33 / 42
第33話 白金の不安と悪夢。
しおりを挟む
「よぉし! 祝杯だ! 」
銀杏と共に屋台や居酒屋を周り、白金は祝杯をあげまくった。
銀杏は酒に弱いのでお茶を飲んでいたが、周囲のワイワイとした雰囲気を楽しんでいるようだった。
「ふふっ!楽しいのう。ありがとう白金。これこそ、わしが望んでいた都じゃ」
そう言って頭を白金の肩に預ける銀杏。そっと髪を撫でてやると、嬉しそうに頭を擦り付けてくる。
「うー、気持ちいい♡ 白金の指って、どうしてこんなに気持ちいいんじゃろうな♡」
「愛情込めて撫でてるからな......お、鐘が鳴った。もう結構遅い時間だな。そろそろ帰るか。おやじ、お勘定してくれ」
「毎度! お気をつけて!」
金を払って帰路に着く。足がふらつく。調子に乗って飲みすぎたかも知れない。
「大丈夫か、白金。歩けるか?」
「ああ、大丈夫だ。俺たちの家は、こっちだぜ」
そう、今回新たに、白金と銀杏の二人の住まいも建設していた。これも銀杏が望んでいた事だ。
ちなみに亜水と葉月、日凛の家に、ドラザエモンは正式に家族として迎えられた。日凛の弟、と言うポジションだ。
木蓮と累火にも、新たな家をあたえた。元々彼らに親は無く、二人暮らしだったらしい。そう言えば木蓮は累火を抱いて飛び去ってしまったが、その後どうなったのだろうか。
二人の新居に到着する。さほど大きくはないが、充分な広さだ。
「うわぁ......素敵じゃのう」
「だろ? ここならいくら大声出しても大丈夫だぜ。好きなだけイチャつけるぞ」
「そ、そうじゃな......♡」
恥ずかしそうに目を逸らす銀杏。だが繋いでいた手に、キュッと力がこもる。喜んでいるようだ。
家の中に入るなり、二人は抱きしめあい、唇を重ねる。
「温泉もあるんだ。行こうぜ」
「温泉か、いいのう♡」
白金の「二言呪・温泉」により、各家庭には温泉が湧き出している。当然ではあるが、いつでも温かいのが有り難い。
「ふぅー、極楽極楽♡」
「ああ、本当だな」
軽くかけ湯で体を洗い、湯船でのんびりと語り合う。
「ところで木蓮の奴だけど......ありゃ一体なんなんだ?」
銀杏の体がビクリと震える。
「ん?どうした?」
「い、いや、なんでもない。木蓮は、酒呑童子と言う強力な鬼を、自分の体を依り代として召喚したのじゃ。変身を解けば、元の姿に戻るじゃろう」
「なるほどな。だけどなんであいつは、元の姿に戻らないんだ?」
「う、うむ。何故じゃろうな......強くなった自分を誇示したいのかも知れぬな。そ、それより、あれじゃな、本当に素晴らしい都じゃなぁ。うむ。この家も快適じゃし、言うことないのう」
何故か強引に話題を変えようとする銀杏。木蓮の事には触れて欲しくないのだろうか。
銀杏は何か隠している。白金の「直感」がそう告げる。だがそれを追求する事で、もしかしたら今の関係に亀裂が入るかも知れない。そんな予感も同時に感じていた。
ここは、無理に追求すると言う選択肢は排除だ。銀杏は俺を愛してくれている。それで充分じゃないか。白金はそう、自分に言い聞かせた。
「ああ、そうだろ。この温泉も最高だしな。でものぼせると良くねぇから、そろそろ上がろう」
「うむ、そうじゃな」
それから二人は寝室へ行き、温泉ですっかり上気した肌を重ねあった。
やがて眠りにつくと、白金は夢を見た。木蓮と銀杏が、同じ布団で寝ている夢。二人はまるで恋人のように愛しあっていた。
銀杏が木蓮との旅の途中、疲れて眠ってしまったと言っていた事。木蓮の変わり果てた姿。何かを隠している銀杏。
それらの不安が、こんな夢を白金に見せているのだろう。
とんでもない悪夢だ。だが、夢だから、まだ救いはある。きっと木蓮とは、明日勝負する事になるだろう。
負けられない。さもなければ、これは現実に起こりうる。
必勝の決意を胸に抱きつつも、白金の悪夢は朝まで続いたのだった。
【銀杏視点】
「うーん、銀杏......大好きだぜ......」
オレが目覚めてすぐ、白金の寝言が耳に入った。うわわ、オレの夢見てる。な、なんか......「愛してる」より「大好き」の方がドキドキするかも。
「し、白金、朝じゃぞ。起きるのじゃ。起きないと、こちょこちょしちゃうぞよ」
「んー? おお、銀杏。そうか、ありゃやっぱ夢だったんだな。いやー、なんかひでぇ夢見ちまってさ。最後には俺の元に戻って来てくれたけど......本当に、夢で良かったよ。おまえがこうして、ここにいてくれるんだからな。ほら、寝起きのキス、しようぜ......」
白金がそっと、オレの髪を撫でる。ああ、優しい。白金の手は、指は、とても優しくオレを撫でてくれる。
オレは白金の唇に、自分の唇を重ねた。柔らかな感触が伝わってくる。
オレは自然と涙がこぼれた。白金が慌てたように唇を離す。
「どうした? オレ、何か酷い事言ったか? だとしたら教えてくれ! 謝るよ!」
オレはふるふるとかぶりを振る。だけど言葉が出てこない。嗚咽が漏れて、声にならない。ただただ、涙だけが溢れた。
「うぐっ、ふぇぇ。ギュってして。抱きしめて、欲しいのじゃ」
「わかった」
白金の胸に抱かれ、顔を擦り付けて思いっきり甘えるオレ。そうしているうちに、ようやく気持ちも落ち着いてきた。
「白金......そなたに話しておかねばならぬ事が、あるのじゃ」
「なんだよ、改まって」
オレは心臓をバクバクさせながら、震える声で真実を伝えた。そして、何故そんな事になってしまったのかも。
「実は、今の木蓮は、木蓮であって木蓮ではない。酒呑童子という、鬼に精神を乗っ取られておるのじゃ」
「なんだって!?」
白金は目を見開いた。
「最初はうまくいっていたんじゃ。木蓮も、酒呑童子の力をコントロールしていた。じゃが、『酒呑童子の邪心』という厄介な存在がおってな。成り行きで其奴も木蓮の体に封じ込める事になった。その後からじゃ。木蓮がおかしくなったのは。はじめは普通だったんじゃが、鬼に変身したまま、戻ろうとしなくなった」
オレが一旦話を区切ると、白金は話を促すように頷いた。
「わしに対しても、乱暴を働くようになった。殺されると思った。じゃが、わしが許して欲しいと懇願すると、優越感に浸ったような顔で乱暴をやめるのじゃ。どうにかこの新都に帰って来れたが......わしはあやつが恐ろしい」
オレの告白を聞いて、白金は怒りにワナワナと震えた。
「あの野郎!」
「木蓮は悪くない。間違いなく、鬼に乗っ取られておるじゃろう。じゃが、このままにはしておけぬ。どうにか封じて、木蓮を元に戻さねば」
「だな。だけど、どうやって封印する? 奴の強さは尋常じゃない。多分俺とお前が二人がかりでも勝てないと思うぜ」
「それなんじゃが......恐らく一晩が過ぎ、さすがの奴も一度くらいは眠っているはずじゃ。そうなれば当然、木蓮の覚醒は解ける。足は不自由になり、術の力も弱くなる。酒呑童子はその事を知らぬ。勝機があるとすればそこじゃ。木蓮には悪いが、瀕死の状態まで追い込めば、奴を封じ込める事が出来るかも知れぬ」
寝てない可能性もあるが......寝てる可能性の方が高い筈だ。
「なるほどな。なら善は急げだ。奴がこれ以上霊力を蓄える前に、倒すぞ」
「うむ。もはや勝負だの言っておる場合ではない。奴がわしに手を出した時点で、約束は反故(ほご)されたも同然。二人がかりで行くぞ。さすがにあの化け物相手に、他の者は巻き込めぬからな。死人が出る恐れがある」
「ああ、だな。よし、準備だ」
そう言って布団から立ち上がる白金。
「あっ、待て、白金。そ、そのう......」
「ん?どうした、銀杏」
「出発する前に一回だけでいいんじゃが、その......イチャイチャしたい」
恥ずかしい。でも、やっぱり言わずにはいられなかった。だって、もしかしたら死ぬかも知れないし。
「ああ、もちろん、いいぜ」
白金は、オレを優しく抱きしめて、また布団に横になった。ああ、幸せ......。
それからしばらく抱き合っていたが、オレたちはハッと使命を思い出し、バタバタと着替えた。
「すまぬ、甘えすぎた!」
「気にすんな! 俺も幸せ感じたぜ!」
急ピッチで着替えを完了し、手を繋いで家を飛び出す。
「木蓮の家に行く前に、ドラザエモンを叩き起こす! あいつに俺の武器の作成を依頼してたんだ!」
「わかった!」
神速歩、と思ったけど、覚醒してないから使えないじゃん!
「覚醒するまで、もう少しかかりそうじゃ! 今のまま行っても確実に負ける。少し時間をくれぬか?」
「ん?そうか。じゃあ朝飯でも食いに行くか。蕎麦屋ならもうやってる筈だぜ」
「うむ♡蕎麦は大好物じゃ♡」
なんか緊張感ないよね......。でもいいんだ。だってそれがオレたちだからさ!
銀杏と共に屋台や居酒屋を周り、白金は祝杯をあげまくった。
銀杏は酒に弱いのでお茶を飲んでいたが、周囲のワイワイとした雰囲気を楽しんでいるようだった。
「ふふっ!楽しいのう。ありがとう白金。これこそ、わしが望んでいた都じゃ」
そう言って頭を白金の肩に預ける銀杏。そっと髪を撫でてやると、嬉しそうに頭を擦り付けてくる。
「うー、気持ちいい♡ 白金の指って、どうしてこんなに気持ちいいんじゃろうな♡」
「愛情込めて撫でてるからな......お、鐘が鳴った。もう結構遅い時間だな。そろそろ帰るか。おやじ、お勘定してくれ」
「毎度! お気をつけて!」
金を払って帰路に着く。足がふらつく。調子に乗って飲みすぎたかも知れない。
「大丈夫か、白金。歩けるか?」
「ああ、大丈夫だ。俺たちの家は、こっちだぜ」
そう、今回新たに、白金と銀杏の二人の住まいも建設していた。これも銀杏が望んでいた事だ。
ちなみに亜水と葉月、日凛の家に、ドラザエモンは正式に家族として迎えられた。日凛の弟、と言うポジションだ。
木蓮と累火にも、新たな家をあたえた。元々彼らに親は無く、二人暮らしだったらしい。そう言えば木蓮は累火を抱いて飛び去ってしまったが、その後どうなったのだろうか。
二人の新居に到着する。さほど大きくはないが、充分な広さだ。
「うわぁ......素敵じゃのう」
「だろ? ここならいくら大声出しても大丈夫だぜ。好きなだけイチャつけるぞ」
「そ、そうじゃな......♡」
恥ずかしそうに目を逸らす銀杏。だが繋いでいた手に、キュッと力がこもる。喜んでいるようだ。
家の中に入るなり、二人は抱きしめあい、唇を重ねる。
「温泉もあるんだ。行こうぜ」
「温泉か、いいのう♡」
白金の「二言呪・温泉」により、各家庭には温泉が湧き出している。当然ではあるが、いつでも温かいのが有り難い。
「ふぅー、極楽極楽♡」
「ああ、本当だな」
軽くかけ湯で体を洗い、湯船でのんびりと語り合う。
「ところで木蓮の奴だけど......ありゃ一体なんなんだ?」
銀杏の体がビクリと震える。
「ん?どうした?」
「い、いや、なんでもない。木蓮は、酒呑童子と言う強力な鬼を、自分の体を依り代として召喚したのじゃ。変身を解けば、元の姿に戻るじゃろう」
「なるほどな。だけどなんであいつは、元の姿に戻らないんだ?」
「う、うむ。何故じゃろうな......強くなった自分を誇示したいのかも知れぬな。そ、それより、あれじゃな、本当に素晴らしい都じゃなぁ。うむ。この家も快適じゃし、言うことないのう」
何故か強引に話題を変えようとする銀杏。木蓮の事には触れて欲しくないのだろうか。
銀杏は何か隠している。白金の「直感」がそう告げる。だがそれを追求する事で、もしかしたら今の関係に亀裂が入るかも知れない。そんな予感も同時に感じていた。
ここは、無理に追求すると言う選択肢は排除だ。銀杏は俺を愛してくれている。それで充分じゃないか。白金はそう、自分に言い聞かせた。
「ああ、そうだろ。この温泉も最高だしな。でものぼせると良くねぇから、そろそろ上がろう」
「うむ、そうじゃな」
それから二人は寝室へ行き、温泉ですっかり上気した肌を重ねあった。
やがて眠りにつくと、白金は夢を見た。木蓮と銀杏が、同じ布団で寝ている夢。二人はまるで恋人のように愛しあっていた。
銀杏が木蓮との旅の途中、疲れて眠ってしまったと言っていた事。木蓮の変わり果てた姿。何かを隠している銀杏。
それらの不安が、こんな夢を白金に見せているのだろう。
とんでもない悪夢だ。だが、夢だから、まだ救いはある。きっと木蓮とは、明日勝負する事になるだろう。
負けられない。さもなければ、これは現実に起こりうる。
必勝の決意を胸に抱きつつも、白金の悪夢は朝まで続いたのだった。
【銀杏視点】
「うーん、銀杏......大好きだぜ......」
オレが目覚めてすぐ、白金の寝言が耳に入った。うわわ、オレの夢見てる。な、なんか......「愛してる」より「大好き」の方がドキドキするかも。
「し、白金、朝じゃぞ。起きるのじゃ。起きないと、こちょこちょしちゃうぞよ」
「んー? おお、銀杏。そうか、ありゃやっぱ夢だったんだな。いやー、なんかひでぇ夢見ちまってさ。最後には俺の元に戻って来てくれたけど......本当に、夢で良かったよ。おまえがこうして、ここにいてくれるんだからな。ほら、寝起きのキス、しようぜ......」
白金がそっと、オレの髪を撫でる。ああ、優しい。白金の手は、指は、とても優しくオレを撫でてくれる。
オレは白金の唇に、自分の唇を重ねた。柔らかな感触が伝わってくる。
オレは自然と涙がこぼれた。白金が慌てたように唇を離す。
「どうした? オレ、何か酷い事言ったか? だとしたら教えてくれ! 謝るよ!」
オレはふるふるとかぶりを振る。だけど言葉が出てこない。嗚咽が漏れて、声にならない。ただただ、涙だけが溢れた。
「うぐっ、ふぇぇ。ギュってして。抱きしめて、欲しいのじゃ」
「わかった」
白金の胸に抱かれ、顔を擦り付けて思いっきり甘えるオレ。そうしているうちに、ようやく気持ちも落ち着いてきた。
「白金......そなたに話しておかねばならぬ事が、あるのじゃ」
「なんだよ、改まって」
オレは心臓をバクバクさせながら、震える声で真実を伝えた。そして、何故そんな事になってしまったのかも。
「実は、今の木蓮は、木蓮であって木蓮ではない。酒呑童子という、鬼に精神を乗っ取られておるのじゃ」
「なんだって!?」
白金は目を見開いた。
「最初はうまくいっていたんじゃ。木蓮も、酒呑童子の力をコントロールしていた。じゃが、『酒呑童子の邪心』という厄介な存在がおってな。成り行きで其奴も木蓮の体に封じ込める事になった。その後からじゃ。木蓮がおかしくなったのは。はじめは普通だったんじゃが、鬼に変身したまま、戻ろうとしなくなった」
オレが一旦話を区切ると、白金は話を促すように頷いた。
「わしに対しても、乱暴を働くようになった。殺されると思った。じゃが、わしが許して欲しいと懇願すると、優越感に浸ったような顔で乱暴をやめるのじゃ。どうにかこの新都に帰って来れたが......わしはあやつが恐ろしい」
オレの告白を聞いて、白金は怒りにワナワナと震えた。
「あの野郎!」
「木蓮は悪くない。間違いなく、鬼に乗っ取られておるじゃろう。じゃが、このままにはしておけぬ。どうにか封じて、木蓮を元に戻さねば」
「だな。だけど、どうやって封印する? 奴の強さは尋常じゃない。多分俺とお前が二人がかりでも勝てないと思うぜ」
「それなんじゃが......恐らく一晩が過ぎ、さすがの奴も一度くらいは眠っているはずじゃ。そうなれば当然、木蓮の覚醒は解ける。足は不自由になり、術の力も弱くなる。酒呑童子はその事を知らぬ。勝機があるとすればそこじゃ。木蓮には悪いが、瀕死の状態まで追い込めば、奴を封じ込める事が出来るかも知れぬ」
寝てない可能性もあるが......寝てる可能性の方が高い筈だ。
「なるほどな。なら善は急げだ。奴がこれ以上霊力を蓄える前に、倒すぞ」
「うむ。もはや勝負だの言っておる場合ではない。奴がわしに手を出した時点で、約束は反故(ほご)されたも同然。二人がかりで行くぞ。さすがにあの化け物相手に、他の者は巻き込めぬからな。死人が出る恐れがある」
「ああ、だな。よし、準備だ」
そう言って布団から立ち上がる白金。
「あっ、待て、白金。そ、そのう......」
「ん?どうした、銀杏」
「出発する前に一回だけでいいんじゃが、その......イチャイチャしたい」
恥ずかしい。でも、やっぱり言わずにはいられなかった。だって、もしかしたら死ぬかも知れないし。
「ああ、もちろん、いいぜ」
白金は、オレを優しく抱きしめて、また布団に横になった。ああ、幸せ......。
それからしばらく抱き合っていたが、オレたちはハッと使命を思い出し、バタバタと着替えた。
「すまぬ、甘えすぎた!」
「気にすんな! 俺も幸せ感じたぜ!」
急ピッチで着替えを完了し、手を繋いで家を飛び出す。
「木蓮の家に行く前に、ドラザエモンを叩き起こす! あいつに俺の武器の作成を依頼してたんだ!」
「わかった!」
神速歩、と思ったけど、覚醒してないから使えないじゃん!
「覚醒するまで、もう少しかかりそうじゃ! 今のまま行っても確実に負ける。少し時間をくれぬか?」
「ん?そうか。じゃあ朝飯でも食いに行くか。蕎麦屋ならもうやってる筈だぜ」
「うむ♡蕎麦は大好物じゃ♡」
なんか緊張感ないよね......。でもいいんだ。だってそれがオレたちだからさ!
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる