天才な妹と最強な元勇者

くらげさん

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勇者

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 今の年は二千年、六月だ。

 転生という物を体験して月日が経った。

 この世界に来て気づいた事は幾つかある。

 元の世界にいた頃の暦でいうとあまり違いわない。

 魔道具の時計はあるぞ、二十四時間だからな。

 年月は根本は違うと思うが日本と同じだ。

 この国が日本と気候が変わらないのか分からないが四季もあって十二月で一年だし。

 前の魔法世界の頃は、ずっと戦いの日々だったから暦とかも知らなかったからな。

 元の地球は科学が発展した世界ならこの異世界は魔法が発展したパラレルワールドみたいな物なんだろ。
 

 幼少期の事はあまり触れないでくれ。

 美女なお母さまにずっと甘えて暮らしてたとかそんなんじゃないから!

 俺は父親譲りの銀髪にお母さま譲りの蒼の瞳、イケメンかどうかは鏡でもう見慣れてるので分からない。

 赤ちゃんの時はしわくちゃだからな。前の自分と比べようがない。

 早いことで俺も六歳になりました。

 沖田優だった俺はクレス・フィールドになり。

 そんな俺には双子の妹がいて、三歳の時にお母さまのご飯を頂いていたら、妹様から冷たい視線を受けるようになったので、乳離れをすることになり、泣く泣く……あっ、俺も乳離れの時期だなっと自覚していたので止めました。

 妹はリリア・フィールドという名前で六歳なのにお母さまの容姿を受け継いでるから凄い美少女だ。

 サラサラの金髪に透き通った蒼の瞳、綺麗に整った顔立ち。

 可愛い妹だな。



 今、お母さまに連れられて妹と図書館にいる。

 場所は俺が住んでる国、メディアル王国の中級層。

 メディアル王国は周辺が円のように外壁が建てられていて外壁から中央に向けて下級層、中級層、上級層とある。

 上層の真ん中には城が立てられており、アルバ・オルア・メディアルという人が王様をやっている。

 俺が住んでるのは中級層で少し裕福な家庭だ。

 なんで図書館に来たか。それは!

 この世界を知るためだ。

 お母さまにこの世界の事を聞いたら。

「六歳になったら図書館に連れていってあげるから、楽しみに待っててね」と言われたのでワクワクしながら待つことにした。

 俺が三歳の時の事だ。少しも世界の事を教えてくれなかった。



 三年、長すぎ。

 でも俺はとうとうここまできた!

 なんで俺がそこまでこの世界の事を知りたいのか! それはこの世界が平和な世界かどうかだ。

 父は魔術剣士で王に仕えてる。俺は木でできた剣を貰ったので動きが訛らないように毎日剣を振っている。

 可愛い妹に何かあった時のためだ! シスコン? ふっ当たり前だろ?

 もう妹とは毎日遊んでるね! 最近もしお兄ちゃん嫌いと言われたら……。

 ……。

 考えるのは辞めよう。


 よーし図書館だ。

「リリアは何か読みたいのある?」

「うん! ゆうしゃさまの、おはなしが、よみたいの」

 俺はこの世界に魔物がいるのかとか、俺がいた異世界と違うのかとか、調べたいことは山ほどある。

 さすがに妹には悪いが構ってやることは……。





「勇者様の話ならこっちだよ」

 俺は図書館の見取り図を見て勇者コーナーと書かれた場所に向かう。

 だがな? シスコンと自覚している俺が妹優先なのは当たり前だろ。

 俺は前の異世界の事はよく知らない。

 ずっと争いの中だったからな。覚えてるのは召喚した王国の名前はミリアード王国。

 俺によくしてくれた姫様アリアス・リル・ミリアード、あと仲間達の名前ぐらいだな。

 異世界の常識なんて何も知らなかった。

 周りから常識破りと言われていたが良く分からなかった。

「おにぃちゃん、これよみたいの」

「お兄ちゃんなんでも読むよ!」

 俺の昔の事なんてどうでもいいし!

「歴代勇者?」

 俺はデカデカと書かれたタイトルになぜか嫌な予感が走る。

「おにぃちゃん、よんで! よんで!」

 リリアの期待の眼差しを受けて俺は歴代勇者の本を読むことにする。

『この本は魔王を討伐した勇者を知る本である』

 へー。

『初代の勇者シゲル・サトーは光の勇者と言われていて光の魔法を極めた者』

 光の勇者は百九十八年に魔王を討伐。

 魔法が使える勇者だと! う、羨ましくないぞ!

『二代目の勇者ハジメ・イトウは反発の勇者と言われ、光と闇の魔法を極めた者』

 反発の勇者は三百二十二年に魔王討伐。

 闇と光の反発魔法か! かっけぇー確か重力とか操れるんだよな。

『三代目の勇者ダークネスは闇の勇者と言われ、火、水、風、土、光と闇の全属性を持っていたが一番適正のない闇の魔法を好んで使っていたという』

 闇の勇者は五百八十年に魔王討伐。

 ……。

 痛いよ! 闇の勇者!

『四代目の勇者ソラ・ミズキは精霊の勇者と言われ、精霊の魔法を巧みに操っていたという』

 精霊の勇者は八百年に魔王討伐。

 精霊か懐かしいな。あいつら元気かな?


『五代目の勇者ユウ・オキタ』

 ……。

 俺?

 俺は静かに本を閉じる。

「おにぃちゃん、よんでよ」

 読みたくないが妹の上目遣いにやられ読むことにする。

『ユウ・オキタは剣の勇者と言われ、魔法を使わずに剣を極めた者』

 魔法が使えなかっただけだけどな!

『剣の勇者は完全な邪神を唯一倒した勇者で初めて魔王を仲間にした勇者だ』

 ん? 俺が魔王と思ってたの邪神だったのかよ!

 しかも……あの魔族が魔王だと! あの魔王様は美人だったから殺すと後味悪くて話せば良い奴だったからな。

『魔王は何体も出現し、悪の魔王を何体も倒した勇者だ。剣の勇者は魔術師、魔術剣士が最強といわれているこの世界で魔法を剣で斬るというバカげたことを平然とやったと言う。それも魔法を纏っていない剣でだ』

 普通に剣で魔法斬れないの? 常識破りってこのことか!

 俺の所だけやたら長いな……この作者、俺のファンなのかよ。

『私は、いや魔法をあまり使えない人で剣の勇者を目指さない奴はいない! 私はこんなバカげたことを平然とできる剣の勇者を尊敬し崇拝している』

 ファンだったよ。崇拝って神じゃないんだぞ。

『勇者の中でも剣の勇者以外、完全な邪神を倒していないという』

 あの魔お……邪神はめっちゃ強かった。全力出しても力が拮抗していて一人で挑まなければもう少し楽に倒せたかな。

 仲間を傷つけないように一人で行ったんだよな。皆んなに止められたけど、仲間を気絶させて無理矢理ソロ討伐です。

 
『邪神は邪悪の神と言われ人間には、嫌、神達でさえ敵わなく、この世界を見捨てた。剣の勇者は一人でその邪神に立ち向かい勝利を手にしたのだ! 魔法を使わず剣だけでだ』

 邪神……俺はいつの間に人間辞めてたんだろう。

 魔法は使えないだけだけどな!

『邪神は魔王と比べることも出来ない程の力をふるい、剣の勇者との戦闘は金に煌めく黒剣と、邪神の魔法剣がぶつかり合う度に世界が揺れ大地が割れたという』

 千百年、邪神討伐。

 神話みたいだな。

 他人事? いや俺なんだぜ……。

 

「おにぃちゃん、けんのゆうしゃさま、すごいね」

「う、うん。そうだね」

『六代目勇者を召喚しようとした時は四代目までの全ての勇者がまた召喚された。五代目の剣の勇者がいなくて残念です』

 憧れてるのはわかるけど他の勇者に失礼じゃね。

 再度召喚とかあるのかよ。

『邪神が再び現れた。四代目までの全ての勇者が力を合わせ勇者達が全ての力を使い瀕死な状態になりかけやっと邪神から勝利を掴む』

 千三百五十六年、邪神討伐。

 唯一邪神倒したの俺じゃないのかよ!

『だが邪神は倒される時に勇者達に言った』

「今の我の力は前の勇者に倒された時の一割にも満たない」

『その時に歴代勇者達は剣の勇者には到底敵わないと言ったそうだ』

 いやいや、邪神の言葉を鵜呑みにしすぎだって一割って。

『勇者達に邪神の言葉を信じるのかと聞いた人がいるが勇者達は真面目な顔でこう答えたと言う』

 初代光の勇者は言った。

『全力で挑んだが邪神は魔力がなく魔法を一切使えない、それに体を動かすにも苦しそうだったし、剣技の一太刀でもまともに浴びれば俺達は死んでいただろう』

 二代目反発の勇者は言う。

『もし邪神が完全な状態なら俺達は戦うという舞台にすら立てなかった』

 いやいや、言い過ぎ? 邪神は人の形で魔法剣を得意としてたけど……邪神が一割なのは本当かな?。

 三代目闇の勇者は言う。

『邪神は僕達が魔法を使っても避けるしか出来なかった。それなのに僕達が力を合わせても瀕死だ。勝てたのは運が良かっただ』

 四代目精霊の勇者は言う。

『剣の勇者凄すぎ! 魔法使わなくて完全な邪神に勝ったとかチートだよ。俺達は魔法をフルに使って遠距離攻撃と隙をついて近距離攻撃の繰り返し、剣圧だけで血を流した時は剣の勇者助けて! って何度も思ったよ』



 最後のページを開く。

『これで剣の勇者の凄さが分かったと思う。魔法を使わなくてここまで強い剣の勇者。他の勇者達にここまで言わせるなんて。もっと剣の勇者の事を書きたいがここで終わりにするとしよう』

 俺は本を閉じると、作者の名前が目に入る。

『作 ベーク・スタリオッティ』

 この本のタイトル『歴代勇者』じゃなかったか? 俺の事が八割だった気がする。



 俺は自分の事を隠して平和に生きるって決めたんだ。

「おにぃちゃん、けんのゆうしゃさま、すごいね」

 妹様の目がキラキラしてる。

「お兄ちゃんは剣の勇者だったんだよ」

 俺は妹様にカッコいい所を見てほしい!

 えっ? 隠す? おいおい、妹に尊敬されるなら隠す必要を感じない。

「ふわ~、すごいね~、おにぃちゃんは、けんのゆうしゃさまなんだ~」

 周りの目が暖かい。なんだろ? たぶん妹に見栄を張るお兄ちゃんに見えるんだろうな。

「リリアにも……けんのつかいかたおしえて! おにぃちゃんが、きのけん、ふってるのいつもみてるもん」

 なに見てるのか! 気付かな……ってなる訳はない、知らないフリして見せつけてるんだよ!

「リリアは、けんのゆうしゃさまに、おにぃちゃんみたいになりたい」

「いいだろう、修行するぞ~」

「お~!」

 妹様と俺は手を高々と上げて叫ぶ。



 お母さまに注意され、俺は妹と静かに本を読むことにした。

 妹様は勇者コーナーの本を十冊選んで持って帰るらしい。

 図書館は六歳から入れて、借りれるのは十冊までだ。

 知りたい事はその日に全部調べ終わり。

 魔物はうようよいるが前の異世界? 昔のこの世界のように強い魔物がそこらじゅうにうようよしてるんじゃなく、ちゃんと魔物のテリトリーの中で住んでるようだ。

 魔物から取れる魔法石は乾電池のような物でおもに魔道具に使われるのも昔と変わらない。

 魔術に使うと半分以下しか魔法に変換出来ないから俺が使った転移の魔法には魔王クラスの魔法石が必要だった。

 魔王クラスの魔石で良かったのに邪神の魔法石使ったから誤差動を起こしたんだろうな。

 ギルドに所属している冒険者と呼ばれる人達は、この魔法石を集めて収入を得ている。

 ギルドはファンタジー世界では憧れるよな! 

 俺は勇者だったから出来なかったんだよ。

 今のこの世界なら平和に暮らせると思うが……俺に癒しをくれた妹の危機になら邪神なんてすぐ消してやる。

 幼少期に隣に寝かされた妹は俺の手を取るとニコニコ笑う。その笑顔だけで俺は癒されこの世界を生きて行こうと思えたんだ。

 お母さまに甘えて安直な考えでこの世界いい! って思った訳では……。



 俺は妹様に魔法は使えないが剣と魔法の基礎を教えてあげることにする。魔法は使えなくても基礎ぐらいは分かるぞ。

 魔物がいる世界で自分の身を守れる位にはしてあげないと。

 妹様の危機には全力で駆けつけるが少しでも抗うすべを持ってないと、数秒で駆けつける自信はあるが、数秒で死ぬことだって昔の異世界ではあったんだ。

 よしやるぞ!


 数年後、これを後悔する日がくるなんて俺は思いもしなかった。




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