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第四章~内務~
妊娠、そして結婚へ2
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「だが、次はきちんと知らせてくれよ?知らせてもらわねば、俺も気が気ではなくなってしまう。また何か起こっているのではないかとな。」
「はい。気をつけます。」
そう微笑みながら言うおとわを見て刹那が
「おとわ、お前を嫁にして俺は本当に幸せ者だよ。これからもよろしくな。」
そう言うのであった。
「はいっ。あなた様。おとわはずっとお側におりますよ。好いておりますものっ。」
珍しいおとわからの愛の囁きに照れて顔をそらす刹那。
数日後、刹那は娘を抱きかかえ、家臣一同の前にいた。そこには起き上がれるようになったおとわの姿もあり、神威一門が勢揃いし、有力家臣団もすべて揃っていた。
「皆、よう集まってくれた。こたびは我が娘の名を皆に伝えようと思って来てもらった。」
刹那は小姓から文字の書かれた紙をもらうとそれをみせた。
「この子の名は神威 空 だ。」
「空姫ですか。素敵なお名前にございますな。」
神威家筆頭家老の島左近がそう言うとほかの家臣たちも「良い名だ。」と口々に話した。
「どうだ、おとわ。」
「はいっ。良い名だと思います。」
「そしてここでもう一つ、皆に伝えたいことがある。」
刹那はそう言うと抱いていた空姫をおとわに預けた。
「殿、空姫の名の披露以外にも何かあるのか?」
家臣達の疑問を代表して直盛が義息子に聞いた。
「はい。虎千代。虎松。こちらに来なさい。そして、直親殿も。」
「義兄上。」
直親は何事かわかったようで頷くと神威の横に座った。
刹那の前には虎千代。そして直親の前には虎松が座る形になった。
「虎千代と虎松の元服の儀を翌月に執り行うこととする。」
刹那のその発言に静まり返っていた部屋に大きな衝撃が走った。
「これは目出度い。若様がご元服なされるだけではなく、虎松様も揃ってとは。」
「かねてより直親殿と相談をしていたのだ。虎千代も虎松もまだ幼さは残るものの、それに似合わぬほどしっかりしていると南谿和尚からもお墨付きをもらっておったしな。元より関東遠征が終わり次第元服させようとな。」
「虎千代、虎松、元服するということは一人前の男と認められると言うことだ。その覚悟はあるかっ。」
「「はいっ。」」
二人は揃って元気よく、返事をした。
それから空姫の誕生と虎千代、虎松の元服を祝って盛大に宴が催された。
その宴は城下の者も自由に参加できるように取り計らわれ、刹那を慕う領民が様々なものを持ってお祝いに駆けつけた。
城下ではこれを祝って盛大に大安売りが行われ、その噂を聞いた旅人や商人が集まり、その時期は京よりも賑わったとされる。
翌月、予定されていた虎千代、虎松の元服の儀が執り行われた。
出席者には当主の徳川家康、武田家から武田信玄、真田幸隆、織田家から織田信長、傘下の里見義堯、北条氏康、佐竹義重、北畠晴具、今川氏真、そして徳川家の家臣、神威家の家臣など凄まじい人数がやってきた。
その中でも武田信玄と真田幸隆は我が孫でもあやすかのように空姫に夢中になっていた。
家康もそこに参加したそうにうずうずしていたが、当主として威厳を保つために堪えていた。
刹那は参加者に織田信長がいたことに驚き、何か裏があるのではないかと考え丹波に監視をするように命じていた。
二人の烏帽子親は徳川家康と武田信玄が務めることになり、家康が虎松に、信玄が虎千代に烏帽子を被せた。
「虎千代、お主は今日より神威 直虎と名乗るように。」
「虎松は今日より井伊直政と名乗るように。そして隣におられる直虎様の側近となりお仕えするのだぞ。」
「はい。直虎、父上に負けぬ立派な武士になるために日々精進して参ります。」
「直政も直虎様をお支えするために努力して参ります。」
若き二人の意気込みに会場は拍手で溢れた。
「ではこれよりは二人の元服を祝って宴としよう。皆々様、大いに盛り上がって祝ってやってくだされ。」
家康の音頭で宴が始まった。
宴が始まると直虎の周りには次々に人が集まり一献交わしていた。
刹那は空姫を抱きながら息子の成長を感じていた。
「おとわ、直虎もついに大人になってしまったな。」
「ええ、私たちの自慢の子ですから、立派でなくては困りますよ?」
「ずいぶんと親バカなことを言うな。」
「ふふ、だってあなたの子ですもの。素敵な男になりますわ。」
「なら、空はおとわに似て綺麗になるね。」
神威家家臣からしたら主のいちゃつき様も見慣れて流すことができているが、普段のしっかりした刹那しか知らないほかの参加者は驚きと笑いが起きていた。
「我にあのような口を聞いていた家康の知恵袋の刹那も嫁には甘いと言うことか。」
と信長が笑いながら寄ってきた。
「これは信長様、こたびは我が伜の元服の儀にお出でいただきありがとうございます。」
「なに、同盟国の重臣の伜の元服だ。来ぬわけにいかんだろ。それに刹那に目をつけられると織田も潰されてしまうからな。」
信長は酒を煽 りながら笑ってそう言った。
「はい。気をつけます。」
そう微笑みながら言うおとわを見て刹那が
「おとわ、お前を嫁にして俺は本当に幸せ者だよ。これからもよろしくな。」
そう言うのであった。
「はいっ。あなた様。おとわはずっとお側におりますよ。好いておりますものっ。」
珍しいおとわからの愛の囁きに照れて顔をそらす刹那。
数日後、刹那は娘を抱きかかえ、家臣一同の前にいた。そこには起き上がれるようになったおとわの姿もあり、神威一門が勢揃いし、有力家臣団もすべて揃っていた。
「皆、よう集まってくれた。こたびは我が娘の名を皆に伝えようと思って来てもらった。」
刹那は小姓から文字の書かれた紙をもらうとそれをみせた。
「この子の名は神威 空 だ。」
「空姫ですか。素敵なお名前にございますな。」
神威家筆頭家老の島左近がそう言うとほかの家臣たちも「良い名だ。」と口々に話した。
「どうだ、おとわ。」
「はいっ。良い名だと思います。」
「そしてここでもう一つ、皆に伝えたいことがある。」
刹那はそう言うと抱いていた空姫をおとわに預けた。
「殿、空姫の名の披露以外にも何かあるのか?」
家臣達の疑問を代表して直盛が義息子に聞いた。
「はい。虎千代。虎松。こちらに来なさい。そして、直親殿も。」
「義兄上。」
直親は何事かわかったようで頷くと神威の横に座った。
刹那の前には虎千代。そして直親の前には虎松が座る形になった。
「虎千代と虎松の元服の儀を翌月に執り行うこととする。」
刹那のその発言に静まり返っていた部屋に大きな衝撃が走った。
「これは目出度い。若様がご元服なされるだけではなく、虎松様も揃ってとは。」
「かねてより直親殿と相談をしていたのだ。虎千代も虎松もまだ幼さは残るものの、それに似合わぬほどしっかりしていると南谿和尚からもお墨付きをもらっておったしな。元より関東遠征が終わり次第元服させようとな。」
「虎千代、虎松、元服するということは一人前の男と認められると言うことだ。その覚悟はあるかっ。」
「「はいっ。」」
二人は揃って元気よく、返事をした。
それから空姫の誕生と虎千代、虎松の元服を祝って盛大に宴が催された。
その宴は城下の者も自由に参加できるように取り計らわれ、刹那を慕う領民が様々なものを持ってお祝いに駆けつけた。
城下ではこれを祝って盛大に大安売りが行われ、その噂を聞いた旅人や商人が集まり、その時期は京よりも賑わったとされる。
翌月、予定されていた虎千代、虎松の元服の儀が執り行われた。
出席者には当主の徳川家康、武田家から武田信玄、真田幸隆、織田家から織田信長、傘下の里見義堯、北条氏康、佐竹義重、北畠晴具、今川氏真、そして徳川家の家臣、神威家の家臣など凄まじい人数がやってきた。
その中でも武田信玄と真田幸隆は我が孫でもあやすかのように空姫に夢中になっていた。
家康もそこに参加したそうにうずうずしていたが、当主として威厳を保つために堪えていた。
刹那は参加者に織田信長がいたことに驚き、何か裏があるのではないかと考え丹波に監視をするように命じていた。
二人の烏帽子親は徳川家康と武田信玄が務めることになり、家康が虎松に、信玄が虎千代に烏帽子を被せた。
「虎千代、お主は今日より神威 直虎と名乗るように。」
「虎松は今日より井伊直政と名乗るように。そして隣におられる直虎様の側近となりお仕えするのだぞ。」
「はい。直虎、父上に負けぬ立派な武士になるために日々精進して参ります。」
「直政も直虎様をお支えするために努力して参ります。」
若き二人の意気込みに会場は拍手で溢れた。
「ではこれよりは二人の元服を祝って宴としよう。皆々様、大いに盛り上がって祝ってやってくだされ。」
家康の音頭で宴が始まった。
宴が始まると直虎の周りには次々に人が集まり一献交わしていた。
刹那は空姫を抱きながら息子の成長を感じていた。
「おとわ、直虎もついに大人になってしまったな。」
「ええ、私たちの自慢の子ですから、立派でなくては困りますよ?」
「ずいぶんと親バカなことを言うな。」
「ふふ、だってあなたの子ですもの。素敵な男になりますわ。」
「なら、空はおとわに似て綺麗になるね。」
神威家家臣からしたら主のいちゃつき様も見慣れて流すことができているが、普段のしっかりした刹那しか知らないほかの参加者は驚きと笑いが起きていた。
「我にあのような口を聞いていた家康の知恵袋の刹那も嫁には甘いと言うことか。」
と信長が笑いながら寄ってきた。
「これは信長様、こたびは我が伜の元服の儀にお出でいただきありがとうございます。」
「なに、同盟国の重臣の伜の元服だ。来ぬわけにいかんだろ。それに刹那に目をつけられると織田も潰されてしまうからな。」
信長は酒を煽 りながら笑ってそう言った。
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