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第十一章~敵は島津家!!九州大決戦~
九州征伐2
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五摂家のひとつである近衛家であったが、徳川、神威を味方に着けたことでその存在は1つ抜きん出た形となっていた。
また、その事は徳川家にとっても朝廷への願いが通りやすいと言う意味でメリットが大きかった。
刹那が行った内政改革などで資金には困らない徳川家に取って金で買える官位はとても有り難いもので、刹那は自らの資金も徳川家名義として献上していた。そのため、献上金の徳川家の総額は莫大なもので宮中の儀礼などの資金のほとんどが徳川家の資金によって行われていると言っても過言ではないほどであった。
朝廷としては家康から更に資金を得るために更に高い官位を与えようとする流れがあるが、それを一条家などが阻止している状態である。
それを晴季や前久から聞いていた刹那は前久の地盤を更に強固とするためにこうして度々前久へ書状や目通りを行っていたのである。
前久は刹那からの支援を受け、まずは比較的近衛家寄りであった鷹司家の懐柔から開始した。
一方、京でのやるべきことを終えた刹那は霧山御所へと戻った。
「父上、お帰りなさいませ。京はいかがでしたか?」
「あぁ、帝へ無事に謁見でき、新たに従三位権中納言を賜った。」
「それはおめでとうございます。」
「直虎、お前にも正五位下兵部大輔を賜ったぞ。これでお前も官位持ちだ。」
「私もでございますか。」
「あぁ、前久様のご厚意だ。恥じぬ働きをせよ。」
「はっ!!」
「それでな、これを。」
刹那がそう言うと部屋の外に控えていた左近は入ってきて、一つの桐の箱を直虎に手渡した。
「こっ、これは!!」
「帝より賜った。錦の御旗だ。これを掲げて島津討伐へ向かうことになるだろう。」
「しっ、しかし、家康様にはなんと?」
「殿には前々から話してある。本当は殿に総大将をお願いしていたのだが、東北を収めたばかりで江戸を離れるわけにはいかぬ故、神威家に一任すると丸投げされてしまった。」
刹那は頭を抱えながらそう答えた。
「ははは、本当に父上は家康様に信頼されておるのですね。」
「ありがたいことだが、本当は殿が出れぬならご子息である信康様へご出馬をお願いしたいのだが。」
「信康様もご出馬できぬのですか?」
「あぁ。どうやら体調が優れぬようでな。九州への出陣は難しいらしい。」
「それはご心配ですな。」
「まぁ、そんなわけで直虎、お前が島津討伐の総大将だ。良いな?」
「はっ。かしこまりました。」
直虎は粛々と遠征軍の準備を進め、後は九州へ放っている忍びから島津家が動いたと言う知らせを待つばかりであった。
直虎が準備を進めている間、刹那は霧山御所を離れて再び江戸へと戻ってきていた。
「殿、神威殿が参られました。」
「そうか、通せ。」
小姓から刹那が来たと聞いた家康はすぐに部屋へ通すように指示。
「刹那、首尾はどうだ?」
「はい。錦の御旗を無事にお借りすることができました。ですが、良いのですか?」
「何がだ?」
「錦の御旗は皇軍の証、その総大将を倅の直虎に務めさせていただいても。本来であれば主家である徳川家のどなたかに総大将をしていただくのが筋のはず。」
「私が良いと言ったのだ。問題なかろう。」
「普段の総大将であれば何も申しませんが今回の場合はことが違います。皇軍の総大将では主家をないがしろにしているように他家から見えましょう。せめてご子息の信康様へ総大将を御命じてくだされば。」
「ふっ、刹那。私はお前を信じている。そしてお前が育てた後継者である直虎もな。だからこそ、あえて今回の総大将も任せたのだ。この戦で総大将として立派に勤め上げることができれば、信康を支える者としてこれほど頼りになる男はいない。私にとっての刹那のような存在を信康に作ってやりたいのだ。」
「殿。」
「なぁに、お前の倅だ。島津は強いと聞いているがなんとかできると思っておる。信康に仮病を使わせるだけの価値がある戦が見られそうぞ。」
「やはり、信康様へ仮病でございましたか。」
「やはり気付いておったか?」
「殿の考えを察するのも私の役目ですゆえ。」
それから刹那は家康へ京でのことや、これから予想される他家の動きなど政治的なことを話した後、江戸城を後にして屋敷へと戻り、ちょうど江戸へ来ていた本多忠勝、酒井忠次、榊原康政、本多正信らと酒を酌み交わしたのである。
刹那が江戸でやるべきことを終えて伊勢へ戻ってきたその日、伊勢へ驚くべき知らせが届けられた。
竜造寺家、島津家の軍門へ降る。そして大友領へ侵攻
また、その事は徳川家にとっても朝廷への願いが通りやすいと言う意味でメリットが大きかった。
刹那が行った内政改革などで資金には困らない徳川家に取って金で買える官位はとても有り難いもので、刹那は自らの資金も徳川家名義として献上していた。そのため、献上金の徳川家の総額は莫大なもので宮中の儀礼などの資金のほとんどが徳川家の資金によって行われていると言っても過言ではないほどであった。
朝廷としては家康から更に資金を得るために更に高い官位を与えようとする流れがあるが、それを一条家などが阻止している状態である。
それを晴季や前久から聞いていた刹那は前久の地盤を更に強固とするためにこうして度々前久へ書状や目通りを行っていたのである。
前久は刹那からの支援を受け、まずは比較的近衛家寄りであった鷹司家の懐柔から開始した。
一方、京でのやるべきことを終えた刹那は霧山御所へと戻った。
「父上、お帰りなさいませ。京はいかがでしたか?」
「あぁ、帝へ無事に謁見でき、新たに従三位権中納言を賜った。」
「それはおめでとうございます。」
「直虎、お前にも正五位下兵部大輔を賜ったぞ。これでお前も官位持ちだ。」
「私もでございますか。」
「あぁ、前久様のご厚意だ。恥じぬ働きをせよ。」
「はっ!!」
「それでな、これを。」
刹那がそう言うと部屋の外に控えていた左近は入ってきて、一つの桐の箱を直虎に手渡した。
「こっ、これは!!」
「帝より賜った。錦の御旗だ。これを掲げて島津討伐へ向かうことになるだろう。」
「しっ、しかし、家康様にはなんと?」
「殿には前々から話してある。本当は殿に総大将をお願いしていたのだが、東北を収めたばかりで江戸を離れるわけにはいかぬ故、神威家に一任すると丸投げされてしまった。」
刹那は頭を抱えながらそう答えた。
「ははは、本当に父上は家康様に信頼されておるのですね。」
「ありがたいことだが、本当は殿が出れぬならご子息である信康様へご出馬をお願いしたいのだが。」
「信康様もご出馬できぬのですか?」
「あぁ。どうやら体調が優れぬようでな。九州への出陣は難しいらしい。」
「それはご心配ですな。」
「まぁ、そんなわけで直虎、お前が島津討伐の総大将だ。良いな?」
「はっ。かしこまりました。」
直虎は粛々と遠征軍の準備を進め、後は九州へ放っている忍びから島津家が動いたと言う知らせを待つばかりであった。
直虎が準備を進めている間、刹那は霧山御所を離れて再び江戸へと戻ってきていた。
「殿、神威殿が参られました。」
「そうか、通せ。」
小姓から刹那が来たと聞いた家康はすぐに部屋へ通すように指示。
「刹那、首尾はどうだ?」
「はい。錦の御旗を無事にお借りすることができました。ですが、良いのですか?」
「何がだ?」
「錦の御旗は皇軍の証、その総大将を倅の直虎に務めさせていただいても。本来であれば主家である徳川家のどなたかに総大将をしていただくのが筋のはず。」
「私が良いと言ったのだ。問題なかろう。」
「普段の総大将であれば何も申しませんが今回の場合はことが違います。皇軍の総大将では主家をないがしろにしているように他家から見えましょう。せめてご子息の信康様へ総大将を御命じてくだされば。」
「ふっ、刹那。私はお前を信じている。そしてお前が育てた後継者である直虎もな。だからこそ、あえて今回の総大将も任せたのだ。この戦で総大将として立派に勤め上げることができれば、信康を支える者としてこれほど頼りになる男はいない。私にとっての刹那のような存在を信康に作ってやりたいのだ。」
「殿。」
「なぁに、お前の倅だ。島津は強いと聞いているがなんとかできると思っておる。信康に仮病を使わせるだけの価値がある戦が見られそうぞ。」
「やはり、信康様へ仮病でございましたか。」
「やはり気付いておったか?」
「殿の考えを察するのも私の役目ですゆえ。」
それから刹那は家康へ京でのことや、これから予想される他家の動きなど政治的なことを話した後、江戸城を後にして屋敷へと戻り、ちょうど江戸へ来ていた本多忠勝、酒井忠次、榊原康政、本多正信らと酒を酌み交わしたのである。
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