レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い

日暮ミミ♪

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2・恋は突然に

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 ――わたしがレーセル城に仕え始めてから,二月ふたつきが経った。
 正式な女官さまの仕事は朝から夕方までぶっ通しだけれど,わたし達見習いはそれを交替こうたいでやっていて,必ず二人で一組になる。
 今日は久しぶりに,アリサと同じ勤務時間になった。
「ねえ,イライザ。あんたと兵士のポール様ってどんな関係なの?」
 今日は窓拭きをしていたアリサが,唐突に掃き掃除中のわたしに訊いてきた。
「えっ?どんな,って。幼なじみよ。血はつながっていない兄妹きょうだいみたいなものかしら」
 わたしと兄さんは今でも城内でちょくちょく会っているし,アリサもそのことはよく知っているはずなのに。今更いまさらどうしてそんなことを訊くんだろう?
「あら。あたしはてっきり,二人は恋人同士なのかと思ってたわ」
「ええっ!?違うわよ!」
 わたしはアリサの言葉に目を丸くし,完全否定した。
 兄さんは今でもわたしのことを子供あつかいして,一度も"女性"として見てもらえたことがなかった。
 それは歳が離れすぎているから仕方ないことだし,そもそもわたし自身,そんなことは望んでいない。
「……どうしてそう思ったの?」
「だって,ポール様って素敵ステキじゃない?好青年こうせいねんだしたくましいし,いさましさと優しさをあわせ持っていて。あたしなら恋人に立候補するわね,絶対」
「…………そう」
 うっとりと目を細めるアリサを,わたしは首を傾げながら見つめた。
 ポール兄さんに恋人……。なんだか想像がつかない。今までだって,そんな女性ひとがいるなんて聞いたことないし。
 そのうえアリサが恋人になるなんて……。それはもう,わたしの想像の範疇はんちゅうはるかにえていた。
「でもきっと,ポール様はイライザが気になっているのよね。放っておけないというか」
「…………」
 わたしはどう返していいのか分からなかった。
 これまで男性とお付き合いしたことがないから,男性であるポール兄さんの考えていることなんて分かるはずがない。だから,アリサの言うこともあながち間違っていない……かもしれない。
「――イライザ,ちょっといいかしら?」
 仕事が終わり,宿舎に戻ろうとお城の回廊かいろうを歩いていると,女官長のナタリア様に呼び止められた。
「はい。何かご用でしょうか,ナタリア様?」
「あなたに使いを頼みたいのです。これを,大臣に言づけてきてほしいの」
「はあ」
手渡されたのは,手紙のようなもの。一体何が書かれているのかしら?
「内容は詮索せんさくしないように。いいですね?」
「……はい」
 わたしの考えていることは,彼女にはお見通しだったらしい。ズバリ指摘してきされて,わたしは神妙しんみょうちぢこまった。
 きっと,とても重要なことが書かれているのだろう。だったら,ナタリア様ご自身がお渡しになった方がいいんじゃ……?きっと何か他に用事があるのかも。お忙しい方だし。
 それとも,秘密の恋文こいぶみとか?ナタリア様はまだ三〇歳手前でひとのはずだし,考えられなくもない。
「では,お願いね。私は急ぎの用があるから」
「はい」
 大臣がいらっしゃるのは宮殿きゅうでんの方だ。というわけで,わたしは逆戻りする羽目になった。
歩いてきた回廊を引き返し,大臣をお待たせしないようにと急いで歩いていると。
「悪い。声を立てないでくれないか。追われているんだ」
「……!?」
 若い男性の声でささやかれ,口を大きな手で口をふさがれた。
 ……一体何が起きたの!?わたしはこの事態じたいに頭が追いつかなかった。
 わたしはそのまま,その男性に物陰ものかげまで連れて行かれ,二人して身を隠すことになった。
 抱きすくめられる形になっていて,しかもしゃがんでいるから相手の顔は見えない。というかわたしに見られる余裕がなかった。
 ……「追われている」って誰に?この人はもしかして,役人さまに追われている罪人ざいにんなの!?
「……すまない」
 けれど,わたしを巻き込んでしまったことをびているあたり,そんな悪人とはとても思えなくて……。
 ――どれくらいの時間が経ったのか。さっきまでバタバタと聞こえていた複数人数の足音が遠ざかり,あたりは静かになった。この人を探すのをあきらめたのかしら?
「……どうやら行ったようだ。巻き込んでしまってすまなかった」
 やっとわたしは解放してもらえたので,初めてその男性の姿を見ることができた。
 年齢は……,ポール兄さんやアン様と同じくらいに見える。身分はおそらく,着ているものからして貴族らしい。 
 背は兄さんほどは高くなく,金髪に白い肌であることからして,レーセル人には違いない。
 でも,瞳の色は青ではなく茶色。西の隣国りんこくスラバットの人の瞳は茶色だっていうから,多分この人はその血が混ざった混血こんけつなんだろう。
「あ……,いえ。大丈夫です」
「そうか,よかった。――そなたは……,城の女官なのか?」
 彼はわたしのメイド服姿をしげしげと眺め,そう訊いた。
「あ,はい。まだ新入りの見習いですけど」
 わたしは答えてから,ふと思った。「そなた」なんて呼び方は,よっぽど身分の高い人でないと使わない。その証拠しょうこに,わたしの身近にいる男性は(ポール兄さんを含めて)誰もそんな呼び方はしない。
 この不思議な男性は,一体何者なんだろう,と。
不躾ぶしつけで申し訳ないが,そなたの名前を聞かせてもらってもいいだろうか?」
 ところが,わたしが彼の名前を訊ねる前に,わたしの方が名前を訊かれた。
「ああ,はい。イライザ……です。イライザ・バルディ。皇后アン様のお部屋係をさせて頂いています」
「歳は?」
「十七歳ですが。……あの,あなたのお名前は?あなたは一体,何者なんですか?」
 わたしの問いに彼は答えず,わたしのそばから立ち去ろうとする。
 慌てて「待って下さい!」と呼び止めると,彼は一瞬だけわたしを振り返り,これだけ答えてからまた行ってしまった。
「俺の名前はレオンだ。また会おう,イライザ」
「レオン……様?」
 皇帝陛下とお名前が似ている気がするのは,わたしの考えすぎかしら?
 あの方のお名前は,レオン様。なんだか不思議なお方だった。
 それにしても,「また会おう」ってどういうことかしら?
「……あっ!急いで大臣のところは行かなくちゃ!」 
 わたしはその次の瞬間,ナタリア様のお使いを思い出して慌てふためいたのだった。

****

 ――その日の夜。夕食と入浴を済ませたわたしはなかなか寝つけず,お城の中庭にある四阿あずまやの長椅子に座ってボーっとしていた。
 この四阿には,ロマンチックな言い伝えがある。それは,わたしが尊敬してやまないリディア陛下にまつわること。だからだろうか。わたしがここで考えてしまうのは,もっぱら夕刻ゆうこくに出会ったあの不思議な男性のことばかり。
「"また会おう"って,どういうこと?」
 誰に聞かれるでもなく,わたしはひとり呟く。アリサには宿舎のお部屋で話したけれど,「イライザ,気をつけた方がいいわよ」とけわしい顔で言われた。

――「その男,あんたを誘惑しようとしてるのよ。罪人じゃないなら,女ったらしね,きっと」――

「そんなことない!」とは,はっきり言い返せなかった。だって,わたしはあの人のこと,まだほとんど何も知らないんだもの。
 だからこそ,あの方のことをもっと知りたいと思うのはどうしてかしら?
「もしかして,これが……恋?」
 両頬に手を当てて,わたしはまたポツリと呟く。でもそのひびきは,不思議なくらいしっくりきた。そうか,これが恋というものなのか……。
 ――と,一人で照れていると。
「イライザか?」
 すぐ近くで,ごく最近聞いたばかりの男性の声がして,わたしはハッとわれに返った。この声は,確か……。
「もしかして,レオン様……ですか?」
「ああ」
 声のした方を向くと,頷きながら夕刻のお方――レオン様が微笑んでいた。
「隣りに座ってもいいだろうか?」
 遠慮えんりょがちに訊ねる彼に,わたしは「どうぞ」と長椅子を勧める。
「ど……っ,どうなさったのですか?こんな時間に」
 隣りに座ることをゆるしたくせに,いざ隣に座られると緊張して話し方がぎこちなくなってしまう。
「決まっているだろう?そなたに会いにきた」
「……ええっ!?どうしてですか?」
「"また会おう"と言っただろう?忘れたのか?」
「…………いいえ。覚えています」
 ……仰っていた。この方は,確かにそう仰っていた。でも,本当に会いに来てくれるとは思わなかった。ただの社交しゃこう辞令じれいくらいにしか思っていなかったのだ。
「それにしても,よくわたしだと分かりましたね。先ほどお会いした時とは服装が違っているのに」
 あの時は仕事中だったからメイド服だったけれど,今は普段着の茶色のワンピースだ。
「その,長い三つ編みの髪を覚えていたからな。服の色は,この暗い中ではよく分からない」
「……そうですわね」
 わたしの髪形だけを覚えていてくれたのは,何だか嬉しいような淋しいような複雑ふくざつな感じがした。
「あの……。レオン様は,何をなさっている方なのですか?」
 わたしはおずおずと訊ねる。でも,いくら待っても彼からの返事はない。
「もしかして,帝国議会の方?それとも役人さんですか?」
「まあ,そんなところだ」
 重ねて問うと,やっと返事らしい返事が返ってきた。
「そうなんですね,やっぱり。わたしもそう思っておりました。あなた様は,高貴こうきな身分のお方だって」
「どうしてそう思ったんだ?」
「おしものも立派ですし,言葉づかいも。わたしも貴族の生まれですけど,『そなた』なんて呼び方,聞いたことがありませんわ」
 プライドが邪魔じゃまをして,「下級の」とは言えなかった。そしたらやっぱり,そこを突っ込まれた。
「そなたも貴族なのか?」
「はい。下級の,ですが。でも,身分がそれほど高くないわたしがこうしてお城勤めをできるのは,ひとえにリディア陛下のおかげです」
「リディア陛下って,確か二〇〇年ほど前に色々改革された女帝だな。レーセル帝国史上いちの才女だという」
「ええ,そうです。この国の女性の地位を向上させて下さった方ですわ。わたしの憧れの女性なんです」
 リディア陛下は,今やこの国で偉大な功績こうせきのこされた偉人の一人。彼女に憧れを抱かない女性なんて,この国にいるのかしらというくらい偉大な女性なのだ。
「彼女は凄腕すごうでの剣士でもあったのです。強くて気高けだかくて,それでいて心まで美しい方だったそうですわ」
「ほう……。そなた,よく知っているな」
 目を細めながら話すわたしに,レオン様はいたく感心されている。
「ええ!わたしはこの国の歴史が大好きなのです。中でもリディア陛下が一番のお気に入りです」
 そこで,わたしは彼女にまつわるとっておきのエピソードをレオン様にお話しすることにした。
「リディア陛下といえば,この四阿には彼女にまつわるステキな逸話いつわがあるんですよ。レオン様はご存じですか?」
「うーん……,聞いたことがある気もするが。忘れた」
 殿方とのがたは,こういうロマンチックな話にはうといのかしら?
 でも,「忘れた」と仰る彼のために,わたしはお話しして差し上げることにした。
「リディア陛下は即位される前,夫となられるデニス様と,夜な夜なこの四阿で愛の語らいをされていたそうですわ。それ以来,この場所で愛を語らった男女は末永く幸せになれると言い伝えられるようになったのですって」
「ほう……。そなたも,憧れているのか?その"愛の語らい"に」
「ええ,もちろんですわ。女なら,誰だって憧れます。好きな殿方とここで愛を語らい,結ばれるという人生に」
わたしは顔を紅潮こうちょうさせて言った。
 ただ,わたしはまだ"憧れ"の先を知らない。まだ"恋"というものを経験したことがなかったから。
「なら,俺が相手ではどうだ?」
「え……」
 次の瞬間,レオン様はわたしの方に手を伸ばし,長い三つ編みを持ち上げてそこに口付けた。
「あ,あの……?」
 彼が伏せられた目を開けると,わたしはその透きとおった茶色の瞳に吸い込まれそうになる。
「イライザ。そなたは自覚がないだろうが,実に美しい」
「えっ?そ,そんなこと……」
 わたしは彼の言葉が信じられなかった。わたしのことを「美しい」なんて言ってくれる人は,今までほぼ皆無かいむだったから。
 ……このお方,やっぱり女ったらし?そう思い込もうとしたけれど,胸の高鳴りが「それは違う」と言っている。
 恋の経験がないわたしは,こういう時にどんな反応をすればいいのか分からずに,ただただ戸惑っているばかりだった。
 でも,彼の手慣れた様子に,先ほど否定したはずの"レオン様女ったらし疑惑"がまたよみがえってしまう。
「……レオン様は,どんな女性に対してもこのようなことを?」
「ん?」
 わたしは別に怒っているわけではない。ただ,女性なら誰でもいいと言われるのが怖かった。そんな言葉は聞きたくなかった。
「いや,そんなことはない。俺は,れた女にしかこのようなことはしない」
「……え?」
「そなたに惚れた,とはっきり言わなければ分からんか?」
「……ええっ!?」
 ……惚れた?わたしに?今のは聞き間違いじゃないわよね?あまりにも突然すぎる愛の告白に,わたしの頭の中は疑問符だらけになった。
 彼にからかっているような様子はないので,どうやら本気らしい。でも,どうしてわたしなのかしら……?
 わたしは今まで,殿方から愛の告白なんてされたことがない。それは先ほどレオン様も仰った通り,自分の美しさへの自覚がないせいかもしれない。
 でも,今日会ったばかりでわたしのことをまだよくご存じないはずの彼から,どうして告白されたのかしら?
「あの……,レオン様?」
「ん?なんだ?」
「わたしとあなた様は,以前どこかでお会いしたことが?」
 一面識めんしきでもあれば,この状況にも納得ができた。初対面だと思っているのはわたしだけで,もしかしたら気づかないうちにどこかで出会っていたかもしれない。……ところが。
「さあ,どうだろうな」
 レオン様には,思いっきりはぐらかされた。
「はぐらかさないで下さい!お会いしたことあるのですか?ないのですか?」
 わたしはどうして,こんなにも必死になるのかしら……?
 すると,レオン様は何だか含みのある笑みを浮かべてこう仰った。
「それは,いずれ分かる。では,また近いうちに会おう。今宵こよいはもう遅い」
「えっ?あの……?」
 彼の仰った意味が分からず,わたしがマゴマゴしている間に彼は四阿を後にしていた。
 彼が向かった先にあるのは,陛下もお住いの宮殿だ。でも,どうしてこんな夜遅くに?
「まさか……ね」
 わたしにはふとある考えが浮かび,次の瞬間すぐに打ち消した。
 そんなこと,あるわけないわよね。あの方が……レオン様が,レオナルド陛下なんて!
 もしもそうだったら,わたしは皇帝陛下に恋をしてしまったことになるのだから。

****

「――ただいま,アリサ」
 なぜだか火照ほてっていた顔の熱を少し夜風よかぜで冷ましてから,わたしは宿舎の部屋に戻った。
「お帰りなさい,イライザ。どこに行ってたの?」
 アリサは怒ってはいないようだった。そして,彼女が何も言わないところを見るに,私の顔の火照りはどうにか収まっていたらしい。
「ちょっと,中庭に。……ああ,そうだ。そこでレオン様にお会いしたのよ」
「えっ!?"レオン様"ってあの男!?夕方の。まさか,密会みっかいしていたの?」
「違うわよ!偶然……だと思うけど」
 わたしはそう思っている。あの方がわたしを偶然見かけて,お声をかけて下さったのだと。でも,彼の方はわたしだと分かっていてお声をかけてきたかもしれない。
「なによ?その"だと思う”って。煮え切らないわねえ」
「だって……,あの方がどういうお気持ちかなんて……。あ」
「"あ"?今度はなに?」
 わたしはいま思い出した。レオン様がわたしに「惚れた」と仰ったことを。
 でも,あの方のことを「女ったらし」だと思っているアリサにそんなことを言えば,「あんたはだまされているのよ」と言われるだろうことは目に見えているので,あえて言わなかった。
「……ううん,なんでもないわ」
「――それにしても,"レオン様"なんて。陛下にお名前がよく似ていて驚いちゃうわよね。もしかして,その方が陛下だったりしないかしら」
「……えっ!?まさかあ!」
 アリサの言葉に,わたしはドキッとした。わたしも同じことを考えていたから。
「"レオン"って,"レオナルド"っていう名前の人の略称りゃくしょうとしてよく使われるのよ。陛下のお名前も"レオナルド"でしょう?」
「そうだけど……。きっと偶然よ」
 そう,偶然だ。そうでなければ,陛下がわたしみたいな地味で目立たない,身分の低い女をお見めになったことになるのだから……。
「……そうよね。きっと偶然ね」
 アリサはどうにか納得してくれたけれど,それでも渋々という感じだった。
 自分でも,もしかしたら偶然じゃないのかもとは思っている。それを認めたくなくて,偶然だと思い込もうとしているだけなのかもしれない。
 この話題は,この日はこれで終わったけれど。数日後,思いもよらない展開がわたしを待っていた――。

****

 それから数日間,わたしは毎夜まいよレオン様と中庭の四阿で語らっていた。
 レオン様は本気か冗談じょうだんか,わたしに惹かれていらっしゃるらしい。そして,そんな彼にわたしが惹かれるのも必然だったのだろう。
 そんなわけで,わたしとレオン様は恋仲になっていたのだけれど……。
 ある朝,女官長ナタリア様からわたしにもたらされたのは,とんでもないしらせだった。
「――陛下が迎えられる側室が,ついに決まったそうです」
 ……えっ?それはとても喜ばしいことだけれど。ナタリア様は,どうしてそれを,いち女官見習いでしかないわたしにお話しになったのかしら?
「まあ!それはおめでたいことですわ!……それで,陛下がお見初めになったお相手はどんなに美しいご令嬢なんですの?」
「何を寝ぼけたことを言っているのですか?あなたよ,イライザ」
「…………は?今,何と仰いました?」
 わたしは耳を疑った。聞き間違いよね?
「だから,あなたが側室として,陛下に見初められたと言ったのよ,イライザ」
 んで含めるようにもう一度仰ったナタリア様のお言葉は,今度こそわたしの聞き間違いなんかじゃなかった。
「ええええ~~~~っっ!?」
 わたしが側室!?嘘でしょう!?
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