魔族少女は規格外

影狼

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世界を旅する魔族少女!

第49話無能勇者と魔族少女(前半)

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〈おい!4号!早く歩け!〉
と怒鳴られながら前へと進む者たちが
元天空都市ツヴァイハンダーへと踏み込む。

(......疲れた。)
〈疲れただって!?貴方ね!!まだ歩き始めて3時間じゃない!所々で休憩して3時間なのよ!?〉
(だからこそ疲れるんだ。休み休みの方が疲れるんだよ。)

〈貴方が運動してないだけじゃない!〉
(そりゃ...本の虫だったからな)
〈そんなに本を読む暇があるなら運動不足を少しでも解消したら?〉
(そっか、僕の固有能力ユニークスキル知らないんだね)

〈え?貴方固有能力所有者ユニークスキルホルダーだったの!?〉
(そうだよ。僕の固有能力ユニークスキル、『規則の外へアウトオブルールブック』って言うんだけど、僕の知っているルールや規則、ことわりから外れたことを出来るようになるんだ。例えば.....
重力の規則をいじって....)と言って手のひらを広げると
『プチブラックホール』が現れた。
〈んなっ!?〉
(安心していいよ。超重力の塊を再現しただけだからね、実際には吸い込まないよ)

〈てことは物理法則無視できるんじゃないの?〉
(できるにはできるんだけど...少し時間がかかるんだ。)
と言いブツブツと言い始める4号。

数分後...

〈さぁ、休憩は終わりよ...って、まだブツブツ言ってる....4号、行くわ〉
(近くの生命体まで粒子化移動!)
〈......よ?....〉
と唖然となった。


少し離れた場所にて....
「ネモ~!おーきーて!起きなきゃこちょこちょするぞ~!」
とライムがネモフィラを起こしていた。
「うーん...あと5分..いや、10分~」と言い
二度寝に入るネモフィラ。そこに...
「ウィップ!ネモフィラ!ライム!知らない匂いが急に近くに現れた!!」と慌てて報告するハウライト。
「「「知らない匂い~?」」」と3人は顔を見合わせる。
そこに...
(うわぁぁぁぁ!!)と情けない声を上げながら男が降ってきた。....4号である。
続けざまに
(よぉぉぉけぇぇぇえてぇぇえ!!)
と聞こえたが誰一人として動かない。
「「「「......人間!?」」」」
と皆起動したようであたふたしている。
そこにライムが「と、取り敢えず超変質体メタモルフォーゼで!!」と言い
ライムの姿が人からゼリー状に変わった。


ドプンッ!!

と言う音が響き男がライムから(ぷはっ!)と顔を出す。

「...人間よね...」と憎しみを隠しきれていないネモか言うと男...4号は
「人間だよ...もっとも、人間であって人間でない物なんだけどね...」と言う。
「どう言うこと?」
(半分...いや、半分以上は機械の体なんだ。
まったく、みたいな話だよな...)

「そ、そうなの....ん?」
「「「今映画って言った!?」」」
「映画って言ったけど....知ってるのかい?」
「知ってるも何も貴方、地球から来たの?」
(そうだけど.....まさか同郷者?にしても..
人間じゃない....よね?)
「私は転生でこっちに来たのよ。私だけじゃない。このウィップも貴方が今半分身体を漬けているライムもね。」

(ま、マジか...)
「あの~お話中悪いんだけど...早く出てくれないかな...なかなか重いんだよね」と
ライムが言うと
(ご、ごめん!)と言いライムから出ようとする。...が、
(あ、足がはまって出られない....)
「はぁ..もういいわよ。」ズルズルズル..,
ライムが4号を避けてずれる。
(ふぅ...ありがとう。ライムさん。)
「なんで貴方は空から降って来たの?空中浮遊魔法の飛ぶフライでも練習してたの?
(い、いや、仲間に固有能力を見せようと思って転移したら失敗しちゃったんだ。)
「要するに....迷子...?」とハウライトが言うと
(そうだね...仲間とはぐれたからね....)
「どうするの?」
(どうしよう...)
(取り敢えずここがなんなのか調べなきゃいけないんだけど...)
と言われたのでネモフィラが答える。
「ここは『天空都市ツヴァイハンダー』ってとこらしいわ。正確には元だと思うけど...」
(天空都市...天使がいるのか?)
「いたわよ。さっき殺して来たから。」
(こ、殺したのか...)
「えぇ。色々と揉め事があったのよ。」
などとはなしていると...
『ガサガサッ!』と近くの木が揺れた。
モンスターかと思いネモたちが警戒すると。
〈おーい、4号~...おーい4号!!〉と叫びながら女が現れたのだ。
〈4号!!見つけーーッ!!〉
喜んで駆け込もうとしていたが視界の中にネモフィラたちが映ったので剣を抜き警戒に入る。
〈待ってて、4号。貴方は私が助け出すからね。〉

「おっと~?勘違いの予感~」と4号が言うが聞く耳を持っていないらしくすぐに斬りかかって来た。
恵美は武器の太刀を回すようにして構える。
「おっ、やる気見たいだね...」とハウライトが言うと
〈うるさい!魔族共!〉
どうやら魔族と敵対しているらしい。
〈4号!予定変更だ!貴方も手伝いなさい!貴方の固有能力ユニークスキルで手伝いなさい!〉
と4号に指示を出す。
(やっぱり君ら魔族だったんだね。)
と言い掌を前に突き出す。
ネモは〈固有能力ユニークスキル〉の『キリングウェポンズ』からヘカートⅡを取り出す。
〈銃!?そんなライフル一体どこから!?〉
(君も一緒なのか。〈空気抵抗超増加〉〈発火禁止〉)

「....まさか....撃てなくなるとはね...予想通りだよっ!!」と言い放つネモフィラ。
そして新たな武器を取り出す。〈ボウイナイフ〉を取り出して恵美へとぶん投げる。
〈くッ!〉と苦しそうな声を上げてなんとかナイフを弾く恵美。
それに対して次々とボウイナイフを投げるハウライト。
(切れ味鈍化)(切れ味鈍化)(切れ味鈍化)と三回連続で能力を使うと...ボウイナイフの刃がブッ潰れてしまったのだ。
「〈バヨネット〉...ダメか....〈M4A1〉」
M4A1を取り出し恵美に打ち込む。
するとあっけなく恵美へと弾丸が打ち込まれた。
〈カフッ....〉と血を吐きながら倒れる恵美。

(....やっぱり争いは嫌いだ...だって...だって...!!!)
と苦しそうに呻く4号、
「争いたく無いのは皆同じだよ。国からの
指示なら従わなければならない義務がある。
背けば反逆者、異端者として扱われる。
そうでしょ?」

4号は蹲り答えない。

「私はね貴方たち人間に対して不満しか無いの。だって...〈他者を圧倒して制圧して抑止して利用する〉の繰り返ししかしないじゃない?私たち魔族からは人間に危害を加えたりしない。」

「わかった?」

(わかるわけ...ないだろう...)
と言い距離を取って様子を伺い始めた。
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