チートな家臣はいかがですか?

織田っち

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第七章~織田家崩壊~

明智の首はいただいた!!

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秀吉が姫路へと戻っていた頃、光秀を追う刹那は近江へと歩を進めていた。

「殿、なぜに京へと向かわずに近江へと来たのですか。」

「京を抑えた光秀が次に抑えようと思うのは安土城だろうと思ってね。ならば先に近江に入って戦を仕掛けようと思ったんだ。」

「確かに安土城は織田家の象徴のような城。そこを抑えれば義兄上の後は自分だと証明することにもなりますな。」

「近江と言えば長政が一番詳しいからね。今回の先導を任せたんだよ。」

「南近江は元は六角の地ではありますが、何度も訪れたことがあり、熟知しておりますればお任せください。」

「左近、明智軍は後どのくらいでこちらへ兵を進めてくると予想する。」

「忍びからの知らせによれば昨日京を手中に治めたそうなので、明後日には安土へ来るのではないかと。」

「長政、陣を構えるのに良き場所はないか。」

「でしたら安土山か八幡山がよろしいかと。」

「なるほど、では安土への通り道である八幡山へ陣を構える。長政は兵3000を率いて安土山に迎え。」

「挟撃をかけるわけですな。」

「そうだ。安土城へと向かっている明智軍に我らが背後より奇襲をかける。そしてその混乱に乗じて更にその後ろを長政率いる別働隊が攻撃をしかける。こうすれば敵の士気は大いに下がる。」

「その策ならば信長殿、信忠殿を討って士気が上がっている明智軍の鼻っ柱をおり、こちらの士気を上げることができるでしょう。さすがは殿にございます。」

「では、長政、別働隊の指揮よろしく頼むぞ。」

「はっ。お任せくださりませ。」

こうして刹那の明智討伐は着々と進んでいくのであった。

「丹波、いるな?」

「側に控えておりますぞ。殿。」

「光秀の動きを細かく調べすべて報告させろ。そして織田家の名だたる武将の動向にも目を光らせておけ。」

「承知。」

丹波はそう言うと姿を消した。

「左近。」

「はっ。」

「ここで私が良からぬことをしてもお前は私に着いてきてくれるか?」

刹那がそう聞くと左近はふっと笑い

「何を今更。この島左近、これまでも。これからも神威刹那の家臣にございますよ。」

「そうか。よしっ、織田家を崩しに行くぞっ!!」

「はっ!!」


光秀が安土付近に来たのはこの会話から約3日後のことだった。

「殿、まもなく安土城にございます。」

「京を抑えた今、安土を抑えれば機内の諸将は皆、我らに味方するであろう。そうなれば羽柴、柴田と言った重臣達とて覆すことはできなくなる。」

「織田家の重臣達は皆、各地に釘付けだと知らせが入っております。」

「上杉、毛利、長宗我部。それぞれ生き残るために必死だからな。この隙に機内での地盤を磐石にするっ。そのためにまずは安土城を落とす。」

「はっ。」

明智軍が安土城に攻撃を仕掛けた頃

「てっ、敵襲っ!!!」

明智軍の後方からそんな知らせが光秀の元に届いた。

「いかがしたっ!」

「申し上げます。後方に敵襲あり。敵は徳川家の神威刹那っ。」

「なっ、なんだとっ!!!!」

「なにかの間違いではないのか!!」

伝令からの知らせに驚きを隠せない利三がそう聞いた。

「はいっ。間違いございませんっ。徳川家筆頭家老、神威刹那の軍でございます。」

「くっ、織田家の重臣だけ注視しておれば良いと思っていたものを。ここで出てくるかっ。神威っ!!」

「殿、いかかがなさいますか。」

「安土城への攻撃は後回しだっ!!まずは神威軍を叩き潰すぞ!!軍を反転させよ!!」

「はっ!!」

こうして、光秀は安土城への攻撃をやめ、軍を反転、後方より迫る神威軍と対峙することとなった。

「殿、明智軍がこちらへ軍を向けてきましたぞ!!」

「計算通りだな。左近。ほどよきところで長政に後方を突くように伝令を出しておけ。」

「承知!!」

「皆っ、ここで一気に謀反人、明智光秀を倒し、織田家に思いっきり恩を売りつけてやれ!!さすれば望む恩賞を手に入れられるぞ!!」

「「「おおおおおお!!!!」」」

刹那の鼓舞に神威軍の士気はより一層高まった。

かたや京からの行軍、背後からの奇襲で明智軍の士気は低下
武将達が鼓舞を行ってはいるものの、思うように士気は向上しなかった。

「おらぁ!!明智軍などなにするものぞ!!神威家家臣、新田友作が相手をしてやる!!行くぞ龍雲党!!俺に続け!!」

この新田友作、以前の名を龍雲丸。
神威の命により小谷城へと潜伏していた者である。
小谷城での功績で神威になんでも願いを叶えてやると言われていた友作は、
その恩賞として新しい名と友作の元で一緒に行動していた通称 龍雲党 を神威家の家臣としてもらえるように願い出た。

それを認めた刹那は龍雲党を友作の配下に据え今回の明智攻めの本陣側の先鋒を任せたのであった。
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