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14戦目-E、4月、白河政宗編
戦術ランクEのエクセレントクリアとリミット解除条件の検証
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雑魚ロボのムシにも個々に敵を探るレーダーくらいは搭載されてる。
半径20メートルくらいは探索出来た。
そうでなければ戦闘員に撃たれ放題なのだから。
そんな訳で戦闘を放棄して時間が経つのを部屋に閉じ籠もって祈るように待っていた政宗はたまたま通り掛かったムシに窓を破壊されて襲撃されていた。
戦術ランクEのムシだ。
つまり、その敵機は、
ムシd-2。
耐久値3。
と雑魚中の雑魚だったのだが、政宗の心は既に折れてた為、
「ひいっ! 来るなっ!」
武器も出さずに怯えるだけだった。
簡単にムシに覆い被さられ、下側に付いた銃口からビームを撃たれる。
だが、雑魚は雑魚だ。
ビームの威力が1か、2なのだろう。
5はないはずだ。
なので、肉体強化13の政宗は、
「痛い、止めろ、痛いっ!」
この程度のリアクションだった。
ぶっちゃければ、台所での料理中に熱したフライパンの油が素肌に跳ね地味に熱い程度だ。
のしかかられてる重量の方が痛いくらいだった。
それでも、さすがに10回も攻撃されたら政宗も逆切れ気味に、
「止めろって言ってるだろうがっ!」
レイガンを出して一撃でムシを葬り去った。
その直後である。
「ああ~、倒しちゃったの? パーフェクトを狙いたかったのに~」
割れた窓の外でジェットウィングで浮いてる葵がそう声を掛けてきた。
「助けにくるのが遅いんだよっ!」
完全な逆切れで政宗が言う中、
「はあ? ともかく私、エクセレントクリアを狙ってるからフィールドボスにはまだ手を出さないでよね」
そう言い残して葵はさっさと飛んでいき、
「遅いんだよ、助けにくるのが」
部屋に残された政宗はそう呟いたのだった。
◇
途中でエアバイクと合流して新たなNEタンクをチャージしてエアバイクと別れ、単独で雑魚を狩り続けた葵はラスト1分にはエアバイクと合流してブルーフィールド全域を飛行して移動によるムシの生き残りがいないかの確認作業をする余裕がギリギリあった。
そして大丈夫だと確認してフィールドボスに向かったのが10秒前。
ビッグムシb-01。
耐久値200。
レイガトリングガンで秒殺して、
『フィールドボス撃破に伴い、ブルーフィールドが解除されます』
そのアナウンスを画面で確認したのだった。
◇
【戦術ランクEブルーフィールド、エクセレントクリア】ボーナス、全ステータス数値+2、ナノマシンの成長ポイント、150ポイント、アイテムを1つ選択出来ます。(制限時間5分)。
えっ、選択アイテムは1個だけなの?
まあ、戦術ランクEだからね。
でもエクセレントクリアなんだからいいのを出してよね。
兄の春樹とディナーを楽しみながら、期待で胸を膨らました葵が選択画面を確認すると、
NEタンク1000-3。
NEタンク900-3、NEタンク300の2点セット。
NEタンク800-3、NEタンク300-2の2点セット。
NEタンク700-4、NEタンク200の2点セット。
NEタンク600-5。
NEタンク500-6。
NEタンク400-7、NEタンク200の2点セット。
NEタンク300-10。
NEタンク200-15。
NEタンク100-30。
NEタンク変形容器3000。
想像以上。
NEタンクが合計3000な訳ね。悪くないわ。
寧ろ、戦術ランクEのエクセレントクリア、後5回くらい取りたいかも。
葵はNEタンク600-5を選び、更に武器庫40に到達した際に武器庫スペース+2の他に、
レイカノン砲-20.5・シリウス。
レイカノン砲-40・シリウス。
レイカノン砲-44・シリウス。
選択画面が出て、葵は遠慮なくレイカノン砲-44・シリウスを選んだ後、御機嫌で兄、春樹との食事を楽しんだのだった。
◇
雪弘:マジで、マジで?
雪弘:戦術ランクEのエクセレントクリアってNEタンク合計3000なの?
葵:ええ。でもボックスが屋内から動かないからフィールドカウントが短過ぎてかなり大変だけどね。
雪弘:へ~。
葵:こちらからも質問。武器庫40でレイカノン砲の20.5と40と44の選択画面が出たんだけど、あってる?
桜太:んっ? あってねえだろ。武器庫は30以上は武器庫スペースだけだぞ。
月豊:え? 違うだろ。オレ、武器庫40でレイガトリングガンが出たぞ。選択じゃなかったけど。50でも出たから。
桜太:そうなのか?
葵:花川さん、もしかして既に武器庫に持ってた?
月豊:そう言えば2個目だったな。
葵:私も全部持ってたわ。
順平:やっぱり。何か条件があったんだよ、桜太。
桜太:マジか~。
桜太:そうだ、葵、おまえの戦歴を教えてくれ。
葵:? どうして?
桜太:戦術ランクCをエクセレントクリアしたのにダイがリミット解除しなくてな。
雪弘:オレはちゃんと取れたぜ。
葵:各務君だけ? カラス君は今日は出なかったの?
順平:いや、オレもちゃんと取ったよ。成長数値の下のMaxが消えてた。
月豊:オレも。
葵:花川さんも? 全員同じブルーフィールドで取ったの?
桜太:いや、さすがに人数制限があると踏んで2人ずつ+オレで分けた。
葵:ふ~ん。あれ、夏目さんは?
桜太:御曹司は今夜は都合が悪いんだと。それより戦歴を教えてくれ。
葵:いいけど。今の私の戦歴は【MVP(A2、B4、C1)】【撃墜王(A1、B3、C1)】【スコアレコード(ルーキー)】【アタックレコード(B)】【パーフェクト(F1)】【EC(C1、E1)】【生還者】よ。
桜太:やはりーー生還者、これか、リミット解除の条件は?
順平:いやいや。オレ、生還者なんて持ってないし。
順平:レコードの方じゃないか? オレ、Dのスピードレコード持ってるし。
桜太:あれ、そうなのか?
順平:前に話しただろ。ブルーフィールドが発生した瞬間、眼の前にフィールドボスが居てパニクってレイ手榴弾を投げて爆発に巻き込まれた話。死に掛けたから、あの時。
月豊:でもオレ持ってないぞ、レコードなんて。
雪弘:オレも。
桜太:花川、おまえは何か変わった戦歴を持ってねえのか?
月豊:変わったの? 今はもうないけど、前に【インフェリア・コレクター】ってのを持ってたな。
葵:何それ? 当たり前のように言ったけど?
桜太:どうやって取るんだ、それ?
月豊:ブルーフィールドの下位を何周もして選択アイテムのコンプリートを目指してたらいつの間にか戦歴の最後に付いてた。
順平:何でそんな事をやったのか聞いても?
月豊:全部揃えてみたいじゃん。
順平:なるほど、確かにコレクターだな。
葵:何か特別な戦歴って事かしら?
桜太:そうかもな。オレもBのスピードレコードを持ってるから。
葵:あれ、私も一瞬だけBのスピードレコードを持ってたわよ。
葵:もしかして?
桜太:ああ、あの病院の2回目の時に倒したら貰えた。
葵:ったく。
桜太:いやいや、オレは悪くねえだろ。
半径20メートルくらいは探索出来た。
そうでなければ戦闘員に撃たれ放題なのだから。
そんな訳で戦闘を放棄して時間が経つのを部屋に閉じ籠もって祈るように待っていた政宗はたまたま通り掛かったムシに窓を破壊されて襲撃されていた。
戦術ランクEのムシだ。
つまり、その敵機は、
ムシd-2。
耐久値3。
と雑魚中の雑魚だったのだが、政宗の心は既に折れてた為、
「ひいっ! 来るなっ!」
武器も出さずに怯えるだけだった。
簡単にムシに覆い被さられ、下側に付いた銃口からビームを撃たれる。
だが、雑魚は雑魚だ。
ビームの威力が1か、2なのだろう。
5はないはずだ。
なので、肉体強化13の政宗は、
「痛い、止めろ、痛いっ!」
この程度のリアクションだった。
ぶっちゃければ、台所での料理中に熱したフライパンの油が素肌に跳ね地味に熱い程度だ。
のしかかられてる重量の方が痛いくらいだった。
それでも、さすがに10回も攻撃されたら政宗も逆切れ気味に、
「止めろって言ってるだろうがっ!」
レイガンを出して一撃でムシを葬り去った。
その直後である。
「ああ~、倒しちゃったの? パーフェクトを狙いたかったのに~」
割れた窓の外でジェットウィングで浮いてる葵がそう声を掛けてきた。
「助けにくるのが遅いんだよっ!」
完全な逆切れで政宗が言う中、
「はあ? ともかく私、エクセレントクリアを狙ってるからフィールドボスにはまだ手を出さないでよね」
そう言い残して葵はさっさと飛んでいき、
「遅いんだよ、助けにくるのが」
部屋に残された政宗はそう呟いたのだった。
◇
途中でエアバイクと合流して新たなNEタンクをチャージしてエアバイクと別れ、単独で雑魚を狩り続けた葵はラスト1分にはエアバイクと合流してブルーフィールド全域を飛行して移動によるムシの生き残りがいないかの確認作業をする余裕がギリギリあった。
そして大丈夫だと確認してフィールドボスに向かったのが10秒前。
ビッグムシb-01。
耐久値200。
レイガトリングガンで秒殺して、
『フィールドボス撃破に伴い、ブルーフィールドが解除されます』
そのアナウンスを画面で確認したのだった。
◇
【戦術ランクEブルーフィールド、エクセレントクリア】ボーナス、全ステータス数値+2、ナノマシンの成長ポイント、150ポイント、アイテムを1つ選択出来ます。(制限時間5分)。
えっ、選択アイテムは1個だけなの?
まあ、戦術ランクEだからね。
でもエクセレントクリアなんだからいいのを出してよね。
兄の春樹とディナーを楽しみながら、期待で胸を膨らました葵が選択画面を確認すると、
NEタンク1000-3。
NEタンク900-3、NEタンク300の2点セット。
NEタンク800-3、NEタンク300-2の2点セット。
NEタンク700-4、NEタンク200の2点セット。
NEタンク600-5。
NEタンク500-6。
NEタンク400-7、NEタンク200の2点セット。
NEタンク300-10。
NEタンク200-15。
NEタンク100-30。
NEタンク変形容器3000。
想像以上。
NEタンクが合計3000な訳ね。悪くないわ。
寧ろ、戦術ランクEのエクセレントクリア、後5回くらい取りたいかも。
葵はNEタンク600-5を選び、更に武器庫40に到達した際に武器庫スペース+2の他に、
レイカノン砲-20.5・シリウス。
レイカノン砲-40・シリウス。
レイカノン砲-44・シリウス。
選択画面が出て、葵は遠慮なくレイカノン砲-44・シリウスを選んだ後、御機嫌で兄、春樹との食事を楽しんだのだった。
◇
雪弘:マジで、マジで?
雪弘:戦術ランクEのエクセレントクリアってNEタンク合計3000なの?
葵:ええ。でもボックスが屋内から動かないからフィールドカウントが短過ぎてかなり大変だけどね。
雪弘:へ~。
葵:こちらからも質問。武器庫40でレイカノン砲の20.5と40と44の選択画面が出たんだけど、あってる?
桜太:んっ? あってねえだろ。武器庫は30以上は武器庫スペースだけだぞ。
月豊:え? 違うだろ。オレ、武器庫40でレイガトリングガンが出たぞ。選択じゃなかったけど。50でも出たから。
桜太:そうなのか?
葵:花川さん、もしかして既に武器庫に持ってた?
月豊:そう言えば2個目だったな。
葵:私も全部持ってたわ。
順平:やっぱり。何か条件があったんだよ、桜太。
桜太:マジか~。
桜太:そうだ、葵、おまえの戦歴を教えてくれ。
葵:? どうして?
桜太:戦術ランクCをエクセレントクリアしたのにダイがリミット解除しなくてな。
雪弘:オレはちゃんと取れたぜ。
葵:各務君だけ? カラス君は今日は出なかったの?
順平:いや、オレもちゃんと取ったよ。成長数値の下のMaxが消えてた。
月豊:オレも。
葵:花川さんも? 全員同じブルーフィールドで取ったの?
桜太:いや、さすがに人数制限があると踏んで2人ずつ+オレで分けた。
葵:ふ~ん。あれ、夏目さんは?
桜太:御曹司は今夜は都合が悪いんだと。それより戦歴を教えてくれ。
葵:いいけど。今の私の戦歴は【MVP(A2、B4、C1)】【撃墜王(A1、B3、C1)】【スコアレコード(ルーキー)】【アタックレコード(B)】【パーフェクト(F1)】【EC(C1、E1)】【生還者】よ。
桜太:やはりーー生還者、これか、リミット解除の条件は?
順平:いやいや。オレ、生還者なんて持ってないし。
順平:レコードの方じゃないか? オレ、Dのスピードレコード持ってるし。
桜太:あれ、そうなのか?
順平:前に話しただろ。ブルーフィールドが発生した瞬間、眼の前にフィールドボスが居てパニクってレイ手榴弾を投げて爆発に巻き込まれた話。死に掛けたから、あの時。
月豊:でもオレ持ってないぞ、レコードなんて。
雪弘:オレも。
桜太:花川、おまえは何か変わった戦歴を持ってねえのか?
月豊:変わったの? 今はもうないけど、前に【インフェリア・コレクター】ってのを持ってたな。
葵:何それ? 当たり前のように言ったけど?
桜太:どうやって取るんだ、それ?
月豊:ブルーフィールドの下位を何周もして選択アイテムのコンプリートを目指してたらいつの間にか戦歴の最後に付いてた。
順平:何でそんな事をやったのか聞いても?
月豊:全部揃えてみたいじゃん。
順平:なるほど、確かにコレクターだな。
葵:何か特別な戦歴って事かしら?
桜太:そうかもな。オレもBのスピードレコードを持ってるから。
葵:あれ、私も一瞬だけBのスピードレコードを持ってたわよ。
葵:もしかして?
桜太:ああ、あの病院の2回目の時に倒したら貰えた。
葵:ったく。
桜太:いやいや、オレは悪くねえだろ。
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