チートな家臣はいかがですか?

織田っち

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第十章~東北統一への道~

東北統一7

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そこからの信直の行動は早かった。
津軽地方に進軍し、津軽為信に奪われた城を次々と奪い返しながら本拠地大浦城へと歩を進めた。

津軽為信は途中、同行している左近経由で刹那へ降伏の使者を送ろうとしたが、刹那の命を受けていた忍達に寄って到着する前にすべて討ち取られた。

信直が大浦城を包囲してから約一月ほどして大浦城は落城。
津軽為信は縄で縛られた状態で刹那の待つ三戸城へと連れてこられたのである。

「信直殿、津軽地方の取り戻しお見事でしたな。」
「はっ、ありがとうございます。左近殿のお力もお借りできましたので事がうまく進みました。」

「その者が津軽為信ですか?」

「はっ。」

信直は配下に為信の顔を上げさせるように指示し為信は顔を刹那のほうへ向けた。

「なぜじゃ、なぜに降伏の使者を切った!!」

「なんのことでしょうか?我らのところに降伏の使者など来ておりませんが?」

「なっ。どういうことじゃ!わしは何度も使者を送ったが、戻ってこなかった。それはお前が使者を切ったからではないのか!」

「当家は使者を目の前で切るような前はしません。私の前に来なかったのですからそのような真似もしようがありませんよ。」

「なっ、なんじゃと。」

「さて、津軽為信。南部家に謀反をして津軽地方を奪い取った罪により家康様より討伐の許可が降りたわけですが、なにか言い分はありますか?」

「ふっ。何を言おうが結末は決まっておる。好きにするが良いわ。」

「そうですか。では、3日後、津軽為信は切腹とします。」

刹那の言葉から3日後、津軽為信の切腹は執行された。

これにより南部家は旧領の津軽地方を取り戻し、徳川家に完璧に恭順した。

これにより東北地方は全て徳川家へ恭順の意示すことになり刹那が家康に任された東北地方の支配下置きは無事に達成された。

東北地方をまとめた刹那は一度報告の為に家康の待つ江戸城まで戻った。
道中、まだ会えていたかった最上義光にも会い最上家からも大きな歓迎を受けた。

そこで刹那を慕う政宗の姿を見てその変わりように驚きを隠せない義光ではあったが、甥の変化を微笑ましそうに見ていた。

刹那達は一月ほどをかけて各大名を再度訪問しながら江戸城へと戻ってきた。

「殿、神威刹那戻って参りました。」

「刹那、よくやってくれた。お前なら成し遂げると信じていたぞ。」

「ありがとうございます。本当は戦をせずにまとめあげたかったのですが、それは叶わず申し訳なく思っております。」

「なに、当家の兵は損なわれておらぬ。問題はなかろう。それに南部家を従えるにはせねばならぬ戦だったのだ。して、首尾はどうだ?」

「書状にて先にご報告差し上げたように東北の大名達は皆徳川家に恭順致しました。これから先は内政改革に移りたく思っております。」

「そうか。それで、後ろに控える者が伊達家の暴れ者らか?」

「お初にお目にかかります。伊達家前当主で現在は神威様の元で武将としてあるべき姿を学ばせていただいております伊達政宗と申します。」

「伊達政宗が家臣、片倉小十郎と申します。」

「同じく、伊達成実にございます。」

「ほう、聞いていたよりも立派に対応できるではないか。」

「ありがたき幸せ。神威様に鍛えていただいたおかげでございます。これよりは家康様へ忠誠を誓い、徳川家のために努力して参ります。」

「そうか、刹那から学びよく励め。さすればその努力にこの家康必ず報いようぞ。」

「はっ!!」

家康へ東北統一の報告をした刹那はおとわと空の待つ江戸城の神威屋敷へと向かった。

「お帰りなさいませ。」

「お帰りなさいませ父上。」

「おとわ、空ただいま。長く留守にして済まなかったね。江戸での暮らしはどうだ?」

「えぇ、私も空も楽しんで生活をしておりますよ。」

「伊勢での暮らしも楽しかったですが、江戸も賑やかで楽しいです!!」

「そうか、それは良かった。」

久々の家族水入らずの会話に心を落ち着かせる刹那であった。

その夜は家族で優雅に食事を取った後、おとわと二人で夫婦の時間を過ごしていた。
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