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第九章~西国での動き~
西日本大騒動18
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「殿、それでは。」
直政がそう言うと
「うむ、恒興の意見を取り、無理攻めはせぬ。しかし、こちらも撤退するつもりはないぞ。出来るだけ兵を引き付けて毛利に恩を更に売るのだ。」
「「「「「「「はっ。」」」」」」」
刹那のこう舵取りにより神威軍の攻勢は落ち着きを見せた。
それにより秀吉が少しでも兵を毛利方面へ回そうと試みるがその度に神威軍は攻勢をかけて羽柴軍を引き付けていた。
秀吉は焦っていた。つい先程、毛利側の羽柴軍が劣勢にたたされていると伝令が来たからである。
「なぜじゃ、なぜに我らが兵を動かそうとする度にあいつらは攻撃を仕掛けてくる!夜中、早朝、昼間、夕暮れ。どの時間に動かしてもだ!」
「ふっふっふ、それだけ神威家の情報網が優れていると言うことでしょうな。」
官兵衛が笑みを浮かべているのを見た秀吉は更に感情を荒げた。
「なにを笑っているのだ、官兵衛!!」
「いえ、これほどまでに軍を自在に操り、敵がしようとしていることを悉く潰す。その軍を動かす才、統率力、まるで上杉謙信だと思いましてな。お気に触ったのであれば失礼を。」
「上杉謙信。あのような化け物が二人もいてたまるか!」
「ですが、上杉謙信、武田信玄、毛利元就、織田信長。この戦国の世、日ノ本には数多の化け物が存在していたではありませぬか。神威刹那、やつもまたその化け物の一人なのでしょう。」
「ではなぜにその化け物が徳川の家臣に過ぎぬ。ほかの化け物は皆が大名ではないか!」
「さて、それだけが私にもわかりませぬ。かの者ほどの才があれば自らが大名、いや、日ノ本の長になることなど容易いと私は思うのですがなー。」
「官兵衛、お前よりも化け物か?」
「ほっほっほっ。私など比べ物にならないのではないでしょうか?少なくとも私にはあそこまでの武将を己が後ろに連ねることなど不可能かと。私は人付き合いが苦手なので。」
「左様か。」
「では、そろそろ動くとしますか。」
官兵衛が立ち上がるのを見た秀吉は声をかけた。
「どこへ行くのだ。」
「神威刹那の元にございますよ。」
「お前も裏切るのか!」
「勘違いなさいますな。私は秀吉様の軍師にございますぞ?神威刹那の元に行き、停戦を申し込んでくるのでございますよ。」
「できるのか?」
「必ず。」
官兵衛はそう言うと部屋を出た。
刹那が花隈城の付近に陣を構えてからある程度日にちが経った頃、刹那の元に黒田官兵衛が訪れた。
この事は神威軍の皆が驚いていたが、刹那だけは平然としていた。
「殿、黒田官兵衛殿が参られました。」
「お初にお目にかかります。羽柴秀吉が家臣、黒田官兵衛と申します。」
「やはり来たか。」
その言葉に家臣達皆が驚いた様子を見せたが官兵衛だけはニヤリとすると
「さすがは神威殿、私が来ることを読んでおりましたか。」
「天才軍師と噂の人物ならこの場に来ないわけがないと思ったまでよ。私としてはここに来ない程度の男であったほうが助かったのだがな。」
「お褒めの言葉嬉しく思います。」
二人のやり取りにさすがの左近もついていくのがやっとであった。
また、昌幸も理解は出来たもののここまで予想していたわけではないために二人の仕草を余すことなく見ていた。
ほかの将に関してはまったくわからないといった雰囲気で成り行きに任せるといった感じだった。
「して、ここに来た理由を聞こうか。」
刹那がそう言うと官兵衛は、
「神威軍との停戦を望みます。」
そうハッキリと発言した。
「やはりか。」
「そもそも我らは神威領へ侵攻をしたわけではありませぬ。故にここまで攻められる言われもないはず。」
「そうだな。羽柴は我らの領土に踏みいったわけではない。だが、それは羽柴との間に何らかの形で友好関係があれば通る理屈ではないか?この戦国乱世、そのような甘いことが通じるとは思ってはおるまい?」
「もちろん、それは重々承知しております。故に正式に有岡城の所有について羽柴が神威家へ譲渡したとしていただきたいのです。そしてその代わりに羽柴家と停戦を願いたいのです。」
「ふむ、だがな、我らも今回は盟友である毛利に頼まれて羽柴の後ろを突くこととしたわけだ。それに私は別に有岡城を望んでいるわけではないのだよ、官兵衛殿。」
直政がそう言うと
「うむ、恒興の意見を取り、無理攻めはせぬ。しかし、こちらも撤退するつもりはないぞ。出来るだけ兵を引き付けて毛利に恩を更に売るのだ。」
「「「「「「「はっ。」」」」」」」
刹那のこう舵取りにより神威軍の攻勢は落ち着きを見せた。
それにより秀吉が少しでも兵を毛利方面へ回そうと試みるがその度に神威軍は攻勢をかけて羽柴軍を引き付けていた。
秀吉は焦っていた。つい先程、毛利側の羽柴軍が劣勢にたたされていると伝令が来たからである。
「なぜじゃ、なぜに我らが兵を動かそうとする度にあいつらは攻撃を仕掛けてくる!夜中、早朝、昼間、夕暮れ。どの時間に動かしてもだ!」
「ふっふっふ、それだけ神威家の情報網が優れていると言うことでしょうな。」
官兵衛が笑みを浮かべているのを見た秀吉は更に感情を荒げた。
「なにを笑っているのだ、官兵衛!!」
「いえ、これほどまでに軍を自在に操り、敵がしようとしていることを悉く潰す。その軍を動かす才、統率力、まるで上杉謙信だと思いましてな。お気に触ったのであれば失礼を。」
「上杉謙信。あのような化け物が二人もいてたまるか!」
「ですが、上杉謙信、武田信玄、毛利元就、織田信長。この戦国の世、日ノ本には数多の化け物が存在していたではありませぬか。神威刹那、やつもまたその化け物の一人なのでしょう。」
「ではなぜにその化け物が徳川の家臣に過ぎぬ。ほかの化け物は皆が大名ではないか!」
「さて、それだけが私にもわかりませぬ。かの者ほどの才があれば自らが大名、いや、日ノ本の長になることなど容易いと私は思うのですがなー。」
「官兵衛、お前よりも化け物か?」
「ほっほっほっ。私など比べ物にならないのではないでしょうか?少なくとも私にはあそこまでの武将を己が後ろに連ねることなど不可能かと。私は人付き合いが苦手なので。」
「左様か。」
「では、そろそろ動くとしますか。」
官兵衛が立ち上がるのを見た秀吉は声をかけた。
「どこへ行くのだ。」
「神威刹那の元にございますよ。」
「お前も裏切るのか!」
「勘違いなさいますな。私は秀吉様の軍師にございますぞ?神威刹那の元に行き、停戦を申し込んでくるのでございますよ。」
「できるのか?」
「必ず。」
官兵衛はそう言うと部屋を出た。
刹那が花隈城の付近に陣を構えてからある程度日にちが経った頃、刹那の元に黒田官兵衛が訪れた。
この事は神威軍の皆が驚いていたが、刹那だけは平然としていた。
「殿、黒田官兵衛殿が参られました。」
「お初にお目にかかります。羽柴秀吉が家臣、黒田官兵衛と申します。」
「やはり来たか。」
その言葉に家臣達皆が驚いた様子を見せたが官兵衛だけはニヤリとすると
「さすがは神威殿、私が来ることを読んでおりましたか。」
「天才軍師と噂の人物ならこの場に来ないわけがないと思ったまでよ。私としてはここに来ない程度の男であったほうが助かったのだがな。」
「お褒めの言葉嬉しく思います。」
二人のやり取りにさすがの左近もついていくのがやっとであった。
また、昌幸も理解は出来たもののここまで予想していたわけではないために二人の仕草を余すことなく見ていた。
ほかの将に関してはまったくわからないといった雰囲気で成り行きに任せるといった感じだった。
「して、ここに来た理由を聞こうか。」
刹那がそう言うと官兵衛は、
「神威軍との停戦を望みます。」
そうハッキリと発言した。
「やはりか。」
「そもそも我らは神威領へ侵攻をしたわけではありませぬ。故にここまで攻められる言われもないはず。」
「そうだな。羽柴は我らの領土に踏みいったわけではない。だが、それは羽柴との間に何らかの形で友好関係があれば通る理屈ではないか?この戦国乱世、そのような甘いことが通じるとは思ってはおるまい?」
「もちろん、それは重々承知しております。故に正式に有岡城の所有について羽柴が神威家へ譲渡したとしていただきたいのです。そしてその代わりに羽柴家と停戦を願いたいのです。」
「ふむ、だがな、我らも今回は盟友である毛利に頼まれて羽柴の後ろを突くこととしたわけだ。それに私は別に有岡城を望んでいるわけではないのだよ、官兵衛殿。」
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