チートな家臣はいかがですか?

織田っち

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序章~陪臣の身~

ただいま三河3

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最後には笑って色々手伝ってくれるって言ってくれたから助かったけど。
俺には家臣がまだいないから色々自分だけでやると手が回らないからほんと忠次さんに感謝感謝だね。

それから1年はとりあえず、宝米のブランド力の確立とほかの野菜とかの生産に性を出して三河の石高の向上に努めましたよ。
その1年の間に元信様は元康と名前を変えるわ、嫡男の竹千代様が産まれるわ。
がんばりすぎじゃないですかね。

そのせいで松平家中は大騒ぎな1年でしたよ。
まぁ、俺は忙しいながらも村長とかと仲良くのんびりする時はしてたりしたんだけどね。
みんな、農業改革のおかげで生活にゆとりが出てきたから笑顔でよかったよかった。

翌年の1558年は宝米のブランドが京だけではなく、東は関東、西は中国四国まで広がり、松平家は密かに資金を貯蓄しています。今川家へ付け届けなどをしなければなりませんが、岡崎屋の店主に言って少ない金額の帳面を作らせ、今川への提出用としてそっちを提出しています。
あまりにも儲けすぎていると思われる軍役やら色々面倒なことにもなりかねないので、そこは忠次さんと話し合って提出する金額を決めました。

実際の儲けは今川に提出する金額の5倍の利益で、今はその利益を使って農業の大規模事業を行おうかと計画しています。
今のままでも十分な利益が出ますが、松平の国営化とした広大な農地を開拓して、各村々の者を雇入れ給料を払う。現代の企業経営を元にしたものにしようと思います。
もちろん、そこで働いてくれるものには年貢の控除などの優遇措置を行ったり、農地を持ってる地主からはその地を高く買い上げるなど、領民にも慕われる農業経営を目指します。

この産業を軌道に乗せるのはさすがになかなか難しく、58年はほぼそれと元康様の教育、今川へのご機嫌伺いに奔走した激動の一年になりました。
本当はもっとのんびりした生活を送りたかったのですが、元康様がいちいち呼び出して竹千代様の惚気を言ってくるわ、義元様が2ヶ月に一度は顔を出せとうるさいし、ほぼ休日返上なんじゃないかと思いましたよ。

ただ、元康様が「刹那がいてくれて本当によかった。」とかを時たま言ってくるので今は甘やかしています。
今は比較的平和なのでこれも良しとしましょう。
そういえば最近平八郎がよく、農地のほうにも顔を出してよく俺の仕事を見学しているので、文武両道をいける気がしてなにげに楽しみにしています。

激動の58年が終わり1559年になると昨年の忙しさが嘘のように自分の時間を持てるようになりました。
農業のほうは忠次さんが色々を動いてくれているので、今は少し任せています。さすが、徳川四天王の頭脳の酒井忠次です。俺が作り上げたプランを少し時間はかかりますが、理解してくれます。
理解して運用してくれる人がいると本当に助かります。

そして今俺は一人で井伊谷に遊びに来ています。
それというのも井伊直盛殿に娘のおとわちゃんを俺の嫁にどうかと打診があったからです。
嫁にと進めてくれる今川の家臣方は多いのですが、どうも気が乗らずいろんな言い方で断っているのですが、今回は正直、迷っています。

「刹那殿、再度お願い申す。おとわを刹那殿の嫁にしてはもらえないだろうか。」

直盛はそう言って頭を下げた。

「直盛殿、おやめください。頭をあげてください。」

「是非ともおとわを嫁に。」

「ですが、おとわ殿の気持ちがありますゆえ、私は望まむ子を嫁にはできませぬ。」

「おとわも刹那殿の嫁になりたいと思っておるはずじゃ。」

「ですが。」

「殿。そのくらいにしてさしあげないと刹那殿がお困りですよ。」

と直盛の奥さんの千賀さんがそう止めてくれた。
奥さんにそう言われてはさすがの直盛も止めざるおえなかったのか。
やっと開放してくれた。
俺は井伊家の屋敷の近くにある龍潭寺に立ち寄り心を落ち着かせていた。

「刹那様。」

座禅を組んでいた刹那の後ろからそう声が聞こえたので後ろを振り返るとそこにはおとわがいた。

「あぁ、おとわちゃんか。龍潭寺に来ていたんだね。」

「はい、幼き頃より来ているので習慣のようになってしまいまして。」

「そうだったんだね。」

「刹那様、父が無理な願いを申しまして申し訳ございません。」

おとわがそう頭を下げるので刹那が慌てて、

「そっ、そんなことないよ。身に余る光栄なことだと思っているよ。俺なんかにこんな素敵な子との縁組を用意してくれるなんて。」

「ですが、刹那様には今川の御家臣方からも娘をと縁組のお話がたくさん来ていると伺っております。」

「俺はただ、相手が望まない結婚はしたくないだけなんだよ。親が決めた相手と結婚するのが当たり前だとしても、俺は嫁にしたいと思った子を嫁にしたいし、その子には俺の嫁になりたいと思ってもらいたいと思っているんだよ。地位や名声だけでなびかれても愛情が芽生える自信がないだけかもしれないけどね。」

刹那は軽く笑いながらそんなことを言った。
それを見たおとわが、小さな声で

「そんなことございません。」

「ん?なんか言った?」

「そんなことはございませんと申しました。とわは刹那様を好いております。」

「えっ。」

突然の告白に驚く刹那だったが、おとわは間髪入れずに、

「刹那様はとわのことをどうお思いでしょうか。」
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