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高校生編 4月
獲物 ~富金原 龍之介(ときんばら りゅうのすけ)~
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サラサラの長い銀髪。
透き通った紫の美しい瞳とそれを飾る長いまつげ。
シミ一つない白い肌。
艶のある桜色の唇。
ソイツがオレの前を通った瞬間、ふわりと清潔感のある良い香りがした。
目をそらすことができず、壇上に上がったソイツを凝視する。
会場をその美しい瞳で見回したかと思いきや、その顔に微笑みを宿す。
優雅でありながら、どこか挑戦的なその微笑と共に、ソイツから放たれた圧倒的な存在感に、会場の空気が変わる。
この学園の生徒は総じてプライドが高く、何かに圧倒されるということがあまりない。
そんな生徒達の心を微笑み一つで掴んだソイツ。
圧倒的なカリスマ性と存在感。
数いる優秀な生徒の中で首席を勝ち取ったその賢さ。
そして、今まで世界中の美女を見てきたオレでさえ見たことない、神の造りあげた最高傑作といっても過言ではないその美しさ。
・・・面白い。
芽生えた感情は決して恋情というものではなく、もっと黒いもの。
何一つ欠けていない、全てを兼ね備えたヤツがいればその完璧な仮面をぶち壊してしまいたいと思わないか?
オレの狩猟本能が獲物の到来を告げる。
惚れたふりでもして、アイツがオレに堕ちたところでこっぴどくフってやろうか。
そうすれば、アイツは傷ついて弱点をさらけ出すだろうか。
そこまで考えて、フッと笑う。
血が沸き立つのを感じる。
待ってろ、すぐにその仮面を壊しに行ってやる。
今にその綺麗な顔を涙で濡らしてやるから。
それまで、逃げるなよ?桐谷 蒼来。
透き通った紫の美しい瞳とそれを飾る長いまつげ。
シミ一つない白い肌。
艶のある桜色の唇。
ソイツがオレの前を通った瞬間、ふわりと清潔感のある良い香りがした。
目をそらすことができず、壇上に上がったソイツを凝視する。
会場をその美しい瞳で見回したかと思いきや、その顔に微笑みを宿す。
優雅でありながら、どこか挑戦的なその微笑と共に、ソイツから放たれた圧倒的な存在感に、会場の空気が変わる。
この学園の生徒は総じてプライドが高く、何かに圧倒されるということがあまりない。
そんな生徒達の心を微笑み一つで掴んだソイツ。
圧倒的なカリスマ性と存在感。
数いる優秀な生徒の中で首席を勝ち取ったその賢さ。
そして、今まで世界中の美女を見てきたオレでさえ見たことない、神の造りあげた最高傑作といっても過言ではないその美しさ。
・・・面白い。
芽生えた感情は決して恋情というものではなく、もっと黒いもの。
何一つ欠けていない、全てを兼ね備えたヤツがいればその完璧な仮面をぶち壊してしまいたいと思わないか?
オレの狩猟本能が獲物の到来を告げる。
惚れたふりでもして、アイツがオレに堕ちたところでこっぴどくフってやろうか。
そうすれば、アイツは傷ついて弱点をさらけ出すだろうか。
そこまで考えて、フッと笑う。
血が沸き立つのを感じる。
待ってろ、すぐにその仮面を壊しに行ってやる。
今にその綺麗な顔を涙で濡らしてやるから。
それまで、逃げるなよ?桐谷 蒼来。
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