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アリの巣殲滅編
60・葉菜花、女神ヌエバ様に会うの巻
──ふと気が付くと、わたしは真っ白な空間にいた。
目の前には光り輝く女性と、みっつの頭を持つ巨大な黒犬がいる。
光り輝くといっても眩しいわけではなく、月の光のような優しい輝きだ。
にもかかわらず、彼女の顔ははっきりと見えない。
『気が付きましたか、葉菜花』
頭の中で声がする。
『こうして会うのは初めてですね、わらわは月と冥府の女神ヌエバです』
「ヌエバ様……」
女神様の隣にいるケルベロス様は、なぜかドヤ顔をしている。
うん、まあ、自慢のご主人様なんだね。
わたしのことも生き返らせてくれた月と冥府の……冥府?
「も、もしかして、わたし死んじゃったんですか?……せっかく生き返らせてくれたのにごめんなさいっ!」
『いいえ。そなたは死んではいません。魔力酔いで気絶しているだけです』
魔力酔い? じゃあさっき女王ダンジョンアントをローストビーフに変えたのは、『異世界料理再現錬金術』じゃなくて魔術だったの?
だからあんなに疲れたのかなあ?
『いい機会なので、こうして冥府と現世の境に呼び寄せたのです。葉菜花、わらわはそなたに言いたいことがあります』
「な、なんでしょうっ」
光り輝く女神様が頭を下げた。
『ありがとう』
隣のケルベロス様が、とてつもなく不機嫌そうな顔で睨みつけてくる。
わたしは慌てて首を横に振った。
「そんなっ! お礼を言うのはわたしのほうです。異世界人のわたしをこの世界に転生させてくれてありがとうございましたっ!」
『本当は元の世界で生き返らせてあげられれば良かったのですが』
「あ……し、仕方ないです。ヌエバ様はこの世界の女神様なんだし」
『ええ、そうです。でもそなたがあんなスキルを目覚めさせるとは、わらわにも考え及ばぬところでした』
「スキル……『異世界料理再現錬金術』のことですか?」
『とても素晴らしいスキルです。わらわはこの世界の女神ですが、それ故に世界に対して必要以上の神力を行使することは禁じられています。せいぜい可愛いラケルちゃんのお願いを聞いて、そなたを生き返らせるくらいしかできません』
……女神様。わんこの前でほかのわんこを褒めちゃいけません。
今ケルベロス様が、ものすっごく傷ついた顔してました。
そりゃラケルは可愛いですけど。子犬の可愛さは別格ですけど!
『そなたのおかげで、この世界の人間はダンジョンアントの魔石を利用する方法を見つけることができるようになるでしょう』
「す、すいません。あの、逆らうわけじゃないんですが、シオン君はわたしが来る前から考えてました。ロレッタちゃんも頑張ってましたよ」
『そうですね。もちろんふたりの努力は認めています。ですが色や形を変えても質量は減らないし、込められた魔力は巡回しないでしょう? 食べ物にして食べることができるという発想を知らしめたことがあなたの功績なのです。いずれスキル『料理再現錬金術』を持つものが現れるかもしれません。スキルを作るのは神ではなく人の心なのですから。わらわにできるのは、かつてあったスキルを加護として与えることくらいですよ』
「はあ……」
すごく便利なスキルで重宝してるけど、褒められるとくすぐったい。
女王ダンジョンアントをローストビーフに変えたときと違って、魔石を変成するときは全然疲れないからね。
『うふふ。みながそなたを案じているので、そろそろ解放してあげることにしましょう』
「あ、女神様っ!」
薄れて行く女神様に、わたしは呼びかけた。
『なんです?』
「えっと……お礼にお供えをしたいんですけど、わたし神殿には行かないように言われてて、あの……」
呼び止めたくせに、聞きたいことがまとまってなかった。怒られちゃうかな。
『そのようなこと気にしなくてもかまいません。でもどうしてもというのなら、わらわの代わりに、わらわがだれよりも信頼する忠実で賢くてふわふわ毛並みで尻尾がフサフサのケルベロスに与えてあげてください。そなたが神獣ダンジョンへ入れるよう、大神官サンドラに神託を下しておきます』
ケルベロス様の機嫌が直った!
目が覚めたら、ラケルにケルベロス様の好物を聞いておかなくちゃね。
思いながらわたしは、消えて行く女神様と千切れそうなほど尻尾を振っている巨大な黒犬を見送った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……目覚めたか」
わたしはテントの中で、柔らかな布の上に横たえられていた。
シオン君が純白の鎧の上に纏っている青いマントだ。
どうやらシオン君専用テントの中らしい。
「女神様に、どうして炊き立てごはんが変成できないのか、聞けば良かった」
なんだかすごくホッとして、そんなことを呟いてしまう。
あと、前世で死んでこちらで転生するまでの間に、どれくらい時間が経ったのかも聞きたかったな。
横に座っていたシオン君がわたしの顔を覗き込む。
彼は全身鎧を脱いでいた。
「女神様に会ったのか?」
「うん。シオン君のこと褒めてたよ」
「俺を?」
「褒めてたというか、努力を認めてた」
「それは面倒だな。なにか命じられでもしたらたまらない」
「シオン君……」
この世界の人間なんだから、もっと女神様を敬ったほうがいいよ?
シオン君は形の良い眉毛を吊り上げた。
「ただの魔力酔いなのになかなか意識が戻らないと思っていたら、女神様に呼ばれていたとはな。……まさか元の世界に戻れと言われていたのか?」
「そういう話はしなかったよ」
たぶんまだ、前世のことを考え過ぎてはいけないのだろう。
異世界転生してから一カ月経ってない。
一カ月経ってないけど……
「そうか。……貴様のHPは少しも減っていない。しかし珍しくMPが減少している。貴様のMP全体から見れば百分の一にもならない量だがな。それと貴様、『異世界料理再現錬金術』のレベルが2に上がってるぞ」
「そうなの?」
もしかしたら炊き立てごはんが作れるようになってるかもしれない!
わたしは体を起こして尋ねた。
「シオン君、ダンジョンアントの魔石とお皿持ってない?」
「……バカ」
次の瞬間、なにか温かいものがわたしを包んだ。
シオン君だ。
シオン君がわたしを抱き締めていた。
鍛えられた彼の体は固い。
「シオン君?」
「打ち上げのラーメンや褒美のことなど、今は考えなくてもいいんだ」
ごめん、そうじゃない。
「……心配していた。『鑑定』でHPが減ってないことも状態異常が魔力酔いに過ぎないこともわかっていたのに、貴様がもう二度と目を覚まさないのではないかと思って気が気でなかった。俺の心臓のほうが止まりそうだった」
「ご、ごめんね?」
スキルのレベルが上がったと聞いた途端、炊き立てごはんを作ろうとして本当にごめん。
でもなんか……炊き立てごはんは特別なんだよ。
「もういい。……貴様が変成したローストビーフには増血の効果がある。『回復』魔術で傷は治ったが貧血状態のものに与えてもいいか?」
「もちろんいいよ。ところで、女王ダンジョンアントと戦った人達はみんな無事?」
「ああ。貴様のおかげで重傷者はいない。軽傷者ももう治療が終わった。女王ダンジョンアントの『ギ酸』で武器や防具がボロボロになったものには新しいものを支給する」
「うん、それなら良かった。……あのー」
「なんだ?」
「そろそろ離してくれる?」
シオン君は話しながらも、ずっとわたしのことを抱き締めていた。
耳元で囁かれ続けるとドキドキしてしまう。
「イヤだ、と言ったら?」
「ええっ? わたしシオン君を抱えては動けないよ? あ、もしかして疲れてるの? だったら、しばらくならいいよ」
「そうだな、疲れている。こうしていると安心するんだ。……もう少しだけ頼む」
シオン君もベルちゃんと一緒でぶっ通しでお仕事してたんだもんね。
疲れるよね。だれかの温もりが恋しくなったりするよね。
わたしも……シオン君の温もりに包まれてたら安心するよ。
もっと体と魂が馴染んでからだったら、ドキドキして魂が口から飛び出してたかもしれないけどね。
目の前には光り輝く女性と、みっつの頭を持つ巨大な黒犬がいる。
光り輝くといっても眩しいわけではなく、月の光のような優しい輝きだ。
にもかかわらず、彼女の顔ははっきりと見えない。
『気が付きましたか、葉菜花』
頭の中で声がする。
『こうして会うのは初めてですね、わらわは月と冥府の女神ヌエバです』
「ヌエバ様……」
女神様の隣にいるケルベロス様は、なぜかドヤ顔をしている。
うん、まあ、自慢のご主人様なんだね。
わたしのことも生き返らせてくれた月と冥府の……冥府?
「も、もしかして、わたし死んじゃったんですか?……せっかく生き返らせてくれたのにごめんなさいっ!」
『いいえ。そなたは死んではいません。魔力酔いで気絶しているだけです』
魔力酔い? じゃあさっき女王ダンジョンアントをローストビーフに変えたのは、『異世界料理再現錬金術』じゃなくて魔術だったの?
だからあんなに疲れたのかなあ?
『いい機会なので、こうして冥府と現世の境に呼び寄せたのです。葉菜花、わらわはそなたに言いたいことがあります』
「な、なんでしょうっ」
光り輝く女神様が頭を下げた。
『ありがとう』
隣のケルベロス様が、とてつもなく不機嫌そうな顔で睨みつけてくる。
わたしは慌てて首を横に振った。
「そんなっ! お礼を言うのはわたしのほうです。異世界人のわたしをこの世界に転生させてくれてありがとうございましたっ!」
『本当は元の世界で生き返らせてあげられれば良かったのですが』
「あ……し、仕方ないです。ヌエバ様はこの世界の女神様なんだし」
『ええ、そうです。でもそなたがあんなスキルを目覚めさせるとは、わらわにも考え及ばぬところでした』
「スキル……『異世界料理再現錬金術』のことですか?」
『とても素晴らしいスキルです。わらわはこの世界の女神ですが、それ故に世界に対して必要以上の神力を行使することは禁じられています。せいぜい可愛いラケルちゃんのお願いを聞いて、そなたを生き返らせるくらいしかできません』
……女神様。わんこの前でほかのわんこを褒めちゃいけません。
今ケルベロス様が、ものすっごく傷ついた顔してました。
そりゃラケルは可愛いですけど。子犬の可愛さは別格ですけど!
『そなたのおかげで、この世界の人間はダンジョンアントの魔石を利用する方法を見つけることができるようになるでしょう』
「す、すいません。あの、逆らうわけじゃないんですが、シオン君はわたしが来る前から考えてました。ロレッタちゃんも頑張ってましたよ」
『そうですね。もちろんふたりの努力は認めています。ですが色や形を変えても質量は減らないし、込められた魔力は巡回しないでしょう? 食べ物にして食べることができるという発想を知らしめたことがあなたの功績なのです。いずれスキル『料理再現錬金術』を持つものが現れるかもしれません。スキルを作るのは神ではなく人の心なのですから。わらわにできるのは、かつてあったスキルを加護として与えることくらいですよ』
「はあ……」
すごく便利なスキルで重宝してるけど、褒められるとくすぐったい。
女王ダンジョンアントをローストビーフに変えたときと違って、魔石を変成するときは全然疲れないからね。
『うふふ。みながそなたを案じているので、そろそろ解放してあげることにしましょう』
「あ、女神様っ!」
薄れて行く女神様に、わたしは呼びかけた。
『なんです?』
「えっと……お礼にお供えをしたいんですけど、わたし神殿には行かないように言われてて、あの……」
呼び止めたくせに、聞きたいことがまとまってなかった。怒られちゃうかな。
『そのようなこと気にしなくてもかまいません。でもどうしてもというのなら、わらわの代わりに、わらわがだれよりも信頼する忠実で賢くてふわふわ毛並みで尻尾がフサフサのケルベロスに与えてあげてください。そなたが神獣ダンジョンへ入れるよう、大神官サンドラに神託を下しておきます』
ケルベロス様の機嫌が直った!
目が覚めたら、ラケルにケルベロス様の好物を聞いておかなくちゃね。
思いながらわたしは、消えて行く女神様と千切れそうなほど尻尾を振っている巨大な黒犬を見送った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……目覚めたか」
わたしはテントの中で、柔らかな布の上に横たえられていた。
シオン君が純白の鎧の上に纏っている青いマントだ。
どうやらシオン君専用テントの中らしい。
「女神様に、どうして炊き立てごはんが変成できないのか、聞けば良かった」
なんだかすごくホッとして、そんなことを呟いてしまう。
あと、前世で死んでこちらで転生するまでの間に、どれくらい時間が経ったのかも聞きたかったな。
横に座っていたシオン君がわたしの顔を覗き込む。
彼は全身鎧を脱いでいた。
「女神様に会ったのか?」
「うん。シオン君のこと褒めてたよ」
「俺を?」
「褒めてたというか、努力を認めてた」
「それは面倒だな。なにか命じられでもしたらたまらない」
「シオン君……」
この世界の人間なんだから、もっと女神様を敬ったほうがいいよ?
シオン君は形の良い眉毛を吊り上げた。
「ただの魔力酔いなのになかなか意識が戻らないと思っていたら、女神様に呼ばれていたとはな。……まさか元の世界に戻れと言われていたのか?」
「そういう話はしなかったよ」
たぶんまだ、前世のことを考え過ぎてはいけないのだろう。
異世界転生してから一カ月経ってない。
一カ月経ってないけど……
「そうか。……貴様のHPは少しも減っていない。しかし珍しくMPが減少している。貴様のMP全体から見れば百分の一にもならない量だがな。それと貴様、『異世界料理再現錬金術』のレベルが2に上がってるぞ」
「そうなの?」
もしかしたら炊き立てごはんが作れるようになってるかもしれない!
わたしは体を起こして尋ねた。
「シオン君、ダンジョンアントの魔石とお皿持ってない?」
「……バカ」
次の瞬間、なにか温かいものがわたしを包んだ。
シオン君だ。
シオン君がわたしを抱き締めていた。
鍛えられた彼の体は固い。
「シオン君?」
「打ち上げのラーメンや褒美のことなど、今は考えなくてもいいんだ」
ごめん、そうじゃない。
「……心配していた。『鑑定』でHPが減ってないことも状態異常が魔力酔いに過ぎないこともわかっていたのに、貴様がもう二度と目を覚まさないのではないかと思って気が気でなかった。俺の心臓のほうが止まりそうだった」
「ご、ごめんね?」
スキルのレベルが上がったと聞いた途端、炊き立てごはんを作ろうとして本当にごめん。
でもなんか……炊き立てごはんは特別なんだよ。
「もういい。……貴様が変成したローストビーフには増血の効果がある。『回復』魔術で傷は治ったが貧血状態のものに与えてもいいか?」
「もちろんいいよ。ところで、女王ダンジョンアントと戦った人達はみんな無事?」
「ああ。貴様のおかげで重傷者はいない。軽傷者ももう治療が終わった。女王ダンジョンアントの『ギ酸』で武器や防具がボロボロになったものには新しいものを支給する」
「うん、それなら良かった。……あのー」
「なんだ?」
「そろそろ離してくれる?」
シオン君は話しながらも、ずっとわたしのことを抱き締めていた。
耳元で囁かれ続けるとドキドキしてしまう。
「イヤだ、と言ったら?」
「ええっ? わたしシオン君を抱えては動けないよ? あ、もしかして疲れてるの? だったら、しばらくならいいよ」
「そうだな、疲れている。こうしていると安心するんだ。……もう少しだけ頼む」
シオン君もベルちゃんと一緒でぶっ通しでお仕事してたんだもんね。
疲れるよね。だれかの温もりが恋しくなったりするよね。
わたしも……シオン君の温もりに包まれてたら安心するよ。
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