声劇・セリフ集

一人用セリフ

予知夢 夢 出会い 強い願い「懐中時計」小説予告風？

夢を見たんだ。
それは、決して忘れてはいけない、私の求める結末の１つ。
姿は鮮明に覚えてるのに、名前も声も、まったく思い出せない。

ねぇ、あなたは、私に、愛を教えてくれた。

そんなあなたを、単なる夢で終わらせたくない。

手がかりは、手のひらに乗る、小さな懐中時計。
きっと、きっとそれを返せる日が来たなら、私はあなたの名前を、仕草を、大きな腕を、愛おしさを、真実を。きっと、きっと。思い出せるはず。

そして数年後のいま、そうして探した人は、私の旦那になります。

懐中時計の蓋の裏に書いた文字。
『森で出会ったあなたへ。きっとこの懐中時計を返せたなら』
私は、あなたに今度こそ愛してると伝えます。

ようやく出会えたあなたは、あの夢の中で言った一言を、いともたやすく言い放って、私のすべてをその両手ですくい上げた。

「見つけた、、、っ！見つけたっ！ようやく、ようやく！あなたをっ！」

もう、離さないから。あなたは知らないだろうけど、私は何年も昔から、あなたを、愛していました。

「私はっ、あなたをっ！！」

最後の夢に、あの日の続きを、強く、願った。


「最後の夢の、その続き」2025年10月18日。好評につき、小説版、発売。
小さな世界の幕が開く。