想い紡ぐ旅人

加瀬優妃

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55.再びテスラへ

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 周りの壁がすべて溶けだした、曖昧な空間が私を包む。暗いような明るいような、赤いような青いような真っ黒なような、不思議な色。

 ……三度目、か。

 覚悟を決め、走り出そうとして……お腹が何だか重いことに気づいた。
 使い慣れないフェルを使ったから、前に倒れたときみたいに反動が来るのかもしれない。
 とにかく、出口まで早く進まなくちゃ。
 一歩一歩、踏みしめる。

 ゲートは、意外に長かった。
 短い方がいいって話だったけど、やっぱり私は初心者だからそこまでは望めなかったようだ。
 ユウや理央は行き先を把握したうえで開いたみたいだったけど……多分、私の場合はそういう訳にはいかないだろう。

 ユウたちは多分エルトラ王宮に行ったはずだ。だからせめてエルトラ領に出ればいいんだけど……。
 キエラだと敵に見つかるのが怖い。
 フィラだと……安全だけどエルトラに行く手段がない。

 そんなことを考えながら進んでいると、出口が見えた。
 外の風景が微かに見える。

「……?」

 顔だけ出して、辺りをキョロキョロ見回した。とりあえず、誰もいないようだ。
 私はこそっと裂け目から飛び降りた。
 しばらくすると、空間の裂け目がすうっと消えて行った。

「……どこだろう……」

 思わず独り言が出る。岩や崖ばかりが随分目立つ。足元も……殆どが砂で、ところどころ岩がごろごろしている。
 植物がまったくない……ということは、キエラ領だ。
 ……最悪のパターンかも。

 キエラのどの辺りだろう。
 確か……南北に流れる川の東側がキエラで、中央にキエラの要塞があったはず。

 前に、サンの背中に乗って上空からみた景色を必死で思い出す。
 あのとき人質の受け渡しを行おうとしていた場所は、確かキエラとエルトラをつなぐ唯一の橋で、キエラの要塞から西の方向だった。
 要塞の北東には……謎の白い建物。
 南には、フィラの民が囚われている施設と……さらに南下すると最南端、今では誰も住んでない村『ドリス』だったかな?

 周りを見渡すと、どうやら廃村のようだった。壁が壊れ、屋根が崩れ落ちそうになっている家。砂まみれの井戸。
 人の気配は、全くしない。

 ドリスかもしれないとは思ったけど、廃村はドリス以外にも何か所あると聞いていたから、あまりあてにならない。
 でも、前に見た時のキエラの地形は何となく覚えているから、少し高いところに登って要塞を探せば、方角が分かるかも。あと、川が見つかればだいたいの位置がわかるはずだ。

 私は辺りを見回すと、一番あちらこちらに段差がある、何とか登れそうな崖を見つけた。
 崖の登り方なんてよくわからないけど、ジャンプしながら飛び移っていくしかないかな。
 例の『強化』のフェル。足に使えば、高く飛べるかもしれない。

 精神を統一する。
 空手の呼吸を思い出しながらフェルを乗せて、思い切り地面に蹴りを入れる。
 かなり高くジャンプできた。
 あの岩の窪みに転がれば……防御ガード

「いったたた……」

 ちょっと甘かったらしく、背中に激痛が走る。
 でも、思ったより高く上がれた。

『……こっちにゲートの反応があったって話だぞ』

 ふいに、声が聞こえた。
 慌てて岩肌に開いた横穴に身を潜める。
 遠くから二人の……まだ10歳ぐらいの少年が飛んできた。多分、ディゲだ。要塞で生まれたフィラの血を引くフェルティガエ。

『……もう消えてるな』
『どこかに潜んでるはずだぞ』

 何か、はたから見ると小学生の冒険ごっごみたいなのに……。
 こんな子達まで洗脳して戦争に駆り出しているのか、キエラでは。
 カンゼルのやつ……。
 ……あれ? でもよく考えたら、カンゼルって私のお祖父ちゃんになるのかな?
 最悪だ!

『見ーつけた』

 少年が脇からひょっこり顔を出した。
 私は慌てて構えを取った。
 少年は闘うのが楽しくて仕方ないというように笑うと、私に向かってフェルをぶっ放した。

 ……怖がっちゃ駄目! 効かないはずなんだから!

 私は自分を奮い立たせて真正面からすべて受け止めた。
 一瞬、体が熱くなったけど……何ともない。背中の痛みも消えた。

『何だ、この女!』
『どけよ、お前の威力じゃ足りないんじゃないの?』

 もう一人の少年が、同じような……だけど少しだけ、さっきの攻撃より強いフェルをぶつけてきたけど、私はびくともしなかった。すべて自分の中に吸収されたのが分かる。身体がほんのり温かい。

『何だ……?』
『化け物……?』
「黙れ、小学生!」

 さすがにこんな小さい子たちを蹴り飛ばす気にはなれないけど……そうも言ってられないんだろうか。
 言葉も通じないし……。

 対応に困っていると

『アサヒ……って奴じゃない?』

と、最初に攻撃してきた方の少年が呟いた。
 名前を呼ばれたのでドキッとする。

『カンゼル様が……フェルティガが効かない相手だから、無駄撃ちするなって言ってた奴?』

 もう一人の少年がびくびくしながら聞き返す。
 私のことを、恐れているみたいだ。

『……見つけたら武闘隊に報告しろって言ってなかった?』

 それはまずい!

 私は咄嗟に少年の片方に回し蹴りを食らわした。
 少年は反射的に防御ガードし……恐怖のあまり私にありったけのフェルを浴びせる。

『だから無駄撃ちすんなって!』

 もう一人の少年が助けに来たので、首根っこを掴んで羽交い絞めにした。

「【黙って寝てなさい・・・・・・・・!】」

 思わずそう言うと、少年の体から力が抜けた。どうやら強制執行カンイグジェが発動したらしい。
 ホッと息をついてもう一人の少年を見ると、フェル切れらしくすでに気絶していた。

「……ふう」

 前にユウや私を襲ってきたディゲと比べると、各段に戦闘力が低い。
 まあ、ゲートの調査をしに来ただけの子たちだし、まだ実戦部隊じゃないのかもしれないけど。
 しかし……寝かしつける強制執行カンイグジェだけは少し上達したのかもしれないな……。
 テスラの民に寝る習慣がない分、効きやすいのかもしれない。

 私は二人の少年をその横穴に横たわらせると、再び崖を登り始めた。
 恐らく、帰ってこない少年達を探しに人が来る。それまでに、どうにかしてこの場所から離れなくては。


 やっぱり、実体験が一番、上達への近道なのかもしれないな。
 そんなことを考えながら登る。
 窪みから窪みへ、蹴り上がって転がる、蹴り上がって転がる、を繰り返した。
 なかなか上達しなかった防御ガードだけど、やっていくうちに殆ど衝撃を感じなくなった。
 体で覚えるタイプなんだな、私って……。

「……おお」

 ある程度の高さまで来てから、遠くを見渡した。
 正面の遠くに、キエラの要塞が小さく見える。そしてそれよりも近くには、別の施設も。フィラの人達が囚われているところかな。
 川は左下から右上に走っている。川より手前に要塞があるから、キエラの南東部あたりかな、ここは。

「……はあぁ……」

 多分、一番最悪のパターン。エルトラからもっとも遠い位置かもしれない。
 どうしよう。徒歩で行くとなると、果たして何日かかるのか……。
 それに、見つからずにエルトラ領に入れるのか……。
 いや、そもそも完全防御クイヴェリュンに弾かれちゃうんじゃ……。

 ――ふいに、お腹に激痛が走った。
 そう言えば、今日……さっきから調子が悪かったっけ……。

 少しくらりとした。
 ヤバい、意識を失う前兆……。せめて陰に隠れないと……。
 私は何とか這いずって岩陰に隠れた。

 どうか、見つかりませんように……!

 祈るような気持ちで両手を組み……そのまま、視界が真っ白になった。

   * * *

「……」

 ぼんやりと……光を感じる。うっすら目を開ける。
 どこかに捕まっているとか、そういう訳ではないようだ。

「……ああ」

 やっと我に返った。
 さっきと同じ場所だ。どうにか見つからずに済んだらしい。
 どれくらい時間がたったんだろう。

 たまたまポケットに入れていた携帯を見る。……6月3日、午後5時42分。
 確か、あっちを出たのは2日の午後。崖を登るのにかなり時間がかかったけど、夜にはなっていなかった。
 ……ということは、丸1日ぐらいはここにいたのかも。よく無事だったな……。

 岩に寄りかかって寝てたから、体中が痛い。筋肉が凝り固まってしまった気がする。
 私は立ち上がって背伸びをし、軽く体をほぐした。
 不思議なことに、あまりお腹はすいていない。だけどずっと食べない訳にもいかないだろうな。
 しかし当然、ここには食べ物なんてない。岩だらけだもん。
 ……エルトラに着く前に餓死しちゃうんじゃ……。

「……キュィ……」

 そのとき、ものすごく遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
 岩陰から外に出て、見回してみる。
 南の方に、青い塊が飛んでいるのが見えた。

「……サン!」

 そうだ、そうに違いない。
 でも……ここじゃ、駄目だ。一番上まで登らないと。
 私はジャンプと防御ガードを繰り返しながら必死に崖を登った。
 体中が痛いけど、そんなこと言ってられない。
 サンを見失ってしまったら、移動できる手段がなくなる。
 サンの鳴く声が少し大きくなったようだった。
 岬に向かっているのかもしれない。下降してしまったら、姿を見失う。

「……いた!」

 どうにか頂上まで登る。
 微かに声が聞こえる方を見ると……サンが気持ちよさそうに飛んでいるのが見えた。

「……!」

 私は精一杯その場でジャンプして、手を振った。
 私のこと、覚えてるかな?
 確か、ダイダル岬で暮らしてるんじゃなかったっけ。
 この場所がキエラの南東なら、結構近いはず。

(……サン! 私がわかるー?)

 大声を出すわけにもいかないので一生懸命念じた。
 一応、私もフェルをあげたし、覚えててくれているといいんだけど。

 青い塊は遠くで遊ぶように飛んでいたけど……やがて、こちらに向かってきた。だんだん大きくなる。
 ……通じた?

「……サン!」

 私はジャンプして手を振った。

「キュゥウ……?」

 上空まで来ると、サンはゆっくりと下降してきた。

「サン! 久し振り!」

 私はサンの首に抱きついた。サンは
「キュィイ……?」
と鳴いて、何だかキョロキョロしている。

「そうか……。ユウを探しているんだね」

 私はサンの頭を撫でてあげた。
 ユウはまっすぐエルトラ王宮に行ったんだろう。だから、まだサンに会ってないんだ。

「ユウはね、多分エルトラ王宮にいるの。わかる?」
「キュイ?」

 やっぱりサンには、私の言っていることがわからないみたいだった。
 でも……とにかく、気持ちで伝えないと。

「ねぇ、サン。ここから連れ出して。ここ、すごく危ないの」
「キュゥゥ……」

 ユウがいなくてガッカリしたらしいサンがうなだれる。

「そうだよね。……淋しいよね」

 私はサンを抱きしめてあげた。

 早くユウに会いたいよね。
 私も、同じだよ。

 サンはしばらく淋しそうに鳴いていたけど、ずっと撫でていると落ち着いてきた。

「……!」

 ふと、眩暈がしてよろめく。サンの体にドンとぶつかった。

「……あ、ごめん……」
「……キュゥ」

 サンは小さく鳴くと、私の傍に腰を下ろした。私の具合がよくないのが、解ったのかも知れない。
 乗っていい、ということだと思ったから、サンの背に乗る。

「ユウはね、もうエルトラに来ているのよ。だから必ずユウと会えると思うんだ。でも今は、とりあえずここを離れたいの。……お願い!」

 私は上からサンを抱きしめた。

「キュウ!」

 サンは私を乗せてゆっくりと上昇すると……崖を軽々と越えて南に向かった。

「……サン……」

 ちょっと安心した。
 サンの背中を撫でてあげると、サンが「キュィイ」と鳴いた。

 高い崖をいくつも超えると、やがて海が見えてきた。
 何だか見覚えがある……。

「キュゥゥ……キュゥ!」

 サンが「ここだよ」と言う風に鳴いた。そうか、ダイダル岬だ。
 ゆっくり下降して、砂浜に到着する。
 そっか、サンがずっと暮らしている場所だもんね。

「ありがとう、サン」

 私はサンの背中から降りた。
 サンは一声鳴くと、海の方に飛んで行った。
 瞬く間に見えなくなる。

「はぁ……」

 ここはフェルティガエか飛龍しか崖を越えられないって言ってたから、少し安心だ。
 でも……エルトラの遠視も届かないって言っていたような気がする。
 ということは、見つけてもらえないってことじゃないのかな?

 そのときまたクラリと眩暈がして、砂浜に膝をつく。
 身体が火照っているのかな。何だかボーッとする。

 とりあえず海の水で顔を洗った。いくぶんスッキリする。
 少し喉が渇いていることに気づいて、水を口に含んでみた。変な味はしなかったけど、ペッと砂浜に吐き出す。
 飲んで大丈夫か分からないから、口の中を湿らせる程度にしておいた方がいいだろう。

 ふと見ると、前に私が干しておいた布がそのままになっていた。
 少し肌寒いので、その布にくるまって丸くなる。
 そのまま海をボーッと眺めていると……白い空から瞬く間に藍色の空になった。――テスラの夜だ。

 これから、どうしよう。
 サンに言葉が通じればエルトラまで運んでもらえるけど……ユウがいないから、今イチ通じないみたい。
 ここなら、パパの隠れ家や岩穴も近いんじゃないかな。
 せめて、そこに連れて行ってもらえば……。

 遠くからサンが飛んでくるのが見えた。口に何かを咥えている。
 私はサンを出迎えようと立ち上がろうとして……体に激痛が走った。

「くっ……」

 その場に膝をつく。
 無理してフェルを使った反動が来ているのかもしれない。

「キュウゥ!」

 サンの鳴き声が近くで聞こえたけど、私は目が開けられなかった。
 そのまま……視界が真っ暗闇に包まれた。
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