22 / 64
モテ期
3
しおりを挟む
佐々木さんはモタモタしてた俺を引っ張ってった。
お、俺のプリンがタプタプしてる。もー、なんだよこの人、自分のビールもあんなに振り回して。半分スキップしてるし、なんか、酔ってないか?一人で飲んでたのか?もうほんと、女の人って謎だ。しんどい。
「うち、ここ」
連れてこられたのは本当にびっくりするくらい近くのマンションだった。うちから3分くらい歩いたところじゃないかな。俺んちは2階建てのギシギシいうアパートだけど、佐々木さんちは5階建てのワンルームマンション。
「でも家賃は安いんだよ。すごい狭いから」
言葉通り、めちゃ狭い。サイコロみたいな部屋にベッドと小さなデスクとスツールがぎゅっと詰まって、すごくシンプルな部屋だった。女の人にしては、なんかさっぱりしてる気がする。つっても、女の人の部屋をよく知らないけど。
「独身男の部屋みたいでしょ?」
「まあ、そっすね。ぎゅうってしてて落ち着くかも」
「女と付き合ってる気がしないって、言われたことあるよ」
帰宅早々ビールをプシュッと開けた佐々木さんが笑っている。
なんだこの人、いつもと全然違うじゃん。
「人んち、苦手だった?」
そういうわけじゃないけど、女の人の家に入ること自体が人生で二度目だから。でもそんな事言えないしな。こういうのって、俺が気にし過ぎなんだろうか。適当に座って、とか言われてもどこに座ればいいのかもわからないし。
「ほら突っ立ってないで、ここ、どうぞ」
そう言ってベッドに腰かけた佐々木さんが自分の隣をポンポンと叩いた。
キャパ、オーバー。
俺はそこからの記憶はぼんやりとしている。プリンを食べて、佐々木さんが買ったビールを飲んで、なぜかクローゼットからワインのボトルが出てきて、二人で飲んだところまではなんとなく記憶してる。
そして今だ。何故か、チューをしてんだけど。
俺、マジでモテ期、来たのかも。
お、俺のプリンがタプタプしてる。もー、なんだよこの人、自分のビールもあんなに振り回して。半分スキップしてるし、なんか、酔ってないか?一人で飲んでたのか?もうほんと、女の人って謎だ。しんどい。
「うち、ここ」
連れてこられたのは本当にびっくりするくらい近くのマンションだった。うちから3分くらい歩いたところじゃないかな。俺んちは2階建てのギシギシいうアパートだけど、佐々木さんちは5階建てのワンルームマンション。
「でも家賃は安いんだよ。すごい狭いから」
言葉通り、めちゃ狭い。サイコロみたいな部屋にベッドと小さなデスクとスツールがぎゅっと詰まって、すごくシンプルな部屋だった。女の人にしては、なんかさっぱりしてる気がする。つっても、女の人の部屋をよく知らないけど。
「独身男の部屋みたいでしょ?」
「まあ、そっすね。ぎゅうってしてて落ち着くかも」
「女と付き合ってる気がしないって、言われたことあるよ」
帰宅早々ビールをプシュッと開けた佐々木さんが笑っている。
なんだこの人、いつもと全然違うじゃん。
「人んち、苦手だった?」
そういうわけじゃないけど、女の人の家に入ること自体が人生で二度目だから。でもそんな事言えないしな。こういうのって、俺が気にし過ぎなんだろうか。適当に座って、とか言われてもどこに座ればいいのかもわからないし。
「ほら突っ立ってないで、ここ、どうぞ」
そう言ってベッドに腰かけた佐々木さんが自分の隣をポンポンと叩いた。
キャパ、オーバー。
俺はそこからの記憶はぼんやりとしている。プリンを食べて、佐々木さんが買ったビールを飲んで、なぜかクローゼットからワインのボトルが出てきて、二人で飲んだところまではなんとなく記憶してる。
そして今だ。何故か、チューをしてんだけど。
俺、マジでモテ期、来たのかも。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる