15 / 64
冒険者始めました編
14・お昼を食べよう!
しおりを挟む
王都サトゥルノに近い池の底にはワームが住んでいた。
ダンジョンコアが放出する魔力から生まれた、時を経ればドラゴンにも進化するモンスターである。
しかしドラゴンどころかワイアームに変化する前に、生まれ故郷をダンジョンアントに奪われてしまった。
それからはこの池で、魚や水生は虫類両生類達と共存している。
今は池に逃げ込んできたときの地下水脈を利用して里帰りし、こっそりダンジョンアントを食らうことで糊口をしのいでいる。
長さ太さは鍛えた人間の手足くらいしかない。
魔力も弱いので、口から水を吹いて攻撃し、相手が体勢を崩したところで捕まえて水中に引きずり込むという戦法だ。
ここ数日はどうにも体が怠くて、ずっと水底で眠っていた。
それもそのはず、このワームは呪われていた。
ダンジョンアントには『呪い』というスキルがある。
『呪い』は『毒』の進化形で邪毒属性だ。
錬金術と同じように『呪い』にもいろいろな系統が存在し、ワームが受けたこれは死に逝くダンジョンアントが放つものだった。
混沌属性のダンジョンアントは、ほかにも異なる魔力属性のスキルを複数持っている。
状態異常の『火傷』と同じ効果を持つ火属性の『ギ酸』、外殻を強くする地属性の『硬化』などだ。
ダンジョンアントの魔石を『浄化』する際、一緒に解呪されてしまうほどの弱い『呪い』ではあるものの、ほかのモンスターを目当てにダンジョンに潜っていた冒険者などが『浄化』を後回しにすると大変なことになる。
ダンジョンアントやべつのモンスターが『呪い』に引き寄せられて、ちょっとした暴走が起こってしまうのだ。
水辺から攻撃して食べたら逃げるワームがダンジョンで『呪い』に苦しめられることはなかったのだけれど、あまりに『呪い』を受け過ぎて遂に体調を崩してしまった。
それで狩りにも行かずに寝込んでいる。
空腹だが動く気力はないし、この池の周辺で人間を狩るわけにもいかない。
人間の味を覚えたら最後、いつも白馬で巡回に来るすべてを見通す魔力の瞳(『鑑定』のことである)を持った金属鎧に退治されてしまうだろう。
それどころか、ここから人間の悲鳴や大きな水音が聞こえただけで、人間の町にいる槍を持った男達が押し寄せてくるに違いない。
知能の高いモンスターは人間の脅威を知っている。
人間と家畜さえ襲わないでいれば、見逃してもらえることも知っている。
ダンジョンの外に生息しながらも狩りはダンジョン内でしているから、退治されないで済んでいるのだ。
害を及ぼさないはぐれモンスターを探して退治するほど、人間は暇ではない。
(……?……)
なにかが池の中に落ちてきた。
同年代の雌よりも明らかに精神年齢の低い人間の雄が、恋人の気を引くために石でも投げたのだろうか。
いや、違った。
落ちてきたのは白い固まりだった。
ポロポロと崩れながら水中を落ちてくる。
(……!……)
なぜかとても心惹かれて、ワームは落ちてきた白い固まりを食べた。
少ししょっぱい。
──魔石ごはんの付与効果でワームの邪毒系状態異常耐性が上昇し、『呪い』を打ち砕く。
ワームの体が軽くなる。
それにこれは、とても美味しい。
生まれてからずっとダンジョンアントの魔石しか食べてこなかったため知らなかったが、食べ物とは美味しいものだったのだ。
(……♪……)
もっともらえないだろうか。
ウキウキと水面から顔を覗かせたワームは、
「ぐるる」
神獣ケルベロスの息子に睨みつけられて水中に戻った。
(……)
体調が戻ったので、ワームは地下水流を通ってダンジョンアント狩りに行くことにした。
今なら『呪い』を受けてもすぐ解呪できそうな気がする。
ワームの本能は正しい。
神獣の息子には敵わないし、これから一時間は『呪い』を気にすることなくダンジョンアントの魔石を貪れる。
(……)
でも──でもいつか、あの美味しいもの(塩むすび)を作っただれかと会ってみたいなと、ワームは思っていた。
★ ★ ★ ★ ★
新しい塩むすびを作っていたら水音がしたので、わたしは慌てて振り向いた。
「ぐるる」
ラケルが池に向かって唸っている。
塩むすびが落ちるのを止められなかったようだ。
さっきの水音は塩むすびが落ちたときの音だったのかな?
水音は二回した気もするんだけど。
「ラケルー。落ちたなら仕方ないから戻っておいで。お魚さんが食べてくれるよ」
さっき薬草を採りながら覗いた水面には、いくつもの魚影があった。
「わふう……ふっ!」
なぜか勝ち誇った表情で戻ってきたラケルが、大岩の上に飛び乗る。
「ごしゅじんの魔石ごはんは俺が食べるぞ!」
「うん、食べてねー」
自分用のお皿の唐揚げを齧って、ラケルが動きを止めた。
「熱かった? 火傷しないよう気をつけてね」
「うん。……あのね、ごしゅじん」
「なぁに?」
「この唐揚げもとってもとっても美味しいぞ。でも……お家の味とは違うね」
「……そうだね」
この唐揚げはお母さんの味とは違う。
美味しいけれど、少しニンニクが効き過ぎている。
自分で作ったのに、なんでそうなるのかはわからない。
シオン君は、魔力属性の割合が味や献立を決めるんじゃないかと考えていた。
火属性の魔力の割合が多ければ辛くなるし、水属性の魔力の割合が多ければ甘くなる。
そういうものなのではないか、と。
彼は『鑑定』で魔石や魔石ごはんに含まれる魔力の割合を確認できる。
混沌属性の魔石はほかの属性魔力の要素が多くて混沌としているため、ある程度わたしの自由に変成できるのだが、それでも変えられる魔力の量に限界があるのだろう、と言っていたっけ。
「……俺ね」
「……うん」
「もし一生ごしゅじんとおしゃべりできなくてもね」
「……」
「あのお家でずっと、ごしゅじんとみんなと暮らしたかったぞ」
「……うん、わたしもだよ」
ラケルを抱きしめて、わたしはちょっと泣いた。
完全にこの世界の人間として転生したわけではないし、帰還の希望が持てる転移や召喚でもないから、きっとこれからもずっと悲しい気持ちは消えないだろう。
それでもせっかく命が助かったのだから、魂が抜けないよう気をつけて生きていこうとも思っている。
冥府の中心は全世界共通で、入り口を管理しているのがその世界の神様だという話をケルベロス様に聞いているから、今の人生を精一杯生きた暁には、きっとお父さんやお母さん、おじいちゃんとおばあちゃん、そして妹とも再会できるのだと思うし。
……会う前にどこかで生まれ変わってるかなあ。
それはそうと、前世でラケルに唐揚げ丸ごとあげたこと、ないはずなんだけど。
味付けした皮を剥がした中身しかあげてない。
もしかして、なにかで落ちてたのを勝手に食べちゃった?
──悲しい気持ちのときは食べるのが一番!
なので、お昼ごはんのあとにデザートも食べました。
冒険者ギルドで出したのと同じ四種類のケーキ!
前世の友達と大人になったら一緒にケーキバイキングへ行こうね、なんて約束してたことを思い出して鼻がツーンとしたけれど、頭の片隅に仕舞って甘味を貪る。
魂と体が馴染んだら、もっとちゃんと思い出すからね!
でも魂と体が馴染んでなくて、ちょっと現実感が薄くてふわふわしてる今の状態でもこんなに悲しいのに、魂と体が馴染んだらどれだけ悲しくなるのかな。
「わふー、ケーキー」
前世ではケーキをあげたことなんてなかったので、ラケルも大喜びだ。
昨日は……うん、シオン君達は暴食しつつも気は遣ってくれてたんだけど、ふたりが食べてるのを見てるだけでお腹いっぱいになったんだよね、わたしとラケルは。
だから作っても食べてないものが多い。
「よし! 元気が出たからまた薬草採取しよう!」
「するぞ!」
生えている薬草を踏まないよう、踏み締められた恋人達の道を辿りながら草むらで匂いを探すラケルを追いかける。
お昼前と同じくらいの薬草を摘んでラケルの影に入れて、また指先が緑色に染まっているのに気づいたので今日は終わりにすることにした。
……異世界転生でお約束のモンスターの変異種やボスクラス出てこなかったな。
出てこられても困るけど。
辺りは夕焼けに染まっている。
「そろそろ帰ろうか、ラケル」
「帰るぞ。……ごしゅじん、あのね」
「なぁに?」
「今はね、ごしゅじんのいるところが俺のお家だぞ」
「……うん。帰る前にオヤツ食べようか?」
わたしとラケルはまた大岩に腰かけて、ほうじ茶(MP自然回復率上昇)を飲みながらどら焼き(精神力上昇)を食べてから帰路に就いた。
ケーキは昼食後のデザートで、どら焼きはオヤツなのです。
昨夜無性に食べたくなって何種類か和菓子も作ったんだよね。
ひとりで全部は食べられなかったから、フォークで切り分けてみんなで食べました。
なにをどれだけ食べても、最後に食べたものの付与効果が上書きされます。
……前世の唐揚げ事件については不問に処すことにした。
ダンジョンコアが放出する魔力から生まれた、時を経ればドラゴンにも進化するモンスターである。
しかしドラゴンどころかワイアームに変化する前に、生まれ故郷をダンジョンアントに奪われてしまった。
それからはこの池で、魚や水生は虫類両生類達と共存している。
今は池に逃げ込んできたときの地下水脈を利用して里帰りし、こっそりダンジョンアントを食らうことで糊口をしのいでいる。
長さ太さは鍛えた人間の手足くらいしかない。
魔力も弱いので、口から水を吹いて攻撃し、相手が体勢を崩したところで捕まえて水中に引きずり込むという戦法だ。
ここ数日はどうにも体が怠くて、ずっと水底で眠っていた。
それもそのはず、このワームは呪われていた。
ダンジョンアントには『呪い』というスキルがある。
『呪い』は『毒』の進化形で邪毒属性だ。
錬金術と同じように『呪い』にもいろいろな系統が存在し、ワームが受けたこれは死に逝くダンジョンアントが放つものだった。
混沌属性のダンジョンアントは、ほかにも異なる魔力属性のスキルを複数持っている。
状態異常の『火傷』と同じ効果を持つ火属性の『ギ酸』、外殻を強くする地属性の『硬化』などだ。
ダンジョンアントの魔石を『浄化』する際、一緒に解呪されてしまうほどの弱い『呪い』ではあるものの、ほかのモンスターを目当てにダンジョンに潜っていた冒険者などが『浄化』を後回しにすると大変なことになる。
ダンジョンアントやべつのモンスターが『呪い』に引き寄せられて、ちょっとした暴走が起こってしまうのだ。
水辺から攻撃して食べたら逃げるワームがダンジョンで『呪い』に苦しめられることはなかったのだけれど、あまりに『呪い』を受け過ぎて遂に体調を崩してしまった。
それで狩りにも行かずに寝込んでいる。
空腹だが動く気力はないし、この池の周辺で人間を狩るわけにもいかない。
人間の味を覚えたら最後、いつも白馬で巡回に来るすべてを見通す魔力の瞳(『鑑定』のことである)を持った金属鎧に退治されてしまうだろう。
それどころか、ここから人間の悲鳴や大きな水音が聞こえただけで、人間の町にいる槍を持った男達が押し寄せてくるに違いない。
知能の高いモンスターは人間の脅威を知っている。
人間と家畜さえ襲わないでいれば、見逃してもらえることも知っている。
ダンジョンの外に生息しながらも狩りはダンジョン内でしているから、退治されないで済んでいるのだ。
害を及ぼさないはぐれモンスターを探して退治するほど、人間は暇ではない。
(……?……)
なにかが池の中に落ちてきた。
同年代の雌よりも明らかに精神年齢の低い人間の雄が、恋人の気を引くために石でも投げたのだろうか。
いや、違った。
落ちてきたのは白い固まりだった。
ポロポロと崩れながら水中を落ちてくる。
(……!……)
なぜかとても心惹かれて、ワームは落ちてきた白い固まりを食べた。
少ししょっぱい。
──魔石ごはんの付与効果でワームの邪毒系状態異常耐性が上昇し、『呪い』を打ち砕く。
ワームの体が軽くなる。
それにこれは、とても美味しい。
生まれてからずっとダンジョンアントの魔石しか食べてこなかったため知らなかったが、食べ物とは美味しいものだったのだ。
(……♪……)
もっともらえないだろうか。
ウキウキと水面から顔を覗かせたワームは、
「ぐるる」
神獣ケルベロスの息子に睨みつけられて水中に戻った。
(……)
体調が戻ったので、ワームは地下水流を通ってダンジョンアント狩りに行くことにした。
今なら『呪い』を受けてもすぐ解呪できそうな気がする。
ワームの本能は正しい。
神獣の息子には敵わないし、これから一時間は『呪い』を気にすることなくダンジョンアントの魔石を貪れる。
(……)
でも──でもいつか、あの美味しいもの(塩むすび)を作っただれかと会ってみたいなと、ワームは思っていた。
★ ★ ★ ★ ★
新しい塩むすびを作っていたら水音がしたので、わたしは慌てて振り向いた。
「ぐるる」
ラケルが池に向かって唸っている。
塩むすびが落ちるのを止められなかったようだ。
さっきの水音は塩むすびが落ちたときの音だったのかな?
水音は二回した気もするんだけど。
「ラケルー。落ちたなら仕方ないから戻っておいで。お魚さんが食べてくれるよ」
さっき薬草を採りながら覗いた水面には、いくつもの魚影があった。
「わふう……ふっ!」
なぜか勝ち誇った表情で戻ってきたラケルが、大岩の上に飛び乗る。
「ごしゅじんの魔石ごはんは俺が食べるぞ!」
「うん、食べてねー」
自分用のお皿の唐揚げを齧って、ラケルが動きを止めた。
「熱かった? 火傷しないよう気をつけてね」
「うん。……あのね、ごしゅじん」
「なぁに?」
「この唐揚げもとってもとっても美味しいぞ。でも……お家の味とは違うね」
「……そうだね」
この唐揚げはお母さんの味とは違う。
美味しいけれど、少しニンニクが効き過ぎている。
自分で作ったのに、なんでそうなるのかはわからない。
シオン君は、魔力属性の割合が味や献立を決めるんじゃないかと考えていた。
火属性の魔力の割合が多ければ辛くなるし、水属性の魔力の割合が多ければ甘くなる。
そういうものなのではないか、と。
彼は『鑑定』で魔石や魔石ごはんに含まれる魔力の割合を確認できる。
混沌属性の魔石はほかの属性魔力の要素が多くて混沌としているため、ある程度わたしの自由に変成できるのだが、それでも変えられる魔力の量に限界があるのだろう、と言っていたっけ。
「……俺ね」
「……うん」
「もし一生ごしゅじんとおしゃべりできなくてもね」
「……」
「あのお家でずっと、ごしゅじんとみんなと暮らしたかったぞ」
「……うん、わたしもだよ」
ラケルを抱きしめて、わたしはちょっと泣いた。
完全にこの世界の人間として転生したわけではないし、帰還の希望が持てる転移や召喚でもないから、きっとこれからもずっと悲しい気持ちは消えないだろう。
それでもせっかく命が助かったのだから、魂が抜けないよう気をつけて生きていこうとも思っている。
冥府の中心は全世界共通で、入り口を管理しているのがその世界の神様だという話をケルベロス様に聞いているから、今の人生を精一杯生きた暁には、きっとお父さんやお母さん、おじいちゃんとおばあちゃん、そして妹とも再会できるのだと思うし。
……会う前にどこかで生まれ変わってるかなあ。
それはそうと、前世でラケルに唐揚げ丸ごとあげたこと、ないはずなんだけど。
味付けした皮を剥がした中身しかあげてない。
もしかして、なにかで落ちてたのを勝手に食べちゃった?
──悲しい気持ちのときは食べるのが一番!
なので、お昼ごはんのあとにデザートも食べました。
冒険者ギルドで出したのと同じ四種類のケーキ!
前世の友達と大人になったら一緒にケーキバイキングへ行こうね、なんて約束してたことを思い出して鼻がツーンとしたけれど、頭の片隅に仕舞って甘味を貪る。
魂と体が馴染んだら、もっとちゃんと思い出すからね!
でも魂と体が馴染んでなくて、ちょっと現実感が薄くてふわふわしてる今の状態でもこんなに悲しいのに、魂と体が馴染んだらどれだけ悲しくなるのかな。
「わふー、ケーキー」
前世ではケーキをあげたことなんてなかったので、ラケルも大喜びだ。
昨日は……うん、シオン君達は暴食しつつも気は遣ってくれてたんだけど、ふたりが食べてるのを見てるだけでお腹いっぱいになったんだよね、わたしとラケルは。
だから作っても食べてないものが多い。
「よし! 元気が出たからまた薬草採取しよう!」
「するぞ!」
生えている薬草を踏まないよう、踏み締められた恋人達の道を辿りながら草むらで匂いを探すラケルを追いかける。
お昼前と同じくらいの薬草を摘んでラケルの影に入れて、また指先が緑色に染まっているのに気づいたので今日は終わりにすることにした。
……異世界転生でお約束のモンスターの変異種やボスクラス出てこなかったな。
出てこられても困るけど。
辺りは夕焼けに染まっている。
「そろそろ帰ろうか、ラケル」
「帰るぞ。……ごしゅじん、あのね」
「なぁに?」
「今はね、ごしゅじんのいるところが俺のお家だぞ」
「……うん。帰る前にオヤツ食べようか?」
わたしとラケルはまた大岩に腰かけて、ほうじ茶(MP自然回復率上昇)を飲みながらどら焼き(精神力上昇)を食べてから帰路に就いた。
ケーキは昼食後のデザートで、どら焼きはオヤツなのです。
昨夜無性に食べたくなって何種類か和菓子も作ったんだよね。
ひとりで全部は食べられなかったから、フォークで切り分けてみんなで食べました。
なにをどれだけ食べても、最後に食べたものの付与効果が上書きされます。
……前世の唐揚げ事件については不問に処すことにした。
12
あなたにおすすめの小説
誰からも食べられずに捨てられたおからクッキーは異世界転生して肥満令嬢を幸福へ導く!
ariya
ファンタジー
誰にも食べられずゴミ箱に捨てられた「おからクッキー」は、異世界で150kgの絶望令嬢・ロザリンドと出会う。
転生チートを武器に、88kgの減量を導く!
婚約破棄され「豚令嬢」と罵られたロザリンドは、
クッキーの叱咤と分裂で空腹を乗り越え、
薔薇のように美しく咲き変わる。
舞踏会での王太子へのスカッとする一撃、
父との涙の再会、
そして最後の別れ――
「僕を食べてくれて、ありがとう」
捨てられた一枚が紡いだ、奇跡のダイエット革命!
※カクヨム・小説家になろうでも同時掲載中
※表紙イラストはAIに作成していただきました。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
私の風呂敷は青いあいつのよりもちょっとだけいい
しろこねこ
ファンタジー
前世を思い出した15歳のリリィが風呂敷を発見する。その風呂敷は前世の記憶にある青いロボットのもつホニャララ風呂敷のようで、それよりもちょっとだけ高性能なやつだった。風呂敷を手にしたリリィが自由を手にする。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる