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第十章~東北統一への道~
東北統一5
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その輝宗の迫力ある言動に家臣一同誰も反対の声をあげるものはなく、輝宗は再度伊達家の当主として君臨し伊達輝宗の名において徳川家への恭順を表明した。
これにより東北の有力大名の中で反徳川を表明しているのは南部家だけとなった。
輝宗は家臣達を納得させるとすぐにほかの部屋で待機していた刹那を呼び上座を譲り自らは下座へと下がり頭を下げた。
「此度は伜、政宗が大変失礼を致しました。この責任を政宗に取らせ当主の座から降ろしました。どうか、徳川家への数々の無礼、政宗の身を持ってお許し願うことは叶いませんでしょうか。」
刹那は輝宗の隣でこちらを睨み付けている縛られた状態の政宗を見た。
「では、謙信。」
「はっ。」
刹那は近くに控えさせていた謙信に指示を出すと謙信は静かに立ちあがり己の刀を抜きながら政宗に近付いていった。
謙信は他を寄せ付けない越後の龍であった姿をそのまま見せつけながら政宗の首まで刀を持っていった。
謙信が刀を振り上げ今まさに振り下ろそうとした時、
「「お待ちくださりませっ!」」
二つの声が謙信の手を止めた。
その二つの声の持ち主は自分の席から刹那と輝宗達の間に入り刹那へ頭を下げた。
「殿の命の変わりに私の命をお取りください。」
「同じく、この首をお取りくださいっ!」
「小十郎殿と、もう一人はどなたかな。」
「伊達家家臣、伊達成実と申します。」
「伊達成実殿か。して、政宗殿の命を助けるかわりにお二人の命を取れと申しますか。」
「「はっ。」」
「殿は若さゆえに未熟なところも多々ありますが、伊達家になくてはならないお方。その方の為なら家臣として命など惜しくはありませぬ。」
「そうだ、殿は暴れん坊の俺のことも一門の一人として重宝して大事な戦も任せてくれる。そんな主を目の前で殺されるくらいなら、俺の命を差し出すっ!」
刹那は少し考えると
「輝宗殿。」
「はっ。」
「政宗殿とこの両名の身柄、こちらで引き取らせてもらっても良いですかな?もしそれが叶うのなら、今回のことは不問として徳川家は伊達家を歓迎いたしますが。いかがかな?」
「はっ。喜んでお受けいたします。」
「よし、これで伊達家も我ら徳川家の仲間となった。」
刹那がそう言うと政宗、小十郎、成実以外の伊達家の者は平伏した。
刹那は部屋に家臣達と政宗、小十郎、成実、そして輝宗のみとした場を作った。
「政宗殿、頭は冷えられましたかな?」
刹那はそう言いながら政宗の縄を自らほどいた。
「家中でこう決まったのであればそれに従うしかない。わしは父上より当主の座を終われた只の罪人よ。好きにするが良いわ。」
「では、小十郎殿と成実殿の命をもらい、政宗殿には原野に降ってもらうとしますか。」
「なっ!!」
「どうしましたか?」
「こいつらを殺すのか?」
「本人達が望んだことですから。自らの命を政宗殿を助ける変わりに差し出すと。」
忠政、康勝が二人の背後に立って刀を抜こうとした。
「まっ、待って!いや、お待ちくださいっ!!」
「どうなさった?」
「どうか、どうかこの政宗の首でこいつらを助けてやっていただけないでしょうか。こいつらはわしが元服する前からよく支えてくれた有能な武将です。必ずや徳川家の力となりましょう。ですから、どうか、どうか命だけは。」
政宗は泣きながら刹那に頭を下げた。
「忠政、康勝。」
刹那が二人に声をかけると二人は元々座っていた場所に戻った。
「政宗殿、自らの命よりも家臣を大事にする気持ち、そして自らの命をかけてでも主君を守ろうとする家臣のこと、けして忘れてはなりませんよ。」
「はいっ。」
「では、輝宗殿より三人の身柄は引き渡されていますので、政宗殿、小十郎殿、成実殿には私に着いてきてもらい、南部家まで行きましょうか。」
こうして刹那は新たに政宗、小十郎、成実を引き連れて南部信直の元へと向かったのである。
道中、政宗、小十郎は刹那にここぞとばかりに質問を数多くしてきた。
どのように徳川家をここまで大きくしてきたのか、なぜに自らが天下人を目指そうとしないのか
そんな大きなことから始まり、内政や外交、家臣たちとの関わり方など、その質問の幅は多岐にわたった。
刹那はその質問にきちんと答えて二人の成長の糧としてやった。その結果もあり、三戸城へつく頃には政宗、小十郎、そして成実さえも、刹那を尊敬の念を抱くほどに変わったのである。
これにより東北の有力大名の中で反徳川を表明しているのは南部家だけとなった。
輝宗は家臣達を納得させるとすぐにほかの部屋で待機していた刹那を呼び上座を譲り自らは下座へと下がり頭を下げた。
「此度は伜、政宗が大変失礼を致しました。この責任を政宗に取らせ当主の座から降ろしました。どうか、徳川家への数々の無礼、政宗の身を持ってお許し願うことは叶いませんでしょうか。」
刹那は輝宗の隣でこちらを睨み付けている縛られた状態の政宗を見た。
「では、謙信。」
「はっ。」
刹那は近くに控えさせていた謙信に指示を出すと謙信は静かに立ちあがり己の刀を抜きながら政宗に近付いていった。
謙信は他を寄せ付けない越後の龍であった姿をそのまま見せつけながら政宗の首まで刀を持っていった。
謙信が刀を振り上げ今まさに振り下ろそうとした時、
「「お待ちくださりませっ!」」
二つの声が謙信の手を止めた。
その二つの声の持ち主は自分の席から刹那と輝宗達の間に入り刹那へ頭を下げた。
「殿の命の変わりに私の命をお取りください。」
「同じく、この首をお取りくださいっ!」
「小十郎殿と、もう一人はどなたかな。」
「伊達家家臣、伊達成実と申します。」
「伊達成実殿か。して、政宗殿の命を助けるかわりにお二人の命を取れと申しますか。」
「「はっ。」」
「殿は若さゆえに未熟なところも多々ありますが、伊達家になくてはならないお方。その方の為なら家臣として命など惜しくはありませぬ。」
「そうだ、殿は暴れん坊の俺のことも一門の一人として重宝して大事な戦も任せてくれる。そんな主を目の前で殺されるくらいなら、俺の命を差し出すっ!」
刹那は少し考えると
「輝宗殿。」
「はっ。」
「政宗殿とこの両名の身柄、こちらで引き取らせてもらっても良いですかな?もしそれが叶うのなら、今回のことは不問として徳川家は伊達家を歓迎いたしますが。いかがかな?」
「はっ。喜んでお受けいたします。」
「よし、これで伊達家も我ら徳川家の仲間となった。」
刹那がそう言うと政宗、小十郎、成実以外の伊達家の者は平伏した。
刹那は部屋に家臣達と政宗、小十郎、成実、そして輝宗のみとした場を作った。
「政宗殿、頭は冷えられましたかな?」
刹那はそう言いながら政宗の縄を自らほどいた。
「家中でこう決まったのであればそれに従うしかない。わしは父上より当主の座を終われた只の罪人よ。好きにするが良いわ。」
「では、小十郎殿と成実殿の命をもらい、政宗殿には原野に降ってもらうとしますか。」
「なっ!!」
「どうしましたか?」
「こいつらを殺すのか?」
「本人達が望んだことですから。自らの命を政宗殿を助ける変わりに差し出すと。」
忠政、康勝が二人の背後に立って刀を抜こうとした。
「まっ、待って!いや、お待ちくださいっ!!」
「どうなさった?」
「どうか、どうかこの政宗の首でこいつらを助けてやっていただけないでしょうか。こいつらはわしが元服する前からよく支えてくれた有能な武将です。必ずや徳川家の力となりましょう。ですから、どうか、どうか命だけは。」
政宗は泣きながら刹那に頭を下げた。
「忠政、康勝。」
刹那が二人に声をかけると二人は元々座っていた場所に戻った。
「政宗殿、自らの命よりも家臣を大事にする気持ち、そして自らの命をかけてでも主君を守ろうとする家臣のこと、けして忘れてはなりませんよ。」
「はいっ。」
「では、輝宗殿より三人の身柄は引き渡されていますので、政宗殿、小十郎殿、成実殿には私に着いてきてもらい、南部家まで行きましょうか。」
こうして刹那は新たに政宗、小十郎、成実を引き連れて南部信直の元へと向かったのである。
道中、政宗、小十郎は刹那にここぞとばかりに質問を数多くしてきた。
どのように徳川家をここまで大きくしてきたのか、なぜに自らが天下人を目指そうとしないのか
そんな大きなことから始まり、内政や外交、家臣たちとの関わり方など、その質問の幅は多岐にわたった。
刹那はその質問にきちんと答えて二人の成長の糧としてやった。その結果もあり、三戸城へつく頃には政宗、小十郎、そして成実さえも、刹那を尊敬の念を抱くほどに変わったのである。
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