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大鳥邸の警備は身内には笊
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大鳥邸で食堂で呪詛毒を受けて苦しむ大鳥美鳥と大鳥武流雨は都内にある政府機関・大鳥忍軍の治療施設へと運び込まれていた。
2人とも激痛で意識が微弱だ。真っ裸にされて酸素のボンベを口に付けられて、薬品で満たされたカプセルの中に放り込まれていた。
それで何とか激痛の症状を少しだが弱めてる状態だったが、使われた呪詛毒が危険過ぎて、カプセルから出せない状況だった。
そのカプセルの前に側近達が集まっており、
「姫様・・・誰がこんな酷い事を」
「聞いた話では大鳥邸の夕食会で何かあったらしいぞ」
「もしかして手塚島から来た奴の仕業か? だとしたら許さん」
「待て。まだ憶測の段階でーー」
「ソイツに直接聞けばいいさ」
好戦的な忠臣がそんな事を言い、本当に、
その夜の内に実行した。
深夜、寝静まった大鳥邸の客室に突入だ。
忍者だけあり、音も立てずに静かに。
突入したには美鳥配下で、28歳の男の親衛隊長の一文字義丸、25歳の女の側近で友人の十六夜央子、22歳の女の秘書の四尼水篠の3人だった。
ベッドの中で呑気に寝てる大也の首筋に日本刀を当てながら、
「おい、起きろ」
「・・・ん? 何だ、おまえらは?」
と眼を覚ましたは大也の左眼はまだ赤かった。
「おまえが呪詛毒を姫様に掛けたのか?」
「誰だよ、姫様って?」
「姫様といったら美鳥様の事だろうが」
「美鳥? ああ、あの毒婦の事か。あの毒婦ならオレだがそれが?」
そう大也が答えた瞬間だった。
激昂した3人ーー義丸が日本刀で大也の心臓を刺し、央子が電気を帯びた輪の手裏剣で大也の額を割り、篠が邪眼で100回死ぬ夢を見せた。
そして死んだ大也を見て、
「ふん、この程度の奴に姫様が――」
大也の心臓から日本刀を抜いた義丸が吐き捨て、
「さっさと帰りましょう」
大也の額から輪の手裏剣を回収した央子がドアを目指し、
「そうね」
眼を使って疲労した篠もドアへと歩き始めた。
そしてドアを潜って廊下に出た瞬間、3人は同士討ちを始めて、義丸が篠の心臓を日本刀で貫き、央子が義丸の額を輪の手裏剣で割り、篠が央子に100回死ぬ夢を見せる精神攻撃で心臓を止めて殺したのだった。
不審者の侵入を大鳥邸の警備が見逃すはずもない。この3人は美鳥の側近で事情を知ってた警備が主思いの忠誠に免じて見逃したのだが、廊下のその惨状を見て絶句した。
警備担当の使用人2人が、
「どうなってるんだ?」
「さあ。ってか客人は?」
廊下からドアを少し開けて隙間から部屋の中を覗くと部屋の中では傷一つない大也が普通に眠っていたのだった。
ドアを閉めた警備が、
「生きてるぞ」
「そりゃあ、そうだろ。3人が死んでるんだから」
「ってか、どうするんだ、これ? 一文字と十六夜と四尼水って3つとも名門だぞ。絶対に大事になるだろ? オレ達だってーー」
「『気付かなかった』でいいんじゃないのか? ともかく緋色様に報告だ」
こうして寝てる次代の緋色が廊下に呼び出されて、冷淡に3人の遺体を見下ろした後、客室のドアを見て、
「今日の大鳥邸の警備は?」
「我々です」
「そうか」
溜息を吐いた後、緋色は『無傷で済む』と勘違いしてた警備担当の使用人2人を炎で丸焼きにした。
『大鳥流忍法鬼火・火炙り』だ。
「ギャアア」
「グヤアア」
悲鳴も10秒ほどだ。2人が廊下を転がって火を消そうとするが、火は消えないし、他にも燃え移らない。10秒もすれば動かなくなった。
「ふん。馬鹿どもが」
今死んだ警備2人に視線も向けずに緋色はそう言って廊下を歩いていったのだった。
2人とも激痛で意識が微弱だ。真っ裸にされて酸素のボンベを口に付けられて、薬品で満たされたカプセルの中に放り込まれていた。
それで何とか激痛の症状を少しだが弱めてる状態だったが、使われた呪詛毒が危険過ぎて、カプセルから出せない状況だった。
そのカプセルの前に側近達が集まっており、
「姫様・・・誰がこんな酷い事を」
「聞いた話では大鳥邸の夕食会で何かあったらしいぞ」
「もしかして手塚島から来た奴の仕業か? だとしたら許さん」
「待て。まだ憶測の段階でーー」
「ソイツに直接聞けばいいさ」
好戦的な忠臣がそんな事を言い、本当に、
その夜の内に実行した。
深夜、寝静まった大鳥邸の客室に突入だ。
忍者だけあり、音も立てずに静かに。
突入したには美鳥配下で、28歳の男の親衛隊長の一文字義丸、25歳の女の側近で友人の十六夜央子、22歳の女の秘書の四尼水篠の3人だった。
ベッドの中で呑気に寝てる大也の首筋に日本刀を当てながら、
「おい、起きろ」
「・・・ん? 何だ、おまえらは?」
と眼を覚ましたは大也の左眼はまだ赤かった。
「おまえが呪詛毒を姫様に掛けたのか?」
「誰だよ、姫様って?」
「姫様といったら美鳥様の事だろうが」
「美鳥? ああ、あの毒婦の事か。あの毒婦ならオレだがそれが?」
そう大也が答えた瞬間だった。
激昂した3人ーー義丸が日本刀で大也の心臓を刺し、央子が電気を帯びた輪の手裏剣で大也の額を割り、篠が邪眼で100回死ぬ夢を見せた。
そして死んだ大也を見て、
「ふん、この程度の奴に姫様が――」
大也の心臓から日本刀を抜いた義丸が吐き捨て、
「さっさと帰りましょう」
大也の額から輪の手裏剣を回収した央子がドアを目指し、
「そうね」
眼を使って疲労した篠もドアへと歩き始めた。
そしてドアを潜って廊下に出た瞬間、3人は同士討ちを始めて、義丸が篠の心臓を日本刀で貫き、央子が義丸の額を輪の手裏剣で割り、篠が央子に100回死ぬ夢を見せる精神攻撃で心臓を止めて殺したのだった。
不審者の侵入を大鳥邸の警備が見逃すはずもない。この3人は美鳥の側近で事情を知ってた警備が主思いの忠誠に免じて見逃したのだが、廊下のその惨状を見て絶句した。
警備担当の使用人2人が、
「どうなってるんだ?」
「さあ。ってか客人は?」
廊下からドアを少し開けて隙間から部屋の中を覗くと部屋の中では傷一つない大也が普通に眠っていたのだった。
ドアを閉めた警備が、
「生きてるぞ」
「そりゃあ、そうだろ。3人が死んでるんだから」
「ってか、どうするんだ、これ? 一文字と十六夜と四尼水って3つとも名門だぞ。絶対に大事になるだろ? オレ達だってーー」
「『気付かなかった』でいいんじゃないのか? ともかく緋色様に報告だ」
こうして寝てる次代の緋色が廊下に呼び出されて、冷淡に3人の遺体を見下ろした後、客室のドアを見て、
「今日の大鳥邸の警備は?」
「我々です」
「そうか」
溜息を吐いた後、緋色は『無傷で済む』と勘違いしてた警備担当の使用人2人を炎で丸焼きにした。
『大鳥流忍法鬼火・火炙り』だ。
「ギャアア」
「グヤアア」
悲鳴も10秒ほどだ。2人が廊下を転がって火を消そうとするが、火は消えないし、他にも燃え移らない。10秒もすれば動かなくなった。
「ふん。馬鹿どもが」
今死んだ警備2人に視線も向けずに緋色はそう言って廊下を歩いていったのだった。
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