浮気から始まった関係、幸せに生きる

夢乃話

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プチエピソード

眠りの中のさようなら

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夜風が肌を撫でる。
オープンカーの中、拓真さんは無言で前を見つめている。
私はただ隣に座っているだけ。

拓真さん「別れよう」

その言葉は遠くで響く鐘のように、心の奥底にじわじわと広がっていった。
旅行の予定は消え、未来の時間は静かに溶けていく。

『また1人になっちゃう』
胸の奥でぼんやりとそんな声が聞こえたけれど、口にはできなかった。

風が冷たく、静かな闇がすべてを包み込んだ。
時間も距離も感情も、すべてが曖昧で、はっきりしないまま遠ざかっていった。

そして――

私は目を覚ました。
心臓が早鐘を打ち、汗が額ににじんでいた。
隣のベッドを見ると、彼が静かに寝息を立てている。

夢だった。

拓真さんの体からふわりと香る匂いが、安心感を運んできた。
その温もりに包まれて、私はゆっくりと目を閉じ、眠りについた。
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