす。そんな魔法ですか。単対多なら敵にしたくない魔法ですね。」

まだまだ試したいことがあったのだが、先に国王に会うことになった。
「ギルドや役場など向かっていただきたいところは何箇所かあるのですが・・・
異世界から来られた人は必ず国王とお話をしていただくことが決まりでして。
国王と言ってもマナ、フォースを使うための力ですね、これが国で一番優れている人が国王になる決まりですから、権力者として代々受け継がれる人ではないので気軽に話すといいと思います。」
「じゃあ、女性が王になった代もあったんですか?」
「いえ・・・正直、『優れている』という表現も少し表現として正しいのかわからない部分がありまして、
私と国王が戦えば最終的に勝つのは国王ですが・・・」
「・・・?1番強い人ならそれはそうなのではないですか?」
「どちらが山を更地にできるか、と言うような対決であれば間違いなく


「さて、到着しました。気になることもたくさんあるでしょうし、まずはお話ください。国王と」


「初めまして。水井瑠璃と申します。」
「うむ、初めましてやな。元の名はクローズ、今はミズガルズって名前だ。ざっくりした内容はミーナから聞いた通りだが、他に気になることはあるか?住処は今日からここに住んでもらうことになるからその辺以外で頼む」
「え!?ここに住むんですか!?」
「あ、ちゃんとした式典以外は敬語じゃない方が嬉しいかな」
「え、あ・・・がんばるます?」
「ゆっくりでいい・・・クスッ」
「まず、なんで戦争中なんですか?私何もできる気がしませんから、異世界人だからといって期待して欲しくありません!」


どれくらいの間話しただろうか
戦争の理由は正確には調査中らしく、火の国の英雄が殺されていたこと。
そこには木のマナが満ちていたこと
そして水の国では雷の国の武器を輸入しその技術を取り入れることになるのだが、
そこでいざこざが発生。そのいざこざの原因が特定されていないこと
しかし、2国とも水、木の国に対し強い恨みをぶつけている事。

「何一つ尻尾らしい事がつかめん。しかし、宣戦布告してきた奴らに対し同盟を組み我が国の民を守らなければいけない。」
「わかりました。自分の身を守る事を主体で考えていいなら私の力も戦争で使わせていただきます。」
「ありがとう、今は1人でも戦力が増えるのはありがたい。」
「あと、ミーナさんから聞いたのですがよくわからなくて・・・国王様とミーナさんはどちらが強いのですか?」
「マナの使い方の違いがあるけど、1対1で戦えば俺が勝つだろうけど・・・お互いが1対多の状況になれば間違いなくミーナの方が強いし・・・うーん・・・破壊力はミーナの圧勝。だけど、勝負では俺は負けないね。」
「え・・・メイドさんなのにパワー型なんですか?」
「なんというか・・・今はだからな。また戦いになれば自然と分かるから実際に見るといい。」
「あー・・・その時は遠くから見守ります・・・」
「彼女のためにも是非そうしてくれ。ちなみに君はあの噴水の水でどこまで濡れたんだ?」
「えっと・・・飲んじゃったんですけどまずいですかね?」
「・・・飲んだ?飲んだ・・・?はぁ!?!?」
「えっ!やっぱり体に良くないんですね!?」
「いや、この国であの水を飲むことができる3人目が現れて驚いてるだけだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

二度目の勇者は救わない

銀猫
ファンタジー
 異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。  しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。  それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。  復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?  昔なろうで投稿していたものになります。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

神は激怒した

まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。 めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。 ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m 世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。

処理中です...