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第十一章~敵は島津家!!九州大決戦~
九州征伐
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刹那の護衛には左近、丹波のみが同行することになり、ほかは伊賀衆の忍びが影より護衛をするのみであった。
謙信はと言うと久々に宿敵であった信玄もとい海玄にあったので刹那が戻るまで伊勢にいるとの事で直春の指南役を任せることとした。
京への道中、織田家へも顔を出すなど、ゆっくりと進んだ刹那だったが、問題などは特に起きることもなく京へと着いた。京にある神威屋敷へと一度腰を下ろした刹那の元へ近衛邸の下人と思われる者が来て、近衛前久からの書状を置いて行った。
「殿、前久様はなんと?」
「あぁ、京に着いたと聞いた。夜に酒でも酌み交わしたいとのことだ。要は近衛邸への招待という事だ。」
「では早速手土産を準備いたします。」
「あぁ、左近任せた。」
「神威殿、待っておったぞ。」
夜、近衛前久への献上品をたくさん用意して近衛邸へ赴くと盛大歓迎を受けた。
「皆の者は下がって良いぞ。麿と神威殿だけで今宵はゆるりと過ごすのでのぅ。」
前久はそう言うと給仕を終えた女性陣も下がらせて刹那と二人だけの空間を作った。
「待っていたぞ。来るのが遅いではないか。」
「申し訳ありません。その代わり、前久様がお望みの物をお持ちいたしましたので。」
「あぁ。神威領の献上品はほかの公家へのうけも良いからな。多くあって困ることがない。」
「言っていただければ定期的にお持ちいたしますよ?もちろん内密に。」
「おお、頼めるか?」
「前久様よりの頼みとあれば用意させていただきますよ。色々お世話になっておりますから。」
「では頼むぞ。それで、今回私にやらせたいこととはなんなのだ?」
「それはでございますね。」
翌日、刹那は帝へ謁見していた。
もちろん、帝のそばには昨日、酒を酌み交わした近衛前久の姿もあった。
「帝の御成である。」
刹那は平伏して帝が来るのを待った。
「面をあげよ。」
帝の言葉を前久が代弁する。
「帝、この神威刹那そして、その主の徳川家康。今回も献上品をたくさん持ってきております。」
側仕えの者が刹那が持ってきた献上品の目録を読み上げた。
「帝は大層喜びのことである。これからも忠勤に励むように。」
「はっ!!」
「帝、この神威刹那より九州において帝に仇なす者を征伐したいとの願い出が出ております。」
「ではそのように。」
帝の言葉を前久が聞き、代弁する。
「帝は、錦の旗を神威刹那に貸し出し、皇軍として帝に仇なす不届き者を討伐せよと仰せである。」
「はっ。ありがたき幸せ。この神威刹那。必ずや帝のご期待にお答えして見せます。」
そして刹那はこれまでの帝への貢献などを考慮され、家康に正三位である権大納言の官位を、刹那は従三位権中納言の位が与えられた。
また、今回刹那からの願いで直虎に正五位下である兵部大輔が与えられることになり、ほかにも徳川家の者やその家臣らにいくつかの官位が与えられた。
そのほかにもこれまでの徳川家、その傘下である家々の忠勤が認められて様々な恩恵がもたらされた。
その夜、刹那は前久を屋敷に招いて宴を催していた。
「前久様、本日はありがとうございました。倅である直虎にもあそこまでの官位をご用意いただきまして。」
「なに、神威殿の息子であり、現神威家当主であるのだ、あれくらいは力を有しておらねば示しがつかぬ。」
「もったいなきお言葉。」
「それとな。私の権限で託せる官位、まぁ、さほど高い位ではないが徳川家康殿に任命権を渡すこととした故、それも徳川家への土産とせよ。」
「おぉ、それは家康様もお喜びになります。益々忠勤に励みましょう。」
「それとな。神威殿に頼みがあってな。」
「ほかの公家の近衛家包囲でございましょうか?」
「ほう、もうすでに耳に入っておったか。」
「はい、好にさせていただいております菊亭晴季様よりお話を聞かせていただいておりました。どうも一条家などが前久様の強さに御嫉妬なされているとか。」
「うむ。自分の金づるである羽柴家などが思うように資金を寄越せぬ故に苛立っているのもあるのであろう。確かに羽柴秀吉と言う男。信長の家臣であった当時は織田家の使者としてよく京へも来ておったからそれに一条が目を付けたのであろうが、私はあいつが好かん。金さえ与えれば公家も従わせることが出来ると考えておる。確かに公家も金には困っておるが公家としての心構えがある。故に金だけで味方を選ぶのは身を滅ぼす。」
「一条様は焦っておられたのでしょう。徳川家が近衛家に着いたことでそれに対抗するためにはどのようにすれば良いかと。そのためには京へ近く、ある程度力を有した武家でなくてはならない。」
「ま、一条に情をかける義理はない。」
「家康様にもお話をしておけますので、なにかあればすぐに御連絡を。」
「あぁ。持ちつ持たれつで頼むぞ。」
「はっ。」
謙信はと言うと久々に宿敵であった信玄もとい海玄にあったので刹那が戻るまで伊勢にいるとの事で直春の指南役を任せることとした。
京への道中、織田家へも顔を出すなど、ゆっくりと進んだ刹那だったが、問題などは特に起きることもなく京へと着いた。京にある神威屋敷へと一度腰を下ろした刹那の元へ近衛邸の下人と思われる者が来て、近衛前久からの書状を置いて行った。
「殿、前久様はなんと?」
「あぁ、京に着いたと聞いた。夜に酒でも酌み交わしたいとのことだ。要は近衛邸への招待という事だ。」
「では早速手土産を準備いたします。」
「あぁ、左近任せた。」
「神威殿、待っておったぞ。」
夜、近衛前久への献上品をたくさん用意して近衛邸へ赴くと盛大歓迎を受けた。
「皆の者は下がって良いぞ。麿と神威殿だけで今宵はゆるりと過ごすのでのぅ。」
前久はそう言うと給仕を終えた女性陣も下がらせて刹那と二人だけの空間を作った。
「待っていたぞ。来るのが遅いではないか。」
「申し訳ありません。その代わり、前久様がお望みの物をお持ちいたしましたので。」
「あぁ。神威領の献上品はほかの公家へのうけも良いからな。多くあって困ることがない。」
「言っていただければ定期的にお持ちいたしますよ?もちろん内密に。」
「おお、頼めるか?」
「前久様よりの頼みとあれば用意させていただきますよ。色々お世話になっておりますから。」
「では頼むぞ。それで、今回私にやらせたいこととはなんなのだ?」
「それはでございますね。」
翌日、刹那は帝へ謁見していた。
もちろん、帝のそばには昨日、酒を酌み交わした近衛前久の姿もあった。
「帝の御成である。」
刹那は平伏して帝が来るのを待った。
「面をあげよ。」
帝の言葉を前久が代弁する。
「帝、この神威刹那そして、その主の徳川家康。今回も献上品をたくさん持ってきております。」
側仕えの者が刹那が持ってきた献上品の目録を読み上げた。
「帝は大層喜びのことである。これからも忠勤に励むように。」
「はっ!!」
「帝、この神威刹那より九州において帝に仇なす者を征伐したいとの願い出が出ております。」
「ではそのように。」
帝の言葉を前久が聞き、代弁する。
「帝は、錦の旗を神威刹那に貸し出し、皇軍として帝に仇なす不届き者を討伐せよと仰せである。」
「はっ。ありがたき幸せ。この神威刹那。必ずや帝のご期待にお答えして見せます。」
そして刹那はこれまでの帝への貢献などを考慮され、家康に正三位である権大納言の官位を、刹那は従三位権中納言の位が与えられた。
また、今回刹那からの願いで直虎に正五位下である兵部大輔が与えられることになり、ほかにも徳川家の者やその家臣らにいくつかの官位が与えられた。
そのほかにもこれまでの徳川家、その傘下である家々の忠勤が認められて様々な恩恵がもたらされた。
その夜、刹那は前久を屋敷に招いて宴を催していた。
「前久様、本日はありがとうございました。倅である直虎にもあそこまでの官位をご用意いただきまして。」
「なに、神威殿の息子であり、現神威家当主であるのだ、あれくらいは力を有しておらねば示しがつかぬ。」
「もったいなきお言葉。」
「それとな。私の権限で託せる官位、まぁ、さほど高い位ではないが徳川家康殿に任命権を渡すこととした故、それも徳川家への土産とせよ。」
「おぉ、それは家康様もお喜びになります。益々忠勤に励みましょう。」
「それとな。神威殿に頼みがあってな。」
「ほかの公家の近衛家包囲でございましょうか?」
「ほう、もうすでに耳に入っておったか。」
「はい、好にさせていただいております菊亭晴季様よりお話を聞かせていただいておりました。どうも一条家などが前久様の強さに御嫉妬なされているとか。」
「うむ。自分の金づるである羽柴家などが思うように資金を寄越せぬ故に苛立っているのもあるのであろう。確かに羽柴秀吉と言う男。信長の家臣であった当時は織田家の使者としてよく京へも来ておったからそれに一条が目を付けたのであろうが、私はあいつが好かん。金さえ与えれば公家も従わせることが出来ると考えておる。確かに公家も金には困っておるが公家としての心構えがある。故に金だけで味方を選ぶのは身を滅ぼす。」
「一条様は焦っておられたのでしょう。徳川家が近衛家に着いたことでそれに対抗するためにはどのようにすれば良いかと。そのためには京へ近く、ある程度力を有した武家でなくてはならない。」
「ま、一条に情をかける義理はない。」
「家康様にもお話をしておけますので、なにかあればすぐに御連絡を。」
「あぁ。持ちつ持たれつで頼むぞ。」
「はっ。」
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