498 / 625
18章
467話 試した後の行動
しおりを挟む
自分のリソースを使わず、なおかつスキルの発現を狙って戦闘をする為に闘技場通いを始めるのだが今の所成果なし。メカクレの奴がどのくらい戦闘をこなして魔法矢覚えたのか先に聞いておけばよかった気がする。最近何でもかんでも後悔ばっかりしてるわ。
「計画性もなくやるのって中々だよなあ……」
でもまあ、オンラインゲームって大きい目標やストーリークエストが無いと基本手持無沙汰と言うか、自分であれこれしなきゃならんから、普通っちゃ普通か。もうちょっと運営の用意したストーリーってのも楽しんでやるかなあ……だとしても、私自身が強くなる方が今の所楽しいから、何とも言えん。
「まー、今は目の前に集中するべきなんだけど」
びゅんと目の前を掠めていく斬撃を尻尾を使ってのスウェイで避け、レバー部分を指に引っ掛けてくるりと回して装填。こっちの射撃が飛んでくるタイミングで向こうは向こうで盾を構えるので、その隙にファイアエンチャントを使って火属性を入れてからの射撃。発射するまでは特に何ともなく、相手の盾に当たると共にごうっと炎が上がる。何度か使ってきてようやくこのエンチャントの効果を含めてメカクレの奴が何で魔法矢を使えるようになったかが分かった気がする。
「火属性を付与するのは良いとして、何処で判定が出るか気になってたけど、ヒットした瞬間で確定かあ……付与した回数じゃなくて、付与して攻撃を当てた回数がポイントかね」
そのまま続けて2発追撃、銃撃で押し込んでからバックステップで距離を取って一息入れてから装填して使った分を入れていく。闘技場でのガンナーの対処法ってのも知られてるので、飛ぶ斬撃で反撃される。これ、何度か食らったけど物理判定なうえ、結構威力が高いからガンナーの貧弱防御力だときついんだよな。とりあえず2発込めてから銃受け、威力と言うよりも勢いがあるので、更に後ろに吹き飛ばされ、体が宙を浮く。威力もあるし、勢いもあるからまともに受けるといつもこうだ。
着地もいつもの様に尻尾で一旦勢いを殺して、着地。もう1発装填してからエンチャントを掛け直してまた射撃。レバーアクションだと連射系のスキルが使えないから地力勝負。
「剣持ちは遠近強いのずるくねえかな」
2回3回と、飛んでくる斬撃を避け、受けてからまた一息。やっぱりこういうぎりぎりの戦いをやっている時が楽しい。その上で相手に勝利できれば完璧なんだけどさ。
それにしたって距離を取ったら飛ぶ斬撃、近づいたら近づいたでそっちのスキルと立ち回りもあるから、まー相手にしにくい。って言うか、相手にしやすい職って殆どいない気がする。そもそもこのゲームって対人中心にしたゲームじゃなくて、PvEがメインだから職同士で戦った時のバランスが悪いってのは当たり前の話なんだけどさ。
「対モンスター向けの強力なスキルが使えるんだから、バランスもクソもないわな」
じゃこんとレバーを起こすと共に薬莢が飛び、距離を取った所で連射、装填、付与をしながらさっきと同じような立ち回りを繰り返す。
ってのを20戦ほどやったのだが、魔法弾のスキルが出てくる気配が無いので、犬野郎のクランハウスでため息一つ。犬野郎もメカクレの奴も今は最深マップに行って元気に雑魚とボス戦をやっているらしい。私としては既に犬野郎との約束は済ませたのでいつでも脱退して良いと言われているのだが、メカクレに教えてもらっている間は抜ける事が出来ないのでまだ在籍中。
「もうちょっと実りのあるゲームしないとなあ、仕事の後でやる時間も限られてるってのに」
ご自由にどうぞのティーセットで自分でお茶を入れて啜りつつ、メモ帳を開いてやりたい事とやれてない事のリストを作り、考え中。先の見えるアタッチメントだったり特殊弾頭の開発を進めた方が色々できそうな気がする。この間、犬野郎が繰り出してきた逆手持ちの特殊攻撃の漫画アニメを思い出して、付与関係無しに魔法弾を撃てる案も考えたけど、そういうファンタジー感のある素材ってあんましないのよね。
「金入ったし新しい銃考えるかなあ……レバーアクションは悪くないけどやっぱ装填隙がでかいし」
このチェストブレイク、アサルトライフルって観点で見るとアサルトライフルの始祖って感じだから、ここからクリップ式、マガジン式に移り変わっていくのを考えると……。
「やっぱ良い金額吹っ飛ぶんだよなあ」
がっしゃがっしゃとレバーを動かしながら考え事。
装備揃えて犬野郎の話を聞いて、新しい素材や珍しい素材を集めにあちこちマップをうろつくのもいいかもしれん。その間にメカクレの奴から聞いた情報をガンナー用に良い感じに変換して……ってのを考えると結構いいかも。
「……よし、装備揃えていくか」
いつまでもこんな所でだらだらやっててもしゃーないしな。
「計画性もなくやるのって中々だよなあ……」
でもまあ、オンラインゲームって大きい目標やストーリークエストが無いと基本手持無沙汰と言うか、自分であれこれしなきゃならんから、普通っちゃ普通か。もうちょっと運営の用意したストーリーってのも楽しんでやるかなあ……だとしても、私自身が強くなる方が今の所楽しいから、何とも言えん。
「まー、今は目の前に集中するべきなんだけど」
びゅんと目の前を掠めていく斬撃を尻尾を使ってのスウェイで避け、レバー部分を指に引っ掛けてくるりと回して装填。こっちの射撃が飛んでくるタイミングで向こうは向こうで盾を構えるので、その隙にファイアエンチャントを使って火属性を入れてからの射撃。発射するまでは特に何ともなく、相手の盾に当たると共にごうっと炎が上がる。何度か使ってきてようやくこのエンチャントの効果を含めてメカクレの奴が何で魔法矢を使えるようになったかが分かった気がする。
「火属性を付与するのは良いとして、何処で判定が出るか気になってたけど、ヒットした瞬間で確定かあ……付与した回数じゃなくて、付与して攻撃を当てた回数がポイントかね」
そのまま続けて2発追撃、銃撃で押し込んでからバックステップで距離を取って一息入れてから装填して使った分を入れていく。闘技場でのガンナーの対処法ってのも知られてるので、飛ぶ斬撃で反撃される。これ、何度か食らったけど物理判定なうえ、結構威力が高いからガンナーの貧弱防御力だときついんだよな。とりあえず2発込めてから銃受け、威力と言うよりも勢いがあるので、更に後ろに吹き飛ばされ、体が宙を浮く。威力もあるし、勢いもあるからまともに受けるといつもこうだ。
着地もいつもの様に尻尾で一旦勢いを殺して、着地。もう1発装填してからエンチャントを掛け直してまた射撃。レバーアクションだと連射系のスキルが使えないから地力勝負。
「剣持ちは遠近強いのずるくねえかな」
2回3回と、飛んでくる斬撃を避け、受けてからまた一息。やっぱりこういうぎりぎりの戦いをやっている時が楽しい。その上で相手に勝利できれば完璧なんだけどさ。
それにしたって距離を取ったら飛ぶ斬撃、近づいたら近づいたでそっちのスキルと立ち回りもあるから、まー相手にしにくい。って言うか、相手にしやすい職って殆どいない気がする。そもそもこのゲームって対人中心にしたゲームじゃなくて、PvEがメインだから職同士で戦った時のバランスが悪いってのは当たり前の話なんだけどさ。
「対モンスター向けの強力なスキルが使えるんだから、バランスもクソもないわな」
じゃこんとレバーを起こすと共に薬莢が飛び、距離を取った所で連射、装填、付与をしながらさっきと同じような立ち回りを繰り返す。
ってのを20戦ほどやったのだが、魔法弾のスキルが出てくる気配が無いので、犬野郎のクランハウスでため息一つ。犬野郎もメカクレの奴も今は最深マップに行って元気に雑魚とボス戦をやっているらしい。私としては既に犬野郎との約束は済ませたのでいつでも脱退して良いと言われているのだが、メカクレに教えてもらっている間は抜ける事が出来ないのでまだ在籍中。
「もうちょっと実りのあるゲームしないとなあ、仕事の後でやる時間も限られてるってのに」
ご自由にどうぞのティーセットで自分でお茶を入れて啜りつつ、メモ帳を開いてやりたい事とやれてない事のリストを作り、考え中。先の見えるアタッチメントだったり特殊弾頭の開発を進めた方が色々できそうな気がする。この間、犬野郎が繰り出してきた逆手持ちの特殊攻撃の漫画アニメを思い出して、付与関係無しに魔法弾を撃てる案も考えたけど、そういうファンタジー感のある素材ってあんましないのよね。
「金入ったし新しい銃考えるかなあ……レバーアクションは悪くないけどやっぱ装填隙がでかいし」
このチェストブレイク、アサルトライフルって観点で見るとアサルトライフルの始祖って感じだから、ここからクリップ式、マガジン式に移り変わっていくのを考えると……。
「やっぱ良い金額吹っ飛ぶんだよなあ」
がっしゃがっしゃとレバーを動かしながら考え事。
装備揃えて犬野郎の話を聞いて、新しい素材や珍しい素材を集めにあちこちマップをうろつくのもいいかもしれん。その間にメカクレの奴から聞いた情報をガンナー用に良い感じに変換して……ってのを考えると結構いいかも。
「……よし、装備揃えていくか」
いつまでもこんな所でだらだらやっててもしゃーないしな。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる