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いきなり異世界転生編
6・チートはチートなんだけど、地味。
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わたしの力が知られたらとんでもないことになるという騎士団長の言葉に、聖女様が頷いた。
「……ええ。こんなに美味しいもの、知られたら戦争が起こる」
そうなの?
チートはチートなんだけど、地味なスキルじゃない?
「確かに我がラトニー王国の名前は『大食らい』が由来だが」
そうなの? この国はそれでいいの?
ケルベロス様のところでは少し泣いてしまったけれど、今のわたしは自分でも感心するほど冷静にツッコミをしている。……脳内で。
魂と体が馴染んでいないからか、目の前のことでも現実感が薄いのだ。
さっきケルベロス様の部屋で、自分が前世では死んでいることを納得できたのも、その現実感のなさのおかげかもしれない
とはいえ、夢じゃないことは感じてる。
だから、こんな美少年と美少女に声を出してツッコミなんかできないよー。
騎士団長が言葉を続けた。
「コイツの力のとんでもなさは味だけではない。気づかないのか、バカ聖女。この魔石ごはんには付与効果があるぞ」
あ、この人も魔石ごはんって呼ぶことにしたんだ。
聖女様は首を傾げる。
「……美味しいものを食べると嬉しい。嬉しいと元気になる。力が漲って感じるのは、魔石ごはんが美味しいからだと思ってた」
「それだけじゃない」
騎士団長が魔石ごはんの付与効果を教えてくれる。
それによると──
フルーツ(苺)サンド(知力上昇)。
カツサンド(防御力上昇)。
タンドリーチキンサンド(攻撃力上昇)。
エビアボカドサンド(集中力上昇)。
ピーナッツバターサンド(周囲に支援効果)。
プリンサンド(魔防上昇)。
ネギ塩豚サンド(状態異常の自然回復率上昇)。
チョコバナナサンド(魔攻上昇)。
どれも効力は一時間。重複はできず新しい効果が上書きされるとのこと。
……『鑑定』ってすごい。
ゲームとかと違って、この世界では戦闘中じゃなくてもHPは消費される。
元気なときは自然に回復していくのだけれど、夜になるころは回復率が下がってHPが回復しなくなってしまう。
寝ても回復しないほどHPが減ると疲労が溜まって、どんどん自然回復率が落ちていく──って、前世と同じか。
魔石ごはんのHP回復量は普通の料理と変わりません。
能力名がゲームっぽいのは、たぶんスキルがわたしの知識に合わせてわかりやすく翻訳してくれてるからだと思う。
「葉菜花を聖神殿に連れて行くのはやめろ。大神官のサンドラは信仰を尊ぶ聖王派だが、司教や司祭の中には現世利益に溺れた俗物どもがいる。コイツを海の向こうのラース帝国に売って戦争の道具にしかねない」
騎士団長の言葉に、聖女様も頷く。
「……うん。じゃあどうする?」
そんなに簡単に決めていいのかなあ、と思ったのだけど聖女様によると、神獣様のお客を俗物達に悪用されないよう、大神官のサンドラさんが最初から情報を制限してくれていたとのこと。
人間ではない知能の高いモンスターが聖女様と手合わせをしたがっていた、と言っておけば誤魔化せるだろう、という。
……聖女様の扱いに問題がないですか?
会話の間も、ふたりは食べる手を休めない。
というか聖女様、一体何匹のスライムを倒してたんですか。
魔石ごはんを作っても作っても、際限なく新しい魔石を渡されるんですが!
「冒険者にするのが一番だろう。どこかのバカのように夢中で戦っていてコアを壊しダンジョンを滅ぼすような真似をしなければ、女神様の神託で聖女に任命されて聖神殿で隔離されることもない」
聖女様、そんな理由で聖女になったんですね。
「……タンドリーチキンサンド美味しい」
聖女様は騎士団長の嫌味をまったく聞いていません。
「美味いが辛くて喉が渇くな。……葉菜花、貴様飲み物は作れないのか?」
え? わたしの今後についての話終わり?
わたし冒険者になるのでファイナルアンサー?
そりゃ異世界転生者の基本だけど。どうしたらいいのか自分じゃわからないけど。
「あの……」
「試してみろ」
騎士団長も騎士団長で、わたしの話を聞いてない。
魔石を入れた金属製のコップを差し出してくる。
……やってみますけど。
コップ越しに魔力を注ぎ始めてから、直接魔石を触ったほうがいいかと思いついた。
でも、飲み物にじかに触るのはちょっと、だし。
それにやり直すより早く、コップの中の魔石が変化した。
シュワシュワと泡立つ液体からは、爽やかな柑橘系の香りが漂ってくる。
わたしの好きなレモンサイダーみたい。
「ご苦労」
……どういたしまして。
わたしはあえて、注意をせずにコップを返した。
シュワシュワした刺激に驚くがいい。
「ふむ」
ひと口飲んで、騎士団長はわたしを見つめた。
からかうような瞳だ。
「少し驚いた。貴様にはどういうものかわかっていたのだろう? 言わずに渡すとは意地が悪いな」
「……ごめんなさい」
「怒ってはいない。俺は好きだ、この飲み物が」
ふっと、ほころんだ表情に見惚れてしまう。
「……葉菜花」
「あ、はい!」
聖女様のジト目に見つめられて、わたしは我に返った。
慌てて魔石入りのコップを受け取る。
すごい、イケメンってすごい。一瞬魂が抜かれかけたよ。
それとも騎士団長は『鑑定』のみならず、『魅了』のスキルとかも持ってるのかな。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──それからいろいろ作ってみた結果、
水属性はアイスティー。
土属性はアイスコーヒー。
火属性は炭酸キツ目のジンジャーエール。
風属性は炭酸弱めのライムサイダー。
光属性はレモンサイダー。
闇属性はロイヤルミルクティー(アイス)。
神聖属性はきな粉ミルク(アイス)。
邪毒性はチョコミルク(アイス)。
に、なりました。
効果はどれも状態異常耐性上昇です。
火傷や麻痺などの肉体的な状態異常よりも混乱や魅了などの精神的な状態異常に対応している感じで、飲み物は精神を安定させるからではないかとのことでした。
どれもほど良く冷えてたし、わたしってすごい。
「本当にできるとは思わなかったな」
コーヒーと炭酸系を気に入った騎士団長が、コップを片手に呟く。
この世界には『浄化』という神聖属性の魔術(魔法ではなく魔術が一般的な呼び方で、魔道は特殊なんだって。どういう基準で自動翻訳されてるのかな?)があって、新しい飲み物を作るときは聖女様に『アイテムボックス』から取り出した杖で『浄化』をかけてコップを洗ってもらってからしてます。
「……え?」
「属性の縛りがあるように、モンスターの種類や魔石のランクでもできるものが変わるのだと思っていたのだが、まさか同じ魔石で食べものと飲み物を作り分けられるとは。大したものだぞ、葉菜花」
冗談だったの? 真面目に作っちゃったわたしはなんなんですか!
「うむ。俺のごしゅじんはすごいんだぞー」
「ラケル殿は幸せものだな」
……ラケルが喜んでくれたので、良かったことにします。
「そうだ、葉菜花。今度は温かい飲み物を作ってみろ」
もう、騎士団長は次から次へと。そんなこと言われても──作れた。
水属性ホットティー。
土属性ホットコーヒー。
火属性ジンジャーティー。
風属性ハーブティー。
光属性ハチミツレモン。
闇属性ロイヤルミルクティー(ホット)。
神聖属性きな粉ミルク(ホット)。
邪毒属性チョコミルク(ホット)。
効果は共通でMPの自然回復率上昇です。
どれもほど良い熱さにできました。……自分が怖い。
ただどんなに頑張っても食べ物のほうは同じサンドイッチにしかできなかった。
「スライムは流動的な生き物だから飲み物向きなのかもしれないな」
「……私はきな粉ミルクが好き。今度はホットで」
わかりました。わかりました、聖女様。
作りますからハイライトのない瞳で、じっと見つめないでください。
ラケルはすっかりお腹いっぱいになって、わたしの膝で仰向けになっている。
「そろそろ王都だな」
きな粉ミルクを作るわたしの隣で、騎士団長が窓から顔を出した。
「大神官、『黄金のケルベロス亭』へ向かってくれ」
「……ケルベロスー? 父上ー?……」
騎士団長の言葉を聞いて、ラケルが寝返りを打った。
聖女様にきな粉ミルク(ホット)を渡してから、わたしも窓の外を覗いてみる。
森を進む道の向こうに石壁に囲まれた城塞都市が見えた。
「……ええ。こんなに美味しいもの、知られたら戦争が起こる」
そうなの?
チートはチートなんだけど、地味なスキルじゃない?
「確かに我がラトニー王国の名前は『大食らい』が由来だが」
そうなの? この国はそれでいいの?
ケルベロス様のところでは少し泣いてしまったけれど、今のわたしは自分でも感心するほど冷静にツッコミをしている。……脳内で。
魂と体が馴染んでいないからか、目の前のことでも現実感が薄いのだ。
さっきケルベロス様の部屋で、自分が前世では死んでいることを納得できたのも、その現実感のなさのおかげかもしれない
とはいえ、夢じゃないことは感じてる。
だから、こんな美少年と美少女に声を出してツッコミなんかできないよー。
騎士団長が言葉を続けた。
「コイツの力のとんでもなさは味だけではない。気づかないのか、バカ聖女。この魔石ごはんには付与効果があるぞ」
あ、この人も魔石ごはんって呼ぶことにしたんだ。
聖女様は首を傾げる。
「……美味しいものを食べると嬉しい。嬉しいと元気になる。力が漲って感じるのは、魔石ごはんが美味しいからだと思ってた」
「それだけじゃない」
騎士団長が魔石ごはんの付与効果を教えてくれる。
それによると──
フルーツ(苺)サンド(知力上昇)。
カツサンド(防御力上昇)。
タンドリーチキンサンド(攻撃力上昇)。
エビアボカドサンド(集中力上昇)。
ピーナッツバターサンド(周囲に支援効果)。
プリンサンド(魔防上昇)。
ネギ塩豚サンド(状態異常の自然回復率上昇)。
チョコバナナサンド(魔攻上昇)。
どれも効力は一時間。重複はできず新しい効果が上書きされるとのこと。
……『鑑定』ってすごい。
ゲームとかと違って、この世界では戦闘中じゃなくてもHPは消費される。
元気なときは自然に回復していくのだけれど、夜になるころは回復率が下がってHPが回復しなくなってしまう。
寝ても回復しないほどHPが減ると疲労が溜まって、どんどん自然回復率が落ちていく──って、前世と同じか。
魔石ごはんのHP回復量は普通の料理と変わりません。
能力名がゲームっぽいのは、たぶんスキルがわたしの知識に合わせてわかりやすく翻訳してくれてるからだと思う。
「葉菜花を聖神殿に連れて行くのはやめろ。大神官のサンドラは信仰を尊ぶ聖王派だが、司教や司祭の中には現世利益に溺れた俗物どもがいる。コイツを海の向こうのラース帝国に売って戦争の道具にしかねない」
騎士団長の言葉に、聖女様も頷く。
「……うん。じゃあどうする?」
そんなに簡単に決めていいのかなあ、と思ったのだけど聖女様によると、神獣様のお客を俗物達に悪用されないよう、大神官のサンドラさんが最初から情報を制限してくれていたとのこと。
人間ではない知能の高いモンスターが聖女様と手合わせをしたがっていた、と言っておけば誤魔化せるだろう、という。
……聖女様の扱いに問題がないですか?
会話の間も、ふたりは食べる手を休めない。
というか聖女様、一体何匹のスライムを倒してたんですか。
魔石ごはんを作っても作っても、際限なく新しい魔石を渡されるんですが!
「冒険者にするのが一番だろう。どこかのバカのように夢中で戦っていてコアを壊しダンジョンを滅ぼすような真似をしなければ、女神様の神託で聖女に任命されて聖神殿で隔離されることもない」
聖女様、そんな理由で聖女になったんですね。
「……タンドリーチキンサンド美味しい」
聖女様は騎士団長の嫌味をまったく聞いていません。
「美味いが辛くて喉が渇くな。……葉菜花、貴様飲み物は作れないのか?」
え? わたしの今後についての話終わり?
わたし冒険者になるのでファイナルアンサー?
そりゃ異世界転生者の基本だけど。どうしたらいいのか自分じゃわからないけど。
「あの……」
「試してみろ」
騎士団長も騎士団長で、わたしの話を聞いてない。
魔石を入れた金属製のコップを差し出してくる。
……やってみますけど。
コップ越しに魔力を注ぎ始めてから、直接魔石を触ったほうがいいかと思いついた。
でも、飲み物にじかに触るのはちょっと、だし。
それにやり直すより早く、コップの中の魔石が変化した。
シュワシュワと泡立つ液体からは、爽やかな柑橘系の香りが漂ってくる。
わたしの好きなレモンサイダーみたい。
「ご苦労」
……どういたしまして。
わたしはあえて、注意をせずにコップを返した。
シュワシュワした刺激に驚くがいい。
「ふむ」
ひと口飲んで、騎士団長はわたしを見つめた。
からかうような瞳だ。
「少し驚いた。貴様にはどういうものかわかっていたのだろう? 言わずに渡すとは意地が悪いな」
「……ごめんなさい」
「怒ってはいない。俺は好きだ、この飲み物が」
ふっと、ほころんだ表情に見惚れてしまう。
「……葉菜花」
「あ、はい!」
聖女様のジト目に見つめられて、わたしは我に返った。
慌てて魔石入りのコップを受け取る。
すごい、イケメンってすごい。一瞬魂が抜かれかけたよ。
それとも騎士団長は『鑑定』のみならず、『魅了』のスキルとかも持ってるのかな。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
──それからいろいろ作ってみた結果、
水属性はアイスティー。
土属性はアイスコーヒー。
火属性は炭酸キツ目のジンジャーエール。
風属性は炭酸弱めのライムサイダー。
光属性はレモンサイダー。
闇属性はロイヤルミルクティー(アイス)。
神聖属性はきな粉ミルク(アイス)。
邪毒性はチョコミルク(アイス)。
に、なりました。
効果はどれも状態異常耐性上昇です。
火傷や麻痺などの肉体的な状態異常よりも混乱や魅了などの精神的な状態異常に対応している感じで、飲み物は精神を安定させるからではないかとのことでした。
どれもほど良く冷えてたし、わたしってすごい。
「本当にできるとは思わなかったな」
コーヒーと炭酸系を気に入った騎士団長が、コップを片手に呟く。
この世界には『浄化』という神聖属性の魔術(魔法ではなく魔術が一般的な呼び方で、魔道は特殊なんだって。どういう基準で自動翻訳されてるのかな?)があって、新しい飲み物を作るときは聖女様に『アイテムボックス』から取り出した杖で『浄化』をかけてコップを洗ってもらってからしてます。
「……え?」
「属性の縛りがあるように、モンスターの種類や魔石のランクでもできるものが変わるのだと思っていたのだが、まさか同じ魔石で食べものと飲み物を作り分けられるとは。大したものだぞ、葉菜花」
冗談だったの? 真面目に作っちゃったわたしはなんなんですか!
「うむ。俺のごしゅじんはすごいんだぞー」
「ラケル殿は幸せものだな」
……ラケルが喜んでくれたので、良かったことにします。
「そうだ、葉菜花。今度は温かい飲み物を作ってみろ」
もう、騎士団長は次から次へと。そんなこと言われても──作れた。
水属性ホットティー。
土属性ホットコーヒー。
火属性ジンジャーティー。
風属性ハーブティー。
光属性ハチミツレモン。
闇属性ロイヤルミルクティー(ホット)。
神聖属性きな粉ミルク(ホット)。
邪毒属性チョコミルク(ホット)。
効果は共通でMPの自然回復率上昇です。
どれもほど良い熱さにできました。……自分が怖い。
ただどんなに頑張っても食べ物のほうは同じサンドイッチにしかできなかった。
「スライムは流動的な生き物だから飲み物向きなのかもしれないな」
「……私はきな粉ミルクが好き。今度はホットで」
わかりました。わかりました、聖女様。
作りますからハイライトのない瞳で、じっと見つめないでください。
ラケルはすっかりお腹いっぱいになって、わたしの膝で仰向けになっている。
「そろそろ王都だな」
きな粉ミルクを作るわたしの隣で、騎士団長が窓から顔を出した。
「大神官、『黄金のケルベロス亭』へ向かってくれ」
「……ケルベロスー? 父上ー?……」
騎士団長の言葉を聞いて、ラケルが寝返りを打った。
聖女様にきな粉ミルク(ホット)を渡してから、わたしも窓の外を覗いてみる。
森を進む道の向こうに石壁に囲まれた城塞都市が見えた。
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