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42 グリークス神官長の魔法
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私の話を聞いてグリークス神官長は笑顔を見せた。
教会に限らず治療や攻撃魔法が使える人々は一人でも多い方がいいに決まっている。
ただグリークス神官長は自身が練習すれば魔法を使えると考えているようだが、私が見る限りでは彼の治療魔法は一日に四、五人が限度だろうと思っている。
その理由はやはり魔力の量だ。
獣人は幼い頃から魔法を使わなければ魔力はあまり増えない。増えても元々少ない人だっている。それは人間でも同じことが言えるのではないかと考えた。
治療時に魔力を測るため大まかだが魔力量も分かるからだ。
グリークス神官長は体内で魔力を循環して自分自身の魔力で力を補う人は体外に出さない分ロスが無く、魔力の消費量は少ない。
その分魔力を大きく消費することが今まで無かったのだろう。
彼の持つ魔力量は少ない。私たちが魔力を持つ人間を探し出すにはやはりコツコツと治療をしながら探すしか方法はないように思う。
ただ、その話をしてがっかりさせるのも申し訳ないと思い、私はそれ以上口にはしなかった。
「ナーニョ様、ローニャ様。私はここで魔法を扱う練習を行います。お二人には私同様、魔獣狩りで傷ついた神官を回復させてほしいのです。彼らも神に仕えるため士気は高いのですが長年の戦闘で多くの者が傷ついているのです」
「もちろんです」
私がそう言うと、グリークス神官長はフッと笑みを浮かべて神官を呼んだ。
「ボッシュ、聖騎士団の連絡所にナーニョ様、ローニャ様をお連れしろ。無礼を働く者はいないと思うが、いれば即座に切り捨てていい」
「畏まりました」
神官長は過激な事を言っているがボッシュという名の神官は取り乱す様子も見せない。
「では、いってきます」
「ナーニョ様、ローニャ様、どうかよろしくお願いいたします」
私たちはボッシュ神官の後を追って部屋を出た。先ほどの連絡通路を通り、一般信者の多くいた通路を出て神殿横にある聖騎士団のいる建物に入った。
「失礼します。聖騎士団長のラーフィル様はおられますか?」
「しばしお待ちください」
受付の修道女が問い合わせに行ったようだ。しばらくすると修道女が戻ってきて私たちを連絡所の奥にある聖騎士団長の部屋へと案内してくれた。
部屋に着くと、すぐに立ち上がり、聖騎士団長は敬礼をする。
「ナーニョ様、ローニャ様、お待ちしておりました! 私、王都の神殿で聖騎士団の団長をしておりますフォンスレイドと申します。神官長より魔法を使い、聖騎士団の者達の治療していただけると聞いているのですが……」
ラーフィル様はどこか嬉しそうにしながらも少し不安気な様子で聞いてきた。
「私、ナーニョ・ヘルノルド・アローゼンと言います。先ほどグリークス神官長と話をした後、こちらに来るように話がありました。今日だけで全ての聖騎士の方々の治療は出来ませんが、これから毎週神殿の方に来る事になりますので治療を続けていきますね」
「!! ありがとうございます」
教会に限らず治療や攻撃魔法が使える人々は一人でも多い方がいいに決まっている。
ただグリークス神官長は自身が練習すれば魔法を使えると考えているようだが、私が見る限りでは彼の治療魔法は一日に四、五人が限度だろうと思っている。
その理由はやはり魔力の量だ。
獣人は幼い頃から魔法を使わなければ魔力はあまり増えない。増えても元々少ない人だっている。それは人間でも同じことが言えるのではないかと考えた。
治療時に魔力を測るため大まかだが魔力量も分かるからだ。
グリークス神官長は体内で魔力を循環して自分自身の魔力で力を補う人は体外に出さない分ロスが無く、魔力の消費量は少ない。
その分魔力を大きく消費することが今まで無かったのだろう。
彼の持つ魔力量は少ない。私たちが魔力を持つ人間を探し出すにはやはりコツコツと治療をしながら探すしか方法はないように思う。
ただ、その話をしてがっかりさせるのも申し訳ないと思い、私はそれ以上口にはしなかった。
「ナーニョ様、ローニャ様。私はここで魔法を扱う練習を行います。お二人には私同様、魔獣狩りで傷ついた神官を回復させてほしいのです。彼らも神に仕えるため士気は高いのですが長年の戦闘で多くの者が傷ついているのです」
「もちろんです」
私がそう言うと、グリークス神官長はフッと笑みを浮かべて神官を呼んだ。
「ボッシュ、聖騎士団の連絡所にナーニョ様、ローニャ様をお連れしろ。無礼を働く者はいないと思うが、いれば即座に切り捨てていい」
「畏まりました」
神官長は過激な事を言っているがボッシュという名の神官は取り乱す様子も見せない。
「では、いってきます」
「ナーニョ様、ローニャ様、どうかよろしくお願いいたします」
私たちはボッシュ神官の後を追って部屋を出た。先ほどの連絡通路を通り、一般信者の多くいた通路を出て神殿横にある聖騎士団のいる建物に入った。
「失礼します。聖騎士団長のラーフィル様はおられますか?」
「しばしお待ちください」
受付の修道女が問い合わせに行ったようだ。しばらくすると修道女が戻ってきて私たちを連絡所の奥にある聖騎士団長の部屋へと案内してくれた。
部屋に着くと、すぐに立ち上がり、聖騎士団長は敬礼をする。
「ナーニョ様、ローニャ様、お待ちしておりました! 私、王都の神殿で聖騎士団の団長をしておりますフォンスレイドと申します。神官長より魔法を使い、聖騎士団の者達の治療していただけると聞いているのですが……」
ラーフィル様はどこか嬉しそうにしながらも少し不安気な様子で聞いてきた。
「私、ナーニョ・ヘルノルド・アローゼンと言います。先ほどグリークス神官長と話をした後、こちらに来るように話がありました。今日だけで全ての聖騎士の方々の治療は出来ませんが、これから毎週神殿の方に来る事になりますので治療を続けていきますね」
「!! ありがとうございます」
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