93 / 105
高校生編 7月
厄日
しおりを挟む
「何よ、文句あるの?」
「大有りです。」
ふざけた質問に間髪いれず答える。
文句?あるに決まってる。
「あのね、私、別に進んで彼らと関わってるわけじゃない。勝手に絡んできて、こっちだっていい迷惑よ。」
これは本当だ。
主に富金原先輩とか、翠野先輩とか!
でも。
「彼らにはちゃんと意思がある。アクセサリーなんて、無機物じゃないし、あなたの身勝手な願いのなめに存在してるわけじゃない!」
一緒にいる彼女は尚更分かっているはずだ。
彼らには意思があるし、学園の生徒たちを妖怪から守るために体を張っている。
普段の態度はどうであれ、誰からも褒められることなく、文句も言わずに身を盾にする彼らは、決してアクセサリーなんて言われていい人たちじゃない!
「ふざけないで。」
キッと睨みつけると、陽月さんは少し怯んだように見えた。
「いきなり何なのよ!分かったような口きいて!あなたなんか、みんなのこと何も知らないくせに!みんなは特別なのよ!」
あ、なんか嫌な予感する。
ユラユラと狂気的な光を灯す瞳を見て、私は直感した。
「だってみんなは、特別な力を持ってるんだから!その力でお姫様の美桜を助けてくれるのよ!」
はい、ビンゴ!
突っ込みどころ満載だけど、やばい。
あ、でもセーフかな?
スルーすれば大丈夫!
「みんなはね、火と水と土と風の力を持っていて、それで美桜を妖怪からモグッ!」
待った待った待った待った!
決定打を打たれそうになったので慌てて陽月さんの口を塞ぐ。
「モゴッ!モゴゴゴゴッ!!!」
まさかこの子がこんなに口が軽いなんて。
まさかこの子、私以外にも漏らしてたりする?
大丈夫なのか、光陰部。
「んー、ちょっと今のは見逃せないかな。美桜ちゃんに、桐谷 蒼来ちゃん?」
「っ!?」
誰もいなかったはずの図書室。
そこに響き渡ったのは、いるはずのない人の声。
最悪っ!
「翠野先輩、に、富金原先輩・・・」
よりによって関わりたくない人ランキングトップ2!
「陽月・・・は後で話聞くとして、蒼来。お前、今なんで陽月の口塞いだ?」
あー、よく考えれば変だよね。
普通口塞がないよね。
何言ってんのコイツって目で見るだけだよね。
口なんて塞いじゃったら、私その先何言うか知ってます!って言ってるようなもんだよね。
サーッと体が冷えていく。
「えっと、あー・・・」
どうしようどうしよう。
流石にこの2人にはバレちゃいけない。
翠野先輩とか私のこと敵視してるし、バレたら即刻家にいわれる!
「ま!とりあえず光陰部には連絡しといたから、すぐ来ると思うよー。」
どこまでも余計なことする翠野先輩。
全員集まったら、それこそ誤魔化しがきかない。
いくらカイお兄ちゃんたちがごまかしてくれても、限界があるよ。
頭がパンクしそう。
と、その時。
口を塞がれてた陽月さんの体が強張った。
瞳が大きく見開かれていく。
えっ?と思ってその視線の先、つまり私の背後を振り返ると。
「っ!」
本当に、今日は厄日だ。
「危ない!」
富金原先輩の声が聞こえて。
私は・・・背後にいつのまにか忍び寄られていた妖怪の存在に気がついた。
「大有りです。」
ふざけた質問に間髪いれず答える。
文句?あるに決まってる。
「あのね、私、別に進んで彼らと関わってるわけじゃない。勝手に絡んできて、こっちだっていい迷惑よ。」
これは本当だ。
主に富金原先輩とか、翠野先輩とか!
でも。
「彼らにはちゃんと意思がある。アクセサリーなんて、無機物じゃないし、あなたの身勝手な願いのなめに存在してるわけじゃない!」
一緒にいる彼女は尚更分かっているはずだ。
彼らには意思があるし、学園の生徒たちを妖怪から守るために体を張っている。
普段の態度はどうであれ、誰からも褒められることなく、文句も言わずに身を盾にする彼らは、決してアクセサリーなんて言われていい人たちじゃない!
「ふざけないで。」
キッと睨みつけると、陽月さんは少し怯んだように見えた。
「いきなり何なのよ!分かったような口きいて!あなたなんか、みんなのこと何も知らないくせに!みんなは特別なのよ!」
あ、なんか嫌な予感する。
ユラユラと狂気的な光を灯す瞳を見て、私は直感した。
「だってみんなは、特別な力を持ってるんだから!その力でお姫様の美桜を助けてくれるのよ!」
はい、ビンゴ!
突っ込みどころ満載だけど、やばい。
あ、でもセーフかな?
スルーすれば大丈夫!
「みんなはね、火と水と土と風の力を持っていて、それで美桜を妖怪からモグッ!」
待った待った待った待った!
決定打を打たれそうになったので慌てて陽月さんの口を塞ぐ。
「モゴッ!モゴゴゴゴッ!!!」
まさかこの子がこんなに口が軽いなんて。
まさかこの子、私以外にも漏らしてたりする?
大丈夫なのか、光陰部。
「んー、ちょっと今のは見逃せないかな。美桜ちゃんに、桐谷 蒼来ちゃん?」
「っ!?」
誰もいなかったはずの図書室。
そこに響き渡ったのは、いるはずのない人の声。
最悪っ!
「翠野先輩、に、富金原先輩・・・」
よりによって関わりたくない人ランキングトップ2!
「陽月・・・は後で話聞くとして、蒼来。お前、今なんで陽月の口塞いだ?」
あー、よく考えれば変だよね。
普通口塞がないよね。
何言ってんのコイツって目で見るだけだよね。
口なんて塞いじゃったら、私その先何言うか知ってます!って言ってるようなもんだよね。
サーッと体が冷えていく。
「えっと、あー・・・」
どうしようどうしよう。
流石にこの2人にはバレちゃいけない。
翠野先輩とか私のこと敵視してるし、バレたら即刻家にいわれる!
「ま!とりあえず光陰部には連絡しといたから、すぐ来ると思うよー。」
どこまでも余計なことする翠野先輩。
全員集まったら、それこそ誤魔化しがきかない。
いくらカイお兄ちゃんたちがごまかしてくれても、限界があるよ。
頭がパンクしそう。
と、その時。
口を塞がれてた陽月さんの体が強張った。
瞳が大きく見開かれていく。
えっ?と思ってその視線の先、つまり私の背後を振り返ると。
「っ!」
本当に、今日は厄日だ。
「危ない!」
富金原先輩の声が聞こえて。
私は・・・背後にいつのまにか忍び寄られていた妖怪の存在に気がついた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
男女比バグった世界で美女チート無双〜それでも私は冒険がしたい!〜
具なっしー
恋愛
日本で暮らしていた23歳喪女だった女の子が交通事故で死んで、神様にチートを貰い、獣人の世界に転生させられた!!気づいたらそこは森の中で体は15歳くらいの女の子だった!ステータスを開いてみるとなんと白鳥兎獣人という幻の種族で、白いふわふわのウサ耳と、神秘的な白鳥の羽が生えていた。そしてなんとなんと、そこは男女比が10:1の偏った世界で、一妻多夫が普通の世界!そんな世界で、せっかく転生したんだし、旅をする!と決意した主人公は絶世の美女で…だんだん彼女を囲う男達が増えていく話。
主人公は見た目に反してめちゃくちゃ強いand地球の知識があるのでチートしまくります。
みたいなはなし
※表紙はAIです
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
転生してもオタクはなおりません。
しゃもん
恋愛
活字中毒者である山田花子は不幸なことに前世とは違いあまり裕福ではない母子家庭の子供に生まれた。お陰で前世とは違い本は彼女の家庭では贅沢品でありとてもホイホイと買えるようなものではなかった。とは言え、読みたいものは読みたいのだ。なんとか前世の知識を魔法に使って少ないお金を浮かしては本を買っていたがそれでも限界があった。溢れるほどの本に囲まれたい。そんな願望を抱いている時に、信じられないことに彼女の母が死んだと知らせが入り、いきなり自分の前に大金持ちの異母兄と実父が現れた。これ幸いに彼等に本が溢れていそうな学校に入れてもらうことになったのだがそこからが大変だった。モブな花子が自分の願望を叶えて、無事幸せを握り締めるまでの物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる