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まちぶせ
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急いで着替えて自転車をこいだ。渚ちゃんが言っていた大学は思ったより近いみたい。5分ぐらい走ったらもう着いちゃった。たしか、ここのはず。
大きな並木通りに面した鉄の門の向こうには、広い敷地に校舎らしき建物がどっしりと構えていた。門から校舎までは銀杏が並び、時々ひらひらと黄色い葉っぱが落ちる。
俺は門の真正面のガードレールに座って、中からでてくる人間を見逃さないように注意した。
なんか最近冷えるなぁ。午後になるとずいぶんと気温が下がって足元からゾクゾクしてくる。マフラーを鼻まで上げてフードをかぶったら、いよいよ不審者みたいだな。
もう少し詳しく聞いとけば良かった。サークルとかだったら終わるの遅くなんのかな。もしかしたら今日は授業取ってないかもしれないし。
こんなところで待ち伏せして嫌がられたら困るけど、この2万円は、これは、ちゃんと返したい。やっぱりすごく怒らせちゃった気がするし。
なんで俺はいつもいつも、ここぞっていう時に失敗するんだろう。でも彼には謝っておきたいなあ。あぁでも、すごく寒い。めっちゃおしっこしたい。ちょっとだけ、んんん、あのカフェのトイレ。いや、その間に来たら困るもんな。しゃあない、もちょっと我慢するか。
「おいコラ不審者。警備呼ばれちゃうよ」
俺の膀胱が破裂しそうになったころ横から声が聞こえた。
え?渚ちゃん?ずっと門を見張ってたのに、いつの間に出たのさ。
「あ…あぁ渚ちゃん、良かったぁ、会えたぁぁ。俺、謝りたくて。でも、ちょ、その前に、ちょ……っと、ごめん」
渚ちゃんの手をつかんで俺はすぐ近くのカフェに走った。右手にチャリのハンドル、左手に渚ちゃん、おしっこ漏れそうで、ちょっと小走り。マジでハズいけど余裕ない。
カフェに入ってポケットから財布を出して渚ちゃんに渡した。
「ごめん!好きなの頼んで座ってて!」
大きな並木通りに面した鉄の門の向こうには、広い敷地に校舎らしき建物がどっしりと構えていた。門から校舎までは銀杏が並び、時々ひらひらと黄色い葉っぱが落ちる。
俺は門の真正面のガードレールに座って、中からでてくる人間を見逃さないように注意した。
なんか最近冷えるなぁ。午後になるとずいぶんと気温が下がって足元からゾクゾクしてくる。マフラーを鼻まで上げてフードをかぶったら、いよいよ不審者みたいだな。
もう少し詳しく聞いとけば良かった。サークルとかだったら終わるの遅くなんのかな。もしかしたら今日は授業取ってないかもしれないし。
こんなところで待ち伏せして嫌がられたら困るけど、この2万円は、これは、ちゃんと返したい。やっぱりすごく怒らせちゃった気がするし。
なんで俺はいつもいつも、ここぞっていう時に失敗するんだろう。でも彼には謝っておきたいなあ。あぁでも、すごく寒い。めっちゃおしっこしたい。ちょっとだけ、んんん、あのカフェのトイレ。いや、その間に来たら困るもんな。しゃあない、もちょっと我慢するか。
「おいコラ不審者。警備呼ばれちゃうよ」
俺の膀胱が破裂しそうになったころ横から声が聞こえた。
え?渚ちゃん?ずっと門を見張ってたのに、いつの間に出たのさ。
「あ…あぁ渚ちゃん、良かったぁ、会えたぁぁ。俺、謝りたくて。でも、ちょ、その前に、ちょ……っと、ごめん」
渚ちゃんの手をつかんで俺はすぐ近くのカフェに走った。右手にチャリのハンドル、左手に渚ちゃん、おしっこ漏れそうで、ちょっと小走り。マジでハズいけど余裕ない。
カフェに入ってポケットから財布を出して渚ちゃんに渡した。
「ごめん!好きなの頼んで座ってて!」
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