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「ポーン(兵士)」
「SPAWN」5
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フリードリヒ2世が再び渡房太郎とゲルに、大砲を向けた。
砲弾は以前より火力を増していたが、駆けつけた水本耕二が、時間の流れを歪め、砲弾の速度を遅くした。
フリードリヒ2世は驚いた様子で辺りを見回すが、既に遅い…
北側から駆けつけたソラが、渡房太郎とともに、空気を操り、フリードリヒ2世の身体を浮かせ移動することで、砲弾に当てる。
フリードリヒ2世が炎の弾丸に苦しむ隙に、ゲルがカステル・デル・モンテの外壁に触れる。
外壁から、飛び出した槍や剣などの8本の天使の武器によりフリードリヒ2世が串刺しとなる。
***
攻雲が時間を止めた時点で勝負はついていた。
ただし、赤井義経と赤井隆だけが相手であればの話だ…
「悪いな。その力を持つ者を捨ておけないんでな…」
東側から駆けつけた海波洋一が、時間停止を解除する。
ともに駆けつけた風田哲也が青い炎となって攻雲を殴りつけた。
続いて赤井義経と赤井隆の大剣が、攻雲を貫いた。
***
フリードリヒ2世は、回復エネルギーも無いというのに、自分に刺さった武器を抜き、立ち上がった。
自分の残されたエネルギーを炎と金属の翼に変え、攻撃を仕掛けた。
剣の刃のようになった炎を纏った金属の羽が、降り注ぐ。
水本耕二が、金属の羽ごとフリードリヒ2世の時間を止めた。
時間操作に関する水の神の力の無いフリードリヒ2世はそこから出られないはずであった。
だが、結果的にフリードリヒ2世は、そこから抜け出し、カステル・デル・モンテの塔の1つに立った。
炎と金属の翼の翼が、渡房太郎のホワイトベーンに近い時間移動のような働きをしたのかもしれない。
その代償として、翼は朽ち果て、生命エネルギーを糧としたためにフリードリヒ2世の身体は枯れたようになっていた。
それでも動き全てを燃やし尽くそうとするフリードリヒ2世の真横に、渡房太郎とソラが風の道を作り、そこにゲルが木製プレートを投げ込んだ。
風の道により真空状態になった事で木製プレートも焼ける事なく、入り込んでいった。
***
攻雲は、あえて大剣が刺さったまま回復することで、赤井義経と赤井隆の大剣を封じ、雷を纏った脚で二人を蹴り飛ばした。
海波洋一が倒れた二人を飛び越え、天使の斧をチョップのように振り下ろすが…攻雲の背負う甲羅がそれを止めた。
攻雲は翼を拡げ、空高く飛ぶ。
追ってきた風田哲也が再びブルーフレイム…青い炎で殴り着けようとするが、攻雲は、片方の大剣を抜き、そこからシルバーブレッドを発射した。
思わぬ反撃に防ぎようがなかったが、海波洋一が時間を止めたことで何とかかわすことができた。
風田が空を見ると、攻雲の姿は消えていた。
攻雲は、時間の流れを操り、自身の速度を限界まで高めていた。
これで攻雲にとって、相手は全員、時間が停まったも同然…攻撃時だけ出現してしまえば、誰も防ぎようはなかった…
攻雲に一番厄介なのは時間を操る海波洋一…いの一番に攻撃しようと、海波洋一を探したが、見つからなかった。
海波洋一は「ファスト!」と唱え、攻雲と同速まで自分を加速していた。
カステル・デル・モンテの外壁を螺旋状に駆け上がり、攻雲へ天使の斧を投げた。
時間操作による加速を離れた物体は、運動エネルギーによる加速などを残して時間操作からは外れる。
すなわち、攻雲にとっては、攻雲に当たる前に停止する。
それでも、攻雲の気を反らすことはできた。
海波洋一からすれば、時間操作による加速の影響下のまま投げることも可能だった。
それをしなかったのは、攻雲の放ったシルバーブレッドを加速させるためだった。
攻雲は自分の放った弾丸に貫かれ、カステル・デル・モンテの塔の1つに堕ちた。
ゲルにより木製プレートを入れられたカステル・デル・モンテは、屋上自体をプレートと化して、フリードリヒ2世と攻雲の神の力を封じた。
砲弾は以前より火力を増していたが、駆けつけた水本耕二が、時間の流れを歪め、砲弾の速度を遅くした。
フリードリヒ2世は驚いた様子で辺りを見回すが、既に遅い…
北側から駆けつけたソラが、渡房太郎とともに、空気を操り、フリードリヒ2世の身体を浮かせ移動することで、砲弾に当てる。
フリードリヒ2世が炎の弾丸に苦しむ隙に、ゲルがカステル・デル・モンテの外壁に触れる。
外壁から、飛び出した槍や剣などの8本の天使の武器によりフリードリヒ2世が串刺しとなる。
***
攻雲が時間を止めた時点で勝負はついていた。
ただし、赤井義経と赤井隆だけが相手であればの話だ…
「悪いな。その力を持つ者を捨ておけないんでな…」
東側から駆けつけた海波洋一が、時間停止を解除する。
ともに駆けつけた風田哲也が青い炎となって攻雲を殴りつけた。
続いて赤井義経と赤井隆の大剣が、攻雲を貫いた。
***
フリードリヒ2世は、回復エネルギーも無いというのに、自分に刺さった武器を抜き、立ち上がった。
自分の残されたエネルギーを炎と金属の翼に変え、攻撃を仕掛けた。
剣の刃のようになった炎を纏った金属の羽が、降り注ぐ。
水本耕二が、金属の羽ごとフリードリヒ2世の時間を止めた。
時間操作に関する水の神の力の無いフリードリヒ2世はそこから出られないはずであった。
だが、結果的にフリードリヒ2世は、そこから抜け出し、カステル・デル・モンテの塔の1つに立った。
炎と金属の翼の翼が、渡房太郎のホワイトベーンに近い時間移動のような働きをしたのかもしれない。
その代償として、翼は朽ち果て、生命エネルギーを糧としたためにフリードリヒ2世の身体は枯れたようになっていた。
それでも動き全てを燃やし尽くそうとするフリードリヒ2世の真横に、渡房太郎とソラが風の道を作り、そこにゲルが木製プレートを投げ込んだ。
風の道により真空状態になった事で木製プレートも焼ける事なく、入り込んでいった。
***
攻雲は、あえて大剣が刺さったまま回復することで、赤井義経と赤井隆の大剣を封じ、雷を纏った脚で二人を蹴り飛ばした。
海波洋一が倒れた二人を飛び越え、天使の斧をチョップのように振り下ろすが…攻雲の背負う甲羅がそれを止めた。
攻雲は翼を拡げ、空高く飛ぶ。
追ってきた風田哲也が再びブルーフレイム…青い炎で殴り着けようとするが、攻雲は、片方の大剣を抜き、そこからシルバーブレッドを発射した。
思わぬ反撃に防ぎようがなかったが、海波洋一が時間を止めたことで何とかかわすことができた。
風田が空を見ると、攻雲の姿は消えていた。
攻雲は、時間の流れを操り、自身の速度を限界まで高めていた。
これで攻雲にとって、相手は全員、時間が停まったも同然…攻撃時だけ出現してしまえば、誰も防ぎようはなかった…
攻雲に一番厄介なのは時間を操る海波洋一…いの一番に攻撃しようと、海波洋一を探したが、見つからなかった。
海波洋一は「ファスト!」と唱え、攻雲と同速まで自分を加速していた。
カステル・デル・モンテの外壁を螺旋状に駆け上がり、攻雲へ天使の斧を投げた。
時間操作による加速を離れた物体は、運動エネルギーによる加速などを残して時間操作からは外れる。
すなわち、攻雲にとっては、攻雲に当たる前に停止する。
それでも、攻雲の気を反らすことはできた。
海波洋一からすれば、時間操作による加速の影響下のまま投げることも可能だった。
それをしなかったのは、攻雲の放ったシルバーブレッドを加速させるためだった。
攻雲は自分の放った弾丸に貫かれ、カステル・デル・モンテの塔の1つに堕ちた。
ゲルにより木製プレートを入れられたカステル・デル・モンテは、屋上自体をプレートと化して、フリードリヒ2世と攻雲の神の力を封じた。
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