妹と、ちょっとお話しましょうか?

夏夜やもり

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朝焼けメダリオン

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 少し日が傾いてきたのか、部屋の明かりが微妙に変わる。私たちの前においてある、メダリオンが日を受けてにぶくきらめいた。
 ふと妹が、隣に置いていた山吹色のハンカチを持ち上げ見ている。私は軽く息を吐いて言った。

「あー、丁度いい話題になるんだけど、このハンカチも確か良い物だった筈だよ?」
「え、そうなの?」

 妹が目を丸くして、ハンカチを広げて観察している。

「うん、なぜかお隣さん家族に感謝されたのさ」
「んー? やらかしたことを好意的に受け取ったの? それとも怪我のお礼かなぁ?」
「どうだろうね?」

 やらかしたと言う部分は聞こえなかった事にしておく。

「でもさ、話聞いてるとお世話になりっぱなしだったんじゃない?」
「だと思うなぁ......まあ、このハンカチはさ、はりがねさんとびやだるさんが底抜けに人が良かったんだと思うよ?」
「んー、でも、なんか納得いかない」
「私も、ちょっとお断りすればよかったんだけどねぇ......。でも、えーっと、ああそうだ。あやつが聞いて来たんだよ」
「なんて?」
「ちょっとええ?って」
「ふむ?」



**―――――
 あやつが声をかけてきたのは夕方だった。その日はちょっと暖かくて、前日に寝付きが悪かった事も手伝い、私は一日うつらうつらしていたらしい。
 寝たと思ったらぼんやり起きたりで、なんというか気持ち悪い状態だった。それに加えて、処置された左のこめかみのガーゼが気になっている。

「なな、ちょっとええ?」
「んぁ~、なあに?」

 うすぼんやりと目を開く。半分寝ていた状態で声が掛かり、少し憮然ぶぜんとしながらそちらを向く。

「あんな、うちのおかんとおとんやけどさ、挨拶したかった言うてたわー」
「あーごめん、寝てたのかな」
「ぐっすりやったで? でも、今起きたん? もしかして起こした?」
「いや、起きないと夜眠れないもん。良いよ」
「ごめんな。でさ、おとんとおかん、また近いうちにも来るんよ」
「うん」

 今日の気持ち悪さのぶんが、声のトーンを落としていたのか、あやつは少し声を潜めつつ、しかし、はっきりと言った。

「この前、迷惑かけたからな」
「......ぅん?」
「申し訳ないってな」

 迷惑? 殆ど私が掛けたんだよなぁ? 申し訳ないって私が言わなきゃじゃないのけ? 寝ぼけていてもそう思い、私は少し首を傾げる。

「えと............迷惑って? なに?」
「え!? 覚えてへんの? 最近やろ?」
「さあ? 忘れようと決めた事は思い出さないよ。私」

 おそらくは、この頭の傷に関してだと思う。ただ、あの後色々あって、もういいんだよってなったはずだ。そして、私は宣言している。『もう忘れました』的な言葉をだ。

「ふ、ふふっ、相変わらずやね」
「そう?」
「でもな、おかんなんかさ、ちょっと涙目やったんやで?」
「......それは、申し訳ない」

 呟いて私はばつが悪そうに下を向く。

「でもな、ええねん。おかんがあげるもんがあるんやって!」

 いや、だから、迷惑はこっちが3割増しで掛けてるんですが! その方針で説得しようかとも思ったのだが、あやつには伝わらない様な気がした。

「んー、でも、良く解らないことでもらってもなぁ」
「ええねん。感謝の気持ちって事でな! いらんかったら捨てたらええやろ?」
「まあ、うん。くれると言うなら喜んでもらうし、捨てたりしないよ? けどね......」

 言いかけた言葉をさえぎるようにあやつはかぶせてきた。

「でな、聞いてほしい事があるって言われるんや」
「ふむ......てか、なにくれるの?」
「それはお代官様! もってきてからの楽しみですわ!」

 お代官? 私は、今日調子が悪く、しかも寝起きだった。
 つまり、このぼんやり頭はポンコツ頭であり、変なお仕事をしてくれる。
 いま、あやつがお代官様と呼び、さらに物をくれるという話から、最近、お昼のロビーで見た大型テレビの映像を思い出させた。

  ・
  ・
  ・

『そちも悪よのぉ』
『へっ、なにわのあきんどのお土産は、山吹色のお菓子ですわ』

 そう。お隣さんと同じなまりの商人さんが、扇子片手に口元隠し、きんきらきんの偉い人にすり寄った。
 そこで渡された、山吹色に輝くお菓子に対して、私は、強く! 激しい興味を! 示していたのだ!!

『おお、この山吹色の輝きか!』

そのお菓子をばら撒いて遊んでるお代官様の悪人スマイルも印象出来である。

『お代官様、お存分に』

なんかまたすり寄っているあきんどさんが、悪い含み笑いを浮かべていた。
  ・
  ・
  ・

「うむむ......」

 今思い返してみても、当時の私はおかしかい。はりがねさんたちが、なぜか物をくれると言う理由に納得ができず、色々な考える項目が重なって、さらにポンコツ頭の発想が、しあさっての方へと飛んだ。

 そして、私は聞いてみる。

「えっと、それは、ばらいて遊んでも大丈夫?」
「え!? ばらまく?」
「そそ。楽しそうじゃない?」

 結局は、あのばら撒かれた映像、きらきらした魂をとろかす黄金の輝きが、私の魂を蕩かしてしまったのが原因だと思う。
 夢うつつから起こされた残念なあたまの状態は、例の山吹色のお菓子をくれると言う結論を出してしまった。

 この薄汚れた脳がにくい......。

「楽しい......か?」

 あやつが首をひねっている。

「いや、楽しいでしょ? あれをばら撒いて、拾うんだよ!?」
「んー......なにいっとるか解らへん......」

 変な顔をしているあやつは目に入らない。
 そうだ。あの映像とちゃりんちゃりんと心地よい音を立てる、山吹色のお菓子たち! もしあれを自分が手に入れた時は、どうやって遊ぶか妄想がはかどっている。
 よし言い切ってしまおう。当時の私はおかしかい。それもこれも、すべて運命のいたずらという奴だ。

「でもでも、なんでばら撒くん?」
「そりゃ、良い音だし、楽しそうじゃない?」
「ようわからへん、なんで捨てるんか?」
「それを捨てるなんてとんでもない! しっかりちゃっかり回収するよ!!」
「え、じゃあ、なんでばら撒くん?」
「え? え? 楽しいじゃん」
「わからへん......どこに撒くん?」
「まあ、そりゃ床に? 畳でも良いよ?」
「なんで?」
「楽しいから?」

 なんだろう、だんだん楽しいという感覚が薄れてきたんだけど?

「だれが?」
「そ、そりゃ、私がするにきまってるよ?」
「誰かが拾ったらどうするん?」
「こらー! っていって取り返す」
「意味が解らへん......」

 そうやって、あやつの突っ込みを振り切り、想像をさらに進化させる。そうだ、貰った方は何かを要求してた筈。取り返したガラケーを扇子に見立てて口元隠し、私はあやつにささやく。

「ふふふ、で、その見返りに、私は何をすれば良いのかな? 斉藤さんをキュッとするくらいなら、週2でしたげるよ!」

 定まらない視線で半身を起こして、食いつく私に、あやつは少しひき気味で言った。

「斉藤さんって、誰なん?」
「知らないの?」
「初めて聞いたわ」
「じゃあ、この話はなかった事にしておこう。そちも悪よのう。ま、山吹色の......楽しみにしてるからね!」
「いや、たぶん、そんなんとはちゃうと思うで?」
「くくく、斉藤さんめ、待っているがいい......」
「だから、誰やねん?」


**―――――
「ちょっとどころじゃないおかしさだったのね?」
「うん。あの日は特におかしかった。発想が徹夜しただれかさんみたいでね。思い返してみても、意味不明だったね」

 まあ、実際徹夜に近い状態だったのだ。あの当時は不調になると、睡眠に障害が出て、発想にも被害が出るようである。

「でもさ、斉藤さんってどっちの?」
「んー? どっちというと?」
「きゅっとしていいのはさ、勉強家の斉藤さん? アイデア鋭い斉藤さん?」

 少し、私は考える。んー、えっと勉強家......? 要領がイマイチで、その、まあ、んー......で、アイデア鋭い......? 総天然色、奇抜......えーっと。

「残念な方」
「発想悪魔ね。うん解った、やっぱりねえ」

 斉藤さんはどちらもベクトルの違う残念さを持っているが、それは言うまい。

「あの斉藤さんは大丈夫だからね? キュッとしてもね。今度会ったらキュッとしてみてごらんよ!」
「無理に決まってんでしょ?」
「いやいや、大丈夫だから。頑張れば週3くらいはいける。たぶん」
「やんないって。まったく、あの頃から......」
「ちなみに、努力家天使の斉藤さんは、ぎりぎりってすると良いかもよ?」
「意味わかんないんだって!」

 っとしまった。斉藤さんに関しては、当時の記憶もあるのだが、最近のフラストレーション的な何かが混じった気がする。しかし、話をそらしてしまうのはよろしくないなと思いつつ、私は言葉を重ねた。

「まあ、斉藤さんはもしかしたら、盛ったかもしれないけど、その時に聞かれた話が重要だよ」
「なんて聞かれたの?」
「何色が好き?」
「答えは決まってるわね」
「ぐぬぬ」


**―――――
 後日。いつもよりもにこにこ顔のお隣さんは朝から下へ出て行った。玄関でお出迎えするとの事だ。で、戻ってきた時に、ご両親は......あれ? 私寝てなかったかな? この日のやりとりよく覚えてないな? 挨拶したような気もするが、会えなかったような気もする。

 ただ、あの夕日の病室で押し倒した日から、ちょっと不調が続いていて、私は横になる機会が多かったはずなのだ。
 今、少し天井が回っている感じがして、点滴の落ちているの姿を眺めたりしていた様な......。お隣さんのご家族が、声を掛けるのを遠慮したのか、掛けてきたけど気がつかなかったか?

 うん、やはり思い出せない。会ってたかもしれないなぁ、はりがねさんがすごく礼儀正しいお辞儀のイメージがあって、もしかしたらこの傷のお詫びをされたのかもしれない。ただ、私が覚えているのは声を掛けてきたあいつだった。

「こんな時間やけど、おはようさん」
「んー、うん? おはよ......」
「なあ......ちょっと、ええかな?」

 私は少し目が回っているのが続いていた。小さく頷く。

「あんな? おかんがさ、これあげるって」

 気が付けば、今は夕方であり、病室へ少し夕日が差し込む時刻になっている。声音が、なんだか遠慮気味だったような気がする。

「......んー?」

 差し出された包みを遠慮なく開けた。中からは山吹色のハンカチが表れる。
 その色合いがなんだか緻密ちみつであり、一色の布って感じではなく、少しずつ薄くなったり、濃くなったりがあって、それによって何かを表現している風のとても品が良くて落ち着くデザインのものだった。

「『あのこ、好み渋いなぁ?』とか言っとったで? えとな、これ、おかんの実家でも良いもんなんやって」
「あー............あ、うん、えっと、ありがと?」

 好意に対して疑問が先に立ってしまい、素直には喜べなかったのだが、お礼は口にした筈だ。

「ありがとは、こっちや。だから、はよおな、よくなりいや」
「......うん」
「へへ、えっと、いつもありがとな!」
「んー? まあ、何したか覚えてないけど、どういたしまして......。って、ああ、こちらこそ、いつもありがとう! これも大切に使うよ!」
「どういたしまして!」

 なんか、あの笑顔が茜色の病室で浮き出した様で、眩しかった気がする。
 結局、礼を言われる様な覚えがないのだが、伝えても通らなかったので、私は素直に受け取った。
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