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第七章~織田家崩壊~
家中不和5
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官兵衛の言葉に秀吉は首を横に振る。
「いや、あの様子は三法師様に会うまで絶対に帰らぬつもりじゃ。」
「ふむ。そうですか。しかし殿、どうして信孝殿に会ってそれほどおびえているようなのです?」
「久々に会った信孝様は変わられた。あれはまさしく織田信長の威圧感と同じ、いや、もしかするとそれ以上かもしれん。」
「なっ・・・。」
秀吉の言葉に官兵衛も思わず言葉がでなかった。
「あっ、あの御館様、織田信長公以上の威圧感を持っていると言うのですか?」
「あぁ。信忠様、信雄様にもなかったあの信長様のあの恐ろしい感じがあるのだ。」
「それはほかの織田家武将に見られるわけには行きませんな。せっかく三法師様を手に入れ織田家の実権を握れるところまで来たのに、信孝様を推す者が出てきてしまうかもしれません。」
「あぁ。ここは穏便に済ませて帰ってもらってその道中にでも始末するしかあるまい。」
「では、三法師様をすぐにお連れしましょう。そうすれば信孝様は帰られるでしょう。」
「そうじゃな。」
秀吉はすぐに三法師が寝ている部屋へと向かい、侍女に三法師を起こさせた。
起きた三法師を抱えた秀吉は信孝の待つ部屋へと向かった。
「おお、三法師、叔父上じゃ、元気にしておったか。」
「はい、おじうえ、さんぼうしはげんきにございます。おじうえにあえてうれしゅうございます。」
「そうかそうか。秀吉、三法師と二人にせよ。」
「そっ、それは・・・。」
「できぬと申すか?」
「いっ、いえ、失礼致します。」
秀吉はそう言って一度部屋を出た。
信孝は三法師と二人になると
「三法師よ、有楽斎のじじさまはどこに行ったのだ?一緒に安土へ来たのではないのか?」
「はい、うらくさいのじじさまがあづちにいけばたのしいことがあるぞ。といわれましたのでいっしょにきました。」
「そうか、どうだ、安土は楽しいか?」
信孝がそう三法師に聞くと三法師は首を横に振った。
「ここはたのしくありませぬ。どこにいってはだめ、とかそとにいくにもだれかといっしょにいかなければだめと。ひでよしにおこられます。」
「そうか、それはつまらないであろうな。」
「これならきよすのほうがたのしゅうございました。」
三法師はそう言いながら寂しそうにしていた。
「よし、では三法師よ、叔父上と一緒に神威様のところに行くか!!」
「かむいさまのところにございますか?」
「ああ、わしと一緒ならばいくことができるぞ?」
信孝がそう言うと三法師はパッと顔が明るくなり、
「いきたいです!!」
そう笑顔で返事をした。
「よし、では一緒に行くか!!」
「はいっ!!」
三法師がそう返事をすると信孝は三法師を抱き抱えたまま部屋の襖を開けた。
するとすぐに秀吉が部屋の前までやってきた。
「三法師を連れて帰る。秀吉、異存はないな?」
「おっ、お待ちくださいませ。」
「なんだ?」
「三法師様は織田家当主にございます。」
「あぁ、そうだな。だからこそ本城に帰ろうとするのは当たり前のことではないか?」
「恐れながら申し上げます。三法師様の領土は清洲と岐阜にございますが、織田家の当主として全体をまとめるにはここ、安土におられたほうがよろしいかと。信長様もそうなされていたように。」
「三法師は幼少の身だ、そのためにお前は有楽斎をここに共に連れてきたのではないのか?三法師の後見人たる有楽斎がここにおれば政治はいかようにも進められるとな。」
「その通りにございます。されど、それもすべて織田家のため、ひいては三法師様のため、安土に織田家当主がいてその名で指示を出したとなれば内外に織田家の力が衰えていないことを証明できましょう。そのためには安土におられるのがよろしいと存じます。」
「くどいっ。三法師は連れて帰る。」
「いかに当主の叔父であろうと当主を自由にはできませぬ。」
「その通りだ、叔父であるわしでも織田家の当主を好きにすることはできん。つまり、家臣にすぎぬお前にも当主である三法師を自由にできるどおりはないわっ!!これは三法師の、織田家当主の意思じゃ!!三法師はここを出る!!」
信孝はそう秀吉に言うと堂々と安土城を後にした。
平伏したままその場を動かない秀吉の元に官兵衛がやってきて
「殿っ。」
「なっ、なんなのだ、あの信孝様の変わりようは!!まるで、信長様と会っているような気分じゃ。」
そう言う秀吉は手は震えていた。
「官兵衛、三法師を失ってしまった今どうすればいい。このままでは動けぬぞ。」
「いや、あの様子は三法師様に会うまで絶対に帰らぬつもりじゃ。」
「ふむ。そうですか。しかし殿、どうして信孝殿に会ってそれほどおびえているようなのです?」
「久々に会った信孝様は変わられた。あれはまさしく織田信長の威圧感と同じ、いや、もしかするとそれ以上かもしれん。」
「なっ・・・。」
秀吉の言葉に官兵衛も思わず言葉がでなかった。
「あっ、あの御館様、織田信長公以上の威圧感を持っていると言うのですか?」
「あぁ。信忠様、信雄様にもなかったあの信長様のあの恐ろしい感じがあるのだ。」
「それはほかの織田家武将に見られるわけには行きませんな。せっかく三法師様を手に入れ織田家の実権を握れるところまで来たのに、信孝様を推す者が出てきてしまうかもしれません。」
「あぁ。ここは穏便に済ませて帰ってもらってその道中にでも始末するしかあるまい。」
「では、三法師様をすぐにお連れしましょう。そうすれば信孝様は帰られるでしょう。」
「そうじゃな。」
秀吉はすぐに三法師が寝ている部屋へと向かい、侍女に三法師を起こさせた。
起きた三法師を抱えた秀吉は信孝の待つ部屋へと向かった。
「おお、三法師、叔父上じゃ、元気にしておったか。」
「はい、おじうえ、さんぼうしはげんきにございます。おじうえにあえてうれしゅうございます。」
「そうかそうか。秀吉、三法師と二人にせよ。」
「そっ、それは・・・。」
「できぬと申すか?」
「いっ、いえ、失礼致します。」
秀吉はそう言って一度部屋を出た。
信孝は三法師と二人になると
「三法師よ、有楽斎のじじさまはどこに行ったのだ?一緒に安土へ来たのではないのか?」
「はい、うらくさいのじじさまがあづちにいけばたのしいことがあるぞ。といわれましたのでいっしょにきました。」
「そうか、どうだ、安土は楽しいか?」
信孝がそう三法師に聞くと三法師は首を横に振った。
「ここはたのしくありませぬ。どこにいってはだめ、とかそとにいくにもだれかといっしょにいかなければだめと。ひでよしにおこられます。」
「そうか、それはつまらないであろうな。」
「これならきよすのほうがたのしゅうございました。」
三法師はそう言いながら寂しそうにしていた。
「よし、では三法師よ、叔父上と一緒に神威様のところに行くか!!」
「かむいさまのところにございますか?」
「ああ、わしと一緒ならばいくことができるぞ?」
信孝がそう言うと三法師はパッと顔が明るくなり、
「いきたいです!!」
そう笑顔で返事をした。
「よし、では一緒に行くか!!」
「はいっ!!」
三法師がそう返事をすると信孝は三法師を抱き抱えたまま部屋の襖を開けた。
するとすぐに秀吉が部屋の前までやってきた。
「三法師を連れて帰る。秀吉、異存はないな?」
「おっ、お待ちくださいませ。」
「なんだ?」
「三法師様は織田家当主にございます。」
「あぁ、そうだな。だからこそ本城に帰ろうとするのは当たり前のことではないか?」
「恐れながら申し上げます。三法師様の領土は清洲と岐阜にございますが、織田家の当主として全体をまとめるにはここ、安土におられたほうがよろしいかと。信長様もそうなされていたように。」
「三法師は幼少の身だ、そのためにお前は有楽斎をここに共に連れてきたのではないのか?三法師の後見人たる有楽斎がここにおれば政治はいかようにも進められるとな。」
「その通りにございます。されど、それもすべて織田家のため、ひいては三法師様のため、安土に織田家当主がいてその名で指示を出したとなれば内外に織田家の力が衰えていないことを証明できましょう。そのためには安土におられるのがよろしいと存じます。」
「くどいっ。三法師は連れて帰る。」
「いかに当主の叔父であろうと当主を自由にはできませぬ。」
「その通りだ、叔父であるわしでも織田家の当主を好きにすることはできん。つまり、家臣にすぎぬお前にも当主である三法師を自由にできるどおりはないわっ!!これは三法師の、織田家当主の意思じゃ!!三法師はここを出る!!」
信孝はそう秀吉に言うと堂々と安土城を後にした。
平伏したままその場を動かない秀吉の元に官兵衛がやってきて
「殿っ。」
「なっ、なんなのだ、あの信孝様の変わりようは!!まるで、信長様と会っているような気分じゃ。」
そう言う秀吉は手は震えていた。
「官兵衛、三法師を失ってしまった今どうすればいい。このままでは動けぬぞ。」
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