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第九章~西国での動き~
西日本大騒動7
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「ありがとうございます。では殿には毛利侵攻軍の総大将をお願いしたく。」
「わかった。で、神威側は誰に任せる。」
「秀長殿が適任かと。」
秀吉は神威領境へ2万の兵を配置し、総大将は弟の羽柴秀長。
毛利側へは自身が総大将となり1万4千を動員した。また、毛利侵攻軍には山名勢3千、宇喜多勢7千も含まれた総勢2万4千となった。
霧山御所を出立してからおよそ10日あまりで直虎達は佐竹家の本拠地となっている勝瑞城へと入っていた。
「義重殿、こたびは長宗我部への牽制、引き受けていただきありがとうございます。」
「なんの、お父上には世話になっておるからな、これしきのこと。それに長宗我部が拡大するのは我らにとっても大きな脅威になりえる。それを刹那殿が阻止してくれるとあれば協力は惜しまぬ。だが、本当に長宗我部との領土境に軍を置くだけで良いのか?我らも参陣せんでも良いのか?」
義重の問いに直虎は、
「今回の目的はあくまで河野家への援軍です。それも河野家の対応によってはそのまま滅んでもらうことにもなるようなものです。そんなものに義重殿にご足労願っては私が父上に叱られます。」
その直虎の話を聞いて義重は笑った。
「ははは、さすがは神威家の次期当主となる男だ。もし、河野家が徳川に靡かずに滅んだ時には、そのまま河野家の領土を長宗我部から奪い治めるつもりと見た。」
その義重の言葉に直虎は小さく笑い、
「そのような未来は面倒なのでお断りしたいのですがね。義重殿のお察しの通り、もし河野家が徳川につかねば長宗我部には河野家を滅ぼしてもらいます。ですが、その領土は我らがもらいます。それだけの将兵は連れてきましたから。」
「では、もしそのようなことになれば我らもそちらに軍を進めるとしよう。」
「ええ、その時はお願い致します。長宗我部にも痛手を与えなくてはなりませんから。」
勝瑞城でその日を過ごした直虎は翌日には河野家の本拠地である湯築城へと進み、10日後には湯築城へと入城した。
しかし、城に入ることを許されたのは直虎とその側近として大谷吉継だけでほかの将兵は城下などで待機することになった。
「お初にお目にかかります。徳川家家臣、神威刹那が嫡男、神威直虎と申します。」
大広間にて直虎はそう挨拶をした。
「河野家当主、河野通直である。」
「此度は大野殿より援軍をとの願いの使者がありましたので、私が総大将として援軍に来ました。」
「かたじけない。」
「ですが、援軍できたと言うのに城に入れないとはどうゆうことでしょうか?お聞かせ願えますかな。」
直虎の怒りの篭った話し方に通直は言葉を返せなかった。
変わりにそばに控える男が答えを返した。
「それは、当家の兵との兼ね合いもあるからです。」
「あなたは?」
「これはご挨拶が遅れまして。私は河野家家臣、平岡直房と申します。殿のお側仕えをさせていただいております。」
「あなたが、平岡房実殿の御子息でしたか。」
「いかにも。」
「で、河野家の兵との兼ね合いと申されたが、我らがここに来るまで、こちらの兵を入れられないほど兵がいるようには見受けられませんでしたが?」
「それは、皆様がおいでになるのでと思い邪魔にならないようにしていただけにございます。」
「ほう、邪魔にならないようにと姿を見せないようにできるのであれば、我らの兵を入れる場所はあるということではないでしょうか?すべての兵ができないにしろ、ある程度は入城できますな?」
「そっ、それは・・・。」
直虎の剣幕に直房も言葉が止まった。
「大野殿、このような状態であるならば我らも力を貸すことはできません。」
「おっ、お待ちくだされ直虎殿。」
直昌はそう直虎を止めると通直のほうへ向きをかえ
「殿、これはどうゆうことにございますか。殿が私に神威家に援軍を要請せよと命じられたはず。それなのにも関わらず、援軍として来てくれた直虎殿達にこのような不誠実な態度。これでは助力願えませんぞ!!」
直昌のその発言に直房が、
「大野殿、殿になんと申されるか!!」
「殿とはいえ、諫言せねばならぬ時は言わねばならん。殿はこのまま河野家を滅ぼすおつもりか?長宗我部の窮地が迫っている今、毛利家からの援軍を断られた当家が生き残るのはほかの家から援軍をもらわねばならないこと、殿も承知のはず。」
「ああ。」
「では、なぜですか!!」
直昌が更に問いを投げると通直は重い口を開けた。
「わかった。で、神威側は誰に任せる。」
「秀長殿が適任かと。」
秀吉は神威領境へ2万の兵を配置し、総大将は弟の羽柴秀長。
毛利側へは自身が総大将となり1万4千を動員した。また、毛利侵攻軍には山名勢3千、宇喜多勢7千も含まれた総勢2万4千となった。
霧山御所を出立してからおよそ10日あまりで直虎達は佐竹家の本拠地となっている勝瑞城へと入っていた。
「義重殿、こたびは長宗我部への牽制、引き受けていただきありがとうございます。」
「なんの、お父上には世話になっておるからな、これしきのこと。それに長宗我部が拡大するのは我らにとっても大きな脅威になりえる。それを刹那殿が阻止してくれるとあれば協力は惜しまぬ。だが、本当に長宗我部との領土境に軍を置くだけで良いのか?我らも参陣せんでも良いのか?」
義重の問いに直虎は、
「今回の目的はあくまで河野家への援軍です。それも河野家の対応によってはそのまま滅んでもらうことにもなるようなものです。そんなものに義重殿にご足労願っては私が父上に叱られます。」
その直虎の話を聞いて義重は笑った。
「ははは、さすがは神威家の次期当主となる男だ。もし、河野家が徳川に靡かずに滅んだ時には、そのまま河野家の領土を長宗我部から奪い治めるつもりと見た。」
その義重の言葉に直虎は小さく笑い、
「そのような未来は面倒なのでお断りしたいのですがね。義重殿のお察しの通り、もし河野家が徳川につかねば長宗我部には河野家を滅ぼしてもらいます。ですが、その領土は我らがもらいます。それだけの将兵は連れてきましたから。」
「では、もしそのようなことになれば我らもそちらに軍を進めるとしよう。」
「ええ、その時はお願い致します。長宗我部にも痛手を与えなくてはなりませんから。」
勝瑞城でその日を過ごした直虎は翌日には河野家の本拠地である湯築城へと進み、10日後には湯築城へと入城した。
しかし、城に入ることを許されたのは直虎とその側近として大谷吉継だけでほかの将兵は城下などで待機することになった。
「お初にお目にかかります。徳川家家臣、神威刹那が嫡男、神威直虎と申します。」
大広間にて直虎はそう挨拶をした。
「河野家当主、河野通直である。」
「此度は大野殿より援軍をとの願いの使者がありましたので、私が総大将として援軍に来ました。」
「かたじけない。」
「ですが、援軍できたと言うのに城に入れないとはどうゆうことでしょうか?お聞かせ願えますかな。」
直虎の怒りの篭った話し方に通直は言葉を返せなかった。
変わりにそばに控える男が答えを返した。
「それは、当家の兵との兼ね合いもあるからです。」
「あなたは?」
「これはご挨拶が遅れまして。私は河野家家臣、平岡直房と申します。殿のお側仕えをさせていただいております。」
「あなたが、平岡房実殿の御子息でしたか。」
「いかにも。」
「で、河野家の兵との兼ね合いと申されたが、我らがここに来るまで、こちらの兵を入れられないほど兵がいるようには見受けられませんでしたが?」
「それは、皆様がおいでになるのでと思い邪魔にならないようにしていただけにございます。」
「ほう、邪魔にならないようにと姿を見せないようにできるのであれば、我らの兵を入れる場所はあるということではないでしょうか?すべての兵ができないにしろ、ある程度は入城できますな?」
「そっ、それは・・・。」
直虎の剣幕に直房も言葉が止まった。
「大野殿、このような状態であるならば我らも力を貸すことはできません。」
「おっ、お待ちくだされ直虎殿。」
直昌はそう直虎を止めると通直のほうへ向きをかえ
「殿、これはどうゆうことにございますか。殿が私に神威家に援軍を要請せよと命じられたはず。それなのにも関わらず、援軍として来てくれた直虎殿達にこのような不誠実な態度。これでは助力願えませんぞ!!」
直昌のその発言に直房が、
「大野殿、殿になんと申されるか!!」
「殿とはいえ、諫言せねばならぬ時は言わねばならん。殿はこのまま河野家を滅ぼすおつもりか?長宗我部の窮地が迫っている今、毛利家からの援軍を断られた当家が生き残るのはほかの家から援軍をもらわねばならないこと、殿も承知のはず。」
「ああ。」
「では、なぜですか!!」
直昌が更に問いを投げると通直は重い口を開けた。
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