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第五章~近畿大波乱~
織田包囲網始動15
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四人がそんな話をしている最中、残された直虎達は軍議を続行していた。
「昌幸、今回の淡路攻めの策はあるか?」
「はい。今回はあの武器を使い淡路にいる三好勢の戦意を削ぐのがよろしいと思います。」
昌幸の言葉を疑問に思っていた氏郷が声をあげた。
「直虎様、あの武器というのはなんのことでしょうか?」
「そうだな、知らない者も多いだろうから話しておこう。嘉隆、説明を頼む。」
「はっ。今回の武器と言うのは今までの鉄甲船に大砲を大小合わせ20門詰んだもののことだ。」
嘉隆のその説明にそこに参加していた若い衆は皆驚いた。
「にっ、20門・・・・。それほどの大砲が船の上にあるのか・・・。」
「皆が驚くのもわかる、私も父上からその話を聞いた時には驚いた。しかし、味方として存在する上ではこれ以上にない海上での利となる。」
「皆は知らんと思うが日の本の海上戦は船同士を寄せ相手の船上で戦う。しかし、それでは味方の損害が大きいと感じた殿がわしに命じて相手の船に近づかなくとも相手の船を沈めることを目指せとおっしゃられた。」
「そこで嘉隆が父上の考えられたその船を実際に作ったということだ。」
「殿が様々なところで指示を出してくださった故に完成したようなものです。あのお方は我らとは違うところを見ておられますよ。」
「よし、鉄甲船の話も終わったところで昌幸、続きを頼む。」
「今回ある鉄甲船は6隻、そして安宅船が20艘です。まず、鉄甲船を使い洲本城付近へ砲撃を開始します。それに気付いた兵が鉄砲などで反撃を仕掛けてくるでしょうが、こちらには射程が足りずに当たりません。その後に船で出てくるようであれば迎撃を、籠城を固めるのであればそのまま砲撃を継続して戦意を削ぎます。情勢が決まり次第上陸して洲本城を占拠。その後に各方面に兵を展開し淡路島をすべて手中に収めます。」
「なるほど、こちらの兵をできるだけ損なわずに洲本城を落とそうということだな。」
「はい。淡路を落とした後にも阿波への侵攻があります。そこでは鉄甲船は使えません。もちろん大砲も持ち出すことはできませんので海上戦の間はできるだけ兵力を温存したいと考えております。」
「皆、この昌幸の策について述べたきことはあるか?」
直虎がそう全体に聞くと左近が
「直虎様、ここは総大将である直虎様がお決めになりなされ。我らはそれに従うまでにございます。」
そう直虎に話すとほかの家臣達も皆首を縦に振った。
「そうか、わかった。では洲本城攻めは昌幸の策を使うものとする。それぞれ自らの役割をしっかりと果たしてくれ。」
「「「「「はっ。」」」」」
刹那達が紅茶を飲みながら話していると部屋の外に気配を感じた。
「丹波、戻ったのか。」
「殿にご報告したいことがあったので戻ってきましたわ。」
そこから丹波はいつもの好々爺の顔から真面目な顔に変わり話始めた。
「幽閉されていた浅井長政殿、お市の方様を警備の隙を見つけ無事に保護、現在は左近殿の指示で霧山御所にておやすみいただいております。」
「そうか。丹波よくやってくれた。後で伊賀衆に褒美を取らせよう。」
「では、皆に宝米と紅茶をやってくだされ。伊賀衆ではあの二つがとても好まれるのです。」
「わかった。手配しておこう。」
「次に浜松の大殿の元にいる直親殿から書状を預かりましたのでお渡しいたします。」
丹波はそう言うと懐から書状を出し刹那に渡した。
刹那はそれを読むと直盛、海玄、幸隆にもそれを読ませた。
「ほう、織田から援軍の要請があったと。」
「ついに信長殿も浅井、朝倉と戦をするつもりになったのでしょうな。」
「幸隆、この戦をどう見る?」
「今の織田家の兵力だけでは絶望的、そこに徳川の兵を出してもまだ負ける可能性は多いにあるでしょう。今の徳川で動ける兵はおよそ1万。主に三河、遠江の兵だけでしょう。甲斐、信濃、上野はまだ領地を落ち着けせるために兵力をおいておかねばなりませんし関東の兵も国力増加や東北への備えとして兵を動かせない。そして神威家の兵のほとんどが今は淡路攻め、そして阿波攻めにと使われることになります。織田の兵力は約5000ほど、徳川の1万を合わせても1万5000。対して浅井の兵は1万、朝倉に関しては2万。合わせて3万の兵。倍の兵を相手にするのはいささか厳しいかと。」
「殿が鍛えた徳川の兵でも倍の数の敵が相手では厳しいか?」
海玄がそう幸隆に問いかけた。
「兵の数に問題はないと思われますがいかんせんそれを指揮する者がいないのです。徳川家の猛者と呼ばれる者達は皆領地を与えられております。そして皆そこを離れられません。三河と遠江には内政に長けた者は多くおれど猛者がいない。それでは戦では兵の力は十分には生かせません。」
「そうゆうことだ。海玄の周りには優秀な武将が多くいたからそこまで武将不足になることはなかった。しかし、徳川家は急速に領地を増やしたことにより優秀な武将が不足しているのもまた事実。」
「そこで殿、私に考えがございます。」
「言ってみてくれ。どのような考えだ?」
「昌幸、今回の淡路攻めの策はあるか?」
「はい。今回はあの武器を使い淡路にいる三好勢の戦意を削ぐのがよろしいと思います。」
昌幸の言葉を疑問に思っていた氏郷が声をあげた。
「直虎様、あの武器というのはなんのことでしょうか?」
「そうだな、知らない者も多いだろうから話しておこう。嘉隆、説明を頼む。」
「はっ。今回の武器と言うのは今までの鉄甲船に大砲を大小合わせ20門詰んだもののことだ。」
嘉隆のその説明にそこに参加していた若い衆は皆驚いた。
「にっ、20門・・・・。それほどの大砲が船の上にあるのか・・・。」
「皆が驚くのもわかる、私も父上からその話を聞いた時には驚いた。しかし、味方として存在する上ではこれ以上にない海上での利となる。」
「皆は知らんと思うが日の本の海上戦は船同士を寄せ相手の船上で戦う。しかし、それでは味方の損害が大きいと感じた殿がわしに命じて相手の船に近づかなくとも相手の船を沈めることを目指せとおっしゃられた。」
「そこで嘉隆が父上の考えられたその船を実際に作ったということだ。」
「殿が様々なところで指示を出してくださった故に完成したようなものです。あのお方は我らとは違うところを見ておられますよ。」
「よし、鉄甲船の話も終わったところで昌幸、続きを頼む。」
「今回ある鉄甲船は6隻、そして安宅船が20艘です。まず、鉄甲船を使い洲本城付近へ砲撃を開始します。それに気付いた兵が鉄砲などで反撃を仕掛けてくるでしょうが、こちらには射程が足りずに当たりません。その後に船で出てくるようであれば迎撃を、籠城を固めるのであればそのまま砲撃を継続して戦意を削ぎます。情勢が決まり次第上陸して洲本城を占拠。その後に各方面に兵を展開し淡路島をすべて手中に収めます。」
「なるほど、こちらの兵をできるだけ損なわずに洲本城を落とそうということだな。」
「はい。淡路を落とした後にも阿波への侵攻があります。そこでは鉄甲船は使えません。もちろん大砲も持ち出すことはできませんので海上戦の間はできるだけ兵力を温存したいと考えております。」
「皆、この昌幸の策について述べたきことはあるか?」
直虎がそう全体に聞くと左近が
「直虎様、ここは総大将である直虎様がお決めになりなされ。我らはそれに従うまでにございます。」
そう直虎に話すとほかの家臣達も皆首を縦に振った。
「そうか、わかった。では洲本城攻めは昌幸の策を使うものとする。それぞれ自らの役割をしっかりと果たしてくれ。」
「「「「「はっ。」」」」」
刹那達が紅茶を飲みながら話していると部屋の外に気配を感じた。
「丹波、戻ったのか。」
「殿にご報告したいことがあったので戻ってきましたわ。」
そこから丹波はいつもの好々爺の顔から真面目な顔に変わり話始めた。
「幽閉されていた浅井長政殿、お市の方様を警備の隙を見つけ無事に保護、現在は左近殿の指示で霧山御所にておやすみいただいております。」
「そうか。丹波よくやってくれた。後で伊賀衆に褒美を取らせよう。」
「では、皆に宝米と紅茶をやってくだされ。伊賀衆ではあの二つがとても好まれるのです。」
「わかった。手配しておこう。」
「次に浜松の大殿の元にいる直親殿から書状を預かりましたのでお渡しいたします。」
丹波はそう言うと懐から書状を出し刹那に渡した。
刹那はそれを読むと直盛、海玄、幸隆にもそれを読ませた。
「ほう、織田から援軍の要請があったと。」
「ついに信長殿も浅井、朝倉と戦をするつもりになったのでしょうな。」
「幸隆、この戦をどう見る?」
「今の織田家の兵力だけでは絶望的、そこに徳川の兵を出してもまだ負ける可能性は多いにあるでしょう。今の徳川で動ける兵はおよそ1万。主に三河、遠江の兵だけでしょう。甲斐、信濃、上野はまだ領地を落ち着けせるために兵力をおいておかねばなりませんし関東の兵も国力増加や東北への備えとして兵を動かせない。そして神威家の兵のほとんどが今は淡路攻め、そして阿波攻めにと使われることになります。織田の兵力は約5000ほど、徳川の1万を合わせても1万5000。対して浅井の兵は1万、朝倉に関しては2万。合わせて3万の兵。倍の兵を相手にするのはいささか厳しいかと。」
「殿が鍛えた徳川の兵でも倍の数の敵が相手では厳しいか?」
海玄がそう幸隆に問いかけた。
「兵の数に問題はないと思われますがいかんせんそれを指揮する者がいないのです。徳川家の猛者と呼ばれる者達は皆領地を与えられております。そして皆そこを離れられません。三河と遠江には内政に長けた者は多くおれど猛者がいない。それでは戦では兵の力は十分には生かせません。」
「そうゆうことだ。海玄の周りには優秀な武将が多くいたからそこまで武将不足になることはなかった。しかし、徳川家は急速に領地を増やしたことにより優秀な武将が不足しているのもまた事実。」
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