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第五章~近畿大波乱~
崩壊、そしてゼロからのスタート4
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その条件とは
・家臣である以上、ほかの家臣と同じように扱うこと。
・領地を拝領する時は領民のことを第一に考え私欲に走ってはならない。
・なにか不満があれば必ず進言すること。
そこまでの条件を聞き一つ一つに問題ないことを返事していた長政は最後に刹那が出した条件に驚きを隠せなかった。
・もし、独立した大名家に戻りたいと思った時にはきちんと話しを通すこと。その際にそれを認めないことはない。
そう、刹那は長政がいつでも大名家に戻ることを許すということを条件の最後に付け加えたのである。
その発言は長政を始め条件を聞いていた旧浅井家重臣達は驚きを隠せなかった。
神威家の家臣達は呆れ顔でそれを見届けるだけであった。
「ほっ、本当にそのような条件でよろしいのですか?」
「はい。私から出す条件はこの4つです。どうですか、この条件を飲まれますか?」
「はっ。この浅井長政。これより神威刹那殿を殿と仰ぎ、神威家、徳川家のために力を尽くす所存にございます。」
「我らも長政様をお支えしながら大殿となられる刹那様のお力になりましょう。」
長政の後に続いて遠藤直経がそう続いた。
「長政、そして皆もこれからよろしく頼みます。」
「「「「「「はっ!!!!!!!!」」」」」」
こうして浅井長政は正式に神威家の家臣となった。
このことは大々的に宣伝され、近江にもその情報は届けられると長政を慕っていた者の中には伊勢へと引っ越してくる者も出たという。
姉川の戦いの後、信長は再度兵力を整えると久政のいる小谷城へと攻め寄せた。
そこには徳川軍の姿ももちろんあり、刹那の軍には長政の姿もあった。
「長政、小谷城を攻めるならどこから攻めるべきだ。」
「小谷城は本丸、中丸、京極丸、小丸が主な作りです。山城であり籠城には最適の城でしょう。しかし、それは大嶺城があればの話にございます。大嶺城は小谷城よりも更に山頂にあり、そこがあるからこそ小谷城は堅牢である。」
「ではその大嶺城を落とせば小谷を落とすことも容易くなるということですか。」
「はい。大殿にご進言頂き、大嶺城を先に落とすように言っていただきたく存じます。」
刹那は長政の意見を聞くと海玄と幸隆の顔を見た。
それに気付いた二人も首を縦に振った。
「わかりました。後ほど殿にそのように進言しましょう。」
「ありがたき。その際には是非我らに先鋒をお願いしたく思います。」
「そうですね。殿に許可をいただければ長政に小谷攻めの先鋒を頼みます。この城のことを誰よりと知っている者が攻めたほうが味方にも敵にも被害が少なく落城させることができるでしょうから。」
「殿、わしら老骨にも働きの場をもちろん用意していただけるのでしょうな?」
そう海玄が刹那に声をかけた。
「まったく、うちの年寄衆はいつまで経っても戦場では生き生きとする。わかりました。長政と供に小谷攻めをお願いします。」
刹那は呆れながらも海玄は言い出したら聞かないことを理解しているため仕方なく出陣を許した。
「長政殿、わしらもまだまだお主には負けぬぞ?」
それから刹那は家康に長政からの進言を話し、家康はその進言を受け入れ長政、海玄、幸隆に大嶺城攻めの先鋒を許した。
「海玄、長政、くれぐれも無理をしないように。命あっての物種ですからね。」
「ほっほっほ、このような年寄りにもそのようなことを言ってくれるとはさすがは我らの殿だ。必ずや大嶺城を攻略して来ましょうぞ。」
「はい。海玄殿の申す通りです。必ずや吉報を届けましょう。」
それから海玄、幸隆は一門衆を500、長政は浅井家からついてきた兵から500。
計1000の兵力で大嶺城を攻めた。
大嶺城に篭る兵は500と浅井軍の兵力のうち一番少ない兵力しか配置されていなかった。
この情報を丹波の部下が海玄達に伝えており、それを知った三人は長政の案内する手薄な箇所から攻撃を仕掛けた。
「敵襲!!」
その攻撃に気付いた城兵がそう声を上げた。
その声に呼応するようにそこに兵が集中し始めた。
少しの間小競り合いのような戦いが行われていたが、篭城側の兵達は次第に戦ってる相手の中に浅井兵が混じっていることに気付き士気は下がり始めた。
「あれは遠藤様だ。」
「あそこにおられるのは磯野様だ。なぜに俺らは味方同士で戦わなければならないんだ。」
それを見た海玄は長政に
「長政殿、篭城している兵に降伏を促してはいかがかな?この士気の下がりようからして降伏してくる兵も少なくないと思うが。」
「そうですね。わかりました。」
長政はそう返事を返すと篭城兵にも見える場所に移動して大声で降伏の説得を始めた。
それに呼応するように直経、員昌も降伏を促しはじめた。
・家臣である以上、ほかの家臣と同じように扱うこと。
・領地を拝領する時は領民のことを第一に考え私欲に走ってはならない。
・なにか不満があれば必ず進言すること。
そこまでの条件を聞き一つ一つに問題ないことを返事していた長政は最後に刹那が出した条件に驚きを隠せなかった。
・もし、独立した大名家に戻りたいと思った時にはきちんと話しを通すこと。その際にそれを認めないことはない。
そう、刹那は長政がいつでも大名家に戻ることを許すということを条件の最後に付け加えたのである。
その発言は長政を始め条件を聞いていた旧浅井家重臣達は驚きを隠せなかった。
神威家の家臣達は呆れ顔でそれを見届けるだけであった。
「ほっ、本当にそのような条件でよろしいのですか?」
「はい。私から出す条件はこの4つです。どうですか、この条件を飲まれますか?」
「はっ。この浅井長政。これより神威刹那殿を殿と仰ぎ、神威家、徳川家のために力を尽くす所存にございます。」
「我らも長政様をお支えしながら大殿となられる刹那様のお力になりましょう。」
長政の後に続いて遠藤直経がそう続いた。
「長政、そして皆もこれからよろしく頼みます。」
「「「「「「はっ!!!!!!!!」」」」」」
こうして浅井長政は正式に神威家の家臣となった。
このことは大々的に宣伝され、近江にもその情報は届けられると長政を慕っていた者の中には伊勢へと引っ越してくる者も出たという。
姉川の戦いの後、信長は再度兵力を整えると久政のいる小谷城へと攻め寄せた。
そこには徳川軍の姿ももちろんあり、刹那の軍には長政の姿もあった。
「長政、小谷城を攻めるならどこから攻めるべきだ。」
「小谷城は本丸、中丸、京極丸、小丸が主な作りです。山城であり籠城には最適の城でしょう。しかし、それは大嶺城があればの話にございます。大嶺城は小谷城よりも更に山頂にあり、そこがあるからこそ小谷城は堅牢である。」
「ではその大嶺城を落とせば小谷を落とすことも容易くなるということですか。」
「はい。大殿にご進言頂き、大嶺城を先に落とすように言っていただきたく存じます。」
刹那は長政の意見を聞くと海玄と幸隆の顔を見た。
それに気付いた二人も首を縦に振った。
「わかりました。後ほど殿にそのように進言しましょう。」
「ありがたき。その際には是非我らに先鋒をお願いしたく思います。」
「そうですね。殿に許可をいただければ長政に小谷攻めの先鋒を頼みます。この城のことを誰よりと知っている者が攻めたほうが味方にも敵にも被害が少なく落城させることができるでしょうから。」
「殿、わしら老骨にも働きの場をもちろん用意していただけるのでしょうな?」
そう海玄が刹那に声をかけた。
「まったく、うちの年寄衆はいつまで経っても戦場では生き生きとする。わかりました。長政と供に小谷攻めをお願いします。」
刹那は呆れながらも海玄は言い出したら聞かないことを理解しているため仕方なく出陣を許した。
「長政殿、わしらもまだまだお主には負けぬぞ?」
それから刹那は家康に長政からの進言を話し、家康はその進言を受け入れ長政、海玄、幸隆に大嶺城攻めの先鋒を許した。
「海玄、長政、くれぐれも無理をしないように。命あっての物種ですからね。」
「ほっほっほ、このような年寄りにもそのようなことを言ってくれるとはさすがは我らの殿だ。必ずや大嶺城を攻略して来ましょうぞ。」
「はい。海玄殿の申す通りです。必ずや吉報を届けましょう。」
それから海玄、幸隆は一門衆を500、長政は浅井家からついてきた兵から500。
計1000の兵力で大嶺城を攻めた。
大嶺城に篭る兵は500と浅井軍の兵力のうち一番少ない兵力しか配置されていなかった。
この情報を丹波の部下が海玄達に伝えており、それを知った三人は長政の案内する手薄な箇所から攻撃を仕掛けた。
「敵襲!!」
その攻撃に気付いた城兵がそう声を上げた。
その声に呼応するようにそこに兵が集中し始めた。
少しの間小競り合いのような戦いが行われていたが、篭城側の兵達は次第に戦ってる相手の中に浅井兵が混じっていることに気付き士気は下がり始めた。
「あれは遠藤様だ。」
「あそこにおられるのは磯野様だ。なぜに俺らは味方同士で戦わなければならないんだ。」
それを見た海玄は長政に
「長政殿、篭城している兵に降伏を促してはいかがかな?この士気の下がりようからして降伏してくる兵も少なくないと思うが。」
「そうですね。わかりました。」
長政はそう返事を返すと篭城兵にも見える場所に移動して大声で降伏の説得を始めた。
それに呼応するように直経、員昌も降伏を促しはじめた。
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