3 / 30
2話 月と星々の輝き
しおりを挟む──泣いている妻に、どのように声をかけたら良いのだろうか?
仕事を終わらせた夫は、そう思考を巡らせる。街灯で照らされた湖岸道路を、ひたすらに車を走らせながら。
本日をもって、不妊治療は終わり。
それはどちらか一方の意思ではなく、夫婦で話し合い決めたこと。
しかしそれと同時に子供は完全に諦めるという、悲しき決断でもあった。
だって自分達夫婦は十年もの不妊治療を続け、一度も懐妊に至らなかったのだから。
「治療を辞めた途端、子宝に恵まれた」。
そのような言葉を聞いたことあるが、それはおそらくないだろう。
この十年の間に半年ほど治療を中断したこともあったが当然ながらコウノトリは来てくれず、年齢を重ねていく焦りからまた治療を再開させたのだから。
こうして迎える妊娠判定の日。
今までは、「次がある」「ゆっくりするぞ」「休むから」などの次に繋ぐ言葉だったが、そんな日々は今日で終わり。
泣いている妻に、どのような言葉を投げかけたら良いのかが分からなかった。
近藤樹。小春と同じ年齢の三十五歳。
身長が175センチ以上ある彼は、妻の頭一つ分以上に背丈が高く体格が良い方だった。
理髪店のおまかせで切り揃えてもらった短髪に、切れ目。けして上がることのない口角。
自動車整備士として修理工事に勤めている彼は仕事熱心で真面目だが、非常に口下手である。仕事上は問題ないのだが、何故か妻に対しては上手く話すことが出来ない不器用な男である。
今日も泣いているであろう妻の為に早く帰ろうとしていたが寄り道を繰り返し、気付けば一時間以上も帰宅が遅れていた。
その結果助手席には、山積みのパンフレットと小さな箱が置かれている。
「今までお疲れ様」
「二人で生きていこう」
「どこにでも連れて行ってやる」
様々な言葉が脳内を駆け巡るがそれを口に出せるかは別問題であり、元々が寡黙な樹にとって難儀であった。
「あ……」
言葉を探している間に気付けば家の門が見え、車を駐車場に停車させる。
エンジンを切り煙草を吸おうと車から降りると、そこには外灯がいらないぐらいの明るい満月にそれを囲む美しい星々が広がっていた。
それを見た樹は煙草を鞄に押し込め、助手席に置いてある物を掻き集めて玄関に向かう。
「帰ったぞ!」
いつもは黙って玄関の引き戸を開けるが、今日はあえて低い声を家中に響かせる。
しかしその返事はなく、樹の予想通り部屋全体は暗く、小春はそんな和室に座り込んでいた。
いつもなら明るい台所で料理をしながら自分を待っていてくれ黙っていても出迎えてくれるのだが、月に一度だけこうなる。
……病院に行き、懐妊に至っていないと告げられた日だ。
「……腹減ったな? 卵かけご飯で良いか?」
不器用な彼は泣いている妻を優しく慰める言葉を出せず、関係ない話をして場を和ませることしか出来ない。
「生卵はだめ……」
小さな背中から、そのような返答がくる。
「え? そうか……。じゃあ冷蔵庫に、たらこあったよな? それで良いか?」
「……生物もだめ」
「何か食わないとだめだろ? じゃあ、これだけでも……」
そう言うだろうと思い、手にしていた箱を小春の前に差し出そうしたその時。
「……全部だめなの。赤ちゃんに良くないから……」
「え?」
想定外過ぎる返事に言葉を失う。……いや、そんなはずは……。
「信じられないけど妊娠してたの……」
こちらに振り返り微笑む小春の姿に、その言葉が胸に沁み込んでくる。鞄と小さな箱を持っていた力は抜け、震える体をその腕で包み込んでいた。
「信じられない」
「うん……、信じられない。でもね、今ここに居るの……」
「でかした! 本当に……」
言葉に詰まった二人はただ身を寄せ合い、抑えきれない喜びを分かち合った。
「……お、お前、転けないように気を付けろよ! 階段はもう使うな、下で寝ろ! 風呂掃除は俺がするし、二人分しっかり食え! 腹の子の分も、栄養摂らないといけないからな! 酒とタバコは絶対駄目だからな! ……それは俺か……。あと……、あと……。明日病院行け! 朝一で行け!」
寡黙な樹がこれほど饒舌に話すのは初めてであり、小春は溢れてくるものが止められないようだった。
「……まだ四週目だから、分からないらしいよ。あと二週間ぐらい経ってから診察に行くから、大丈夫だよ」
涙ぐむ目を、そっと手の甲で拭う。
「何、悠長なこと言っているんだ! 子供がいるんだぞ!」
「普通妊娠の場合、よほど気を遣っていないとまだ分からない時期なんだって。エコーで診るにしても、まだ小さ過ぎて見えないらしいし」
「……そうか……。仕方ない、待つか……」
納得はしつつも昂った感情を抑えられない樹は、その手を緩めることはなかった。
しかし一方の小春は、表情を曇らせていき俯いてしまった。
「……どうした?」
「あ、あのね……」
小春は顔を上げることもないまま、初期流産の可能性を話す。
……医師が「喜びすぎてはいけない」と言ったのは、それが理由だった。
「どうしたら防げるんだ? 病院か? 病院に頼めば……!」
「ううん。それは、どうしようもないの。自然の摂理なんだって……」
懐妊にさえ至れば、あとは無事に生まれてくるだけ。そう信じていた樹には、その話は衝撃だった。
「そんな……。出来ることは、ないのか!」
「祈るだけ……かな……」
眉を顰めつつ口角を必死に上げている小春の姿に、樹はその手を引きドシドシと歩き始める。
「え? ええ?」
混濁の表情を浮かべた小春の手を掴んだまま和室の襖を開けるとそこは縁側に繋がっており、樹は庭に続く大きな窓を開ける。すると外からはひんやりとした風が入ってきて、庭の景色がよく見える。
物干し竿、小春が育てている園芸や家庭菜園、そして空を見上げると明るい満月にそれを囲むように輝く星々が見える。
「見ろ! こんなに月も星もこんなに綺麗なんだ! ……だから大丈夫だ!」
樹の言うことには、全くの根拠はない。しかし ──。
「そうだね。ありがとう」
空を見上げた小春は、自然な笑顔を樹に向けてきた。
その姿に……、ただ……。
樹はまたその手を伸ばし、小春を包み込む。
小春と我が子と自分が、ずっと一緒にいられますように……と。
「きっと、この子は生まれてきてくれる……。そうよね」
「ああ……、信じよう」
そんな二人の姿を、月と星々がただ優しく見守ってくれていた。
窓より入ってくる風により昂っていた感情を落ち着かされた樹は、我に返る。
「……あ、悪い!」
そう告げ、小春から一歩身を引く。
「え? 何が?」
そう問う小春の顔すら見ず、樹は背を向けてしまう。彼は硬派な性格であり、妻であろうと女性を抱きしめるなんてこと普段は絶対しなかった。
「赤ちゃんが来てくれた日ぐらい、良いじゃない?」
「知らん!」
そう言い放ちながら窓を締め、ドカドカと和室に戻る。すると目の前に広がる光景に思わず。
「あ!」
素で声を上げていた。
「どうしたの?」
後ろより付いてきていた小春は珍しく狼狽える樹の姿に、同じ方向に目をやる。
するとそこには、樹が仕事用に持参している鼠色のリュックに、その下敷きになっている小さな箱が見えた。
「あら、買って来てくれたの?」
鞄をどけて白い箱を持ちたじろく樹に相反して、小春は冷静に問う。
「知らん! 知らん!」
「そう? じゃあ中身を確かめないとね」
「おい!」
「だって、知らないのよね?」
にこやかに笑いながら樹から箱を取り上げた小春がそれを開けると、途端に広がる甘い香り。
中には一部の形が崩れたスポンジらしきものに、白い粘着質な物が箱にベッタリくっ付き、極め付けには赤い苺が転がっていた。
そんな中身に唖然とした表情をした樹は縁起が悪いと取り上げようとするが、小春はヒョイとしゃがんで避けて、台所に向かって行く。
灯りを付け電灯の下でそっと取り出すとやはりそれはケーキで、先程は気付かなかった茶色い板を見ると、そこには「お疲れ様」とチョコレート板に書いてあった。
それを見た小春はこちらに目をやり、柔らかな笑顔を向けてきた。
「たまたまだ。たまたま! それより飯だ! 飯!」
「はいはい。……あ!」
次は、小春が唖然とした表情を見せる。
「ごめんなさい! 十分、待ってくれる? 先にお風呂にしようかな! えーと」
その様子に悟る。帰宅してから力が抜けてしまい、灯りを付けるのすら忘れて和室に座り込んでしまったのだと。
「いや、いい! 俺が……!」
それを口にしようとした途端に唇を噛み締めてしまい、続きの言葉が出てこない。
小春はそんな樹を見つめて、すぐ出来るからと待っててと微笑む。
「……風呂洗ってくる……」
そう言い残し台所を後にした樹は、溜息を吐きながら思う。
子供が生まれるのだから、いい加減出来るようにならないと。
そう思いながら風呂掃除を終え戻ってくると台所からは食事の香りが漂い、食卓には目玉焼きやウィンナーやサラダが並んでいた。
「あ、ごめんね。朝ご飯と同じで」
「いや……」
それをまじまじと見つめると、樹の中で鳴り響いていた心臓の音は静まっていった。
その後食事を済ませて食器や調理器具を片付け、庭が見える縁側でケーキや酒を楽しむ準備を始める。時折行っていることであり廊下の端には、座布団二枚と小さな丸いテーブルが置いてあった。
二人は縁側より庭の花や空を見るのが好きで、その景色に励まされている。だから嬉しいこと、悲しいことがあっても、いつも空を見上げていた。
樹は、小春が台所で使用しているブランケットを持って来てきたかと思えばぶっきらぼうに膝にかけてくる。
「ありがとう」
「邪魔だったから、持って来ただけだ」
意味が分からない言い分だが、小春は聞き返さない。いつものことだから。
こうして準備を終え、小さなテーブルにはケーキと日本酒が並ぶ。
ケーキは形が崩れているが小春は構わず食べており、そんな姿を見た樹はお猪口を一気に傾け一言。
「……悪い」
酒を呑んだ勢いで、一言呟いた。
「いつもと一緒だよ。それよりお祝いのお酒買ってきたら良かったね」
甘い物が嫌いな樹は、ケーキより酒を好んで呑んでいた。
「酒? そんな重い物はいい!」
「ありがとう」
小春はクスクス笑いながら、崩れたケーキをフォークで掬い口に運ぶ。
本来はふわふわのスポンジに苺と生クリームがたっぷり詰まった、小春の大好きな苺のショートケーキだ。
……何故労いにケーキを買って来たのか? それは不妊治療中に起きた、ある出来事からだった。
「……ん? そういえばコーヒーは?」
ケーキの付き合わせは濃いめのブラックコーヒーだったが、そのお供はない。
「あー。病院からもらって来た冊子に、カフェインがあまり良くないって書いてあってね」
小春は眉を下げるが、口角を上げて笑って見せる。
当時はカフェインレスコーヒーなど普及しておらず、またコーヒーは妊婦に良くないと現在以上に制限されていた。
「我慢するのか?」
「うん、仕方がないよね……」
そう言い、口寂しそうに白湯を飲んでいた。
小春は一日に五杯は飲む程の、コーヒー好き。不妊治療を始める時にカフェインの量を制限した方が良いと言われて辞めようとしたが相当なストレスとなり逆効果だと一日二杯までと制限していた。
それを断つなんて、余程の覚悟があるのだと感じ取った。
「だからね、悪いけど飲み切ってくれる? 酸化してしまうから」
「ああ。……紅茶や緑茶なら良いんじゃないのか?」
「どっちもカフェイン入ってるよ」
「え! そうなのか? ケーキに合うもの全部ダメじゃないか!」
「でも、今まで食べた中で一番美味しい」
その発言に偽りがないことは小春の見せる表情により、明らかだった。
「……そうか。長かったもんな」
「うん」
窓から見上げた空に浮かぶのは、美しく輝く月と星々。何億もの時を生きるそれらに比べたら、自分達の人生など一瞬の出来事なのかもしれない。
しかしこの夫婦にとってこの十年すら長く壮絶で、永遠に抜け出せないトンネルに迷い込んでしまったと錯覚するほどだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
(学園 + アイドル ÷ 未成年)× オッサン ≠ いちゃらぶ生活
まみ夜
キャラ文芸
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜」の改定版が完結いたしました。
この後、第三巻へ続くかはわかりませんが、万が一開始したときのために、「お気に入り」登録すると忘れたころに始まって、通知が意外とウザいと思われます。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇
☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる