勇者は夢見て強くなる

影狼

文字の大きさ
15 / 16

14話 再会

しおりを挟む

 「すぅ....すぅ....」と寝息を立てて寝ている
結城を見ているクレア。その顔は何が懐かしいものを見るような目をしていた。

パチッ!

「ちょっとまてぇぇぇ!!」
「うわぁ!?」と驚いて座っていた椅子からひっくり返る。
ガンッ!
「っはぁ....ん?何の音.....って、クレア!?大丈夫か!?」と言ってひっくり返ったクレアに話しかける結城。
「う、うん。大丈夫...大丈夫、あ~...びっくりしたよ。」と言ってクレアは落ちた時に打ち上げた腰をさすりながら椅子へと座る。

「わ、悪い。ちょっと先代達と話してたんだ。」と言って伸びをする

「へぇ~、そんなことできるんだ!」
と目を輝かせながら笑うクレア。そこに...

コンコンコン

とドアがノックされた。
「はい。」とロジィが返事をし、ドアを開ける音がする。

「.......あ、あの。ここに結城くんって男の人いますか?」と聞き覚えのある声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間、クレアの表情が一転し、ロジィに少し焦るような声で指示を出す。
「ロジィ!私が行くまで開けないでって言ってたよね!?」と言いバタバタと玄関の方へ向かって行く。そんなクレアを見て
「今の声...委員長だよな...」とベットから立ち上がる。
ピリッと頭に痛みが走る。
「な、なんだ....まぁいい、そんなことより委員長だ」と呟き玄関へと向かう。

玄関へ到着するとクレアが委員長に対して警戒しながら話していた。
「あ、あの。結城くん...私と同じくらいの年齢の男の人は来ませんでした...か...?」
と委員長が質問しているがクレアの警戒の色が強すぎるせいか、若干声が震えている。
「えーっと...結城なら居るよ。でも、何のようなの?というか...貴女、人間よね?しかも召喚された人間、異世界人よね?」と委員長に対して質問をするクレア。

その質問に委員長は「は、はい。」と怯えるように答える、クレアがもう一つ質問を投げかけた。
「この場所を知って居るということは村に行ったのよね?村の人たちは無事なの?」

「無事も何も、私は何もしていません!」
「.....分かったわ。いきなり質問ぜめなんかして悪かったわね、私はクレア。ちょっと訳ありのお姉さんよ?」と言って警戒を解く。

「は、はぁ......ッ!結城くん!!」
委員長は俺を見つけるや否や涙を浮かべながら抱きついて来た。

「ちょっ!?委員長!?は、離れてくれないか!?ってか、何で抱きつくんだ!?」と慌てながら委員長を力ずくで剥がそうとするが、全く離れる気がしない。
おそらく体の要点を突かれているのだろう。

そんな俺と委員長をクレアは苦笑いで見ている。ロジィは.....うん。ロジィに顔の変化を求めた俺がバカだった。

そんなこんなで俺の始まったばかりの修行に委員長こと、文月葵さんが加わったのであった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...