能力者は正体を隠す

ユーリ

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高校生編 6月

護衛 ~陽月 美桜side~

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私の運命の人はね、すっごくかっこいいのよ!
文武両道でなんでもできて、美桜にふさわしい完璧な王子様!

なのになのに!
カイ先輩は全然話しかけてくれないの!
おまけに護衛システムっていうのが面倒っ!
なんでも私妖怪っていうやつに襲われやすい体質だから光陰部のメンバーが交替で護衛するようにしたんだって!
なのに肝心のカイ先輩は護衛してくれないし、つまんない!

今日の護衛は銀 怜音って男。
フランス人のクォーターらしくてモテてるらしいけど、カイ先輩に比べたら全然ダメ!

護衛がしやすいように動き回るなとか行動が制限されてるし・・・
美桜はお姫様なのにっ!

「あ、陽月さん、すみません。ちょっとここで待っていて下さい。」

ここは図書室。
銀先輩は借りたい本が見つかったらしく向こうに行ってしまった。
待っていろと言われて待っているなんて、ありえないっ!
ダッシュで逃げ出すもんねっ!
図書室なんて大嫌いだし。

カイ先輩、どこにいるのかな~。

待っててね、王子様!
すぐ行くから!
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