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「ポーン(兵士)」
「PAWN」5
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カステル・デル・モンテの南側の2つの塔の上には、それぞれ赤井義経と赤井隆が立った。
五行で南といえば、火…朱雀だ…
本来、「ポーン(兵士)」として話を作るなら、赤井義経が赤井隆に剣術を教えたりして、何世代も超えた師弟関係となっていく展開を描くが、そんな事をしている余裕は無い。
「鬼火」初期で赤井義朝がやっていたチート設定を使わせてもらう。
鬼となった人間は、魔族の遠隔攻撃であれば、エネルギーとして吸収することができる。
チート能力というものは、実際のところ、描きにくい面が多い。
理由は様々だが、その遠隔攻撃吸収の場合は、絵的に面白くない上、読者が危機感を感じなくなってしまうのだ…そのため、途中から、使用をやめた。
謎本などで、たまに何故、赤井義朝の能力がなくなったのか考察しているが、実際のところは、描きにくかったからに他ならない。
火の神の熱風を赤井義経と赤井隆が吸収していき、それと同時に火の神の首に向かい、斬りかかっていった。
***
煮詰まった…
缶詰めして作業が捗るのは、ネームが終わって室内作業のみになったときだ。
私の場合は、アイデア出しでつまずいたのであれば、散歩などして外の空気に触れた方が出やすい。
そして、何より、縛られたまま解放されないフリードリヒ2世の視線が痛い…
いっそ、コイツを主人公として考えるか?そうすれば、「ポーン(兵士)」の主人公を連れてくるという手間はなくなる。
土の神は、4神全ての能力を併せ持つほどの相手だが、何か隙がつくことができれば、倒すこともできるはずだ。
フリードリヒ2世にそれができるか…と問われれば難しい。
「ルーク」内で描いたように、神に成り代わるという野望は大したものだが、現に先ほどまで神に利用されてしまっていた。
それに、「ルーク」で登場したキャラを選んでしまうと、「チェスシリーズ」から4名と、バランスも悪い。
バランスを重視するなら、「空白」「鬼火」の「悪川シリーズ」から1人選ぶか、全く新しいキャラにするか…仮に全く新しいキャラとした場合、「チェスシリーズ」「悪川シリーズ」「神西暦シリーズ」のどれでもない世界観にいるキャラクターとしなければならないのか…ダメだ途方が無さすぎる…
少し方法を変えようと、フリードリヒ2世の方を見る。
「君に神の情報を与えてきたのはどんなヤツだった?」
「ご老人…まずはその問いに答えることによるメリットがなければ答えるはずはないだろう?」
メリットか…まあ、確かに、その通りだ…まあ、簡単なものでいいだろう…
「今現在、時間の流れはかなり変わってしまっているが、私は本来の君の歴史を知っている。」
真田信繁とフリードリヒ2世なら、作品に登場させる以前から好きな偉人だったため、ある程度の経歴は頭に入っている。同じように登場した歴史上の偉人でも、これが由井正雪あたりになると、本かネットで確認したくなる。
***
カステル・デル・モンテの北側の2つの塔の上には、それぞれ水本耕二とソラが立った。
五行で北といえば、水…玄武だ…
水の神は、巨大な亀であり…オーディンやポセイドンなどの能力イメージも取り入れている。その上で、私の作品の中で、最強と言える海波洋一の上位互換の能力を持つ。
ただし、私が描いた作品の中で確実に倒された唯一の神でもある。
「ナイト」でのそれは、海波洋一が能力を相殺しつつ水の神には無い剣術で動きを封じたため、水本がその隙をつくことができた。
今回は水本が、水の神の能力を相殺しつつ、クナイや手裏剣などの忍具で攻撃を仕掛けた。
とはいえ、半生を使って腕を磨いた海波洋一と比べれば荒削りの武術…水の神は簡単に避けていった。
それを合図に、ソラは風を操り、忍具を再び水の神に向かって飛ばすと、風の力で水の神を拘束した。
風を、水と同様の流体として、操ろうとするが、その隙をついて水本耕二がソラから渡された剣を甲羅の間に突き刺した。
この辺りの流れは、「ナイト」と同じ…ただし、「ナイト」の場合、海波洋一から渡された妖刀村正であったが、こちらは天叢雲剣…その切れ味は反撃する余裕すら与えなかった。
五行で南といえば、火…朱雀だ…
本来、「ポーン(兵士)」として話を作るなら、赤井義経が赤井隆に剣術を教えたりして、何世代も超えた師弟関係となっていく展開を描くが、そんな事をしている余裕は無い。
「鬼火」初期で赤井義朝がやっていたチート設定を使わせてもらう。
鬼となった人間は、魔族の遠隔攻撃であれば、エネルギーとして吸収することができる。
チート能力というものは、実際のところ、描きにくい面が多い。
理由は様々だが、その遠隔攻撃吸収の場合は、絵的に面白くない上、読者が危機感を感じなくなってしまうのだ…そのため、途中から、使用をやめた。
謎本などで、たまに何故、赤井義朝の能力がなくなったのか考察しているが、実際のところは、描きにくかったからに他ならない。
火の神の熱風を赤井義経と赤井隆が吸収していき、それと同時に火の神の首に向かい、斬りかかっていった。
***
煮詰まった…
缶詰めして作業が捗るのは、ネームが終わって室内作業のみになったときだ。
私の場合は、アイデア出しでつまずいたのであれば、散歩などして外の空気に触れた方が出やすい。
そして、何より、縛られたまま解放されないフリードリヒ2世の視線が痛い…
いっそ、コイツを主人公として考えるか?そうすれば、「ポーン(兵士)」の主人公を連れてくるという手間はなくなる。
土の神は、4神全ての能力を併せ持つほどの相手だが、何か隙がつくことができれば、倒すこともできるはずだ。
フリードリヒ2世にそれができるか…と問われれば難しい。
「ルーク」内で描いたように、神に成り代わるという野望は大したものだが、現に先ほどまで神に利用されてしまっていた。
それに、「ルーク」で登場したキャラを選んでしまうと、「チェスシリーズ」から4名と、バランスも悪い。
バランスを重視するなら、「空白」「鬼火」の「悪川シリーズ」から1人選ぶか、全く新しいキャラにするか…仮に全く新しいキャラとした場合、「チェスシリーズ」「悪川シリーズ」「神西暦シリーズ」のどれでもない世界観にいるキャラクターとしなければならないのか…ダメだ途方が無さすぎる…
少し方法を変えようと、フリードリヒ2世の方を見る。
「君に神の情報を与えてきたのはどんなヤツだった?」
「ご老人…まずはその問いに答えることによるメリットがなければ答えるはずはないだろう?」
メリットか…まあ、確かに、その通りだ…まあ、簡単なものでいいだろう…
「今現在、時間の流れはかなり変わってしまっているが、私は本来の君の歴史を知っている。」
真田信繁とフリードリヒ2世なら、作品に登場させる以前から好きな偉人だったため、ある程度の経歴は頭に入っている。同じように登場した歴史上の偉人でも、これが由井正雪あたりになると、本かネットで確認したくなる。
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カステル・デル・モンテの北側の2つの塔の上には、それぞれ水本耕二とソラが立った。
五行で北といえば、水…玄武だ…
水の神は、巨大な亀であり…オーディンやポセイドンなどの能力イメージも取り入れている。その上で、私の作品の中で、最強と言える海波洋一の上位互換の能力を持つ。
ただし、私が描いた作品の中で確実に倒された唯一の神でもある。
「ナイト」でのそれは、海波洋一が能力を相殺しつつ水の神には無い剣術で動きを封じたため、水本がその隙をつくことができた。
今回は水本が、水の神の能力を相殺しつつ、クナイや手裏剣などの忍具で攻撃を仕掛けた。
とはいえ、半生を使って腕を磨いた海波洋一と比べれば荒削りの武術…水の神は簡単に避けていった。
それを合図に、ソラは風を操り、忍具を再び水の神に向かって飛ばすと、風の力で水の神を拘束した。
風を、水と同様の流体として、操ろうとするが、その隙をついて水本耕二がソラから渡された剣を甲羅の間に突き刺した。
この辺りの流れは、「ナイト」と同じ…ただし、「ナイト」の場合、海波洋一から渡された妖刀村正であったが、こちらは天叢雲剣…その切れ味は反撃する余裕すら与えなかった。
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