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奇祭!子宝祈願祭り 体験レビュー 序章
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「なぁ、ゆうや、今週末空いてる?」
マサトがPCの画面を見ながら聞いてきた。
「え?別に予定無いけど?」
「じゃあ、この祭り取材付き合ってくんない?祭りの取材したら、適当に観光もして良いって言われてるからさ。」
マサトの眺めるPCの画面を見れば、5年に一回開催される奇祭で、知る人ぞ知る祭りらしい。
「へえ、何の祭りなの??なんか男女が抱き合ってる写真が多いけど、、。」
「ああ!気がついた?これは、子孫繁栄の祭りで、結婚した男女が1組が選ばれて、みんなが見守る中、御神木の上で抱擁するんだって。そして、一晩2人で部屋に籠って神様にお祈りするらしい。」
そんな変な祭りに、応募する人いるかと疑問だが、この祭り後に本当に子宝に恵まれるカップルが多く、不妊に悩む夫婦に人気があるらしい。祭りを見るだけでもご利益があるそうで、全国から観光客が集まるらしい。
「へぇ、、成る程、不妊カップルにねぇ、、。まぁ、俺たちにはご利益は無いけど、観光もできるならいいかな。」
「よし、決まりだな!あー、ゆうやと久々の旅行だぁ♡楽しみだなぁ♡取材なんて適当に終わらせてさ、美味いもん食べようぜ!」
マサトも嬉しそうだし、土地の郷土料理も美味しそうだし、行ってみる事にしたのであった。
、、、、
「では、前日の準備と、祭りの当日の密着取材よろしくお願いします。」
「こちらこそ、この祭りを後世に伝えていきたいので、しっかりと記事にしてくだされ。」
村長と挨拶を交わし、その祭りの会場となる神社に案内されたのだ。
しかし、なんとそこである事件が起こっていたのだ!
それは、今年の夫婦の契りの儀に選ばれたカップルが直接で大喧嘩してしまい、キャンセルになってしまったという事だった。
「ああー!困った、困った!もう、準備も全て整って、観光客も沢山きてしまっている、、。ここで中止だなんて発表できないし、困った、、!!」
神主さんが頭を抱えて村長に訴えてきたのである。
「あらら、マサト、なんか大変そうな事態になってるね、、。」
「ああ、そうだな。大丈夫なのかな、、。取材出来ないかもな、、。まぁ、そしたら、2人で観光でもすりゃいいか♡それとも、ホテルでお篭りエッチも捨てがたいなぁ♡」
「えー、それじゃ家と変わらないじゃん、、。も~、マサトったらぁ♡」
イチャイチャ♡ラブラブ♡
2人でこそこそと話していると、神主さんがこちらに駆け寄ってくる。
「貴方達、取材の方ですか?も、もしかして、そのご様子、、お二人はカップルではありませんか?」
「え、はぁ、まぁ、夫婦ですが、、。」
「そ、それでは、是非お願いがございますっ!!今回のご夫婦の代役を務めて頂けないでしょうか!そうすれば、取材の方も普段はお見せできないような裏方の部分までお見せできますし、、。」
神主さんが、泣きそうな顔で縋り付いてくる。
「いや、お引き受けしたいのは山々なんですが、、俺ら、ゲイカップルですし、流石に無理なんじゃ、、。」
「えーっ!!奥さん、だ、男性なんですか、、。全く気が付かなかった、、。髪も長いですし、肌もお白いですし、お顔も美しくいらっしゃる、、。
大丈夫です!いける!奥さんなら、絶対にバレない!!
お願いです!我々を助けると思って、、何卒!!」
「ゆうや、確かにこの祭りの内部の事は情報がなくて、そこまで取材できたら、かなり良い記事は書けると思う。俺からもお願いする。」
神主さんだけでなく、村長さんにも頭を下げられてしまい、更には味方の筈のマサトにまで頼まれれば、俺に断れるはずはない、、。
「わ、分かりました、、。俺でよければ、、代役を務めさせていただきます、、。」
そう告げた途端、わーと歓声があがったのである。
、、、、、
「さて、ゆうや様、マサト様、それでは、祭りの儀にあたり準備がございます。旦那さまは、あちらのお部屋で別の衆がお手伝いさせていただきます。
奥様は、こちらで手前どもがお手伝いさせていただきます。」
「はぁ、、。そうなんですね。分かりました。」
祭りは明日であるのに、今からどんな準備をするのであろうか、、?
(何か説明を受けるのかな?でも、そしたら一緒の部屋で受ければいいのに、、。)
そんな疑問を持ちながらも、マサトと一旦別れたのだ。
それが、明日になるまで会えず、しかも、あんな恥ずかしい準備を強いられる等、その時の俺たちは知るよしも無かったのだ。
マサトがPCの画面を見ながら聞いてきた。
「え?別に予定無いけど?」
「じゃあ、この祭り取材付き合ってくんない?祭りの取材したら、適当に観光もして良いって言われてるからさ。」
マサトの眺めるPCの画面を見れば、5年に一回開催される奇祭で、知る人ぞ知る祭りらしい。
「へえ、何の祭りなの??なんか男女が抱き合ってる写真が多いけど、、。」
「ああ!気がついた?これは、子孫繁栄の祭りで、結婚した男女が1組が選ばれて、みんなが見守る中、御神木の上で抱擁するんだって。そして、一晩2人で部屋に籠って神様にお祈りするらしい。」
そんな変な祭りに、応募する人いるかと疑問だが、この祭り後に本当に子宝に恵まれるカップルが多く、不妊に悩む夫婦に人気があるらしい。祭りを見るだけでもご利益があるそうで、全国から観光客が集まるらしい。
「へぇ、、成る程、不妊カップルにねぇ、、。まぁ、俺たちにはご利益は無いけど、観光もできるならいいかな。」
「よし、決まりだな!あー、ゆうやと久々の旅行だぁ♡楽しみだなぁ♡取材なんて適当に終わらせてさ、美味いもん食べようぜ!」
マサトも嬉しそうだし、土地の郷土料理も美味しそうだし、行ってみる事にしたのであった。
、、、、
「では、前日の準備と、祭りの当日の密着取材よろしくお願いします。」
「こちらこそ、この祭りを後世に伝えていきたいので、しっかりと記事にしてくだされ。」
村長と挨拶を交わし、その祭りの会場となる神社に案内されたのだ。
しかし、なんとそこである事件が起こっていたのだ!
それは、今年の夫婦の契りの儀に選ばれたカップルが直接で大喧嘩してしまい、キャンセルになってしまったという事だった。
「ああー!困った、困った!もう、準備も全て整って、観光客も沢山きてしまっている、、。ここで中止だなんて発表できないし、困った、、!!」
神主さんが頭を抱えて村長に訴えてきたのである。
「あらら、マサト、なんか大変そうな事態になってるね、、。」
「ああ、そうだな。大丈夫なのかな、、。取材出来ないかもな、、。まぁ、そしたら、2人で観光でもすりゃいいか♡それとも、ホテルでお篭りエッチも捨てがたいなぁ♡」
「えー、それじゃ家と変わらないじゃん、、。も~、マサトったらぁ♡」
イチャイチャ♡ラブラブ♡
2人でこそこそと話していると、神主さんがこちらに駆け寄ってくる。
「貴方達、取材の方ですか?も、もしかして、そのご様子、、お二人はカップルではありませんか?」
「え、はぁ、まぁ、夫婦ですが、、。」
「そ、それでは、是非お願いがございますっ!!今回のご夫婦の代役を務めて頂けないでしょうか!そうすれば、取材の方も普段はお見せできないような裏方の部分までお見せできますし、、。」
神主さんが、泣きそうな顔で縋り付いてくる。
「いや、お引き受けしたいのは山々なんですが、、俺ら、ゲイカップルですし、流石に無理なんじゃ、、。」
「えーっ!!奥さん、だ、男性なんですか、、。全く気が付かなかった、、。髪も長いですし、肌もお白いですし、お顔も美しくいらっしゃる、、。
大丈夫です!いける!奥さんなら、絶対にバレない!!
お願いです!我々を助けると思って、、何卒!!」
「ゆうや、確かにこの祭りの内部の事は情報がなくて、そこまで取材できたら、かなり良い記事は書けると思う。俺からもお願いする。」
神主さんだけでなく、村長さんにも頭を下げられてしまい、更には味方の筈のマサトにまで頼まれれば、俺に断れるはずはない、、。
「わ、分かりました、、。俺でよければ、、代役を務めさせていただきます、、。」
そう告げた途端、わーと歓声があがったのである。
、、、、、
「さて、ゆうや様、マサト様、それでは、祭りの儀にあたり準備がございます。旦那さまは、あちらのお部屋で別の衆がお手伝いさせていただきます。
奥様は、こちらで手前どもがお手伝いさせていただきます。」
「はぁ、、。そうなんですね。分かりました。」
祭りは明日であるのに、今からどんな準備をするのであろうか、、?
(何か説明を受けるのかな?でも、そしたら一緒の部屋で受ければいいのに、、。)
そんな疑問を持ちながらも、マサトと一旦別れたのだ。
それが、明日になるまで会えず、しかも、あんな恥ずかしい準備を強いられる等、その時の俺たちは知るよしも無かったのだ。
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