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クトゥルフ神話TRPGセッション切り抜き集
男4「決別の会談」割と眺め 幼馴染メンバー
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アゲハとの戦闘シーン前後
【はじめに】
クトゥルフ神話trpgとは
正式名称「クトゥルフ神話テーブルトークロールプレイングゲーム」という。
はじめは戦時中にはじめた娯楽の一種という説があり、紙とペンとダイスがあれば誰にでもプレイが可能な、知る人ぞ知るゲーム。
プレイ方法は。
GMと呼ばれるゲームマスター。
GMはゲームのあらすじと仕組みを作り上げる、いわゆるシナリオライター。どこでどんなことが起こり、どんな結末を迎えるかのすべてのストーリーを考える。
PL プレイヤー
GMが作り出したゲームのシナリオを実際にプレイする。キャラクターの製作ルールに則り、好きなキャラクター、スキル性格などを設定し、ゲームが始まるとそのキャラクターになりきってゲームを進めていく。
基本GMが決めたルールは絶対厳守。あらゆるゲーム内にて「GMのいうことはー?」「ぜったーい」などという掛け声が存在するほどそのルールは曲げられない。
PLは自身が作ったキャラクターに従って演技、プレイヤーが複数人いる場合はなるべく協力しながらシナリオを進めていくが、GMの作ったルールに反しないかぎり、何をやっても許されてしまう自由度の高いゲームでもある。
ゲーム内でのストーリーの進め方はPL同士のアドリブによって成り立つため、演者のアドリブセリフの練習としても使われることが多い。
今回の台本はそうして作られたオリジナルシナリオなので消して版権等は発生しない。安心して演じてください
【キャラ紹介】
竜也 男 23 自衛隊
明るく気さくな性格。あらゆる不幸を呼び込み自衛隊仲間には密かに『疫病神の化身』と恐れられるちょっとした有名人。
とある登山に参加してとんでもない化け物にあったり、なんだか親友がいなくなって大変な目にあったりといろんな経験を積んでいる。
不運を招くことは本人は気づいていない。鈍感男である。
ある事件の最中に世話をしていたアキラという子供を助けられず、一時期元気をなくしていたが、一年経ってなんとか持ち越したところである。
鎌田 吾作 男 23 大学生
竜也の幼馴染。不運を招く男の横にいたため、いろんな事件やトラブルに巻き込まれては一緒に解決してきた親友。しかし、もう一人アゲハという親友を取り合う形で対立しており、毎日喧嘩ばかりしているが、何かあると結束力が強く、竜也のブレーキ役として活躍している。
アゲハ 23 男 大学生
竜也と吾作の幼馴染。
熱血だが喧嘩っ早い竜也と、冷静だが達也を目の敵にしている吾作の仲裁役。とても穏やかで童顔で。しかし気さくで可愛らしいという男にしておくには勿体無い容姿をしているため女の子の人気は影である。いつも竜也と吾作の板挟みで困っていたりいなかったり。
トモヤ 26 男 大学生
アゲハの昔のバイトの先輩。大学の先輩でもあるトモヤはアゲハのことをよく可愛がっていた。
今回竜也と吾作に挟まれて困っているアゲハの逃げ場になったらしい?
【状況説明】
夜。
アゲハ
吾作
達也
トモヤす
の四人が達也たちの部屋に集まって決意を語る。
村の生贄に捧げなければいけない椿を助けたいアゲハ。しかし、化け物がいると知った一行はアゲハに『助けない』と言う選択をすることを話す場面。
情報共有するところから開始
※無印カッコなしは描写説明のため読まなくてもよし。
【以下台本開始】
吾作「とりあえず一通りの調べはついた。この村には確実に、何か『人ではない』者がいる」
トモヤ「なんて言ったっけ。シアエガ?」
吾作「そう。今回の祭りに贄女として選ばれた椿は、前回の彼女の姉同様、あの化け物の生贄にされるんだろうな」
竜也「フクロウの銅像の数は5つ。場所もメモしてきた。トモヤ先輩、そっちは収穫ありました?」
トモヤ「村長の家には外国語で書かれた本と、村の地図があったよ」
竜也「村の地図。地図出してもらえますか?フクロウ像の場所に印つけときます」
トモヤ「いいよ」
吾作「例の本を読み解いてみた。どうやらフクロウの像を傷つけるか、贄女を差し出さなければ、例の化け物が復活して暴れまわるらしい」
竜也「そうなれば、俺たちや村どころか世界が終わる、か」
アゲハ「ねぇ、どうやって椿ちゃんを助ける?」
竜也「え?」
トモヤ「アゲハ?なにを言ってるんだ?」
吾作「アゲハ、それについていっておきたいことがある」
アゲハ「なに?」
竜也「アゲハ、俺たちは、椿ちゃんを『助けない』ことにした」
アゲハ「え?」
吾作「現段階ではあまりにも情報が足りない。手立てもない。明日には祭りも最終日で、椿ちゃんも贄女として役目を全うしてしまう」
アゲハ「だから助けようって」
竜也「けど、助ければ世界が終わる。お前のことも、守ることはできなくなる」
アゲハ「どうして!僕は椿ちゃんを助けたいよ!」
吾作「俺たちだって助けたくないわけじゃない」
竜也「現時点じゃ、手立てがないんだ」
吾作「アゲハ。あの本はお前も読んだよな?」
アゲハ「読んだ。読んだけどやっぱり椿ちゃんのこと救いたい」
吾作「だから、無理なんだよ」
アゲハ「なんで?なんでよ!だって明日の看守さんはめんどくさがりなんでしょ!?隙を狙って連れ出せるじゃないか!」
吾作「それをすれば世界が終わるんだぞ?」
アゲハ「そんなのわかんないじゃん」
竜也「俺たちも死ぬ可能性があるんだ」
アゲハ「、、、それでも、椿ちゃんを助けたいよ。あきらくんを救えなかったんだから」
竜也「っ!」(つらそうに息を詰める)
吾作「竜也」
竜也「アゲハ話があるんだ」(ゆっくり)
アゲハ「なに?」
竜也「アキラが、あいにきた」
アゲハ「なん、だって?」
竜也「アキラが言うには、儀式を失敗させるなって」
アゲハ「じゃあアキラくんはどこにいるんだよ」
竜也「今は、もう、、、」
アゲハ「なぁ!アキラくんはどこにいるんだよ!」
竜也「、、、今はもういない」
アゲハ「やっぱりいないんじゃないか!!」
竜也「、、、」
吾作「アゲハ。竜也、あの手紙、出してやれ」
竜也「、、、これ。アキラが置いていった手紙だ」
アゲハ「で?手紙だけ置いて、どこにいったの?」
竜也「わからない」
吾作「、、、少なくとも竜也はあっている。そんで託されたんだよ。お前の未来を」
アゲハ「でもちゃんと彼を救えてたわけじゃないんだろ?」
吾作「だが約束もしたんだろ?竜也」
竜也「あぁ。した。未来を託された」
アゲハ「そんな約束!本当に守れると思ってんのかよ!」
竜也「、、、」
吾作「じゃあお前は、あの子を助けて化け物が解き放たれた後、アキラが帰ってくるまで生き残れる自信はあるのか」
アゲハ「生きてやるよっ」
トモヤ「アゲハ、、、」
吾作「、、、そうか。でもな、それでも俺は反対だ。アキラに頼まれたのもあるが、俺個人の意思として、お前を守りたい」
アゲハ「先輩も、竜也くんも、あの子を見捨てるの?」
トモヤ「、、、」
竜也「、、、た、助ける手立てまだ探す。だが現段階では情報も足りない上手立てもない。今のまま助けようとするのはひっきり行って、愚策だ。俺はそう思ってる」
トモヤ「アゲハ?」
アゲハ「なに」
トモヤ「俺は守れない約束はしないって行ったよな?」
アゲハ「うん」
トモヤ「その言葉に変わりはない。けどな?守れる約束はしてやれる。おれは絶対お前を守る。それだけは、信じてくれ」
アゲハ「、、、、、、、、、ごめん。みんなの気持ちは嬉しいけど、でも僕は彼女を救いたい」
ここで二丁の拳銃を構える
竜也「お前!拳銃!?」
トモヤ「アゲハ、お前それをどこで」
吾作「アゲハ!!」
アゲハ「信じてたのに」
二鳥の拳銃を竜也に向けて撃つ。
竜也「なっ!?、、、がはっ!?、、いってぇっ!」
トモヤ「くっ!」
トモヤが蹴りを繰り出すも、避けられてしまう。
アゲハ「っと。先輩危ないよ」
トモヤ「なっ!?」
アゲハ「お返し」
拳銃をトモヤに打つが、ギリギリで避ける。
トモヤ「あっ、、ぶね!?」
竜也「ちいっ!」
竜也の体当たり。組みつこうとするが。
アゲハ「うぐっ」
竜也「あげ!」
アゲハ「あまいよ」
アゲハに腹を蹴られてしまう。
竜也「ぐ!?、、おまっ腹っ げほっ」
吾作「っまえ!っざけんな!!」
吾作の蹴りがアゲハに当たる。表紙に拳銃一丁が吾作の後ろに転がる。
アゲハ「いった、、ふふ、ひさびさにその吾作くん見た気がするよ」
吾作「テメェなにしてんのか分かってんのか!?」
アゲハ「みんなが悪いんだよ?ばん」
吾作に拳銃を打つ。
吾作「はっ!いっつ」
竜也「吾作!!」
アゲハ「お返しは、ちゃんとしないとね」
竜也「吾作!吾作!!」
吾作「うるせぇ。気は飛びそうだが、死んじゃいねぇよ」
女将「な、なんのさわ、、きゃあ!?」
部屋に入ってくる女将さん。
トモヤ「な!?女将さん!?」
竜也「ま!?ばか!」
女将「え、、あ、、救急、、村長、、」
竜也「くるなああ!」
女将「で、でも村長さんとか」
吾作「いいから!!」
竜也「いけ!!」
女将「は、はいぃぃ!」
アゲハ「ふふふ。あんな人を助けるなんて、竜也くんはお人好しだね」
竜也「いい加減に目を覚ませよアゲハ!!」
アゲハ「目を冷ますのは君の方だよ?竜也くん」
吾作「これは、完全にダメなやつだな」
トモヤが攻撃を炸裂、するが足をも釣らせてしまい尻餅をつく。
トモヤ「あー!くそ!あっ」
アゲハ「チャンスかな。ばん」
トモヤ「あぶ!?」
アゲハ「あーあ。次は外さないよ?」
竜也「いいかげんに、、、」
アゲハ「?」
竜也「いいかげんにしろよあげはあああっ!」
アゲハ「なっ!? ぐあっ!」
トモヤ「、、、、き、ぜつ、した?」
竜也「はぁ、、はぁ、、」
吾作「はぁ。、、全く。こいつは」
トモヤ「よ、よかったぁ」
竜也「、、、」
トモヤ「とにかく、応急手当てだけでもしとこう」
吾作「そうですね。とりあえずおれは自分でできますので、、、って、あれ?」
トモヤ「吾作くん、無理しなくていいぞ。おれがやってやる」
吾作「す、すいません」
トモヤ「これで、よし。痛みはあるかい?」
吾作「とりあえず大丈夫です。竜也お願いできますか?」
トモヤ「わかった」
竜也「、、、んで」
トモヤ「竜也くん、とりあえず手当てするから、少しだけ我慢、、、?」
竜也「なんで、、」
吾作「竜也?」
竜也「なんでおれがっ!アゲハと戦わなきゃならねぇんだよ!クソが!」
トモヤ「竜也くん、、、」
吾作「竜也、あとでおれがいくらでもなじってやる。だから今は」
竜也「、、、わかった」
トモヤ「それにしてもアゲハ、こんな拳銃どこから持ってきたんだろう」
吾作「わかりません。わかりませんが、アゲハがなにかしらの催眠にかかっていることはこれではっきりしました」
竜也「催眠、、、」
トモヤ「村長に聞いて解除方法はわかるのかな」
吾作「今はわかりません。唯一情報を持ってるのは村長のみでしょうから、そこがダメなら」
トモヤ「どっちにしても、いってみないとわからない、か」
吾作「竜也、お前、くるか?」
竜也「愚問だろ。おれはこいつのそばにいる」
吾作「、、そうか。わかった。なるべくはやく帰る」
竜也「、、、ああ」
トモヤ「じゃあすぐに支度してくるよ」
吾作「お願いします」
竜也「、、、」
吾作「、、、竜也」
竜也「ん?」
吾作「お前、こんなことに巻き込まれるの、何回めだ」
竜也「さあな」
吾作「竜也」
竜也「なんだよ」
吾作「お前には、俺たちがいる」
竜也「そうだな」
吾作「アキラの一件の時も、俺がいた」
竜也「そうだな」
吾作「お前は一見バカだが、誰より多くを抱えすぎる癖がある」
竜也「そんなことはないさ」
吾作「いいや。あるぞ。お前はいつも一人で抱えて突っ走りやがる。その尻を俺がどれだけ拭ってきたと思ってるんだ」
竜也「、、、なんだ。ここにきて俺の不満大会か?」
吾作「そうだな。お前のめんどくさいところを挙げればきりがない。きっと俺が優勝するだろうな」
竜也「はっ。そうかよ」
吾作「だがな竜也。そんなめんどくさい奴と長く付き合えるのはアゲハと俺だけだと思ってんだぞ」
竜也「、、、」
吾作「お前が何を考えてんのか。お前より頭のいい俺ならすぐにわかる。いくらアホやったって、お前はお前なんだからな。竜也。アゲハにもいうつもりだが、お前にも言っとくぞ」
竜也「、、、なんだよ」
吾作「お前には俺がいる。アゲハだっている。お前の弱みなんて聞きたかないが、仕方ねぇから聞いてやることもできる。一人で抱えて突っ走られたんじゃ、いくら心臓があってもたりゃあしねぇんだよ」
竜也「、、、吾作?」
吾作「俺を頼れよ」
竜也「、、、っ!」
吾作「俺を頼れ。俺を信じろ。めんどくさいお前の幼馴染何年やってると思ってんだ。お前には俺がいる。それをよく覚えておけよ」
竜也「、、、はっ!吾作」
吾作「なんだ」
竜也「気持ち悪りぃよ」
吾作「ウルセェよ。俺が1番わかってんだ」
竜也「でもまぁ。さんきゅうな」
吾作「竜也」
竜也「あ?」
吾作「気持ち悪い」
竜也「しってんよ」
終わり?
【はじめに】
クトゥルフ神話trpgとは
正式名称「クトゥルフ神話テーブルトークロールプレイングゲーム」という。
はじめは戦時中にはじめた娯楽の一種という説があり、紙とペンとダイスがあれば誰にでもプレイが可能な、知る人ぞ知るゲーム。
プレイ方法は。
GMと呼ばれるゲームマスター。
GMはゲームのあらすじと仕組みを作り上げる、いわゆるシナリオライター。どこでどんなことが起こり、どんな結末を迎えるかのすべてのストーリーを考える。
PL プレイヤー
GMが作り出したゲームのシナリオを実際にプレイする。キャラクターの製作ルールに則り、好きなキャラクター、スキル性格などを設定し、ゲームが始まるとそのキャラクターになりきってゲームを進めていく。
基本GMが決めたルールは絶対厳守。あらゆるゲーム内にて「GMのいうことはー?」「ぜったーい」などという掛け声が存在するほどそのルールは曲げられない。
PLは自身が作ったキャラクターに従って演技、プレイヤーが複数人いる場合はなるべく協力しながらシナリオを進めていくが、GMの作ったルールに反しないかぎり、何をやっても許されてしまう自由度の高いゲームでもある。
ゲーム内でのストーリーの進め方はPL同士のアドリブによって成り立つため、演者のアドリブセリフの練習としても使われることが多い。
今回の台本はそうして作られたオリジナルシナリオなので消して版権等は発生しない。安心して演じてください
【キャラ紹介】
竜也 男 23 自衛隊
明るく気さくな性格。あらゆる不幸を呼び込み自衛隊仲間には密かに『疫病神の化身』と恐れられるちょっとした有名人。
とある登山に参加してとんでもない化け物にあったり、なんだか親友がいなくなって大変な目にあったりといろんな経験を積んでいる。
不運を招くことは本人は気づいていない。鈍感男である。
ある事件の最中に世話をしていたアキラという子供を助けられず、一時期元気をなくしていたが、一年経ってなんとか持ち越したところである。
鎌田 吾作 男 23 大学生
竜也の幼馴染。不運を招く男の横にいたため、いろんな事件やトラブルに巻き込まれては一緒に解決してきた親友。しかし、もう一人アゲハという親友を取り合う形で対立しており、毎日喧嘩ばかりしているが、何かあると結束力が強く、竜也のブレーキ役として活躍している。
アゲハ 23 男 大学生
竜也と吾作の幼馴染。
熱血だが喧嘩っ早い竜也と、冷静だが達也を目の敵にしている吾作の仲裁役。とても穏やかで童顔で。しかし気さくで可愛らしいという男にしておくには勿体無い容姿をしているため女の子の人気は影である。いつも竜也と吾作の板挟みで困っていたりいなかったり。
トモヤ 26 男 大学生
アゲハの昔のバイトの先輩。大学の先輩でもあるトモヤはアゲハのことをよく可愛がっていた。
今回竜也と吾作に挟まれて困っているアゲハの逃げ場になったらしい?
【状況説明】
夜。
アゲハ
吾作
達也
トモヤす
の四人が達也たちの部屋に集まって決意を語る。
村の生贄に捧げなければいけない椿を助けたいアゲハ。しかし、化け物がいると知った一行はアゲハに『助けない』と言う選択をすることを話す場面。
情報共有するところから開始
※無印カッコなしは描写説明のため読まなくてもよし。
【以下台本開始】
吾作「とりあえず一通りの調べはついた。この村には確実に、何か『人ではない』者がいる」
トモヤ「なんて言ったっけ。シアエガ?」
吾作「そう。今回の祭りに贄女として選ばれた椿は、前回の彼女の姉同様、あの化け物の生贄にされるんだろうな」
竜也「フクロウの銅像の数は5つ。場所もメモしてきた。トモヤ先輩、そっちは収穫ありました?」
トモヤ「村長の家には外国語で書かれた本と、村の地図があったよ」
竜也「村の地図。地図出してもらえますか?フクロウ像の場所に印つけときます」
トモヤ「いいよ」
吾作「例の本を読み解いてみた。どうやらフクロウの像を傷つけるか、贄女を差し出さなければ、例の化け物が復活して暴れまわるらしい」
竜也「そうなれば、俺たちや村どころか世界が終わる、か」
アゲハ「ねぇ、どうやって椿ちゃんを助ける?」
竜也「え?」
トモヤ「アゲハ?なにを言ってるんだ?」
吾作「アゲハ、それについていっておきたいことがある」
アゲハ「なに?」
竜也「アゲハ、俺たちは、椿ちゃんを『助けない』ことにした」
アゲハ「え?」
吾作「現段階ではあまりにも情報が足りない。手立てもない。明日には祭りも最終日で、椿ちゃんも贄女として役目を全うしてしまう」
アゲハ「だから助けようって」
竜也「けど、助ければ世界が終わる。お前のことも、守ることはできなくなる」
アゲハ「どうして!僕は椿ちゃんを助けたいよ!」
吾作「俺たちだって助けたくないわけじゃない」
竜也「現時点じゃ、手立てがないんだ」
吾作「アゲハ。あの本はお前も読んだよな?」
アゲハ「読んだ。読んだけどやっぱり椿ちゃんのこと救いたい」
吾作「だから、無理なんだよ」
アゲハ「なんで?なんでよ!だって明日の看守さんはめんどくさがりなんでしょ!?隙を狙って連れ出せるじゃないか!」
吾作「それをすれば世界が終わるんだぞ?」
アゲハ「そんなのわかんないじゃん」
竜也「俺たちも死ぬ可能性があるんだ」
アゲハ「、、、それでも、椿ちゃんを助けたいよ。あきらくんを救えなかったんだから」
竜也「っ!」(つらそうに息を詰める)
吾作「竜也」
竜也「アゲハ話があるんだ」(ゆっくり)
アゲハ「なに?」
竜也「アキラが、あいにきた」
アゲハ「なん、だって?」
竜也「アキラが言うには、儀式を失敗させるなって」
アゲハ「じゃあアキラくんはどこにいるんだよ」
竜也「今は、もう、、、」
アゲハ「なぁ!アキラくんはどこにいるんだよ!」
竜也「、、、今はもういない」
アゲハ「やっぱりいないんじゃないか!!」
竜也「、、、」
吾作「アゲハ。竜也、あの手紙、出してやれ」
竜也「、、、これ。アキラが置いていった手紙だ」
アゲハ「で?手紙だけ置いて、どこにいったの?」
竜也「わからない」
吾作「、、、少なくとも竜也はあっている。そんで託されたんだよ。お前の未来を」
アゲハ「でもちゃんと彼を救えてたわけじゃないんだろ?」
吾作「だが約束もしたんだろ?竜也」
竜也「あぁ。した。未来を託された」
アゲハ「そんな約束!本当に守れると思ってんのかよ!」
竜也「、、、」
吾作「じゃあお前は、あの子を助けて化け物が解き放たれた後、アキラが帰ってくるまで生き残れる自信はあるのか」
アゲハ「生きてやるよっ」
トモヤ「アゲハ、、、」
吾作「、、、そうか。でもな、それでも俺は反対だ。アキラに頼まれたのもあるが、俺個人の意思として、お前を守りたい」
アゲハ「先輩も、竜也くんも、あの子を見捨てるの?」
トモヤ「、、、」
竜也「、、、た、助ける手立てまだ探す。だが現段階では情報も足りない上手立てもない。今のまま助けようとするのはひっきり行って、愚策だ。俺はそう思ってる」
トモヤ「アゲハ?」
アゲハ「なに」
トモヤ「俺は守れない約束はしないって行ったよな?」
アゲハ「うん」
トモヤ「その言葉に変わりはない。けどな?守れる約束はしてやれる。おれは絶対お前を守る。それだけは、信じてくれ」
アゲハ「、、、、、、、、、ごめん。みんなの気持ちは嬉しいけど、でも僕は彼女を救いたい」
ここで二丁の拳銃を構える
竜也「お前!拳銃!?」
トモヤ「アゲハ、お前それをどこで」
吾作「アゲハ!!」
アゲハ「信じてたのに」
二鳥の拳銃を竜也に向けて撃つ。
竜也「なっ!?、、、がはっ!?、、いってぇっ!」
トモヤ「くっ!」
トモヤが蹴りを繰り出すも、避けられてしまう。
アゲハ「っと。先輩危ないよ」
トモヤ「なっ!?」
アゲハ「お返し」
拳銃をトモヤに打つが、ギリギリで避ける。
トモヤ「あっ、、ぶね!?」
竜也「ちいっ!」
竜也の体当たり。組みつこうとするが。
アゲハ「うぐっ」
竜也「あげ!」
アゲハ「あまいよ」
アゲハに腹を蹴られてしまう。
竜也「ぐ!?、、おまっ腹っ げほっ」
吾作「っまえ!っざけんな!!」
吾作の蹴りがアゲハに当たる。表紙に拳銃一丁が吾作の後ろに転がる。
アゲハ「いった、、ふふ、ひさびさにその吾作くん見た気がするよ」
吾作「テメェなにしてんのか分かってんのか!?」
アゲハ「みんなが悪いんだよ?ばん」
吾作に拳銃を打つ。
吾作「はっ!いっつ」
竜也「吾作!!」
アゲハ「お返しは、ちゃんとしないとね」
竜也「吾作!吾作!!」
吾作「うるせぇ。気は飛びそうだが、死んじゃいねぇよ」
女将「な、なんのさわ、、きゃあ!?」
部屋に入ってくる女将さん。
トモヤ「な!?女将さん!?」
竜也「ま!?ばか!」
女将「え、、あ、、救急、、村長、、」
竜也「くるなああ!」
女将「で、でも村長さんとか」
吾作「いいから!!」
竜也「いけ!!」
女将「は、はいぃぃ!」
アゲハ「ふふふ。あんな人を助けるなんて、竜也くんはお人好しだね」
竜也「いい加減に目を覚ませよアゲハ!!」
アゲハ「目を冷ますのは君の方だよ?竜也くん」
吾作「これは、完全にダメなやつだな」
トモヤが攻撃を炸裂、するが足をも釣らせてしまい尻餅をつく。
トモヤ「あー!くそ!あっ」
アゲハ「チャンスかな。ばん」
トモヤ「あぶ!?」
アゲハ「あーあ。次は外さないよ?」
竜也「いいかげんに、、、」
アゲハ「?」
竜也「いいかげんにしろよあげはあああっ!」
アゲハ「なっ!? ぐあっ!」
トモヤ「、、、、き、ぜつ、した?」
竜也「はぁ、、はぁ、、」
吾作「はぁ。、、全く。こいつは」
トモヤ「よ、よかったぁ」
竜也「、、、」
トモヤ「とにかく、応急手当てだけでもしとこう」
吾作「そうですね。とりあえずおれは自分でできますので、、、って、あれ?」
トモヤ「吾作くん、無理しなくていいぞ。おれがやってやる」
吾作「す、すいません」
トモヤ「これで、よし。痛みはあるかい?」
吾作「とりあえず大丈夫です。竜也お願いできますか?」
トモヤ「わかった」
竜也「、、、んで」
トモヤ「竜也くん、とりあえず手当てするから、少しだけ我慢、、、?」
竜也「なんで、、」
吾作「竜也?」
竜也「なんでおれがっ!アゲハと戦わなきゃならねぇんだよ!クソが!」
トモヤ「竜也くん、、、」
吾作「竜也、あとでおれがいくらでもなじってやる。だから今は」
竜也「、、、わかった」
トモヤ「それにしてもアゲハ、こんな拳銃どこから持ってきたんだろう」
吾作「わかりません。わかりませんが、アゲハがなにかしらの催眠にかかっていることはこれではっきりしました」
竜也「催眠、、、」
トモヤ「村長に聞いて解除方法はわかるのかな」
吾作「今はわかりません。唯一情報を持ってるのは村長のみでしょうから、そこがダメなら」
トモヤ「どっちにしても、いってみないとわからない、か」
吾作「竜也、お前、くるか?」
竜也「愚問だろ。おれはこいつのそばにいる」
吾作「、、そうか。わかった。なるべくはやく帰る」
竜也「、、、ああ」
トモヤ「じゃあすぐに支度してくるよ」
吾作「お願いします」
竜也「、、、」
吾作「、、、竜也」
竜也「ん?」
吾作「お前、こんなことに巻き込まれるの、何回めだ」
竜也「さあな」
吾作「竜也」
竜也「なんだよ」
吾作「お前には、俺たちがいる」
竜也「そうだな」
吾作「アキラの一件の時も、俺がいた」
竜也「そうだな」
吾作「お前は一見バカだが、誰より多くを抱えすぎる癖がある」
竜也「そんなことはないさ」
吾作「いいや。あるぞ。お前はいつも一人で抱えて突っ走りやがる。その尻を俺がどれだけ拭ってきたと思ってるんだ」
竜也「、、、なんだ。ここにきて俺の不満大会か?」
吾作「そうだな。お前のめんどくさいところを挙げればきりがない。きっと俺が優勝するだろうな」
竜也「はっ。そうかよ」
吾作「だがな竜也。そんなめんどくさい奴と長く付き合えるのはアゲハと俺だけだと思ってんだぞ」
竜也「、、、」
吾作「お前が何を考えてんのか。お前より頭のいい俺ならすぐにわかる。いくらアホやったって、お前はお前なんだからな。竜也。アゲハにもいうつもりだが、お前にも言っとくぞ」
竜也「、、、なんだよ」
吾作「お前には俺がいる。アゲハだっている。お前の弱みなんて聞きたかないが、仕方ねぇから聞いてやることもできる。一人で抱えて突っ走られたんじゃ、いくら心臓があってもたりゃあしねぇんだよ」
竜也「、、、吾作?」
吾作「俺を頼れよ」
竜也「、、、っ!」
吾作「俺を頼れ。俺を信じろ。めんどくさいお前の幼馴染何年やってると思ってんだ。お前には俺がいる。それをよく覚えておけよ」
竜也「、、、はっ!吾作」
吾作「なんだ」
竜也「気持ち悪りぃよ」
吾作「ウルセェよ。俺が1番わかってんだ」
竜也「でもまぁ。さんきゅうな」
吾作「竜也」
竜也「あ?」
吾作「気持ち悪い」
竜也「しってんよ」
終わり?
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百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
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