チートな家臣はいかがですか?

織田っち

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第二章~国持ち大名~

珍客到来2

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浜松に向かっている舟の中で刹那は丹波に話をした。

「丹波殿、あなたが忍びを使い私のことを調べていたのは知っていましたよ。」

「なっ、ご冗談を。我らが誇る腕利きの忍びですぞ。」

「私の領内においては伊賀忍者は一番ではありませんから。」

刹那のその発言に不服そうにした丹波は

「言っている意味がわかりませんな。それはどうゆうことか。」

そう語尾を強めながら言った。

「それは、私が半蔵に命じて作らせた忍達がいるからですよ。伊賀忍者は素晴らしい。しかし、我が領内においてうちの忍びのほうが優れているのです。領内のことを熟知している我らがね。」

「つまり、その土地のことを知っているからこそ強いと。」

「そうゆうことです。もちろん、外では伊賀や甲賀にはまだまだ敵いませんが。」

刹那はそう言って笑って見せた。

浜松に着いた刹那はすぐに浜松城に入り家康と会うことにした。

家康の元に向かうとちょうど来ていたのか忠次と忠世、忠勝もそこにいた。

「刹那、どうしたなにか伊勢で起こったのか?」

「いえ、そうゆうわけではないのですが、殿にご相談したきことがございまして参りました。」

「では、我らは戻るとしますか。」

忠次がそう言って場を離れようとした。

「お待ちください。出来れば皆様にも同席していただきたいのです。」

刹那がそう言うと三人は座り直し、それを確認すると刹那は丹波と孫市を呼び後ろに座らせてから話を始めた。

「殿、後ろに控えるのは雑賀衆の長である雑賀孫市殿、そして伊賀の忍びの長である百地丹波殿です。」

「なんだとっ。伊賀と紀伊の代表のようなものではないかっ。」

家康がそう声を上げる中ほかの三人は驚いた顔で丹波と孫市を見るだけであった。

「お二人が私の傘下に加わりたいと申し出まして。徳川の家臣である私には判断できない大事でしたので此度はご相談に参りました。」

「そうゆうことであったか。」

刹那の話に辛うじて反応した家康だが心中は落ち着きなどなかった。

「我らをどうか神威殿の家臣に加えていただけませぬでしょうか。必ずや徳川のためにもなると思うのです。」

「お願いいたす。」

「殿、師匠に任せて良いのではないでしょうか?」

そう忠勝が発言した。

「そうですね。殿、私も忠勝の意見に意義はございません。」

「殿、刹那に任せては。」

そう忠次、忠世も続いた。

「うむ。もとよりそのつもりだ。雑賀孫市、百地丹波。お主らを刹那の家臣として徳川家の傘下に加わることを許す。刹那の元、徳川家のために尽力するがよい。」

「「ははぁ。」」

と、あっという間に雑賀孫市と百地丹波の神威家入りが決まったのである。

「とっ、殿、お待ちください。よろしいのですか?そのようにすぐに決めてしまわれて。」

「何かまずいことでもあるか?」

「この両名を傘下に加えると言うことは伊勢、志摩、大和にとどまらず伊賀、紀伊をも私の預かりとすると言うことにございます。」

「そうだな。」

「それでは殿よりも私が治める地が多くなってしまいます。」

「それが問題か?刹那は私の側近だ。功績が家臣の中で一番あり、筆頭家老をも務める刹那の領地が多くともなんら不思議ではない。それに刹那は私利私欲のために利益を使わずに領民のため、そしてあまりの資金は私の元に送ってきておるではないか。」

この頃、刹那は自領の中で過剰に増えた資金は浜松へ送り家康の采配の元使ってもらえるようにしていた。その資金は徳川家にとっておおきな貯蔵となりいかなる困難にも対応できるのではないかと思えるほどに増えていった。
また家康も刹那からの資金を無駄に使うことはなく、先のためにと残しているからこそ貯蓄が増えるのである。

「刹那殿に任せておいて我らの中で不満を申す者はおりません。その証拠に刹那殿の元に徳川家の家臣たちが教えをこいに出向いているではないですか。」

「刹那、お主は殿に謀反しようと思っているのか?」

「いえっ。そのようなこと考えたこともございません。私が日々思うのは徳川の天下のみにございます。」

「刹那、徳川のため、殿のために尽力しているのは徳川家家臣、皆知っておる。」

「私だけではなく、重臣達皆が申しておるのだ。刹那。お主は徳川の筆頭家老だ。それに私は伊勢と志摩を任せた後に言ったはずだ。切り取り自由とな。刹那が今回は伊賀と紀伊を切り取っただけのことだ。」

そう言って家康は微笑んだ。

「殿。」

「これからも頼むぞ。」

「はっ。神威刹那。殿のご期待に添えますようこれからもお仕え申し上げます。」

これにより刹那は伊勢、志摩、大和、伊賀、紀伊の五ヵ国を治めることになった。

「それとな、刹那、お主に話さねばならんことがある。」

「なんでしょうか。」

「武田と合力して北条を攻めるぞ。」

「はっ?殿、今、何と申しました?」

「武田と合力して北条を攻める。」
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