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クトゥルフ神話TRPGセッション切り抜き集
男2人「譲れない想い」幼馴染メンバー【テスト公開】
しおりを挟む【キャラクター紹介】
竜也 23歳 男 自衛隊
明るく熱い男。あらゆる不幸を撒き散らし、周りから隠れて【厄災】とあだ名されるほどの人物。本人にそんな自覚はない。
弱い人を助けるためと自衛隊に入り、きっちり訓練は受けているものの、いろんな不幸とトラブルを舞い込ませるためちょっと邪険にされている。
悪い行いが大っ嫌いで、人の命を重きに置く正義感の強いやつ。
鎌田 吾作 23歳 男 農業系大学所属
竜也の幼馴染で田舎の出。実家が大きな農場をやっているため、家を注ぎたくないと一度は上京するが、あまりよろしくない先輩の影響を受けヤンキー化。素行悪く喧嘩もするような人間だったが、ある日とある先輩の言葉に感化され改心。今はせっせと大学の勉強に勤しんでいる。
頭が良く冷静。まっすぐで突っ走りがちな竜也の後始末をさせられている。
気をぬくと驚くくらいの田舎訛りが出る。
【名前だけ登場】
アゲハ 23歳 男 大学生
竜也と吾作の幼馴染。いつもいがみ合う2人の仲裁役として活躍している。女性にも男性にも見える顔立ちをしており、可愛い系のイケメン。性格もおっとりとしていて控えめ。時々起こる竜也と吾作の【アゲハの取り合い】には苦笑しながらも付き合うという優しいやつ。友人の2人をとても大切に思っている。
あきら 不明 男の子? 不明
ある日竜也の家にやってきた男の子。竜也が主に面倒を見ていたため、思い入れが深い。
【あらすじ】
ある日幼馴染が行方不明になった。
連絡も取れず、家族も行方を知らない。
何が起こったのか話し合っている最中に、その幼馴染にそっくりの子供が訪ねてきた。どうやら何かを知っているらしいが何も話さない。
そんな子供の面倒を見ながら幼馴染の捜索をするうち、子供と親密になり、2人は幼馴染の心配とともに、子供に愛情を持ち始めた。
そして手がかりを入手。何かの事件に巻き込まれたらしい幼馴染を救うため、監禁されている建物に侵入。
そこで子供【アキラ】がただならぬ事情を抱えているという彼の想いを知り、驚愕に心を動かされる。
何かの陰謀を抱えたアキラの父親を止めるため、彼自身が父親に立ち向かうと宣言し。
しかし1人で行かせたくない2人が「自分が残るから死にかけている幼馴染【あげは】を連れて行け」と口論するシーン。
【以下台本開始】
竜也「なんだよ、、、それ」
吾作「なるほど。驚いたが、そういうことか。それならつじつまが合う」
竜也「、、、」
吾作「竜也?」
竜也「吾作。おまえ今すぐアゲハ連れて病院行け」
吾作「竜也?」
竜也「今ならまだ間に合うはずだ。ここから病院までそう遠くはない」
吾作「待て竜也。一旦落ち着け」
竜也「俺はあきらについて行く」
吾作「、、、」
竜也「あきら、俺はおまえについて行く。おまえを1人にはさせない。言ったよな?なにがあっても一緒だ。俺が付いて行って、おまえを守ってやる」
吾作「竜也」
竜也「なんだ。お前は早くアゲハを__」
吾作「お前がアゲハを連れて行け」
竜也「、、、なに?」
吾作「俺があきらについて行く。お前はアゲハを連れて病院に行け。お前は今、冷静じゃない」
竜也「冷静じゃない?これが冷静でいられるかよ!」
吾作「お前はアキラと行くべきじゃない」
達也「何言って」
吾作「ならお前はアキラも助け、お前自身も生きて帰る策はあるのか!?できないだろ!?お前は突進バカだからな!」
達也「なんだと!?吾作テメェ、いうじゃねぇか!」
吾作「当たり前だ!お前が考えることなんてこちとら嫌なほどわかってんだ!」
達也「俺は行くぞ」
吾作「達也!!」
達也「ならお前はできんのか。策があるって?化け物がいるかもしんねぇんだろ。お前はその化け物の前で!アキラを生きたまま連れて帰れんのか!?」
吾作「お前がやるより俺の方がうまくやれるって言ってんだよ!」
達也「甘いっつってんだよ!」
胸ぐらを掴み上げる
吾作「ぐっ、、はっ」
達也「いいか。俺がいう化け物ってのはな。お前が考えてるほど甘ぇもんじゃねーんだよ」
吾作「っ!たつやっはなっ」
達也「俺はその化け物にあってんだよ」
吾作「は!?」
達也「いいか。奴らはな。人間なんてなんとも思ってねぇんだよ。そこらの羽虫程度にも思っちゃいねぇ。この世界ですらだ。ほんの少し手を出しただけでこの世界なんて簡単に滅ぶ。人間がそんなものにあってみろ。お前は正気でいられねぇ。俺が保証してやる」
吾作「そんなのっ!」
達也「やってみなきゃわからねぇぅて?ハッ!お前の言い分は俺好みだよ。何時もならな。だが今は違う」
吾作「、、、お前、何を知ってる?何をみた?お前に何があった?」
達也「、、、前に、山に登ったって言ったろ」
吾作「山脈に行ったって言ってたな。新聞に乗ってたぞ。遭難しかけたんだってな」
達也「そうだ。だがそれは山じゃなかった。ただの山脈なんかじゃなかったんだよ」
吾作「、、、」
達也「俺が登ったのは、化け物の背中だ」
吾作「、、、は?」
達也「俺はある登山チームの1人だった。遭難した人間を助けるって内容でな。自衛隊の先輩がいってこいっつーから行ってきたんだよ。登っていくうちに不思議現象にあってな。幻覚幻聴。雪崩は頻繁に起こるわで大変だったんだわ」
吾作「それが今のこの状況となんの関係がある」
達也「聞け。俺たち登山チームが山頂に近づくに連れ、不穏な空気が流れ出した。そして山頂に続く道を登っている最中にそれは起こった。山が動いたんだよ」
吾作「は?山が動いた?」
達也「しんじらんねぇだろ」
吾作「、、、」
達也「その山は少しずつ動いて、やがて地形が変わった。そこで気づいた。俺たちは山を登ってるんじゃない。どこかでとんでもない化け物の背に乗っかってしまったんだってな」
吾作「こんなところに来て与太話か」
達也「もう一度言う。信じられないだろ。お前は。それが普通だ。だがな。これは全て事実だ」
吾作「何が言いたい」
達也「お前が今の話を信じられないってことはだ。これから会う化け物に耐性がない。お前はものの1秒も持たずに狂うだろうよ」
吾作「お前は大丈夫だとでも?」
達也「、、、俺は、その山で一度発狂してる。身を滅ぼしてんだよ。だから耐性があるわけだ」
吾作「、、、は?」
達也「俺はそこで、この世のものではないものを見た。それは俺がさっき行った、いわゆる簡単に世界をほろぼせる部類の存在だ。俺はそのおぞましさに耐えられなかった。身を以て知ってんだよ」
吾作「おまえ、、、ほんきか、、、」
達也「残念な話だが、事実だ」
吾作「嘘だろ」
達也「だからおまえはアゲハを連れて行け。耐性の無いおまえが行けば、確実に死ぬぞ」
吾作「、、、、、、、だろ」
達也「あ?」
吾作「それはおまえも同じだろ」
達也「同じ?」
吾作「おまえは耐性があると行った。だがな、耐性があるだけで安全だとは言えないんだろ。生きて戻ってくる保証にはならないだろ」
達也「、、、」
吾作「答えろよ達也!!いくら耐性があろうが!今回も大丈夫な保証にはならねぇだろ!?どうなんだよ!?達也!」
達也「、、、おまえがいなくなったら、誰が代わりにアゲハのそばにいてやれるんだよ」
吾作「やっぱりか!!」
達也「、、、」
吾作「お前!自分が何をやろうとしてるか分かってんのか!お前は、、、お前は!あろうことか自分の命を引き換えにしてもアゲハとアキラを助けようとしてんだぞ!?」
達也「はなから死ぬつもりはねぇよ。だが、そうなっても構わないとは思ってる」
吾作「ふざけんな!!くだらねぇ自己犠牲かましてんじゃねーぞ!バカにしてんのか!?」
達也「今この状況で!他の策が取れるのか!?アゲハは死にかけ、アキラは呪縛から逃れられない!この先に進まなきゃアキラを連れて帰れねぇんだよ!」
吾作「だからってお前が死んでいい理由にもならねぇんだよ!わかってんだろ!?」
達也「、、、んでおまえは!」
吾作「俺もいくからな」
達也「アゲハはどうするんだよ!おまえ、見捨てるのか」
吾作「アゲハも助ける。応急手当てすれば延命できる。危なくなる前に全て終わらせて、アゲハもアキラも、達也、おまえも連れて帰るからな!」
達也「っ、、、本気で言ってんのか」
吾作「冗談で、俺がこんなこと言うわけないだろ」
達也「どうなっても知らねーぞ」
吾作「はっ!おまえと心中なんて御免被るからな。しなねぇよ」
達也「、、、、」
吾作「達也。次バカなこと言い出したら、グーで殴るだけじゃすまさねぇからな」
達也「何するってんだ」
吾作「そうだな。裸で逆立ちして、街を一周だな」
達也「、、、、、絶対しねぇわ」
吾作「なら、生きて帰るぞ」
達也「、、、おう」
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