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ルランドへの懇願
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「おや?何やら予兆がすると思えば、珍しい客人がきたなぁ」
エルフの長ルランドは、前回別れた時と変わらず、美しい銀の髪を指で弄びながら緩く椅子に腰掛けていた。
「ルランド殿、お久しぶりです。前回の訪問では、随分と世話になりました。お陰で無事任務を終える事ができました。」
先生が跪き、丁重な挨拶をする。
しかし、ルランドは全てお見通しの様で、その挨拶を一笑して返した。
「あははっ!伝え聞いておるぞ、無事では無かったであろう。ファガスもアレンも散々だったではないか。それをその様な涼しげな顔で申すか!」
ルランドは、さも愉快だというように、腹を抱えて笑う。
耳早いルランドは、先生が王に卑猥な位を与えられた上、手籠にされていた事も、アレンが刺され捕らえられた事も全て知っているようであった。
「…うっせえよ💢余計なお世話だ。だから俺はお前の顔なんて見たくなかったんだ!…帰るぞ、ファガス、ピート!」
アレンは、先生の腕を掴み、今来た方へ戻ろうとする。
「ア、アレン、なりません!我々は、彼に再び頼み事をしにきたのです。…それに、ルランドの言う事は事実ですし…。」
アレンを強く制した先生は、しかし、静かに下唇を噛み締めていた。
遠いエルフの街にまで自分の屈辱的な噂が広まっていた事に少なからずショックを受けたのだろう。
「た、確かに、穏便ではなかったのは事実です。…しかし、私達はこうして一緒になれた。」
先生はアレンと僕の手をそっと握った。
「…ほう。3人で番ったか。益々興味深い。」
気怠そうに背もたれに身を預けていた、ルランドが、ペロリと下唇を舐めた。彼が再び僕たちに強く興味を持ったようだ。
「…して、頼み事とな?淫紋持ちの魔術師ファガスは、子宮の次に我に何を乞う?」
「是非、世界樹の根の薬を私たちに分けて頂きたい…」
「ほう、その男の不能を治すのか?しかし、世界樹は意思を持つ。そなた達の要望は簡単には叶わんぞ。」
「ルランド、あなたなら世界樹をコントロールできるでしょう?その為に、なんでも貴方に従います。……貴殿は、人間の雄が本当に孕めるか、興味がおありでは?」
「ふむ…自分の身を対価に捧げるか。面白い。」
先生の言葉はルランドの研究心に火を付けたようだ。
ルランドはついに身を乗り出し、先生に歩み寄った。
距離を詰めたルランドは、先生の腹に手を置き、術を唱えた。
透視の術で先生のお腹の中の子宮がぼんやりと浮かび上がる。
ルランドが上から撫でれば濃いピンク色の臓器が嬉しそうにヒクヒクと蠢き、新しい命への渇望を感じさせた。
子宮はとても不思議な構造で先生のアナルと繋がっていた。
「…ほう…これが人間の雄にできた子宮。産道を持たぬ故の構造というわけか…。」
ルランドの指が、肌の上から子宮から繋がる下腹部のラインをゆっくりとなぞる。
「ああ、興味深い。…確かにこれが機能するところが見たい…。」
ルランドの指が悩ましく動く度、先生が小さく息を吐く。
「…っ、んっ…はぁっ…、ル、ルランド、その辺で…。アレンがそれ以上は許さない…。」
見れば横でアレンが怒りに震え、剣に手をかけている。
「ふっ…。まるで番犬の様だな。まぁ、いい。お前達に知恵を授けよう。」
ルランドは、術で本を出現させ、そのページを開く。
そこには、女が世界樹の中に寄生されるかのように幹の中に取り込まれる様子が描かれていた。
「満月の晩、雌が世界樹の養分となる時、世界樹に繁殖の力が湧くという。その時の根には万能の生殖の力が宿ると書いてある。」
ルランドが涼しげな声で文字を読み上げる。
「…な、なんだそれは?養分だと?そんな事をされれば、その雌は死んでしまうのではないのか…?貴様、そ、そんな事をファガスにやらせようと…!」
「いや、死にはしない。その者の生命力次第だが、少々弱るくらいだ。ファガス、君の魔力なら問題ないだろう。ちなみに、今晩が満月だ。」
「…わかりました。すぐ、儀式をさせてください。」
先生は、なんの迷いもなく答えたのだ。
エルフの長ルランドは、前回別れた時と変わらず、美しい銀の髪を指で弄びながら緩く椅子に腰掛けていた。
「ルランド殿、お久しぶりです。前回の訪問では、随分と世話になりました。お陰で無事任務を終える事ができました。」
先生が跪き、丁重な挨拶をする。
しかし、ルランドは全てお見通しの様で、その挨拶を一笑して返した。
「あははっ!伝え聞いておるぞ、無事では無かったであろう。ファガスもアレンも散々だったではないか。それをその様な涼しげな顔で申すか!」
ルランドは、さも愉快だというように、腹を抱えて笑う。
耳早いルランドは、先生が王に卑猥な位を与えられた上、手籠にされていた事も、アレンが刺され捕らえられた事も全て知っているようであった。
「…うっせえよ💢余計なお世話だ。だから俺はお前の顔なんて見たくなかったんだ!…帰るぞ、ファガス、ピート!」
アレンは、先生の腕を掴み、今来た方へ戻ろうとする。
「ア、アレン、なりません!我々は、彼に再び頼み事をしにきたのです。…それに、ルランドの言う事は事実ですし…。」
アレンを強く制した先生は、しかし、静かに下唇を噛み締めていた。
遠いエルフの街にまで自分の屈辱的な噂が広まっていた事に少なからずショックを受けたのだろう。
「た、確かに、穏便ではなかったのは事実です。…しかし、私達はこうして一緒になれた。」
先生はアレンと僕の手をそっと握った。
「…ほう。3人で番ったか。益々興味深い。」
気怠そうに背もたれに身を預けていた、ルランドが、ペロリと下唇を舐めた。彼が再び僕たちに強く興味を持ったようだ。
「…して、頼み事とな?淫紋持ちの魔術師ファガスは、子宮の次に我に何を乞う?」
「是非、世界樹の根の薬を私たちに分けて頂きたい…」
「ほう、その男の不能を治すのか?しかし、世界樹は意思を持つ。そなた達の要望は簡単には叶わんぞ。」
「ルランド、あなたなら世界樹をコントロールできるでしょう?その為に、なんでも貴方に従います。……貴殿は、人間の雄が本当に孕めるか、興味がおありでは?」
「ふむ…自分の身を対価に捧げるか。面白い。」
先生の言葉はルランドの研究心に火を付けたようだ。
ルランドはついに身を乗り出し、先生に歩み寄った。
距離を詰めたルランドは、先生の腹に手を置き、術を唱えた。
透視の術で先生のお腹の中の子宮がぼんやりと浮かび上がる。
ルランドが上から撫でれば濃いピンク色の臓器が嬉しそうにヒクヒクと蠢き、新しい命への渇望を感じさせた。
子宮はとても不思議な構造で先生のアナルと繋がっていた。
「…ほう…これが人間の雄にできた子宮。産道を持たぬ故の構造というわけか…。」
ルランドの指が、肌の上から子宮から繋がる下腹部のラインをゆっくりとなぞる。
「ああ、興味深い。…確かにこれが機能するところが見たい…。」
ルランドの指が悩ましく動く度、先生が小さく息を吐く。
「…っ、んっ…はぁっ…、ル、ルランド、その辺で…。アレンがそれ以上は許さない…。」
見れば横でアレンが怒りに震え、剣に手をかけている。
「ふっ…。まるで番犬の様だな。まぁ、いい。お前達に知恵を授けよう。」
ルランドは、術で本を出現させ、そのページを開く。
そこには、女が世界樹の中に寄生されるかのように幹の中に取り込まれる様子が描かれていた。
「満月の晩、雌が世界樹の養分となる時、世界樹に繁殖の力が湧くという。その時の根には万能の生殖の力が宿ると書いてある。」
ルランドが涼しげな声で文字を読み上げる。
「…な、なんだそれは?養分だと?そんな事をされれば、その雌は死んでしまうのではないのか…?貴様、そ、そんな事をファガスにやらせようと…!」
「いや、死にはしない。その者の生命力次第だが、少々弱るくらいだ。ファガス、君の魔力なら問題ないだろう。ちなみに、今晩が満月だ。」
「…わかりました。すぐ、儀式をさせてください。」
先生は、なんの迷いもなく答えたのだ。
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