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アリの巣殲滅編
51・アリの巣殲滅初日
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「なんだか美味そうな匂いがするな?」
アリの巣殲滅初日。
馬車も通れないような道を辿って、多くの参加者が集まっていた。
冒険者に傭兵──五百人ほどという予想をはるかに越えて、七百人くらいいる。
ヒト族がほとんどだが、ドワーフやエルフもかなり混じっていた。
群衆から聞こえた呟きに、わたしは体を硬くした。
参加者に配るのは布に包んで持ち歩いても崩れないパンなのだけど、準備や打ち合わせで早めにやって来たガルグイユ騎士団員や聖神殿の神官達にお祭りの出店セットを振る舞ったのだ。
焼きそば(素早さ上昇)、お好み焼き(防御力上昇)、たこ焼き(攻撃力上昇)のソース三銃士。
ソースの匂いがまだ残っているのだろう。
後方支援担当の人達に戦闘向きのセットを振る舞ったことが、少々申し訳ない。
……パンも一所懸命作ったので許してください。錬金術自体は全然疲れないんですが。どんなに作っても一向にレベルも上がらないんですが。
「それでは長机の前に並べ。走ったり割り込みをしたものはパン三個とする。パンを五個選んで布に包んだものは俺の前へ」
純白の鎧を着込んだシオン君が告げる。
青いマントが風になびいて映画のようだ。
最初に会ったときのようにくぐもった声なのに、兜をかぶっていても響き渡るのはすごい。発声がいいのかな。
彼は開け放したダンジョンの扉の前で仁王立ちしている。
『聖域』を張っていたころより増えたテントの長机の前に、参加者達がやって来た。
「あ!」
「……久しぶり」「よお」「来てやったぞ」「ラーメンはないんですか?」「隊長、開口一番それはどうなのさ」「葉菜花さん、お元気そうでなによりです」
傭兵隊『闇夜の疾風』だ。
イサクさんを先頭に、ルイスさんニコロ君マルコさん、バルバラさん、ジュリアーノさんが並んで立っている。
「お久しぶりです。みなさんもお元気そうでなによりです」
「わふ!」
長机の下でラケルも挨拶した。
パンを取るときのルールを説明して、まずはイサクさんに選んでもらう。
布もこちらで配布する。
アリの巣殲滅に参加した証明書の代わりだ。
「……葉菜花、これは?」
「激辛カレーパンです。となりの色の薄いほうが激辛じゃないカレーパンです」
カレーパンも脂っこいんだけど、シオン君がメニューに入れろと言って譲らなかった。
彼はカレーとタラコと明太子が大好きだ。
揚げパンと違って砂糖がついてるわけじゃないから、まだいいのかな。
「えっと……辛い肉まんみたいな?」
「そうか! こっちの白いのはなんだ?」
「ツナマヨパンです。お好み焼きの上にかけてた白いソースとほぐしたお魚を混ぜたものが載せられています」
イサクさんなら旅の間にいろいろ食べてもらったから説明しやすいな。
「イサク。一々全部聞いてたら日が暮れるぞ」
「う……そうだな、後ろも長い。ルイス、俺が選ばなかった分はお前が選んでくれ」
「知らねーよ!」
今日は初日だからパンの配布のあとに説明もあるし、時間がかかってもいいとは聞いている。
あまりに進まないようなら、明日からはおかずパンのみ、オヤツパンのみ、おかずパン×3とオヤツパン×2のセットを作って、それを渡すだけにする予定です。
最初からそうしても良かったんだけど、中身がわからないものを配るのもどうかな、ということで、今日は選んでもらうことになりました。
「……葉菜花」
「はい」
「……思うんだが、俺は体が大きいだろ? 五個のパンでは足りない気がするんだ」
「帰りにも五個配りますよ」
「……」
「イサク」
「……わかった」
ルイスさんに睨まれて、イサクさんは選んだパンを布に包んで立ち去った。
「まったくあのバカは」
などとブツブツ言いながらも、ルイスさんはイサクさんが選んでないパンを選んでいきました。
虫が好きなのはどうかと思うけど、基本的にルイスさんは優しくて面倒見のいい人です。
イサクさんはカレーパン(攻撃力上昇)激辛カレーパン(HP自然回復率上昇)ツナマヨパンとコーンマヨパン(防御力上昇)よもぎパン(素早さ上昇)で、ルイスさんはウインナーパン(攻撃力上昇)グラタンパン(防御力上昇)バジルのピザパン(素早さ上昇)あんパン(精神力上昇)ジャムパン(集中力上昇)でした。
ふたりとも付与効果のことを知らないのにバランスいいなあ。
ルイスさんの次はニコロ君。
「これじゃ時間かかってしょーがねーから、葉菜花のおまかせでいいぜ」
と言ってくれたので、ハンバーグパン(攻撃力上昇)とグラタンパン(防御力上昇)、ほうれん草とベーコンを練り込んだパン(素早さ上昇)、チョココロネ(魔攻上昇)とクリームコロネ(魔防上昇)を包んであげた。
スキルはMPを消費するから、魔攻を上げておけばニコロ君の『索敵』スキルが強力になるんじゃないかな。
「甘そうなの二個も入れんなよー」
わたしの選んだパンを見たニコロ君は、口を尖らせつつも嬉しそうだった。
次はマルコさん。
「葉菜花さん、ラーメンはありませんか?」
「ありません。でも……」
「でも?」
「アリの巣殲滅が十日の予定より早く終わったら、打ち上げと称してラーメンを振る舞ってもいいかもってシオン卿が言ってましたよ」
「ほう」
マルコさんの瞳が輝く。
シオン君に、こう言えと教えられていたのだ。
黒コショウの効いたベーコンエピ(攻撃力上昇)とあんパン(精神力上昇)を二個ずつと、チョココロネ(魔攻上昇)を風のような速さで選んで、マルコさんは去っていった。
「うちの隊長がすまなかったね。アタシは……」
ミートパイ(攻撃力上昇)にクルミとチーズのパン(支援効果上昇)、カボチャのカップケーキとニンジンのカップケーキ(HP消費量減少)、四角いアップルパイ(集中力上昇)──バルバラさんもサクサク選んで去っていく。
「これは美味しそうですね。魔術を使うと甘いものが食べたくなるので……」
ジュリアーノさんが選んだのは、全部オヤツパンだった。
あんパン(精神力上昇)ジャムパン(集中力上昇)クリームパン(知力上昇)、チョココロネ(魔攻上昇)とクリームコロネ(魔防上昇)。
地味にコロネが人気な気がする。
前世でも脳には糖分が必要といわれていた。
神聖系魔術を使うジュリアーノさんは、経験でそれを悟っているんだろうな。
ジュリアーノさんが行ってしまうと、あとは知らない人ばかりだ。
「右側がお肉やお魚を使ったおかずパンで、左側がオヤツパンです」
「ふむ」
「おい! このハンバーグパンっての美味いぞ! お前もこれにしろよ!」
先に選んでいた参加者が、早くもパンを齧って仲間に忠告している。
『聖域』を張っている間にメニューも増やしたので、おかずパンもオヤツパンも種類が豊富なのです。
アリの巣殲滅初日。
馬車も通れないような道を辿って、多くの参加者が集まっていた。
冒険者に傭兵──五百人ほどという予想をはるかに越えて、七百人くらいいる。
ヒト族がほとんどだが、ドワーフやエルフもかなり混じっていた。
群衆から聞こえた呟きに、わたしは体を硬くした。
参加者に配るのは布に包んで持ち歩いても崩れないパンなのだけど、準備や打ち合わせで早めにやって来たガルグイユ騎士団員や聖神殿の神官達にお祭りの出店セットを振る舞ったのだ。
焼きそば(素早さ上昇)、お好み焼き(防御力上昇)、たこ焼き(攻撃力上昇)のソース三銃士。
ソースの匂いがまだ残っているのだろう。
後方支援担当の人達に戦闘向きのセットを振る舞ったことが、少々申し訳ない。
……パンも一所懸命作ったので許してください。錬金術自体は全然疲れないんですが。どんなに作っても一向にレベルも上がらないんですが。
「それでは長机の前に並べ。走ったり割り込みをしたものはパン三個とする。パンを五個選んで布に包んだものは俺の前へ」
純白の鎧を着込んだシオン君が告げる。
青いマントが風になびいて映画のようだ。
最初に会ったときのようにくぐもった声なのに、兜をかぶっていても響き渡るのはすごい。発声がいいのかな。
彼は開け放したダンジョンの扉の前で仁王立ちしている。
『聖域』を張っていたころより増えたテントの長机の前に、参加者達がやって来た。
「あ!」
「……久しぶり」「よお」「来てやったぞ」「ラーメンはないんですか?」「隊長、開口一番それはどうなのさ」「葉菜花さん、お元気そうでなによりです」
傭兵隊『闇夜の疾風』だ。
イサクさんを先頭に、ルイスさんニコロ君マルコさん、バルバラさん、ジュリアーノさんが並んで立っている。
「お久しぶりです。みなさんもお元気そうでなによりです」
「わふ!」
長机の下でラケルも挨拶した。
パンを取るときのルールを説明して、まずはイサクさんに選んでもらう。
布もこちらで配布する。
アリの巣殲滅に参加した証明書の代わりだ。
「……葉菜花、これは?」
「激辛カレーパンです。となりの色の薄いほうが激辛じゃないカレーパンです」
カレーパンも脂っこいんだけど、シオン君がメニューに入れろと言って譲らなかった。
彼はカレーとタラコと明太子が大好きだ。
揚げパンと違って砂糖がついてるわけじゃないから、まだいいのかな。
「えっと……辛い肉まんみたいな?」
「そうか! こっちの白いのはなんだ?」
「ツナマヨパンです。お好み焼きの上にかけてた白いソースとほぐしたお魚を混ぜたものが載せられています」
イサクさんなら旅の間にいろいろ食べてもらったから説明しやすいな。
「イサク。一々全部聞いてたら日が暮れるぞ」
「う……そうだな、後ろも長い。ルイス、俺が選ばなかった分はお前が選んでくれ」
「知らねーよ!」
今日は初日だからパンの配布のあとに説明もあるし、時間がかかってもいいとは聞いている。
あまりに進まないようなら、明日からはおかずパンのみ、オヤツパンのみ、おかずパン×3とオヤツパン×2のセットを作って、それを渡すだけにする予定です。
最初からそうしても良かったんだけど、中身がわからないものを配るのもどうかな、ということで、今日は選んでもらうことになりました。
「……葉菜花」
「はい」
「……思うんだが、俺は体が大きいだろ? 五個のパンでは足りない気がするんだ」
「帰りにも五個配りますよ」
「……」
「イサク」
「……わかった」
ルイスさんに睨まれて、イサクさんは選んだパンを布に包んで立ち去った。
「まったくあのバカは」
などとブツブツ言いながらも、ルイスさんはイサクさんが選んでないパンを選んでいきました。
虫が好きなのはどうかと思うけど、基本的にルイスさんは優しくて面倒見のいい人です。
イサクさんはカレーパン(攻撃力上昇)激辛カレーパン(HP自然回復率上昇)ツナマヨパンとコーンマヨパン(防御力上昇)よもぎパン(素早さ上昇)で、ルイスさんはウインナーパン(攻撃力上昇)グラタンパン(防御力上昇)バジルのピザパン(素早さ上昇)あんパン(精神力上昇)ジャムパン(集中力上昇)でした。
ふたりとも付与効果のことを知らないのにバランスいいなあ。
ルイスさんの次はニコロ君。
「これじゃ時間かかってしょーがねーから、葉菜花のおまかせでいいぜ」
と言ってくれたので、ハンバーグパン(攻撃力上昇)とグラタンパン(防御力上昇)、ほうれん草とベーコンを練り込んだパン(素早さ上昇)、チョココロネ(魔攻上昇)とクリームコロネ(魔防上昇)を包んであげた。
スキルはMPを消費するから、魔攻を上げておけばニコロ君の『索敵』スキルが強力になるんじゃないかな。
「甘そうなの二個も入れんなよー」
わたしの選んだパンを見たニコロ君は、口を尖らせつつも嬉しそうだった。
次はマルコさん。
「葉菜花さん、ラーメンはありませんか?」
「ありません。でも……」
「でも?」
「アリの巣殲滅が十日の予定より早く終わったら、打ち上げと称してラーメンを振る舞ってもいいかもってシオン卿が言ってましたよ」
「ほう」
マルコさんの瞳が輝く。
シオン君に、こう言えと教えられていたのだ。
黒コショウの効いたベーコンエピ(攻撃力上昇)とあんパン(精神力上昇)を二個ずつと、チョココロネ(魔攻上昇)を風のような速さで選んで、マルコさんは去っていった。
「うちの隊長がすまなかったね。アタシは……」
ミートパイ(攻撃力上昇)にクルミとチーズのパン(支援効果上昇)、カボチャのカップケーキとニンジンのカップケーキ(HP消費量減少)、四角いアップルパイ(集中力上昇)──バルバラさんもサクサク選んで去っていく。
「これは美味しそうですね。魔術を使うと甘いものが食べたくなるので……」
ジュリアーノさんが選んだのは、全部オヤツパンだった。
あんパン(精神力上昇)ジャムパン(集中力上昇)クリームパン(知力上昇)、チョココロネ(魔攻上昇)とクリームコロネ(魔防上昇)。
地味にコロネが人気な気がする。
前世でも脳には糖分が必要といわれていた。
神聖系魔術を使うジュリアーノさんは、経験でそれを悟っているんだろうな。
ジュリアーノさんが行ってしまうと、あとは知らない人ばかりだ。
「右側がお肉やお魚を使ったおかずパンで、左側がオヤツパンです」
「ふむ」
「おい! このハンバーグパンっての美味いぞ! お前もこれにしろよ!」
先に選んでいた参加者が、早くもパンを齧って仲間に忠告している。
『聖域』を張っている間にメニューも増やしたので、おかずパンもオヤツパンも種類が豊富なのです。
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