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第十一章~敵は島津家!!九州大決戦~
九州征伐5
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「はい。別働隊が1つずつでないといけないという決まりはありません。元より籠城するつもりがないのです。兵を出し惜しみするよりは出す時は出し出さない時は出さない。そうしたほうが消耗も軽微となりましょう。」
「では、その後続は我らにお任せいただけますかな?」
そう羽柴秀長が声を上げた。
「やっていただけますか?」
「うむ。我らは軍の人数は少ないが兄上より騎馬隊と鉄砲隊をそれぞれ2500ずつ配備された軍だ。私が左翼に騎馬隊と共に進み、この堀尾吉晴が鉄砲隊を率いて右翼を攻撃しよう。」
「わかりました。では、第二陣の別働隊は羽柴家にお願いします。」
これにより第二の左翼、右翼は羽柴家が担当することとなり、大友家はこれまでの疲弊も加味して今回は後続での遊撃部隊へと配置された。
「では、皆々様、今回の戦で龍造寺を降し鼻高々になっている島津の鼻を圧し折ってやりましょうぞ!!」
軍議から10日ほどが経過した日、島津軍総勢5万が大友館へと進軍してきた。
「相手は5万、我らとそこまで変わらぬ兵力か。」
「やはり相手もこの初戦がこれからの戦いの鍵になる戦だと理解しているのでしょう。出せるほぼ全軍をこの戦に持ってきていると思われます。」
直虎の声に昌幸が答えた。
「昌幸、軍の配置は問題ないか。」
「はっ。各軍予定通りの位置に陣取っております。」
「では、島津の戦をされる前に我々の戦へとこの戦場の空気を支配せねばならんな。」
「殿が申されておりました島津のお家芸は忠勝様、輝元様へは伝えてあります。間違っても引っかかることはありません。」
二人がそう話をしていると後ろから声がした。
「長門守か。敵の布陣、主要武将は把握したか?」
「はっ。敵は総大将、島津義久、主要武将として弟の義弘、歳久、家久、山田有信、新納忠元、上井覚兼らがおります。陣形が魚鱗の陣。先陣は島津義弘。後続に歳久がおりました。」
「そうか。義弘の武勇で押し切れるならそれも良し、駄目なら釣り野伏せに切り替えるために知恵者の歳久を後続に持ってきたか。」
「大殿より、言われた島津四兄弟の特徴ですな。」
刹那が直虎達に話したのは九州という離れた場所の武将の知識がない状態では策は練れないと説明した。
そこで話したのが島津四兄弟それぞれの特徴であった。
嫡男で当主の島津義久は総大将としてしっかりと兄弟、家臣を束ねる人望の男。
次男で随一の武勇を有する島津義弘。この男が前に出る戦での島津軍の勢いの凄さは本多忠勝にも劣らない。
三男で兄弟一の知恵者である島津歳久。歳久の知恵なくして島津家のここまでの勢力拡大はなかった。
四男で優れた軍略の才の持ち主である島津家久。義弘に次ぐ武勇を有しながら軍略にも優れた戦える軍師。
その個性を生かすための布陣を島津は基本としていた。
一方、島津軍本陣では島津義久が大友館外に布陣する連合軍を見ていた。
「大友め、九州の雌雄を決する戦に余所者の力を借りよったか。」
「龍造寺亡き今、単独では我々を抑えられないと判断したのでしょう。やはり食えぬ男でございます。」
「有信。敵はどこぞの軍だ。」
「旗印を見るに本州をほぼ纏めた徳川の軍でございますかな。」
「徳川か。噂に聞く神威の旗印はあるか。」
「はい、ございます。布陣を見るに今回の総大将を務めるのはその神威かと。」
「徳川の右腕として凄まじい手腕を持つとこの九州でも噂になる神威がいるとなるとこの戦、難しいものになるやも知れぬな。」
「はい。心してかかるべきかと。」
渋い顔をした義久に有信は賛同した。
それから数時間ほどにらみ合いが続いた。
「どうやらあちらも我らに攻めさせたいらしいな。」
「釣り野伏せを成功させるためには相手が攻勢であるように見せねばなりませんからな。」
「そのために忠勝殿を先鋒としたのだ。毛利や羽柴に先鋒を任せれば功名に焦り指示を聞かない可能性もあるからな。」
「忠勝殿も大殿を師と仰ぐお方。策の意図をきちんと理解なされております。問題はありますまい。」
それからまもなくして戦は始まった。
当初は本多忠勝隊と島津義弘隊が互いに見事な指揮を見せて拮抗していたが段々と数で勝る徳川軍が押してきた。
「ぐっ、敵の本多忠勝とやらもなかなかやりおるわ。なかなかこちらが攻めることが出来んわ。」
「義弘様、後続の歳久様より伝令。徐々に後退しながら釣り野伏せに移行するとの事でございます。」
「わかった。お前ら、後退だっ!!」
義弘の声を合図に島津軍は後退を始めた。
それを見た忠勝は
「来たか。島津が後退を始めた!陣形を崩さぬように追撃をする!」
本多忠勝隊の追撃に合わせて後続の毛利隊も軍を進めた。
「では、その後続は我らにお任せいただけますかな?」
そう羽柴秀長が声を上げた。
「やっていただけますか?」
「うむ。我らは軍の人数は少ないが兄上より騎馬隊と鉄砲隊をそれぞれ2500ずつ配備された軍だ。私が左翼に騎馬隊と共に進み、この堀尾吉晴が鉄砲隊を率いて右翼を攻撃しよう。」
「わかりました。では、第二陣の別働隊は羽柴家にお願いします。」
これにより第二の左翼、右翼は羽柴家が担当することとなり、大友家はこれまでの疲弊も加味して今回は後続での遊撃部隊へと配置された。
「では、皆々様、今回の戦で龍造寺を降し鼻高々になっている島津の鼻を圧し折ってやりましょうぞ!!」
軍議から10日ほどが経過した日、島津軍総勢5万が大友館へと進軍してきた。
「相手は5万、我らとそこまで変わらぬ兵力か。」
「やはり相手もこの初戦がこれからの戦いの鍵になる戦だと理解しているのでしょう。出せるほぼ全軍をこの戦に持ってきていると思われます。」
直虎の声に昌幸が答えた。
「昌幸、軍の配置は問題ないか。」
「はっ。各軍予定通りの位置に陣取っております。」
「では、島津の戦をされる前に我々の戦へとこの戦場の空気を支配せねばならんな。」
「殿が申されておりました島津のお家芸は忠勝様、輝元様へは伝えてあります。間違っても引っかかることはありません。」
二人がそう話をしていると後ろから声がした。
「長門守か。敵の布陣、主要武将は把握したか?」
「はっ。敵は総大将、島津義久、主要武将として弟の義弘、歳久、家久、山田有信、新納忠元、上井覚兼らがおります。陣形が魚鱗の陣。先陣は島津義弘。後続に歳久がおりました。」
「そうか。義弘の武勇で押し切れるならそれも良し、駄目なら釣り野伏せに切り替えるために知恵者の歳久を後続に持ってきたか。」
「大殿より、言われた島津四兄弟の特徴ですな。」
刹那が直虎達に話したのは九州という離れた場所の武将の知識がない状態では策は練れないと説明した。
そこで話したのが島津四兄弟それぞれの特徴であった。
嫡男で当主の島津義久は総大将としてしっかりと兄弟、家臣を束ねる人望の男。
次男で随一の武勇を有する島津義弘。この男が前に出る戦での島津軍の勢いの凄さは本多忠勝にも劣らない。
三男で兄弟一の知恵者である島津歳久。歳久の知恵なくして島津家のここまでの勢力拡大はなかった。
四男で優れた軍略の才の持ち主である島津家久。義弘に次ぐ武勇を有しながら軍略にも優れた戦える軍師。
その個性を生かすための布陣を島津は基本としていた。
一方、島津軍本陣では島津義久が大友館外に布陣する連合軍を見ていた。
「大友め、九州の雌雄を決する戦に余所者の力を借りよったか。」
「龍造寺亡き今、単独では我々を抑えられないと判断したのでしょう。やはり食えぬ男でございます。」
「有信。敵はどこぞの軍だ。」
「旗印を見るに本州をほぼ纏めた徳川の軍でございますかな。」
「徳川か。噂に聞く神威の旗印はあるか。」
「はい、ございます。布陣を見るに今回の総大将を務めるのはその神威かと。」
「徳川の右腕として凄まじい手腕を持つとこの九州でも噂になる神威がいるとなるとこの戦、難しいものになるやも知れぬな。」
「はい。心してかかるべきかと。」
渋い顔をした義久に有信は賛同した。
それから数時間ほどにらみ合いが続いた。
「どうやらあちらも我らに攻めさせたいらしいな。」
「釣り野伏せを成功させるためには相手が攻勢であるように見せねばなりませんからな。」
「そのために忠勝殿を先鋒としたのだ。毛利や羽柴に先鋒を任せれば功名に焦り指示を聞かない可能性もあるからな。」
「忠勝殿も大殿を師と仰ぐお方。策の意図をきちんと理解なされております。問題はありますまい。」
それからまもなくして戦は始まった。
当初は本多忠勝隊と島津義弘隊が互いに見事な指揮を見せて拮抗していたが段々と数で勝る徳川軍が押してきた。
「ぐっ、敵の本多忠勝とやらもなかなかやりおるわ。なかなかこちらが攻めることが出来んわ。」
「義弘様、後続の歳久様より伝令。徐々に後退しながら釣り野伏せに移行するとの事でございます。」
「わかった。お前ら、後退だっ!!」
義弘の声を合図に島津軍は後退を始めた。
それを見た忠勝は
「来たか。島津が後退を始めた!陣形を崩さぬように追撃をする!」
本多忠勝隊の追撃に合わせて後続の毛利隊も軍を進めた。
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