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ベル
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1時間後、ようやく隣のベルん家の玄関に到着した。
ベルの家は僕の家のすぐ隣りなんだけど、これがまたとっても×3、デカい家なんだ。多分僕の家の99倍はあるだろう。玄関にたどり着くまでに少なくとも1時間はかかってしまう(50メートル走7秒台の人の場合)
『ピンポ~~~ン♪』
チャイムを鳴らした。中からベルが出てきた。
「まあ~、サム、いらっしゃい。あら、ほっぺたに血が出てるわ。どうしたの?」
「いや…まあ、男には色々あるからね。ははは…」
僕はなんとかごまかせた。母親に包丁投げつけられたなんて言ったらベルが怖がって僕の家に遊びに来なくなってしまう。そうしたらこれからの僕の大人になるためのマル秘計画がおじゃんだ。それだけは困る。
「ふーん、そうなの…」
「あ、そうだ。おふくろからこれベルに渡すようにって持たされたんだ」
僕はそのほのかに臭う小包をベルに恐る恐る渡した。ああ、こんなくっせーのベルに渡したらベルはオレのこと嫌いになるのかな…。そしたらオレのこれからの計画がああああ~~~~。
「それはわざわざありがとう…」
以外にもあっさり受け取るベル。なんとなくベルが落ち込んでいるように見える。
「なんか元気ないね。どーしたの?」
心配そうに尋ねる僕。フッ…さりげなく優しさをアピールしてベルの心をゲットするのさあ♪♪
「サム、私どうしたらいいの~⁈」
急にベルが泣き出した。おお~これはチャンス‼︎よおーし、いざ優しさで勝負‼︎
「僕でよかったらなんでも相談して。ベルのためだったら僕なんでもするからさ」
よし決まったあー‼︎これでベルの心はオッレのっもの~~♪♡
「本当?ありがとう、サム!」
おっしゃー!いい感じ‼︎
「ところで何があったの?」
「それが…んこちゃんが虫歯になってしまったの…」
「えっ⁈んこちゃんが⁈」
予想外の答えにとまどう僕。
「んこちゃん」とはこの島で生まれた4歳の女の子。本名マーガレット=スカイトピア=エル=ラ=フラーシスなんとかっていうんだが、みんなはマーガレット=スカイトピア=エル=……もういいや。この子のことを「んこちゃん」と呼んでいる。なぜかというと、この子は「くさいもの」が大好きなのだ。いつもくさいものを持ち歩いているため、この子自身もかなりくさい。だからあだ名が「う○こちゃん」→「うーこちゃん」→「んこちゃん」となったわけだ。おまけに、んこちゃんはこの島で一番ブスだし頭も悪い。だからみんな、んこちゃんのことを避けているし、僕も んこちゃんは好きじゃない。
「んこちゃん、歯、磨いてないからな」
「そうなの。それで んこちゃんが家に歯を治しに来るの…」
「マジで⁈それは大変だ‼︎」
言うの忘れたが、ベルの家は歯医者さんだ。もし んこちゃんがここに来たら、いくら僕の家より99倍大きいベルの家だって、あっという間に腐ってしまうだろう。それどころか近所の僕の家だって被害が及ぶぞ⁈ひえ~~…‼︎
「たぶんサムのお母さんが渡してくれたものは んこちゃんのお土産よ。んこちゃん、お土産がないと泣いちゃうから…。両親はちょうど出かけてて居ないの。でも島の長老が今日 んこちゃんが家に来るって教えてくれたのよ」
「長老は島の神様から直接お告げを受けてるからな。長老が言ったことは必ず起きるっていうし…」
「もう私、ここにいられない…」
ベルがまた泣き出した。
「仕方ない…。ブタに聞いてみよう」
ブタはこの島で一番頭がよくて、頼りにならない相談相手である。もちろんブタだ。
ベルの家は僕の家のすぐ隣りなんだけど、これがまたとっても×3、デカい家なんだ。多分僕の家の99倍はあるだろう。玄関にたどり着くまでに少なくとも1時間はかかってしまう(50メートル走7秒台の人の場合)
『ピンポ~~~ン♪』
チャイムを鳴らした。中からベルが出てきた。
「まあ~、サム、いらっしゃい。あら、ほっぺたに血が出てるわ。どうしたの?」
「いや…まあ、男には色々あるからね。ははは…」
僕はなんとかごまかせた。母親に包丁投げつけられたなんて言ったらベルが怖がって僕の家に遊びに来なくなってしまう。そうしたらこれからの僕の大人になるためのマル秘計画がおじゃんだ。それだけは困る。
「ふーん、そうなの…」
「あ、そうだ。おふくろからこれベルに渡すようにって持たされたんだ」
僕はそのほのかに臭う小包をベルに恐る恐る渡した。ああ、こんなくっせーのベルに渡したらベルはオレのこと嫌いになるのかな…。そしたらオレのこれからの計画がああああ~~~~。
「それはわざわざありがとう…」
以外にもあっさり受け取るベル。なんとなくベルが落ち込んでいるように見える。
「なんか元気ないね。どーしたの?」
心配そうに尋ねる僕。フッ…さりげなく優しさをアピールしてベルの心をゲットするのさあ♪♪
「サム、私どうしたらいいの~⁈」
急にベルが泣き出した。おお~これはチャンス‼︎よおーし、いざ優しさで勝負‼︎
「僕でよかったらなんでも相談して。ベルのためだったら僕なんでもするからさ」
よし決まったあー‼︎これでベルの心はオッレのっもの~~♪♡
「本当?ありがとう、サム!」
おっしゃー!いい感じ‼︎
「ところで何があったの?」
「それが…んこちゃんが虫歯になってしまったの…」
「えっ⁈んこちゃんが⁈」
予想外の答えにとまどう僕。
「んこちゃん」とはこの島で生まれた4歳の女の子。本名マーガレット=スカイトピア=エル=ラ=フラーシスなんとかっていうんだが、みんなはマーガレット=スカイトピア=エル=……もういいや。この子のことを「んこちゃん」と呼んでいる。なぜかというと、この子は「くさいもの」が大好きなのだ。いつもくさいものを持ち歩いているため、この子自身もかなりくさい。だからあだ名が「う○こちゃん」→「うーこちゃん」→「んこちゃん」となったわけだ。おまけに、んこちゃんはこの島で一番ブスだし頭も悪い。だからみんな、んこちゃんのことを避けているし、僕も んこちゃんは好きじゃない。
「んこちゃん、歯、磨いてないからな」
「そうなの。それで んこちゃんが家に歯を治しに来るの…」
「マジで⁈それは大変だ‼︎」
言うの忘れたが、ベルの家は歯医者さんだ。もし んこちゃんがここに来たら、いくら僕の家より99倍大きいベルの家だって、あっという間に腐ってしまうだろう。それどころか近所の僕の家だって被害が及ぶぞ⁈ひえ~~…‼︎
「たぶんサムのお母さんが渡してくれたものは んこちゃんのお土産よ。んこちゃん、お土産がないと泣いちゃうから…。両親はちょうど出かけてて居ないの。でも島の長老が今日 んこちゃんが家に来るって教えてくれたのよ」
「長老は島の神様から直接お告げを受けてるからな。長老が言ったことは必ず起きるっていうし…」
「もう私、ここにいられない…」
ベルがまた泣き出した。
「仕方ない…。ブタに聞いてみよう」
ブタはこの島で一番頭がよくて、頼りにならない相談相手である。もちろんブタだ。
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