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高校生編 6月
様々な者の思惑 ~1年side~
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あー・・・負けちゃったか・・・
1年の順位表を見て、僕は苦笑いを浮かべた。
朱雲 蒼羽。
朱雲家の次男にして、、次期跡取り。
きっと彼には負けるのだろうなと、そう思っていた。
そして、もしも負けるとすれば、彼以外にももう1人・・・
桐谷 蒼来。
中等部や初等部からの持ち上がり組がほとんどの中、高等部からこの光陰学園に入学してきた少女。
なんだか無視できない、他とは違う独特のオーラをまとう彼女。
「まさか、900点とは・・・ね。」
ここまで圧倒的な力の差を見せつけられれば、僕としては完敗ってとこかな。
いっそ清々しくて良い。
でも・・・桐谷さん、くれぐれも、気をつけてね?
きっと、彼ら・・・光陰部のメンバーは、君のことを意識し始めるはずだ。
厄介ごとに巻き込まれたくないのなら、もっと上手に自分を隠さなきゃ。
・・・もう、手遅れだと思うけどね。
***
「ワオ!900点!?」
1年のテスト順位を確認して、ボクは思わず歓声をあげた。
やっぱすごいや、桐谷 蒼来ちゃん。
初めて会ったのは、全校レクリエーションの時。
木の上で居眠りしてた蒼来ちゃんをボクが見つけて、話しかけたんだ。
そのあとも、たまに廊下ですれ違ったときとかは絡んでたんだけどー・・・
「やっぱ、おもしろいねー。」
クククッと、低い声で笑う。
おっといけない、こんなとこ、他の人に見られたらボクのイメージが崩れちゃう。
「蒼来ちゃん、ねえ・・・やっぱ、ほしいなあ・・・」
***
「・・・ん?900?」
目にとまったのは、ありえない数字。
桐谷が・・・か?
思い出すのは、サラサラ揺れる銀髪と、透き通った、紫水晶の瞳。
色彩は違えど・・・アイツと、羽菜の面影を宿す面立ち。
て言っても、そんなに似てるわけじゃない。
蒼来は、ハッと息を呑んでしまうほどの美人で・・・アイツは、小動物みたいな、素朴なヤツ。
なのに、なんでだろうなぁ。
たまに見える、ふとした表情が、なぜだか、重なる。
森の中のログハウスは、オレの隠れ場所。
他の誰も知らない、秘密の場所だ。
なのに、偶然そこに来た桐谷を、追い出そうとは思わなかったんだ。
むしろ、また来てほしいなんて、思っちまった。
けどあれ以来、アイツは全く来ねぇ。
・・・拉致るか。
***
一目見た時から、胸が騒いでしょうがなかった。
それは決して、恋なんていう馬鹿馬鹿しい感情じゃない。
輝く銀髪の髪に、美しい紫水晶の瞳。
『彼女』の瞳の色は知らない。
ずっと眠っていた彼女の瞳の色なんて、誰も見てはいないから。
でも・・・髪の色は、それだけは、知っていたんだ。
輝く銀の髪。
それから、顔立ち。
色彩の違いからか、受ける印象が違いすぎて『そう』かもしれないと思って見ないと気付かないけど・・・
僕と、瓜二つとまでは言わないが、どことなく似ていた。
3つ目は、瞳。
僕を見据えるその瞳が、嫌みなくらまっすぐで、アイツ・・・海兄さんに似ていた。
そして最後、決定打となったのが、今回のテストだ。
僕に勝ち、しかも900点なんていう数字をたたき出したアイツ。
それを嬉しそうな顔一つせず、さも当たり前かのように順位を確認していた。
そんなやつが普通のヤツであるはずがない。
海兄さんといい、アイツといい、僕を甘く見すぎだ。
朱雲の血は、能力は、そう簡単に隠し通せるものではない。
桐谷 蒼来。
いや、朱雲 蒼来。
アイツは間違いなく・・・僕の、双子の片割れだ。
そして、僕の憎い相手。
海兄さんも、アイツも・・・憎くて憎くてしょうがない。
あの2人のせいで、僕は・・・
本来なら後継者なんて地位とは関係のなかったはずの三番目の子である僕が・・・
次期後継者なんていう肩書きを背負わされ、あの家に・・・
朱雲という牢獄に、永遠に閉じ込められる運命を、押し付けられたのだから。
1年の順位表を見て、僕は苦笑いを浮かべた。
朱雲 蒼羽。
朱雲家の次男にして、、次期跡取り。
きっと彼には負けるのだろうなと、そう思っていた。
そして、もしも負けるとすれば、彼以外にももう1人・・・
桐谷 蒼来。
中等部や初等部からの持ち上がり組がほとんどの中、高等部からこの光陰学園に入学してきた少女。
なんだか無視できない、他とは違う独特のオーラをまとう彼女。
「まさか、900点とは・・・ね。」
ここまで圧倒的な力の差を見せつけられれば、僕としては完敗ってとこかな。
いっそ清々しくて良い。
でも・・・桐谷さん、くれぐれも、気をつけてね?
きっと、彼ら・・・光陰部のメンバーは、君のことを意識し始めるはずだ。
厄介ごとに巻き込まれたくないのなら、もっと上手に自分を隠さなきゃ。
・・・もう、手遅れだと思うけどね。
***
「ワオ!900点!?」
1年のテスト順位を確認して、ボクは思わず歓声をあげた。
やっぱすごいや、桐谷 蒼来ちゃん。
初めて会ったのは、全校レクリエーションの時。
木の上で居眠りしてた蒼来ちゃんをボクが見つけて、話しかけたんだ。
そのあとも、たまに廊下ですれ違ったときとかは絡んでたんだけどー・・・
「やっぱ、おもしろいねー。」
クククッと、低い声で笑う。
おっといけない、こんなとこ、他の人に見られたらボクのイメージが崩れちゃう。
「蒼来ちゃん、ねえ・・・やっぱ、ほしいなあ・・・」
***
「・・・ん?900?」
目にとまったのは、ありえない数字。
桐谷が・・・か?
思い出すのは、サラサラ揺れる銀髪と、透き通った、紫水晶の瞳。
色彩は違えど・・・アイツと、羽菜の面影を宿す面立ち。
て言っても、そんなに似てるわけじゃない。
蒼来は、ハッと息を呑んでしまうほどの美人で・・・アイツは、小動物みたいな、素朴なヤツ。
なのに、なんでだろうなぁ。
たまに見える、ふとした表情が、なぜだか、重なる。
森の中のログハウスは、オレの隠れ場所。
他の誰も知らない、秘密の場所だ。
なのに、偶然そこに来た桐谷を、追い出そうとは思わなかったんだ。
むしろ、また来てほしいなんて、思っちまった。
けどあれ以来、アイツは全く来ねぇ。
・・・拉致るか。
***
一目見た時から、胸が騒いでしょうがなかった。
それは決して、恋なんていう馬鹿馬鹿しい感情じゃない。
輝く銀髪の髪に、美しい紫水晶の瞳。
『彼女』の瞳の色は知らない。
ずっと眠っていた彼女の瞳の色なんて、誰も見てはいないから。
でも・・・髪の色は、それだけは、知っていたんだ。
輝く銀の髪。
それから、顔立ち。
色彩の違いからか、受ける印象が違いすぎて『そう』かもしれないと思って見ないと気付かないけど・・・
僕と、瓜二つとまでは言わないが、どことなく似ていた。
3つ目は、瞳。
僕を見据えるその瞳が、嫌みなくらまっすぐで、アイツ・・・海兄さんに似ていた。
そして最後、決定打となったのが、今回のテストだ。
僕に勝ち、しかも900点なんていう数字をたたき出したアイツ。
それを嬉しそうな顔一つせず、さも当たり前かのように順位を確認していた。
そんなやつが普通のヤツであるはずがない。
海兄さんといい、アイツといい、僕を甘く見すぎだ。
朱雲の血は、能力は、そう簡単に隠し通せるものではない。
桐谷 蒼来。
いや、朱雲 蒼来。
アイツは間違いなく・・・僕の、双子の片割れだ。
そして、僕の憎い相手。
海兄さんも、アイツも・・・憎くて憎くてしょうがない。
あの2人のせいで、僕は・・・
本来なら後継者なんて地位とは関係のなかったはずの三番目の子である僕が・・・
次期後継者なんていう肩書きを背負わされ、あの家に・・・
朱雲という牢獄に、永遠に閉じ込められる運命を、押し付けられたのだから。
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