森の中で倒れたエルフの美少女を助けたら何故か懐かれた件

髙橋ルイ

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番外編:学園編

第8話:真夏のプールサイド

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夏休みの真っ只中、学園の屋外プールは生徒たちで大賑わいだった。
青空の下、きらめく水面に歓声が響き渡る。

アレン:「……まさか宿題合宿のはずが、今日は“レクリエーション”とか言ってプールかよ。」

ミリア:「文句言わないの。遊びも勉強もバランスよ。」

リカルド:「ふん……まあ、泳ぐのは嫌いじゃない。」

一方で――

ラピス:「ふはは! 見よ、この伝説の飛び込みを!」

ドボォォンッ!!

盛大な水しぶきと共に沈んでいくラピス。
プールサイドから笑いが起こり、監視員に怒られていた。

アレン:「……ほんと懲りねぇな。」



そんな騒ぎの中、リーネは水際でそっと足を浸していた。
真新しい水色のワンピース水着が、どこか初々しい。

リーネ:「あの……アレン様、泳ぎって難しいんでしょうか……?」

アレン:「まあ、慣れれば大丈夫だろ。」

手を差し伸べると、リーネは少し戸惑いながらも、その手を取った。



水の中で、リーネは何度も沈みそうになりながら必死に腕を動かす。
その度に俺が支え、笑い合いながら少しずつ前へ進んだ。

リーネ:「わっ……浮けた、かも……!」

アレン:「おう、その調子だ。」

水面に浮かんで笑う彼女の表情は、どんな夏の日差しよりも眩しかった。



一方、プールサイドでは――

ミリア:「……ちょっと、日焼け止め塗り直さなきゃ。」

リカルド:「貸せ、俺がやる。」

ミリア:「なっ……!? い、いらないってば!」

そのやり取りに、周囲の生徒たちが冷やかしの声を上げていた。



夕暮れ。
プール掃除を終えた後、リーネがタオルで髪を拭きながら微笑んだ。

リーネ:「アレン様と一緒に泳げて……本当に嬉しかったです。」

アレン:「俺もだ。……次はもっと余裕で泳げるようになろうな。」

リーネ:「はいっ!」

水面に映る夕焼けが、今日一日の思い出を優しく包み込んでいた。

________________________

後書き

真夏のプールは笑いと水しぶきに溢れていた。
不器用にでも前へ進もうとするリーネの姿は、夏そのものの眩しさを持っていた。

ぎこちない泳ぎでも、隣で手を取り合えば、それだけで十分だった。
思い出のひとつひとつが、季節の輝きを閉じ込めてくれる。

次の夏も、また同じように笑い合えますように――そう願わずにはいられなかった。
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